「(ん〜……最近ちょっとあずさちゃんがえっちすぎるな)」
俺は内心頭を捻っていた。きっかけはあのお風呂で起きたあずさちゃんのオナニー事案。どうやら開発の成果かは知らないが、あずさちゃんが自分で触れても気持ちよくなれるくらいに敏感になってしまったらしい。
見よう見まねの自慰行為で絶頂していたのを見るに、かなり感度は上がっているとみて良いだろう。よしよし、確実に成果は上がっているな。これなら彼氏が出来ても、たとえそいつがどんなに下手っぴでも最高の性体験を得ることが出来るだろう。
でもそうすると、そろそろこの性感開発も最終局面だな。なにせやり始めてからそろそろ半年が経とうとしてるしな。いやぁあっという間だったわ。毎日毎日やってたからもうあずさちゃんの性感帯や好きなところとか完璧に把握しちゃったし。あずさちゃん検定だったら問答無用で満点合格出来るレベルかもしれん。
だがこれで宿主のために尽くせた訳だし、そろそろ終わりにするのもありかもしれんな。俺の本来の目的はほぼ達成されてるし、俺自身に性欲が無い以上この行為に対する俺へのメリットも無いに等しいし。
「(ここからは、単純にあずさちゃんを助けるだけの健全な寄生虫になるのが一番良いかもしれんな)」
と言うことで今は夜の9時。もうあずさちゃんは自分の部屋に戻っていて、早寝早起きがモットーの両親たちはぐっすりお眠りになっている時間だ。21時就寝とか生前の俺じゃ絶対無理だったな。なんて健康的な生活なんだ。
さて……今日が最後の性感開発の日になるだろう。であずさちゃんが寝るのを待っているわけだが、今日は珍しくこの時間でもベッドに横にならずにいる。ん〜、眠気が来ないのかな?でもこの状態でエネルギーを使って寝かせたら多分バレるしなぁ。はてさてどうしたものか……
「……ねぇ。いるんでしょ?」
あずさちゃんが突然独り言を言い始めた。ん〜?一体どういうことだ?流石に不思議ちゃん属性は発現しなくても良いんだぞ〜。
「ふ〜ん……返事してくれないんだ。ずっと私の中にいるのにね」
……へっ?
「私が分かってないって思ってるのかもしれないけど、私は全部知ってるよ」
え、いやいやどういうこと……
私の身体に変化が起きてから半年。私は色んなものを調べて、考えて、ある一つの仮説を立てる事が出来たんだ。
それは、もしかしたら私の身体の中に何かがいるんじゃ無いかってこと。証拠もないし確かなことは言えないんだけど、自然とそう思ってた。
だっておかしいもん。私の意思と関係なく元気になったり、私の知らないところで気持ちいいところが増えていたり、まるで誰かに導かれているような感覚を感じたから。
「ねぇ、そろそろ君の事が見てみたいな。ずっと私の中にいた誰かさん?」
私は虚空にそう話しかけてみる。するとお腹の下辺り、部位的には大腸の入り口辺りかな?その辺で何かがうごめく感じがした。それはその子がそこに居るって事を証明してる気がしてならなかった。
「君なんだよね?私の身体に色々としてくれたのは」
便秘を治してくれて、身体が軽くなって、運動が出来るようになって、勉強が楽しく得意になって……いっぱい気持ちいいを見つけてくれて。全部謎の君がしてくれたことなんだよね?
私は虚空のただ一点をひたすら見つめ続ける。謎の存在から答えが返ってくるまでそれをやめるつもりはない。やがてその子は諦めがついたのか、お腹の中で何かが動くような感覚を感じる。その刺激だけで私は甘い快感を感じてしまう気がした。
「あぁ……このままだとパジャマが濡れちゃうかも」
気持ちいい事をすると、お股から液体が出てきちゃうんだ。これっておしっこじゃ無くて愛液?って言うんだっけ?女の人が男の人を受け入れる時に出るってネットで書いてあった。
流石に寝るのに着るパジャマや下着が濡れちゃうのは良くないから、私はその子が動いて居るうちに着ている服と下着を全部脱いじゃう。脱衣所からバスタオルを持ってきたからそれをお尻の下に敷いてシーツが濡れないようにする。
「(私の中で何かが動いてる……っ)」
その子はどんどんと進むと、お尻の穴に強烈な快楽が押し寄せてくる。あぁ、きっとここもその子に気持ちよくさせられてたんだ。全く気づかなかった。そして、ようやくその子の姿が私の前に見えてきた。
おかしい。どこでバレたんだ。いや、もしかしたらバレてるわけじゃなかったのか?
あずさちゃんはとても聡明な子だ。いろんな状況証拠から自分の中に何かが居ることを察したんじゃないか?いや、仮定の話でしか無いけどな。
「……白い、何だろう」
あぁ環状寄生虫の事を知らないのか。まぁ小学生でこれを知ってるこの方がレアだけどな。
「君が、私に色々してくれた子なの?」
あずさちゃんが俺にそう尋ねてくる。声は出せないから返答は出来ないが、身体を大きくしてから首を縦に振る事で何とか応答しようと試みてみる。
「わっ。君こんなに大きくもなれるんだね」
そうなんですよ。それはもう今となっては首が
「えっと……君はしゃべれないんだよね?」
首を縦に振る。
「えっと……君は誰なのかな?」
最近あずさちゃんが買って貰ったスマホに向けて首をふっと振ってみる。
「んん〜……?あ、もしかして調べてみろってこと?」
あずさちゃんは察しが良くて賢いなぁ。大体俺のエネルギーのせいかもしれんけど。あずさちゃんはスマホを取って検索サイトを開くと、俺に類似した条件を検索欄に入れて検索した。
「ん〜っと……あにさきす?」
まったく今のネットはほんと便利だなぁ。
「えっと……寄生虫の一種で、身体に入ると色々と害がある……ん〜?でも君は私に嫌なことをしなかったよね?」
そりゃ俺は特別製やからな。
「ん〜……理科で習った変異種とか亜種っていうものなのかな?」
あずさちゃんは難しい言葉を知ってるね。でもそれ小学校理科じゃ多分習わないよ。頭が良くなってるのがこう言う方向にも作用するとは。
「ん〜……でも君は一応寄生虫ってことになるん、だよね?」
肯定
「えっと、私に悪いことをしたりしないんだよね?」
肯定
「じゃあ……今まで私を支えてくれたのは、君ってこと?」
肯定
「そ、そうなんだぁ……君には知性があるんだよね?」
そりゃ中身転生した元人間ですしおすし。
「えっと、君は色々と特別、なのかな?」
多分そうなんじゃね?寄生虫でここまで長生きするのはどう考えても不自然だし、そもそも能力持ちってだけで色々とやばいでしょ。
「そ、そっかぁ……それじゃあ、お礼を言わないとだね」
寄生したのにお礼を言われるとはこれ如何に。
「ううん。だってこの半年間ずっと私を支え続けてくれたんでしょ?だったらお礼を言わないとお母さんに叱られちゃうもん」
教育の行き届いた良い子ですなぁ。でも寄生虫にお礼を言うのは色々と違うと思うんだわ。
「……私はまだ君のこと何にも知らないけど、君は私の事をよく知ってるんだよね?」
肯定
「そ、そっかぁ……じゃあ、私が気持ちよくなっちゃうところも、知ってるんだぁ」
肯定……したくないけどどう考えても張本人のため肯定。
「えっと、その……君がもしかして、私の気持ちいいところを、えっと、そうしてくれたの?」
肯定
「き、君は……私に何をしたいの?」
あずさちゃんに幸せになって貰いたいだけです。
「あ、えっと、どう答えたら良いか分からない、よね?えっと……生き物なんだから、わ、わわ私に、子供を、産ませたいの?」
否定
「え、ち、違うの?えっと、じゃあなんで……もしかして、私のため……?」
肯定
「あ、そ、そうなんだぁ……私に、気持ちよくなってほしいの?」
肯定
「あぅ……そ、そうなんだぁ……。あ、え、えへへ……なんて言ったら良いか、分かんないや」
ぐはっ……流石にそれは可愛すぎるぞあずさちゃん。色気たっぷりJSの照れ顔は万病に効く、これは医学界に激震が走りますわぁ()
「え、え、えっと…………君は、わ、わた、私の事が、好き、なの……?」
最大の肯定。宿主としても愛玩対象としてももう完璧過ぎて生涯添い遂げちゃうレベル。こんな告白されたら全女子がドン引きする未来しか見え無いっすね。
「わ、わ、そんなに……っ。え、えっと……でも、私とこ、こ、子供を作りたい訳じゃ、ないんだよね……?」
肯定
「え、え、えっと……も、もしかして子供が作れないから、そう言ってるの?」
そうらしいっすよ。普通の寄生虫は知らんけどな。増殖するってことは出来るんだろうけど、能力の代償じゃねぇかなこれも。
あ、ちなみに分体みたいなのを生成して独立行動させることは出来るっぽい。今んところ試したこと無いけどな。
「そ、そうなんだ……え、じゃあほんとに私のためだけに、してくれたの?」
将来の彼氏とあずさちゃんのためにやったのが動機だからな。それ以外に何かがあったわけじゃ無い。
「……嬉しい。私のために、そんなことまでしてくれるなんて」
感謝されることは無いと思うんだけどなぁ……
「……ねぇ」
はい何でしょう。
「……私ね。君のお陰で今とっても楽しいんだ。勉強も運動も出来て、毎日とっても元気に過ごせて。でもこれが私だけの努力でどうにかなったとはどうしても思えなくて……」
あ〜……だからそこから何かがいると察したって事か。まぁ確かにそうだわな。もっと長期間にかけて徐々にやっていくべきだったか?まぁバレちゃった以上後の祭りなんだけど。
「ね、ねぇ……もっと大きくなれるの?」
そりゃもちろん。今やあずさちゃんと同じくらいの背丈や胴回りになることだって出来まっせ。期待した目線にお答えして大きくなってみた。
「わっ……ほんとに大きい。それじゃあ……ぎゅっ!」
……へぁっ!?