ビルドファイターズ・レイヴン 作:コウサカさんちのコーヒー
秋雨がぱらつく週末の昼下がり。西東京某所。アリサワ家。
そろそろ暖房が働き始めてもいい程度の寒気が漂う中、大会に向けてガンプラを作る、という予定だったのだけれども。
スミオは靴下と眼鏡以外の全てを床に脱ぎ捨てたエリとベッドの上でくんずほぐれつ。
エリの華奢な両腕を掴んで上体をのけ反らせ、スミオは後ろからエリの奥を激しく突き上げる。
ベッドの上で肉のぶつかる音と淫靡な水音が奏でられ、エリが肉悦の喘ぎ声を歌う。
「そこ、ぃい……っ! そこ、きもちぃい……っ! もっと! もっとしてっ!」
愛情と欲情に燃え猛るエリは、スミオの動きに合わせて腰を大きく振る。
快楽に蕩け微笑む細面。鼻先へずり落ちる太縁眼鏡。振り乱れる長髪。火照り汗ばむ柔肌。ぷるんぷるんと大きく揺れるおわん型の乳房。腰を打ちつける度に波打つ尻の肉。蜜壺から溢れ流れる愛液が薄い陰毛をそぼらせ、股間を濡らし、飛沫がシーツに濡れ染みを広げる。
「エリの中、また痙攣してるな。イきそう?」
スミオが美しいエリのうなじと背を見下ろしながら質すと、エリが腰の動きを止めずに叫ぶ。
「ィ……っちゃう! わたし、またイっちゃぅっ! すぅくん、わたしまたイっちゃいますぅっ!!」
「まだダメ。我慢して」スミオはさらに深く強く奥に突き入れる。
「ひっぎぃ! むり、む、りですぅ……っ! こんなのきもちよすぎて、がまんでき……あぅっ! イっちゃいますっ! わたし、イッちゃうっ! イッちゃうううっ!!」
絶頂に至り、エリはびくんと上体をのけ反らせて、股間から愛液が勢いよく噴き出した。
膣肉が貪婪に精液を欲して陰茎をぎゅうぎゅうと強く締めつけるも、スミオはまだ射精せず、エリをゆっくりとシーツへ埋めて両手を放し、ぷるぷると震える桃尻を愛でるように撫で始めた。
「我慢しろって言ったのに。エリはいけない子だなぁ」
エリは尻を突き出すようにベッドへうつ伏せになり、茫然と絶頂の波に浸りながら応じる。
「だって……すぅくんのきもちよしゅぎるからぁ……」
スミオはエリの中から逸物を引き抜き、「あ」と切なげな声をこぼすエリの尻を広げ、菊門へ亀頭を添えた。
「おまんこじゃ簡単にイッちゃうから、こっちにしようか」
「え……? あぅうっ!!」
開発済みの尻穴に怒張を突っ込まれ、エリの濡れた二重アーモンド眼が見開かれた。たおやかな両足がびくんと跳ね上がる。直後に顔が悦楽に蕩け、涎を垂らしながらよがり叫ぶ。
「あつぃ、おしり、すぅくんのあつくてきもちぃいっ!!」
スミオはエリに覆い被さり、ごすごすと尻の奥へ突き入れる。その度に淫裂から愛液が飛び散る。
「おしり、おしりきもちぃいっ!! すうくん、もっと……っ! もっとぉっ!!」
エリは尻穴を穿られ、腸側から子宮の裏側を突かれる快感と熱に悦び、涎を垂らしながらさらなる快楽を求めて腰を蠢かせる。
スミオはつながったままエリを抱きかかえて体を入れ替える。エリを自身の上へ仰向けに寝転がらせ、エリの華奢な身体を支えるように両手で乳房を掴んだ。
再び尻穴を突きあげられると、エリは自分の指でびしょびしょに濡れた秘部を穿りだす。膣へ指を深く差し込み、陰核を強く摘み上げる。荒々しく喘ぎ、よがる。熱い肉のぶつかる淫靡な音。二つの穴が奏でる淫猥な水音。
スミオがエリの髪に顔を埋め、ほっそりとした首を舐め、吸いながら強く激しく突き上げれば。
「しゅごいっ! これ、しゅごいっ! きもちぃっ!! おまんこもおしりもきもちぃいよぉっ!! たィくっ! またイっちゃうっ! わたひ、またいっちゃいますぅっ!!」
肉悦の熱に火照った体を捩じらせ、エリが哀れっぽく叫ぶ。感度が高いエリの淫肉はたちまち絶頂へ昇り詰め、
「ィっくぅううううううううううううううううううううううっ!!」
エリの身体が
「って、まって、すぅくんわたひ、いまイって―――おぅっ!?」
先ほどより深く強く。激しく速く。
エリはもう自ら膣を穿ることも忘れ、スミオのもたらす悦楽に蕩け耽る。尻穴から叩き込まれる快感の衝撃に、絶頂へ至った波が引かずエリは何度も、何度も、何度も達する。絶頂が終わる前に次の絶頂が訪れ、
「出すぞ、エリッ!!」
「―――――――――――っ!!!!!!!!」
スミオがエリの奥へ精液をぶちまけると、エリのびしょびしょの股間からひと際激しく愛液が噴出し、エリは汗と淫汁に濡れた身体がくたりと脱力する。
茫然自失状態のエリは、鼻先までずり落ちた太縁眼鏡の向こう、二重アーモンド眼が蕩然と虚空を見つめ、口元がふしだらに微笑んでいた。
・
・・
・・・
暖房を入れた部屋は仄かに温かい。そんな快適な部屋の中で。
エリは乱れた長髪をシュシュでポニーテールにまとめ結い、ブラもシャツもつけずにスミオのパーカーを着こみ、ショーツと靴下だけ。
スミオは長袖Tシャツとボクサーパンツだけ。
「良くないですね」
「良くないな」
そんな恰好で情交後の一服をしながら、2人は反省の弁を述べあう。
時計の針はもうオヤツ時だった。大会が近いんだから作業しなきゃあかんやろ、という意見でまとまったわけだが。
カップの御茶を飲み干した後――
「ん……っ! あっ! んんっ!!」
学習机に両手をつき、両脚を大きく開いたエリの腰を掴み、スミオは後ろから突き上げる。
小気味よいテンポで突かれ、揺れるポニーテールとパーカーのフード。エリの股間から溢れ流れる愛液がずらしたショーツに濡れ染みを広げ、垂れた淫汁が腿からふくらはぎへと伝い、靴下を濡らしていく。机に置かれた太縁眼鏡が快楽に蕩け微笑むエリの顔を映していた。
「―――ぃぐっ!」
エリが机に倒れ込む。オーガズムの大きさを示すようにがくがくと大きく震える腰と膝。
スミオは絶頂したエリのうなじに口づけし、その耳元に告げる。
「作業、どうする?」
「し、ますよ……これが終わったら……ちゃん、と」
エリは熱のこもった呼気をこぼしながらスミオを学習机の椅子に座らせて跨り、腰を落としてズニュリッと膣穴へ陰茎を埋めていく。
「ぅふぅ……っ!」エリはスミオに強くしがみつき、腰を振る。「はぅ……っ! あっ! ああっ! ん……っ! いい……っ! いいです、すぅ君のっ! すぅ君のが子宮にぶつかって……っ! きもちいい」
スミオはエリに着せたパーカーをたくし上げ、胸を露わにした。美しい曲線を描く乳房を舐め、乳首を吸い、甘噛みする。肉悦に素直なエリの身体は呼気が荒くなり、締めつけと腰振りが激しくなった。肉の打ち合う音色が大きくなり、蜜壺の肉襞が蛇のようにスミオを絡みついてぎゅうぎゅうと締め上げた。
エリはスミオと舌を絡ませる濃厚な口づけを交わしながら躍起になって腰を振り続け、さらにぐりぐりと腰振りへ捻りを加え始める。
「ぅ、お……っ?! エリ、それすご……っ!」
思わず喘ぐスミオに、エリは女性的征服欲を刺激され、二重アーモンド眼をふしだらに潤ませた。スミオの顔を見つめながら尋ねる。
「ぅふふ、私の中ですぅ君のふるえてる……きもちいい? すぅ君、きもちいい?」
「ああ。凄いよ、エリ」スミオは生つばを飲み込んで「やばい。出そう」
「いい、ですよ……っ! お薬、飲んできたから大丈夫です」エリは淫魔のように微笑み「中に出して、出してください……っ! 私の中にすぅ君のあついの出してくださいっ!」
ひと際強い締めつけと腰の振り込みをした直後、スミオがエリを強く抱きしめて子宮目掛けて精をぶちまけた。
精液の熱がエリの淫壺を痙攣させ、子宮から脳へ発信された強大な快感信号に、エリは絶頂してスミオに強く強くしがみつく。腰が陰茎から最後の一滴まで搾り取るようにびくんびくんと強く震える。スミオにしがみついたまましばし肉悦の余韻を堪能し、力の入らない足腰をなんとか起こして名残惜しそうに自身の中から陰茎を引き抜く。ひくひく蠢く膣穴からぷくぷくと泡立った白濁液が垂れ落ちていく。
スミオの前で床に膝をつき、エリは精液と愛液に塗れたスミオの逸物を愛おしげに舐め始めた。根元から亀頭へ向けて舌をねっとりと這わせ、嬲るように陰茎から精液を舐めとっていく。
「ふふ」エリが二重アーモンド眼を蠱惑的に細め「スー君、また硬くなってきましたよ?」
「エリが上手だから……」
スミオは元気すぎる自身の下半身に嘆息を吐き、窓の外を見た。
小雨降り注ぐ秋の午後。空を覆う雨雲も手伝ってか、表はもう真っ暗だ。時計の針も夕暮れ時の到来を告げていた。
「……不味い。何の作業もしないまま午後が終わってしまう」
ぼやいた直後、エリが亀頭をかぷっと甘噛み。スミオの陰茎が強い刺激を受けて一気に怒張した。
猛って硬直した陰茎の先っちょを指先で撫でながら、エリが妖しく微笑む。
「……どうします?」
夜が近い雨空を見つめてから、スミオは自身の逸物を弄るエリへ言った。
「……夜はちゃんと作業しよう」
この日、2人はまったく作業しなかった。
○
翌日はからりとした快晴。
淫堕な前日を反省し、スミオとエリは日曜日にも関わらず午前中から学校へ赴き、部室で作業を行うことにした。少なくとも学校なら煩悩を堪えられる。
ファイターのアリサワ・スミオが大会用ガンプラのパーツをせっせと下ごしらえしていく一方。
ビルダーのシノダ・エリはガンプラバトル部にあるデスクトップパソコンで設計系ソフトを使い、大会用ガンプラの青写真を描いていく。
特に外装より基幹構造――メインフレームとメカを重点的に。
手元には分厚いバインダーブック。その中身は様々なガンダムの設定資料集からの抜き出し。リアルグレードやパーフェクトグレードの実物画像。他のSF作品の様々な資料の抜き出し。それにガンプラバトルのビルダー達がフォーラムで公開する技術資料のプリントアウトに――ダークウェブの暗闇でやり取りされる『オーバーマインド』提供の改造ノウハウのプリントアウトなど。
眼鏡の奥の二重アーモンド眼がパソコンのディスプレイとバインダーブックの中身を何度も何度も行き交い、データモデルが組み上げられる。
設計ソフトで組み上げたデータモデルを、ガンプラバトル愛好家が公開するシミュレーター上でプラフスキー粒子の充満・蓄積量、各種活動時の消費量、フィールド上での再蓄積速度などを計測。手元の無地ノートに書きこんではデータモデルに修正と変更を繰り返し、最適解を模索する。プラモデルはおろかプラパンにもヤスリにも触れない。
もはやモデラーというよりエンジニアだ。
アマチュアでここまでやるビルダーはそう多くない。
しかし、プロやワークス、もしくは本気でガンプラバトルに臨むプライベーターなどが行っていることでもあった。
ガンプラバトルはガンプラ内に充満・蓄積されたプラフスキー粒子を消費/フィールド上で再蓄積するかたちで行われる。
どれほど精緻精巧なガンプラを作り上げようと、プラフスキー粒子に対する構造に不備欠陥があれば、バトルで想定した性能は発揮されない。畢竟、ガンプラバトルのビルダーはプラフスキー粒子に対する深い造詣と理解が求められる。
このプラフスキー粒子関連の構造やシステムをどう構築し、多種多様なガンプラに合わせてどう組み込むか、がビルダーの腕の見せ所とも言えよう。
ただまぁ……前述した通り、ここまでやるアマチュアはまずいない。そもそもフルスクラッチを図る者すら少数派だ。
一般的なビルダーは公式キットをベースに、公式が提供するアフターパーツ、公認のサードパーティ製改造パーツを組み込んだり加工したり、ジャンクパーツを流用したり、プラフスキー粒子含有の公認プラパンやパテを用いた改造、改修をしたりするくらい。設計ソフト基幹構造から作り上げる、なんてことはしない。
それでも、エリは基幹構造の細部から制作することにこだわる。
ガンプラバトルのベストではなくても、アリサワ・スミオというファイターにはベストだから。
スミオは天才ではない。努力をこつこつと積み上げていく秀才だ。であるならば、スミオに合わせて細部まで作り上げて細かく調整、改修できるガンプラの方が良い。ジェネレーターのプラパイプ一本から外装のプラパン一枚まで弄り易いように、基幹構造の細部から設計して作り上げる。キットに合わせて改造するのではなく、改造に合わせてキットを組む。
すなわち、スミオの成長に合わせてガンプラも成長させる。
エリはそのような思想でガンプラを制作していた。
2人は業務的なやり取りを除けば、色事に耽った前日の遅れを取り戻すかのように黙々と作業を進めていく。
気づけば、すっかり昼飯時だ。
休日だから当然、学食もお休み。というわけで用意した御弁当を広げる。
エリがママと一緒に手掛けた五目お稲荷さん。卵焼きにキンピラゴボウ。キュウリの浅漬け。電気ケトルで沸かしたお湯でインスタント味噌汁を作り、お稲荷さんと共に頂く。
シノダ家レシピのお稲荷さんは甘じょっぱい油揚げと酢飯、たくさん入った具材の味わいと触感が楽しく美味しい。
「美味しい」しみじみと呟くスミオ。「エリの家のお稲荷さん、本当に美味いんだよなぁ」
「喜んでもらえてよかったです」
エリはとても嬉しそうに微笑んだ。
和やかに昼食を摂りながら交わされる会話は、ガンプラについて。
「今回のガンプラはアジアカップとパンパシの結果次第で、来年の全国大会予選でも使う。そう考えて良いんですよね?」
「ああ。長い目で仕上げよう」スミオはエリへ応じて「ゲルググのこともあるしな」
「現在のランクでは問題なさそうですけど、Dランクに上がったら変更を強いられるかもしれません」
「どちらかといえば、ガンプラよりぼくの実力が問題だと思うな。バトルログで確認する限りでは、エリのガンプラはDランクでもCランクでも通じるよ」
「だとしても」エリはスミオを真っ直ぐ見つめ「スー君が勝つことが第一です。厳しい言い方になりますけど、スー君の実力がDランク、Cランクのファイターに劣っても勝てるガンプラを作ることが、ビルダーである私の役目ですから」
「ぼくはエリと組めて本当に幸運だ」スミオはエリへ柔らかく微笑み、次いで表情を引き締めて「“表”では勝てないくらい強い相手と戦いたいんだ。そこで得た経験と知見を“裏”で活かしたい。本命はあくまで“裏”だからね」
エリは何も言わない。
スミオが危険な“裏”を続けることの不安や懸念、スミオが目的――まとまった金を稼ぎ終えた時に“裏”から足を洗えるのかという疑念と憂慮。スミオが“裏”で破れた時に大枚を失い、あるいは破滅的な事態へ陥るのではないかという恐れ。
でも、それを口に出すことはない。この件についてスミオとエリは中学三年間を通じて十分に語り合い、話し合った。高等部に進んでアングラに足を踏み入れた時も改めて相談の場を持った。
その時、スミオのスマートフォンが歌う。
曲は『機動戦士Zガンダム』の『モビルスーツ戦闘』。メッセージアプリに着信で、発信者は――
『オールマインド』
スミオは内容を確認して怪訝そうに片眉を上げた。
「次はペア・マッチだそうだ」
「ペア・マッチ」エリは鸚鵡返しで呟き、スミオ同様に訝って「誰と組むんです?」
アングラにおいてスミオは一匹狼のファイターとして動いている。ペアやコンビで活動していない。
「以前と同じだ。当日まで不明だってさ。ランダムに選ばれた奴と組むらしい」
「またですか……乱暴な話ですね。相手が元々組んでいるペアだったら凄く不利ですよ」
「まぁな。でも不利な状況で戦うのはこれが初めてでもない。なんとかなるさ」
スミオは渋面を称えるエリを宥めるように楽観的な意見を返す。も、エリは警戒心を解かずに尋ねる。
「武器や装備を変えた方が良いですか?」
「そうだな……」
思案顔で厚めに切られたキュウリの浅漬けを口へ運び、スミオはボリボリと小気味よく咀嚼。ごくりと呑み込んでから言った。
「いや、このままで良い。宇宙ステージなら問題ないし、地上ステージの場合にしても組む相手が分からない以上、下手に変えない方が良いと思う」
エリはスミオの決断を受け入れて頷き、温かいインスタント味噌汁を一口飲んでから呟く。
「サイコゲルググも今年いっぱい、と見込んだ方が良いかもしれませんね。あれは背部ユニットが使えない地上ステージに難があり過ぎます」
「ふむ……何か案はあるのかい?」
「今は具体的には何も。ただ……」
太縁眼鏡の奥で、エリは二重アーモンド眼を仄かに細める。
「少し試してみたいアイデアがあります」
口端を微かに挙げて微笑むエリは、どこかマッドな雰囲気を漂わせていた。
Tips
シノダ・エリ
原作のネームドモブ。本作のメインヒロイン。ほぼオリキャラ化状態。
性欲強めでマゾッ気もサドッ気も備えた好色な眼鏡っ娘。エロキャラ化し過ぎたか?
ガンプラ作り。
プラフスキー粒子云々は一応、原作設定に準拠。
五目稲荷寿し。
美味しい。