ビルドファイターズ・レイヴン 作:コウサカさんちのコーヒー
アジアカップ予選を週末に控えた放課後。
特別教室棟を中心に校舎のあちこちから吹奏楽部の練習の音色が届く。体育館とグラウンドなどから体育会系達の元気な掛け声が聞こえてくる。窓に目を向ければ、中庭の広場でダンス部がヒップホップを流しながら踊っている様が見える。
スミオがバトル部のある校舎裏へ向かう道すがら、ふと炭酸飲料が飲みたくなって正面玄関の自販機に立ち寄れば。
「あ」
スクエア眼鏡を掛けた少年と出くわす。詰襟を飾る校章は中等部の物。
プラモデル部の麒麟児コウサカ・ユウマ少年だ。
親しむほど近くはないけれど知己はあるため、ユウマがスミオにぺこりと頭を下げた。
「やあ」スミオも軽い挨拶を返す。「休憩かい?」
「そんなところです」とユウマ。
自販機前に並ぶ高等部生と中等部生。高一にしては長身のスミオと、中一で成長期前のユウマが並ぶと凸凹感が凄い。
「ホシノさんのF90。君が手助けしたんだろ? 良い出来だったよ」
「手助けというほどのことはしてません。いくらか助言を求められたので答えて、少しだけ手伝っただけです」
固い口調で応じるユウマへ微苦笑を返しつつ、スミオはスマートフォンの電子通貨で炭酸飲料を購入。当然だが、自販機にシャーリーテンプルもサラトガクーラーもない。
「なに飲む? 奢るよ」
「いえ、それは」
遠慮しようとするユウマに微苦笑を向け、スミオは自販機のリーダーに携帯電話をかざす。
「いいからいいから」
「じゃあ……ミルクコーヒーを。甘い奴で」
奢って貰って『ありがとうございました、それではさようなら』と立ち去れるほど、ユウマは図太くない。スミオが立ち去ると決めるまで付き合うことになった。
放課後の賑わいをBGMにしつつ、スミオは炭酸飲料を一口味わってから、目線を下げてユウマを見る。
「週末にアジアカップ予選があるの、知ってる?」
「はい。フミちゃん―――ホシノ先輩から聞いてます」
「なら丁度良いや。君も見に来なよ」
「え?」予期せぬ勧誘にユウマがスクエア眼鏡の奥で目を瞬かせた。
「ああ。誤解しないでくれ。バトル部へ勧誘するためじゃない。アジアカップ予選を観戦するのは、君の”責任”だって話だ」
「責任?」何のことだ、と戸惑うユウマへ、
「君はビルダーとしてホシノさんのガンプラ制作に携わった。なら、その結果に立ち会うことはビルダーの務めだ。それに」
スミオは悪戯っぽく笑う。
「アジアカップ予選は海外選手も少なくない。面白いものを見られるかもしれないぞ」
ユウマは返事に困る。アジアカップ予選を見たいか、と言えば否だ。ガンプラバトルにいまだトラウマめいた痛みを覚えていて、大会観戦なんてしたくない。
けれど、若干とはいえ、フミナのガンプラ制作に関わったことは確かで、ビルダーを自認するならば、フミナのF90・メタルドレスの活躍を現地で確認することは、なるほどスミオの言う通りユウマの務めと言えよう。
「ま、考えておいてくれ。是非はホシノさんに伝えてくれれば良いよ」
スミオは困り顔を浮かべるユウマの肩を軽く叩き、部室に向かって歩き出した。
○
夜の帳が空を覆い、スミオママが夜勤で家を出た後。
脱ぎ捨てられた聖鳳学園の詰襟上衣とブレザー。ズボンとスカート。セーターとカーディガン。男物パンツとワイシャツ。ブラウスとブラジャー。
黒タイツだけ履いたエリが、靴下だけ残したスミオをベッドに押し倒し、その股間の間に顔を埋めて陰茎を喉奥まで含み、じゅぽじゅぽと淫らな水音を奏でていた。
大会に備えて英気を養う、てこういう意味じゃないよな。スミオは股間から伝わる強烈な快感に思わず呻きつつ、そんなことを考える。
喉に亀頭が吸い上げられる独特な刺激。熱い舌に舐めあげられる粘ついた快感。ほっそりとした指に陰嚢を弄ばれ、びくりと震える陰茎。
これ以上はヤバい。スミオが射精を予感した刹那。エリが口腔から陰茎を引き抜き、唇の真ん中からつぅっと涎を垂らしながら状態を起こす。眼鏡の奥で二重アーモンド眼が淫靡に細められていた。
エリはベッド上で膝立ちし、タイツの履き口に指を差し入れ、ショーツと共に腿の半ばまでゆっくりとずり下げていく。エリの股間から降ろされたショーツの間に愛液が糸を引く。
唾液に塗れた陰茎の上に腰を下ろし、エリは亀頭に固くなった陰核を当てるようにゆっくりと腰を振り、愛液を垂らす秘部を硬直した竿に擦りつける。ふしだらに曲がった唇の隙間から悦の喘ぎ声がこぼれ始めた。
「
「今日はじっくりしたいんです」エリは喘ぎ声を混ぜながら、眼鏡越しに潤んだ眼差しを注いで「ダメ、ですか?」
「いいよ。じっくりやろう」
スミオを両手を伸ばし、おわん型の美乳を揉み始める。エリの呼気にこもる熱が高くなる。指先で乳輪を擦り、乳首をこりこりと掻けば、エリの身体がびくりと震え、腰の動きが速くなっていく。
「ぃい……っ! きもち、ぃいです……っ! すぅくん、きもちぃいですぅ……っ!」
上気して仄かに汗ばみ始めるエリの柔肌。桜色に染まる頬。愛液とカウパーと唾液と汗が混ざり、にゅるりにゅるりとすり合う蜜肉と肉棒。
不意にスミオがエリの左右乳首をきゅっと強くつねる。その疼痛の快感はエリの神経から脳を直撃し、
「ひ、ぐぅ……っ!」
タイツに包まれた両脚がぎゅっと閉められ、びくんとエリの背骨が仰け反る。状態を幾度か強く震わせた後、エリは状態を屈ませてスミオの胸板に額を置く。
「じ、っくりするって言ったのに……すぅくんのいじわるぅ……」
ずり落ちた眼鏡の奥。濡れた二重アーモンド眼が恨みがましくスミオを見据え、
「おかえしです……っ」
エリはスミオの右乳首を舌先で、左の乳首を指先で弄び始め、先ほどよりも強く淫裂を陰茎に擦りつけていく。
身体の三か所から届く快感にスミオが思わず呻く。
「まだ挿れさせてあげませんからね」淫靡に笑うエリは娼姫のようで。
イマラチオからの三点攻めにスミオの陰茎がついに精を暴発させた。エリの股間に押さえ込まれていた陰茎の撃ち出した精液が、スミオの引き締まった腹筋と下腹部に広がる。
「すごっくあつぃです……ねっとうみたい」
エリは女性的征服感と優越感に微笑みながら、スミオの引き締まった腹に舌を這わせ、ねっとりと濃厚な精液を舐めとっていく。
スミオは大きく息を吐き、数秒ほど天井を見つめた後、小さく頷く。
うん。お返しが必要だな。
決意後の行動は早かった。スミオはおもむろにエリの顔を両手で包んで引き寄せ、舌を絡めるような口づけを交わす。自らの精液の味を感じ取りつつ、右手でエリの腰を掴み、左手で石のように固く怒張した陰茎を掴み、エリの淫穴へ亀頭を押しつけて―――
どすん、と腰を突き上げ、エリの最奥まで一気に捻じ込んだ。
「ぅんんんっ!」
キスしながら喘ぎ呻くエリ。挿入を済ませたスミオは右腕でエリの柔らかな身体を抱きしめ、左手でエリの頭を押さえながら、下からばっすんばっすんと強く付き上げていく。
「~~~~~~~~~っ!!」
キスを塞がれた唇の隙間から、エリの声ならぬ喘ぎ声が溢れる。
スミオの突き上げに合わせ、エリも腰を振り始めた。肉のぶつかる音。淫汁の水音。ベッドの軋み音。声にならぬ喘ぎ。情交の交響曲がスミオの部屋を満たす。
肉の奏でる音楽が激しさを増していく。獣欲に猛る2人の汗が混じり、肌がぬめる。飛び散る体液がシーツに濡れ跡を作る。
「んぅうう………っ!!」
快楽に敏感なエリが絶頂し、唇と舌で塞がれた口からひと際強い声を溢れさせる。息苦しげな荒い鼻息。
酸素を求めてキスを終えようとするも、スミオはエリを逃がさない。左手でエリの頭を掴み、口づけを続けて舌でエリの口腔内を凌辱し続け、痙攣してぎゅうぎゅうと締め付ける膣肉を掻き分けるように一層強く腰を打ち込み、降りてきた子宮口へ亀頭を強く叩きつけ、カリ首で淫壺を執拗に摺り上げる。
「~~~っ!!!! ~~~~~っ!!!! ~~~~~~~~~~っ!!!」
エリはさらに幾度か絶頂を繰り返すも、キスは解かれずついには、ランナーズハイに似た状態へ達し、情交の快楽と合わさって脳内物質の分泌が勢いを増す。
暴力的なまでの多幸感と肉悦。蕩けきったエリは半ば惚けながらも、無意識に腰を振り続ける。
スミオがひと際勢いよくエリの一番奥へ突き入れ、子宮内に熱い熱い精液を噴出させた。
「―――――――――――――――ッ!!!!!!!」
身体の最奥に生じた高熱の快感にエリの身体が大きく痙攣し、股間から愛液が大量に溢れる。スミオは射精後も更に幾度か強く打ち込み、陰茎を蜜肉でしごいて最後の一滴まで絞り出す。
唇を放し、スミオは大きく息を吐いた。エリがくたりとスミオの身体に沈み込む。真っ赤に上記したエリの細面から太縁眼鏡が滑り落ちた。交感神経がシビレて涙を溢れさせる二重アーモンド眼は焦点が定まっていない。
スミオは射精後の充足感と雄的征服感を満たしつつ、ずるりと陰茎を引き抜いた。びくりと震えたエリの股間から泡立った白濁液がごぽりと溢れる。
丁重にエリを横に寝かせて身を起こした。落ちた眼鏡をベッドサイドに置く。エリは肩と乳房を上下に揺らしながら、ぜえぜえと息を荒げている。
……エロいな。
獣欲の求めるままにスミオはエリの足下へ動き、黒タイツとショーツを半脱ぎした両脚を抱え上げ、精液を溢れさせながらひくひくと震える淫穴へ、いまだ固く勃起したままの陰茎を埋めていく。
「おっぅぅ!!」
エリがびくりと身を捩じり、腰をはね浮かせる。スミオはたおやかな両脚の柔肌と汗で湿ったタイツの滑らかな質感を堪能しつつ腰を振り始めた。
子宮を突き上げるように勢いよく亀頭を叩きつけたら、カリ首で痙攣する膣壁をこそぐようにゆぅっくりと膣口まで引き、再び最奥まで一気に叩きつけ、再びゆっくりと最前まで引く。
「おぉ……っ! あぅ……っ! だ、めえ……ッ! す、ぅくん、おぅっ……めぇっ!」
陰茎を往復させる度、エリの身体が面白いほど反応する。快感以上にエリの身体を掌握しているという支配感にスミオは昂奮を覚え、抱え持つタイツに包まれた脚を舌で舐めた。
「可愛いよ、エリ。もっと、もっと乱れてくれ」
スミオは上気した細面に乱れ髪を被せたエリを見つめて愉悦し、徐々に腰の動きを速めていった。
・・・
・・
・
妊娠回避用のアフターパッチを下腹部にぺたり。
エリはティッシュペーパーで膣から溢れる精液を拭いながら、情交後の倦怠感と多幸感を漂わせつつ、言った。
「今夜のスー君、激しすぎます」
「ごめん。なんか火が点いた」スミオがぺこりと頭を下げて詫びる。
精液を拭い終え、エリは心地よい疼きと熱が残るへその下辺りを撫でて、ぽつり。
「お腹、空きません?」
スミオは同意して頷く。
「何か食べようか」
・
・・
・・・
「あぅっ! あああっ! ぅんっ! んぅ…っ! ああああっ!!」
夜食後。暖房の効いたダイニングキッチンにエリの喘ぎ声が響く。
裸エプロン姿でシンクの縁を掴むエリを、スミオは後ろからバスバスと突き上げる。床にぼたぼたと垂れ落ちる白濁汁。たおやかな足を伝う精液混じりの愛液。がくがくと震える腿肉と膝。右足首に引っ掻かったショーツ。突き上げる度に浮かぶ踵。
降りた子宮が亀頭に再び押し上げられる快感は脳まで一直線に届き、エリは舌を垂らしながら悦に耽る。
「ひぃよぉっ! すぅくん、ひぃいよぉっ!」
スミオは乱れるエリの様を楽しみ、乳房を揉みしだきながらエリの髪に顔を埋めて腰を打ちつけ続ける。
「いぅ……っ!! いっぐぅううううううっ!!」
びくりとエリが絶頂し、身体を弓のように仰け反らし、次いでシンクへ上体を倒れ込ませるも、スミオはエリの両手を掴んで上体を無理やり起こして腰を振り続ける。
「ま……っ! まっひぇ、すぅくん、ま……ひぃううっ! ああっ! んふううっ!」
乱れ揺れるエリの髪。腰を打ちつける度にぷるぷると震える尻。
「ひぐっ! ま、わた、ひっちゃいますぅ………っ!!」
絶頂に愛液が噴き出され、キッチンの床をびしゃびしゃに濡らす。エリの膝から力が抜けて腰が落ちかけるも、スミオはエリの上体をシンクの縁に預けさせ、左足を掴んで持ち上げて無理矢理に腰を起こさせると、快感を貪り食らうように勢いよく腰を振った。
快楽と肉悦に沸騰したのかのように、エリは蕩け顔で喘ぎ続け、シンクの中に涎を垂らしながら淫肉を震わせる。
「すぅくん、すぅくぅんん……っ! いっしょ、ぃっ……しょにいきたいれす、すぅくんといっしょにぃ、いきたいれぅすうう……っ!」
「いいぞ、一緒にイくぞ、エリ」
スミオはエリの左足を下ろし、シンクに上体を預けるエリへ覆い被さり、両手をエリの手に重ねて腰を打ち込む。
そして――――
「いぐぅううううううううううううううううっ!!!!!!!」
エリの絶頂とスミオの射精が重なり、勢いよく放出された精液が一瞬で子宮を満たし尽くし、ぷくっと膨れさせた。熱い精液に子宮を焼かれながら押し広げられる衝撃にエリは一瞬、白目を剥きかける。
しばし繋がったまま余韻と倦怠を共有。スミオが膣から白濁した陰茎を引き抜くと、エリの膣口からどぶっと精液が溢れ出る。と、痙攣し続けるエリの股間から細々とした小便が漏れだした。
「すぅくん。ごみぇんなしゃい、わたひ、おもらひ……しちゃいました……」
絶頂と羞恥に細面を真っ赤にしながら、エリが呂律の回らぬ口で詫びる。
スミオはそんなエリを横顔に口づけした後、タオルと掃除道具を取りに向かった。
パンツを穿け。
○
スミオがフルチンのままキッチンを掃除している頃。
フナキ・サトミは部屋で入浴前のヨガ体操をしながら思案していた。
木のポーズを取りながら、サトミは呟く。
「アジアカップ予選……見に行きたい……」
アンダーグラウンドのガンプラバトルでの”推し”がクラスメートのアリサワ・スミオと同一人物だと知って以来、サトミはちらりちらりとスミオを視界に収めるようになっていた。
ぶっちゃけ『しばらく様子見をする』という決意はたった数日で崩れかけている。
ファンだと伝えて、如何にレイヴンのバトルに感動したか、当人に語りたい。いろいろとお話ししたい。そんな正しいファン心理である。
無論、ファン心理に従って行動すれば、ややこしい事態に陥ることは想像に易い。学校のアリサワ・スミオは好青年であるけれど、社会のグレーゾーンに足を突っ込んでいるのだ。秘密を知られたと分かったら、怖い展開が待っているとも限らない。
モデル業界という芸能界に引っ付いた世界で活動しているため、サトミは”怖い話”をいくつも聞いている。冗談抜きで顔見知りの読モが”怖い展開”に遭って業界を去っていったこともあるのだ。そりゃ慎重にもなる。
が。胸中に沸いたファン心理は拭い難く、抑え難く。
かといってちょっと親しいクラスメートくらいの仲で、わざわざアジアカップ予選の応援、いや観戦に行くというのは……ガンプラバトルの観戦にハマったから、という理由で押し通せるか? や。押し通そう。押し通してしまおう。
「決めた。行こう……っ!」
サトミは鳩のポーズを取りながら決断した。
週末のアジアカップ日本予選。レイヴンの、アリサワの試合を観戦しに行くと。
「ミライも今週末は休みだったはず。誘ってみよう」
偽装になってもらうお詫びにちょっとお高いご飯を奢ろう。
いざ決断とプランが成立すれば、あとはもうワクワクである。
遠足を控えた小学生低学年のような面持ちで、サトミはにんまり。
「楽しみだなぁ……っ!」
Tips
コウサカ・ユウマ
原作の主人公の一人。本作は原作開始前なのでまだバトル部員ではない。
フミナの『F90・メタルドレス』の制作に協力したため、スミオからアジアカップ日本予選の観戦を促された。
タイツ
ファッションではなくフェチの観点から、ストッキングとタイツとパンストとレギンスの違いを語れるようになったら、貴方も一人前。
裸エプロン
主に女性が行うフェチスタイルだけれど、偶に男もやる。
フナキ・サトミ
原作のネームドモブ。本作では―――
オリ主の秘密に気づいた人。少しずつ少しずつオリ主に近づいている。