※この作品はR-18です。

ビルドファイターズ・レイヴン   作:コウサカさんちのコーヒー

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3:ぼくとエリ

 帰り支度を済ませ、部室に鍵をかけ、部室の鍵を職員室へ届け、校門へ。

 スミオとエリは地元民のフミナと別れ、最寄り駅に向か――わず、学校近くの月極駐車場に赴く。

 

 二輪用契約スペースに駐車してあったスズキのスーパースポーツに歩み寄り、スミオはロックワイヤーで留めておいたヘルメットを二つ外す。自分は名門ショウエイのヘルメットを被ってライダーグローブを装着、エリにはバブルシールドのジェットヘルメットを被らせる。

 

 スミオは袈裟掛けしていた三角バッグを胸の前に回してバイクにまたがり、続いてエリが鞄を肩掛けしてリアシートに乗り、スミオの腰に両手を回し、ぎゅっ。照れたりしない。それどころか嬉々として抱き着いている。

 

「良いか?」

「うん。大丈夫です」

 スミオはエリの返事に頷き、エンジンをスタート。高回転型直列4気筒エンジンが目覚め、ヨシムラ菅特有のレーシーな排気音が奏でられる。

 後席のエリを慮り、青白のスーパースポーツは柔らかく発進し、夕暮れ時の帰路を走りだした。

 

    ○

 

 夜空に月が輝く宵の口。スミオとエリは帰路の道中に外食を済ませ、西東京の某所にあるアリサワ宅に到着。建売住居前の駐車場は空っぽ。

 

 エリがヘルメットを脱ぎながら「ママさん、今日は夜勤なの?」

「ああ」スミオは頷いて「今月は夜勤シフトが多いらしい」

 

 アリサワ家は小3の時に父親が病に斃れて以来、母一人子一人の母子家庭だった。母親は看護師でシフト勤務。持ち家のローンは親父が亡くなった時の団体信用保険で賄われたが、まぁ生活はいろいろある。

 

 スミオは自宅駐車場の端にスズキのスーパースポーツを停め、何気なしにエリへ尋ねた。

「上がってく?」

 

 問われた刹那。街灯の明かりを仄かに反射する太縁眼鏡の奥で、アーモンド形の双眸を艶めかしく細められた。

「……少しだけお邪魔しようかな」

 

「じゃ、ぼくは飲み物を用意してくるから」

「分かりました。先に部屋へ行ってますね」

 実に慣れたやり取り。

 

 今さらだけれど、アリサワ・スミオとシノダ・エリは小学生の頃から付き合いがある。

 勝手知ったるエリが自宅のように自然な足取りで二階のスミオの部屋へ向かう。

 

 スミオはダイニングキッチンへ赴き、鞄とヘルメットをダイニングテーブルの椅子に置き、コンロでお湯を沸かす。

 お湯を入れたポット、マグカップ、紅茶のティーバックと砂糖とミルク、茶請けを盆に載せて階段を上がり、自分の部屋へ入ってみれば。

 

「スー君」

 ベッドから濡れた声が届く。

 

 エリが昂奮で白肌を赤く上気させつつ、ベッドの上からスミオを見つめていた。

 ふぅ、ふぅ、と淫靡な昂奮の呼気を唇の狭間から溢れさせて。

 

「私、バイクの後ろでずっとスー君に抱きついてたら、昂っちゃいました」

 エリは率直に語り、野暮ったい太縁眼鏡を外して切れ長二重の美しい双眸を露わにした。三つ編みお下げを解いて焦げ茶の長髪を流す。

 

「もう我慢できません」

 地味な印象を覆すほどの美貌を晒し、服を順に脱ぎ始める。

 

 卵の殻を剥がすように黒いハイソックスを剥がし。グレーのスカートを落としてたおやかな生足を晒す。きめ細かな柔肌が艶めかしい。襟元から外されるリボン。昂奮のせいか、指先をもどかしげに震えさせながらボタンを一つずつ外し、ブラウスをベッドに落とす。

 

 絞られた腰回り。腹部から胸部にかけての艶美な曲線。綺麗な鎖骨。ほっそりとした首筋。地味な白い下着以外の全てを晒す肢体は、女体美と表するに相応しい。

 

 昂ぶりの生唾を呑み込み、エリは胸元を覆う白いブラのフロントホックを外し、おわん型の美乳を晒す。うっすらと汗が滲む乳房の先端。桃色の乳首は既に堅く尖っていた。

 

 端正な細面は蕩けきっていて耳まで赤く染まり、アーモンド形の双眸が潤んでいる。濡れ染みを広げていた白いショーツがゆっくりと降ろされていく際、濃密な愛液がとろりと糸を引いた。

 

「だから」

 一糸まとわぬ姿になり、エリはスミオへ向けて股を大きく開く。薄い陰毛の先で、前戯が不要なほど愛液を滴らせる性器に右手を添え、ほっそりと人差し指と中指で淫裂を広げた。

「早く」

 

 哀願した。快楽を欲して仕方ない雌の声で。

「早く、ください」

 

 懇願した。肉悦を求めて我慢できないメスの顔で。

「早くここに、スーくんのおちんぽ、いれてください」

 

 美しい身体と淫らな振る舞いと熱のこもった声で誘う幼馴染を前にし、スミオは盆を机に置き、引き出しからコンドームの箱を取り出した。

 

      ○

 

 スミオとエリの出会いは小学三年生で同じクラスになった時。

 既にガンプラ好きだったエリと違い、スミオはガンプラにまったく興味が無かったけれど、病で亡くなった父の遺品に未制作のガンプラがあった。

 

 スミオは説明書を読みながら制作を試みたのだけれど、手元不如意で制作中にガンプラを壊してしまった。

 そこでガンプラ好きのエリに相談したところ、エリはスミオを伴って近くのガンプラショップに行き、店員の助けを借りて形見のガンプラを修理し、完成させた。

 

 そして、店員はとても喜んだスミオへ、完成させたばかりのガンプラをバトルシステムで動かしてみるよう勧め――。

 スミオは自分で作り上げた作品を実際に動かす、という体験にシビレた。

 脳が焼かれるほどの楽しさと涙がこぼれるほどの感動を味わい、この体験で父を亡くした悲しさと寂しさが完全に糊塗された。

 

 スミオはエリと同じくガンプラにハマり、放課後をいつもエリと2人でガンプラを弄るようになった。2人で相談しながらガンプラを改造し、2人でお小遣いを握りしめてガンプラショップに通う。周囲の男子から『女とばかり遊んでる奴』とか『夫婦』とか、からかわれてもまったく気にしなかった。

 

 エリがビルダーとしてガンプラを組んで、スミオがファイターとしてバトルで操縦する、そんな役割分担が出来上がるまで、時間はそう掛からなかった。

 そのうえで、スミオはエリとの関わりをとても大事にした。

 なにせ父の形見であるガンプラを修理・完成させる助けになってくれたし、バトルをする切っ掛けを与えてくれた恩人だった。友人を越えたガンプラ仲間でバトルの相棒だった。ゆえに、スミオは常にエリへ感謝と賞賛を伝え、尊敬と好意を隠さず、言葉と態度を惜しんだりしなかった。

 

 もっとも、スミオは自分の言葉や態度をエリがどう受け止めるか、いささか無頓着だった。

 

 スミオのシノダさん呼びがシノちゃん呼びに変わってエリと呼ぶようになり、エリがスミオをスー君と呼ぶようになった頃から。

 2人の距離は物理的に近くなった。いや、エリが距離を急激に詰め始めた。

 

 一緒にガンプラを弄っている時、エリが身体を密着させてきたり、眼鏡越しに潤んだ目を向けたりするようになって。

 スミオがクラスの女子やショップの女性店員と親しげにしていると、エリが不機嫌になったり不安げにしたりするようになって。

 ショップでガンプラバトルに勝った時、エリが人目もはばからずハグしてくるようになって。

 

 忘れえぬ小学5年生の夏。

 スミオがエリのガンプラを用いてショップ開催のミニ大会を優勝した際。テンションが激上がりになったエリが、皆の前でスミオにキスをした。

 それも頬じゃなく、唇に。

 

 衆人環視の中でファーストキス。

 驚いたとか、恥ずかしかったとか、嬉しかったとか、全て後の感情だ。その時、スミオはエリの大胆な振る舞いと初キスの気持ち良さに、ただただ宇宙猫みたいな顔になっていた。

 

 この日から、アリサワ・スミオとシノダ・エリの『関係』は濃密になっていく。

 

 一緒にガンプラを作っている時、エリがスミオに抱きつくことが増えて。

 ガンプラショップの帰りや遊んだ後に家まで送った別れ際、エリがキスをしてくるようになって。

 そのキスが互いに舌を入れて、絡め合うようになって。

 

 エリが膨らみ始めた胸を押しつけてくるようになって。

 スミオの手を取って太腿で挟んだりするようになって。

 スミオの股間にそっと触れてくるようになって。スミオの下着の中へ直に手を入れるようになって。スミオの陰茎を握ったり弄ったりするようになって。

 スミオがエリの手扱きで人生初めての射精した時、エリの顔は完全に『オンナ』だった。

 

 スミオはスミオでエリの幼げな性欲へ自らの性欲を返すようになっていた。

 まだ起伏の乏しかったエリの乳房を揉んで、エリの桜色の乳首や乳輪を弄り、エリの小さな尻を撫でたり揉んだりして、エリが快感に蕩けて甘い声を出す様を楽しんだ。

 まだ産毛も生えてなかったエリの下腹部へ手を伸ばし、陰核を指先で弄り、性器の縁を指先で擦ったり、狭い膣の中へ指を沈めたりして、エリの華奢な体が快感に反応する様を楽しんだ。

 特にエリが絶頂し、水鉄砲みたいに愛液を噴出する様が面白くて。

 絶頂したエリの眼鏡がずり落ちた恍惚顔で脱力する様に、征服感を刺激されて。

 スミオは無自覚にエリの身体を“開発”していた。

 

 聖鳳学園中等部に入学する頃、スミオは陰毛が生えるより先に射精を覚え、エリは処女膜を失う前にイキ癖が身についていた。

 部活をしながら重ねていたママゴトみたいな触れ合いは、中学へ入った最初のゴールデンウィークにスミオの母が留守にしている時、一線を越えた。

 

 小5のファーストキスから中学入学までの一年半に渡る長い長い“前戯”と仕込により、エリは破瓜の痛みにすら快感を覚え、「ひっぐぅううううっ!!!!!!!」と最初の挿入で腰を浮かして潮吹き絶頂した。

 ちなみに、スミオはこの時、エリの熱い締め付けとその強烈な快感に耐えきれず、三擦り半で射精した。エリはスミオをあっという間に射精させたことに物凄く御満悦だった……

 

 かくて、スミオとエリの中学校生活はセックスで開幕し、聖鳳学園のプラモデル部でガンプラ作りに勤しみ、セックスに勤しみ、聖鳳学園のガンプラバトル部でバトルに勤しみ、セックスに勤しみ、ひょんなことからアングラな賭け試合に勤しみ、セックスに勤しみ――どういう訳か、スミオとエリはセックスを重ねるごとにファイターとビルダーの実力を上げ、ガンプラ作りとガンプラバトルが上達するほどにセックスもこなれていった。

 

 中等部から高等部へ進み、高等部1年生となった今。

 スミオは聖鳳学園ガンプラバトル部の部長で優秀なファイターで。

 エリは聖鳳学園ガンプラバトル部の副部長で優秀なビルダーで。

 

 そして、恋人としての2人は――

 

     ○

 

「ひぁんっ!! あんっ!! あああっ!」

 睦み合いを始めて小一時間。

 エリはスミオの与える快感で千々に乱れていた。

 ベッドの上で仰向けに寝転がったエリの腰を持ち上げ、スミオはばすばすと勢いよく腰を振るう。

 

「あぁっ! ああっ! あぁぁんっ! ひもちぃいっ!! しゅきっ! これ、しゅきぃっ!」

 亀頭が最奥を突きあげる度におわん型の乳房が震え、エリのくびれた腰が大きくうねり、膣口から淫音と共に愛液が溢れる。

 乱れた髪が掛かる細面は肉悦に蕩け、アーモンド形の瞳が快楽の涙に潤む。

「きぃもひいいっ! すぅくんっ! きぃもぃいいよぉっ!!」

 

 ばすんばすんと強いピストン運動を幾度か繰り返すと、

「いぐっ! また、ひぐっ!! またぃっひゃうっ!!! ひうっ!!! ひっぐぅううううううううううううっ!!」

 絶頂の衝撃にエリの背骨が大きく仰け反る。乳首を固く尖らせた乳房がぶるんと大きく震える。スミオの腰を捉えていた長い脚が爪先までぴんっと伸び、シーツを掴んでいた両手が白くなるほど力がこもる。膣がびくびくと強く蠕動しながら逸物にからみついて締め上げ、ぶびゅるっとひと際大きな水音と共に愛液が噴き出す。濡れそぼった陰毛の先端から肉欲の雫が垂れる。

 

 それでも、スミオは腰の動きを止めない。それどころか一層大きく勢いをつけ、腰を打ち付ける。亀頭がきつく締めてくる膣内をごりごりと穿り、子宮口へどすんと激突する。

 

「ひぃっ!?」

 子宮から脳髄まで走る悦びの衝撃に、エリの細い腰が跳ねた。

 

 陰茎のカリ首が膣壁をごりごりと摺り上げながら下がり、再び勢いよく膣奥へ向かって進み、どすんっ!

「あぅああぁぁんっ!! だめっ! すぅくんっ! だめ、わたひ、ひってるっ! ひってるから、まっへっ!」

 強烈な快楽の津波に脳が煮え、エリの回らぬ舌から粘ついた唾液が垂れる。朱に上気した頬や肌が快感の汗でてらてらと艶めかしく光る。

 

「だめ。待たない」

 エリの腰を掴んでいたスミオの両手がぶるんぶるんと激しく揺れ続ける美乳へ伸ばされ、左右の乳房を揉みしだきながら指先で乳首を弄ぶ。

 

「ひぎぃっ!? りゃめっ! いま、おっぱい、りゃめぇっ!」

 言葉とは裏腹に、エリの腰の動きが激しくなる。スミオの与える快楽をもっと貪るように、陰茎の突き上げに合わせて腰を大きく振るい、媚肉がむしゃぶりつく。ぶびゅりぶびゅりと溢れ飛び散る淫液がベッドのシーツを濡らす。

 

 性行為に没頭するエリの様子にスミオの支配欲と獣欲がさらに昂り、打ち付ける腰の勢いが一層激しくなる。

 繰り返される亀頭と子宮口の衝突。雄と雌の淫肉が絡み合いとすり合いを重ね、

「っ!! りゃめ、りゃめりゃめりゃめっ! わたひ、ひっちゃうっ! まだひってるのに、わたぃいっちゃうっ! いってるさいちゅうなのにまたひっちゃうぅううっ!! っっあああぅううううううううっ!!!!!!」

 絶頂の痙攣が収まらぬ膣肉がひと際強く激しくスミオを締め上げた。瞬間、快感の刺激にスミオの怒張が脈打ち、陰嚢が強く律動する。

 

「っ! いくぞ、エリッ!!」

「いっ……きゅうううううぅぅあああああああああああああああああああっ!!!!」

 絶頂の津波が押し寄せている最中に再び襲い掛かった快感の大津波に、エリの腰が跳ねあがった。同時にスミオの陰茎が淫壺の最奥で堪えていた精液を放出する。子宮口に入っていたコンドームの先端が一瞬で大きく膨れ上がり、

 

「――――――――――――――っ!!!!!!!!」

 子宮口が広げられる激烈な刺激に、エリは声すら発せなかった。

 

 スミオは淫壁で逸物をしごくように幾度か強く突き上げ、精液を絞り出し終えると腰の動きを止める。

 エリはもはや声も発さない。濡れた唇の間からいくらか舌を垂らしながら、ぜーぜーと胸骨を大きく上下させておわん型の乳房を震わせる。ほぼ意識が飛びかけているにもかかわらず、腰だけは絶頂の余韻を最後まで搾り取るようにビクビクガクガクと振られ続ける。

 

 スミオは息を整えながら手を伸ばし、エリの乱れた髪を顔から退けた。蕩けきって恍惚とした恋人の顔に征服感が満たされ、痙攣し続けるエリの中から陰茎を引き抜く。

 

 も、あまりにも強くきつく締めあげていた膣がコンドームをくわえ込んでしまい、ずるりと肉竿だけが抜けた。がくがくと震え続ける腰。ぷるぷると震える尻肉。愛液に濡れふやけた小陰唇と薄緑色のコンドームをだらりと垂らす膣口がひくひくと蠕動する様は、底なしに淫らだった。

 膣口から垂れ下がるコンドームから濃く白濁した精液がどろりと垂れかけ、スミオはコンドームの口を掴み、ずろりとエリの中から引きずり出す。

 

「ひ、ぅっ!」

 激烈な絶頂とその余韻で惚けていたエリは、膣に走る刺激で我に返り、濡れたアーモンド形の目をスミオに向けた。その瞳は今だ情欲の火が燃えていた。

「すぅくん。もっとしたいです……」

 

 切なげに欲望を伝えるエリに薄い笑みを返し、スミオは脱力したままのエリをうつ伏せに転がし、桃みたいな尻を撫でながら言った。

「久し振りにアナルでしようか」

 

 エリはスミオの提案に双眸を妖しく輝かせ、自ら尻を突き出した。

 この夜、エリは結局アリサワ家に泊まっていった。

 




Tips

スズキの青白スーパースポーツ
 GSXR。排気量はあえて記さない。

シノダ・エリ
 本作のメインヒロインを張る原作のネームドモブ。眼鏡っ子なのに、今回は眼鏡を外してえっちした。なんてこった。
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