※この作品はR-18です。

ビルドファイターズ・レイヴン   作:コウサカさんちのコーヒー

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巻きです。


38:アジアカップ日本予選大会・漆

 壮絶な死闘を見届け、観客達は決勝戦だったと言われても納得するほどの満足感を抱きながら、勝者を祝福し、敗者を慰労して盛大な拍手と歓声を贈る。

 試合後の挨拶で、スミオはリリウムと握手した。

〈ありがとうございました。ミス・ウォルコット。貴女は本当に強かった。試合前の非礼をお詫びします〉

 丁寧に、戦う前と違って本物の敬意をこめて手を握り、一礼する。

 

〈こちらこそ、ありがとうございました。ミスター・アリサワ。今日、貴方と戦うことが出来て本当によかった〉

 リリウムは妖精染みた美貌をどこか上気させつつ、ぎゅっとスミオの手を握りしめて、

〈いつかまた貴方と試合ができる日を楽しみにしています〉

 次いで、フミナの許へ歩み寄って右手を出した。

〈ミス・ホシノ。貴女と知己を得られただけでも、日本に来た甲斐がありました。またいつか、私と戦ってくれますか?〉

 

〈次は〉フミナはリリウムの綺麗な碧眼を真っ直ぐ見つめ、差し出された右手を握り〈次は負けませんから! また戦ってください!〉

 リリウムは可憐な笑みを浮かべて頷く。

〈ありがとう。ミス・ホシノ〉

 

 観客から温かい拍手と歓声を受けながら、双方の選手とチームの面々が舞台袖へ捌けていく。スミオはGPベースと大破状態の愛機を収めたケースを抱えながら、疲弊と疲労と消耗がこもった吐息をこぼす。

 

 もしもあのパイルバンカーを決められていれば、という仮定が脳裏を過らない訳ではないが、エリ達の前でそれを口にすることはなく、敗北の悔しさを露わにすることも無い。

 オトコノコの見栄だ。恋人の前で、後輩の前で、尊敬する大人の前で、醜態は魅せられない。

 

 ただし、エリはスミオの大きな深呼吸に何かを感じ取り、スミオに抱きついた。ぎゅっと強く抱きしめ、スミオの胸元へ顔を埋める。

「ごめんなさい、ごめんなさい……っ! 私がもっとちゃんと直せていたら、私がもっと頑丈な機体に仕上げていたら、スー君が勝っていたのに、私が」

 

 スミオはすすり泣き始めたエリの顔を上げさせ、唇に人差し指を当てて謝罪を塞ぐ。

「負けたのは、ぼくがここまでにダメージを負い過ぎたせいだし、彼女を仕留められなかったのはぼくと彼女の技量の差だ。エリはいつだってぼくに最高のガンプラを用意してくれてる。エリはいつもぼくの期待以上に応えてくれてる。だから、謝らなくて良いんだ。いいね?」

 

 眼鏡の奥でぽろぽろと涙をこぼすエリの頭を慈しむように撫でつつ、次いでフミナとユウマ、ラルさんへ顔を向ける。

「ホシノさんもコウサカ君も、ラルさんもありがとう。ベスト4まで上がれたのは、2人がエリと一緒にガンプラを直してくれて、ラルさんがサポートしてくれたからだ。本当にありがとう」

 

「負けてしまったのは残念だが、並みいるプロ相手に同率三位入賞は立派な成果だ。よくやったな、スミオ君。エリ君も胸を張りなさい。君のガンプラは見事に活躍したんだ」

 ラルさんはスミオを祝福し、エリを励まし、続いてフミナとユウマへ言葉を紡ぐ。

「君達もよく頑張った。バトルで戦うことだけがチームではない。戦う仲間を支え、背中を押すことも、立派な活躍だ。コウサカ君はバトル部ではないが、だからこそ手を取り合って協力する経験から何かを学んでくれたなら、私もうれしい」

「「はい!」」とフミナとユウマは背筋を伸ばして応える。

 

「表彰式があるから、この後も会場に残ることになるが……まあ、のんびりと残りの試合を見学しよう」

 ラルさんの言葉に少年少女達は頷き、控室へ向かって歩いていく。

 

 彼らの背中は誇り高かった。

 

      ○

 

 フライボーイと名乗る若いファイターは少年と青年の狭間にある歳頃で、父も母もガンプラバトルのプロ選手で、叔母に至ってはレイヤードの女帝イツァム・ナーと玉座を奪い合う、もう一人の女王である。

 

「ジノーヴィ達の傍をちょろちょろしてたチビが、今やプロとして一廉の大会で優勝争いをするとはな……」

 戦慄に近い反応をするセレンさんはアラサーの独身。

 

「MoAが終わってから何年経ったと思ってるのよ」

 小さく肩を竦めて微苦笑するマギーさんは20代半ば。

 

「時が経つのは早いよなぁ」

 チョイ悪オヤジなファットマンがからからと笑い、大型スクリーンに流れるバトル映像を見て、眉を大きく下げた。

「しかし……ものの見事に相性と地形の悪さが噛み合っちまったな」

 

 フライボーイの操るガンプラはオリジナル機体のギャプラン・スピットファイア。

 AOZキットのギャプラン・TR5”フライルー”をベースに空戦性能と火力に全振りしたキワモノ機体だ。両腕の特徴的なバインダーのビームキャノンをメガ粒子砲に変更。機体後部と脚部のスラスターベイを大型化。特に脚部は『地上では立てれば良い』と割り切り、足首から先は絶対に歩行や踏ん張りが効かない形状になっている。

 そのうえで、武装は両腕バインダーのメガ粒子砲に加え、手持ちのビームガトリングガンに分裂ミサイル、空爆お化け仕様。

 

 青系迷彩色に塗られた魔改造ギャプランが舞う戦場は、暗黒宙域。

 初代ガンダムでララァ・スンとアムロが初めて邂逅したアステロイドベルトだ。

 

 無数の小隕石―――障害物が漂うステージは、フライボーイのギャプランが誇る莫大な推力と飛行能力を十全に発揮しにくい。

 同時に、アルベルトギュンターが操るトランスフォーマーな可変MSガンタンクR44にとっても、不都合なステージだ。なんせガンタンクR44は人型形態を採れるとはいえ、本来は陸戦機体。宇宙空間は稼働できるだけで適性があるとは言い難い。

 

 結果、試合はなんとも盛り上がりに欠ける様相を呈していた。

 

 フライボーイはガンタンクR44 が準々決勝で見せたフラッシュミサイル・ヒートロッド・オーバードウェポンという必殺コンボを警戒し、遠間からメガ粒子砲の一撃離脱に徹し。

 

 ガンタンクR44 は航宙機動力の低さから空戦特化のギャプランへ間合いを詰められず、手持ちの大口径ビームキャノンで応戦することしかなく。

 

 形勢としてはガンタンクR44がかなり不利だ。ビームキャノンは高威力だが精度に劣ってかすりもせず。魔改造ギャプランによる一撃離脱の長距離砲撃によって少しずつ、だが着実に体躯を削られ、抉られ、焼かれていく。

 

『くそっ! くそぉっ! くそぉおっ!! ぼ、ぼぼ僕は勝つんだっ! 勝たなきゃいけないんだっ!! 勝って、取り戻すんだぁっ!!』

 両手で抱え持つビームキャノンをぶっ放しながら叫ぶアルベルト。

 

『俺もこのチャンスを逃したくないんでね。悪いが勝ちに徹させてもらう』

 小隕石の間を滑らかに飛び回りながら、淡々と長距離からの一撃離脱を重ねるフライボーイ。

 

 というわけで、暗黒宙域でビームが飛び交うだけのつまらない試合が繰り広げられる。なまじ先にリリウム・ウォルコットとアリサワ・スミオが熱戦死闘をした後だけに、観客の反応は芳しくなかった。

 

「これは公平性を欠くんじゃないか?」「対空と長距離砲戦の対策をしてない方が悪いだろ」「特化型MSはこういうことがあるから選択肢に上がり難いんだよな」

 観客達があーだこーだと語り合う中、

 

「組み合わせは勝ち上がった結果だし、ステージは完全なランダム。仕方ないっちゃあ仕方ないが、見てる方は退屈だわな」

「これが地上の平野部や砂漠だったら、悲惨なほど一方的な試合展開になってただろう。その方が手早く終わって良かったまである」

 ファットマンとセレンが試合を辛口批評する傍ら、マギーはアルベルトに同情を覚えていた。

 

 アルベルト・ギュンターは天才と讃えらえて栄光に満ちていた人生を事故で奪われ、全てを失った。そんな彼が復活のために金と時間と労力を費やし、希望を賭して臨んだ戦い。それも、アジアカップ本選という大舞台のチケットが掛かった大一番。それが遠間からほぼ一方的に砲撃されて削がれ、抉られ、焼かれ、砕かれ。

 焦燥し、憔悴していくアルベルトの姿に、マギーは憐れみを禁じ得ない。

 

 会場の一角で試合を観戦していた聖鳳学園の面々もビミョーな表情を浮かべていた。

 

 一方的な戦いに、ユウマは昨年の我が身に起きた出来事(トラウマ)を刺激され、心痛を誤魔化そうと隣のスミオへ尋ねる。

「……アリサワ先輩がガンタンクの方なら、この場合どうします?」

 

「あの機体と武装の構成でこのステージ環境だと、小隕石に身を隠して狙撃戦。あるいは徹底的に隠れ潜んで近づいてきたところを奇襲、くらいしか思いつかないな。いずれにせよ、背中に担いでるあの必殺武器がダメだな。あれのせいで相手が必要以上に警戒してしまっている」

 ユウマの質問へ、スミオは思案顔で応える。ラルさんも同意の首肯をした。

「オーバードウェポンは決まれば勝利を確定する武器だが、勝利を確約する武器ではないからな……」

 

 決勝戦の相手を和やかな雰囲気で待つリリウムと違い、決勝進出を懸けたアルベルトとフライボーイの戦いは佳境を迎えた。

 フライボーイは冷徹に長距離からの一撃離脱を重ね、ついにアルベルトの右腕をビームキャノンごと吹き飛ばす。

 

『ああああああああああああああああああああああああああああっ!!』

 アルベルトの悲痛な絶叫が轟く。なんせほぼ唯一の射撃武器を失い、切り札であるオーバードウェポンを使用するために必要な右腕を奪われたのだ。

 

 事実上の詰み。会場の観客も関係者もおろかネット視聴している人々も思う。

 終わったな、と。

 

 そして、その認識は正しかった。

 一石二鳥で最大の脅威を無力化し、フライボーイは一気に攻勢へ出た。距離を詰めて両腕のメガ粒子砲に加え、手持ちのビームガトリングガンと分裂ミサイルをどっかんどっかんぶち込んでいく。

 

 それはもう一方的な処刑そのものだった。

 メガ粒子砲に焼かれ、抉られ、削がれ。ビームガトリングに穿たれ、削られ、砕かれ。ミサイルに焼かれ、砕かれ、吹き飛ばされ。

 頑健に作られたことが仇となり、アルベルトのガンタンクR44はひと思いに死ねず、鉄と炸薬と熱光線に磨り潰されていく。

 

 両脚がもぎ取られ、千切れた無限軌道の履帯が飛び散る。ミサイルポッドが誘爆してフラッシュミサイルの激しい閃光が暗黒宙域の闇を焼く。左腕が千切れ、内蔵のヒートロッドのワイヤーが宙を躍る。後生大事に担いでいたウェポンコンテナが吹き飛び、オーバードウェポンの複雑な機構が分解されるように千々に砕けた。猛々しい顔貌の頭部がビームガトリングの弾幕で飴細工のように削ぎ潰されていく。

 

『いやだぁああああああああああああああああああああああああああっ!!』

 アルベルトの悲鳴がメインフロアにつんざく。観客の誰もが居たたまれない気分になり、思う。

 惨い。

 

 皆が再びアルベルトがオーバードウェポンをぶっ放す様を期待しただろうに。

 運命の女神は底意地が悪すぎる。

 

『……これで終いだ』フライボーイが心底気の毒そうに宣告し、メガ粒子砲を放った。

『あああああああああああああああああああああっ!!!』

 シェイクスピアの悲劇みたいな絶叫がつんざく中、ギャプラン・スピットファイアのメガ粒子砲にガンタンクR44の胴体がぶち抜かれた。

 

 暗黒宙域に爆炎の大きな花が咲く。

『ゲームエンド!』

 システムの宣告が下り、決勝戦のカードが決まった。

 

      ○

 

 何とも言えぬ後味の悪さが漂う会場を糊塗するように、MCとアシスタントにスタッフ達が日本予選大会決勝に相応しく盛り上げようと頑張る。凄く頑張る。

 

 決勝戦の組み合わせは―――

 キング・オブ・リンクスの最年少プロ選手、リリウム・ウォルコット。

 レイヤード・リーグの若きプロ選手、フライボーイ。

 

 日本予選大会のチケットは外国人選手に掻っ攫われてしまった。同率三位にはアマチュア高校生のアリサワ・スミオ。国内非公式プロリーグ『タワーズ・オブ・ミグラント』のフリーランス選手アルベルト・ギュンター。

 国内の有名プロ選手や公式ランカーがベスト4に残れなかったという事実は、後日にガンプラバトル界隈に波紋を生むことになる。

 

 決勝戦は実質的にエキシビジョンマッチと大差ない。両者共に最重要のアジアカップ本選チケットを獲得しているから、あとは優勝と準優勝を決定するだけ。その違いは賞金の金額と贈呈トロフィーの大きさくらいなものだ。

 

 むろん、リリウムもフライボーイもプロである。己の名誉、チームやスポンサーの看板、仲間やファンの期待、色んなものを背負って戦う以上は必ず勝利を目指す。大会に出たならば優勝しか狙わない。

 

 大会運営の気合と根性によって何とか盛り上がった優勝決定戦。

 原型が見られないほど超改造されたG・アンビエント。準決勝の損傷は完全に払しょくされ、新品と大差ない。

 魔改造されたギャプラン・スピットファイア。準決勝をほぼ無傷で勝ち上がったため、機体に目立った問題はない。

 

 万全な両機が雌雄を決するステージは宇宙。地球に向かっていくアクシズ地表。アムロ・レイとシャア・アズナブルが最後の戦いを繰り広げた決戦の舞台だ。

 

 会場の一角で観客に交じり、バトルを見守る聖鳳学園一行。心情的にスミオとフミナを破ったリリウムを応援している。

「どういう展開になると思います?」フミナの問いかけに。

「両者ともに高機動機だ。その方向になるだろう」ラルさんが答え。

「最初の接敵で勝負が決まるかもな」

「長丁場の巴戦という可能性も高いですよ」

 スミオとユウマが正反対の意見を述べ、エリが大型スクリーンを見つめながら言った。

「そろそろ接敵します」

 

 エリの発言から数秒後。

 リリウムとフライボーイは接敵と同時に揃って相手へ全力射撃を叩き込んだ。

 銃弾と熱光線とメガ粒子光線が交錯し、数十発のミサイルが躍った。

 スピーカーからアニメ的演出の轟音と爆音が流れ、フロアに響き渡る。

 

 初っ端から全力で殴り合い、双方ともに被弾した。が、リリウムのG・アンビエントはECMが効いたのか、命中弾が比較的少なく損傷が軽い。

 

『Fuck!!』

 フライボーイの悪態が会場へ漏れる。

 比較対象であるフライボーイのギャプラン・スピットファイアは、右バインダーが腕ごと吹っ飛んでいた。ギャプランは構造的に背部と脚部スラスターベイ、両バインダーのブースターと4分割されており、バインダー一基の損失は推力の四分の一を失うことに繋がる。

 

 勝敗はこの時点で決した。あとは決着までの過程に過ぎない。

 

 それでも、リリウムとフライボーイはロボアニメ的な『戦いながらレスバ』もせず、映画的な『演出っぽい振る舞い』もなく、ただただ『確実に敵をぶち殺す』という冷たくも苛烈な意志に徹した戦いを繰り広げた。

 

 妖精のように小惑星の地表を翔けながら熱光線と散弾を放つアンビエント。

 片翼をもがれながらも小惑星の宙(そら)を飛びながらメガ粒子砲とビームガトリングを撃つスピットファイア。

 

 ブースターとスラスターの光跡が幾何学模様を描き、破壊の光筋が幾重にも連なる。

 陰鬱な白と黒の妖精が光弾の狭間を舞い、青い迷彩柄の戦鳥が光線と銃弾の隙間を潜り、互いに相手へ襲い掛かってサーベルを振るう。

 激突する光刃。弾ける熱光粒子。両機ともに鍔迫り合いを避けて離れるも、即座に背部スラスターベイを吹かして再度の斬り込み。

 

 宙を舞いながら一合。二合。三合。クイックブーストを駆使してのサークリング、スラスターの急加減速による前後ステップのような運動、姿勢制御用バーニアを焚きながらのアクロバティックな回転機動をしながら、四合、五合、六合。

 

 あまりにも激しく華麗なクロスレンジの攻防に観客達は歓声を上げ、声援を送り、固唾を飲んで見守る。

「凄い」ユウマがぶるりと身を震わせた。「あの速度の負荷機動でも動きがまったく乱れない」

「ああ」スミオは頷きつつ「だが、ウォルコットさんのG・セルフが有利だな。ギャプランは構造的に接近戦が弱いんだ」

 

「あんなに戦えているのに?」信じられないと言いたげなフミナ。

「それはフライボーイ君が上手いからだ。上腕に巨大なバインダーを装着している関係で、腕の動きはどうしても鈍い。これは宇宙だろうと地上だろうと変わらない」

 ラルさんの解説にエリが追補を足す。

「アニメやゲームでは問題にならない装備や構造も、ガンプラバトルで実機を動かすと意外な問題や弱点が分かります。たとえば、宇宙世紀系の後腰ウェポンラックは背部ブースターの熱に炙られる欠陥が判明したり」

 

「あー……たしかに」

 フミナが合点のいったように頷いた直後、スミオが呟く。

「仕掛けるぞ」

 

 スピットファイアが左手が握るビームサーベルを大きく袈裟に振るう。アンビエントはクイックブーストで左に回避。スピットファイアが機体を旋回させながら返し刃を繰り出す。

 も、アンビエントは脚部スラスターを吹かして前ステップするように肉薄。スピットファイアの左腕を右手に握るライフルの銃身でガシッと押さえ込み、がら空きとなったスピットファイアの上半身へサーベルを繰り出す。

 

『! Damm!!』

 自身の失策に気付いたスピットファイアが全身のスラスターを吹かして逃れようとするが、アンビエントの刺突が先にギャプランの胸部を貫いた。機体を貫通した光刃の切っ先がギャプランの背中から飛び出した。

 

 アンビエントがサーベルを引き抜くと同時に、ボンッ! とギャプラン・スピットファイアは貫通孔が小爆発を起こした。各部ノズルから黒煙が勢いよく吐き出し、アクシズの宙へ跳ねあがり、爆散する。

 

『バトルエンドッ!!』

それは戦闘終了宣言であり、リリウム・ウォルコットがアジアカップ日本予選大会を優勝したことを意味した。

 




Tips

フライボーイ
 オリキャラ。元ネタはACNBのアリーナランカー。
 原作ACNXではトップランカーのジノーヴィとアグラーヤの養子。主人公に倒された両親の仇討ちをするべくAC乗りになった。ACLRのジナイーダはジノーヴィの妹説を取るなら叔母に当たる。
 本作ではジノーヴィとアグラーヤの実子で、アメリカのレイヤード・リーグで活躍する若手プロ。名を売ることと武者修行目的にアジアカップへ挑戦した。という設定。

ギャプラン・スピットファイア
 オリ機体。元ネタはフライボーイのACスピットファイア
 武器腕のホバー足機で飛び回る――ので、AOZのギャプランTR5:フライルーを割り当てた。異論は認める。

相性とステージ
 原作でも、ランダム選択のステージと相性が悪く、何も出来ずに負けたチームがあった。
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