ビルドファイターズ・レイヴン 作:コウサカさんちのコーヒー
パンパシフィック・チャンピオンシップの予選大会はアジアカップ同様、地域代表選出大会ではなく、日本予選枠の本選出場者を決定する大会である。すなわち、出場チームは日本国籍者に限らない。
一般部門の方には環太平洋圏から海外チーム(主にプロやハイアマチュア)が参戦していたが、U-19の方はほぼいない。未成年の海外遠征は保護者帯同の必要があったり、責任問題上の課題が多いためだろう。
もちろん例外はある。
ギャン子ことサザキ・カオルコがプロである兄の出場に合わせ、聖オデッサ学院として出場したように、海外のプロが自身の参加に合わせて主宰するクラブの教え子達を参加させている。
サウスアメリカ・モデラーズクラブ。
南米からやってきた刺客。
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「マジかよ。なんだありゃあ。本当にガンプラか?」
観客の呟きは会場内の総意でもある。
バトルユニット上で猛威を振るい、圧倒的戦闘力で全てを蹂躙する巨大二脚兵器。
それは如何なるガンプラにも似ていない。頭部がガンダム面で、両手がネオジオングを思わせる武器腕であること。それだけだ。この機体に比べたら、デビルガンダムの方がよほどガンダムの系統に属している。
ネオジオング級の巨体はZZガンダムのハイメガキャノンの直撃にも、ザメルの680ミリ砲の直撃にも、ビクともしない。ビームサーベルも斬艦刀も装甲表面を削ることしかできない。
両手の指先から繰り出されるビーム斉射が街区ごとモビルスーツを薙ぎ払う。胴体から放たれる戦略級メガ粒子砲がモビルスーツも街も焼尽する。両肩の巨大ポッドから発射されるコンテナミサイルが大量の子弾をばら撒き、何もかも吹き飛ばす。
極めつけはその巨体を跳躍させるために放射される高圧の排気炎だ。それはさながらナパーム爆撃を思わせた。街区もモビルスーツも一瞬で火だるまと化す。跳躍から落着する際、巨体に踏みつけられたモビルスーツが昆虫のように圧潰した。
ユニット上で描かれる光景は、もはやガンプラバトルではない。怪獣映画だった
戦闘終了が宣言された時、試合に参加した選手達はただただ茫然としている。圧倒的大質量と暴虐的火力に為す術もなく蹂躙されるしかなかった彼らの中には、昨年の全国大会でガンプラ学園と激戦を繰り広げた強豪、天山学園も含まれていた。
勝利者であるサウスアメリカ・モデラーズクラブのユースチームは、喝采を上げるわけでもなく、ただ勝利を『当然の結果』として微笑み、会場を去っていった。
○
「オホーツク学園に続いて、宮城の天王山も負けたって? あそこはガンプラ学園と引き分けになった奴がいただろ?」
「そいつは出場してなかったんだってよ。島根代表の英学館も負けたし、この大会ヤバくね?」
バトルロワイヤルでサバイバルな2回戦も終わり、こんな会話が会場の内外でやり取りされる中、大会は昼食休憩を迎えた。敷地内に設けられた屋台やキッチンカーの屋外フードコートは腹ペコの選手や関係者、観客で大いに賑わっている。
そして、屋外フードコートで静岡のご当地グルメを楽しむ人々の中に、何とも個性的な少女達が居た。
「次からはチーム戦かぁ。ようやっとウチも試合に出られるわぁ~」
バレーボールかバスケットの選手かと思うくらいノッポな体躯を地雷系ゴスロリファッションで包んだ少女。
カンナギ・イツキ。
「あんま期待せん方がええぞ。見てくれだけ立派なザコばっかや」
中肉中背にたわわな肢体をヘソ出し生足出しのギャルファッションをまとう少女。
シシドー・アキホ。
「あ、アキホちゃん。声が大きぃて……っ!」
小柄で痩せぎすな身体に地味な服を着こみ、モジャ髪陰キャ少女。
カワイ・ホノカ。
1回戦で強豪校を蹴散らした有志チーム『コーテックス』の大中小3人娘だ。静岡のB級グルメをパクパクと食べ進めながら、大会について話し合っている。
「南米から来ぃはったチーム、ばりゴツいの
「吸排気系とメガ粒子砲の砲口は装甲があらへん。そこにキッツィの突っ込んだらええ。対戦してた連中も狙っとったで。失敗しとったけどな。ま、ウチらなら出来るやろ」
あっけらかんとイツキへ答え、アキホは残っていた浜松餃子をぱくり。
「それよか、三回戦の対戦相手ってどこ?」
「知らんー。ホノちゃん、分かるぅ?」
アキホの問いにイツキがホノカへ水を向け、ホノカはスマートフォンをぽちぽち。
「えっとね……私立聖オデッサ学院ゆうとこやね」
「聖オデッサ学院……」アキホはグラデーションカラーに染めた髪を弄りながら「知らんな。どこのガッコ?」
「西東京の強いところみたい。世界ランカーのサザキ選手の妹さんがリーダーしとるんやて。あ、制服が可愛えわぁ」
「え。見せて見せてぇ……」イツキがホノカのスマホを覗き込み「……なんや深夜アニメみたいな制服やなぁ」
「イツキも似たような恰好しとぅやん」
アキホがさらっと指摘すれば、イツキはゴスメイクした眉目を瞬時に吊り上げる。
「ウチを深夜アニメキャラと一緒にすなマジぶちころがすぞワレェ……っ!」
「カッカッカッ! バリ早口でキレとってウケる~」
「ふ、2人とも人前でやめてや、恥ずかしいて」
ホノカがじゃれ合いを止めようとした矢先。通りがかりの青年達がイツキを見て嗤う。
あのデカ女ゴスロリ着てんよ似合わねー。自分を客観視できねー女って似合わねー服着たがるよな。
こちらに聞こえるような声量のいけず。イツキがビクッと肩を震わせ、大きな体を縮めるように俯いた、その瞬間。
「おい、聞こえてンぞッ! 女をどうこう抜かせる面かブサイクのチンパンがよッ! テメェのクサレ粗チン引っこ抜いて泣かすぞゴルァッ!!」
”本職”並みのメンチを切りながらキッツイ罵倒を飛ばすホノカ。小柄で陰キャな風貌からガチの殺気を飛ばす様は、まるで小さな野獣クズリのようだ。
ホノカの隣でアキホもカラコンを入れた双眸から、殺意染みた眼光を発している。
あまりにも激ヤバな迫力と威圧感に周囲が思わず仰け反り、怒鳴られた青年達がビビッて即座に逃げ出す。
「石の下に帰ってセンズリこいてろ負け犬共がっ!」ホノカは青筋を浮かべながら青年達の背に罵詈雑言を投げつけ、瞬時に先ほどまでの陰キャモードに戻って「い、イツキちゃん、あんなん気にせんでええからね」
「ありがと、ホノちゃん、アキ」イツキは自分のためにカチキレた親友達へ微笑む。
アキホも殺気と解いてカッカッカッと野武士のように笑う。
イツキは煽り癖があるくせに実は気弱で、ホノカはどう見てもいじめられっ子なビジュアルだけど実は狂犬並みの武闘派。ギャップが大きすぎて飽きない。
と、アキホのスマホが鳴った。
「皆から応援がきたわ」
アキホが仲間達へ見せた写真は、少年少女達が応援メッセージが書かれた厚紙を手にしている。
年齢は様々。小学生もいるし、中学生も高校生もいる。男子もいるし、女子もいる。絵に描いたような陰キャな子もいるし、金髪カラコンなんならタトゥーすら入っている子もいる。手首が傷だらけの子もいれば、熱湯を掛けられたり煙草を押し付けられた痕のある子もいる。
けれど、応援メッセージの厚紙を持つ少年少女達は皆、温かな笑顔を浮かべていた。
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チーム『コーテックス』は学校所属の部活動や同好会ではない。書類上は認定NPO法人内のガンプラ愛好者による有志チームということになっている。
有志チーム自体は珍しい存在ではない。
ガンプラ人気は惑星規模だけれど、学校にガンプラバトル部が無いところはそれなりにある。
ヤジマはガンプラとバトルの普及振興を目的に、教育法人へバトル用ユニットと粒子供給を割引価格で提供しているけれど、それでも色々な事情から導入せず、部やサークルを立ち上げない学校は存在する(少子化などの影響もあろう。昨今では野球部やサッカー部などメジャースポーツの部活すらない学校が増えた)。
また、色々な事情―――分かり易いところを挙げればイジメ被害や家庭の事情などから学校に通えず、全国大会へ出場する資格も機会も得られない少年少女もまた、やはり相応に存在していた。
では、そうした若者がスポットライトの注ぐ舞台を諦めるしかないのか。指をくわえてテレビ画面やスマートフォンのディスプレイを見つめ、SNSや匿名掲示板に羨望と憧憬、嫉妬と絶望を愚痴るしかないのか。
否。断じて否。違う。
ガンプラバトルにはeスポーツのオープントーナメントのような大会がいくらでもあった。部活やサークルに所属していなくてもいい。学校に籍を置いていなくてもいい。なんなら仲間がいなくてもいい。国籍も人種も民族も性別も年齢も資格も問わぬ。ただ大会へ出場する意志さえあれば、良い。誰でも勝ち抜けば、公式の全国大会や世界選手権のようにスポットライトの注ぐ舞台へ上がることができる。
一歩踏み出す勇気さえあれば。希望を抱ける。
アキホ達『コーテックス』はその一歩を踏み出した少女達だった。
彼女達は家庭や学校に居場所がなく、『普通』というレールから落伍したはぐれ者で、関西の認定NPO法人『インターネサイン』に拾い上げられ、出会い知り合った。
そして、アキホ達はガンプラ制作に触れ、ガンプラを通じて仲間や友人を得て、自己表現と他者への敬意を学び、ガンパラバトルに挑戦することで勇気と協力の精神を育んだ。
その実力は今や全国大会ベスト8の強豪校をぶっ倒すレベルに至っている。
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アキホは応援メッセージの写真を親友の2人にも見せる。
「もう三回戦やん。そーいうのん、もっと早よ送ってくるもんちゃうん?」イツキが嬉しそうにしながら野暮なことをいうも、ホノカは気になることなく「皆かわええなぁ」と素直に喜ぶ。
「細いこたぁええねん」
アキホはラメ入りグロスを塗った唇の端を大きく上げ、親友の2人へ告げる。
「勝って勝ちまくって皆を喜ばせたろーや」
イツキとホノカは揃って力強く頷く。
士気を新たにする三人の許へ、女性が歩み寄っていく。
顔立ちに肌と目の色から察するに、フィリピン・メスティソとアングロサクソンと日本人の血が混じり合っているようだ。
イスラム教徒なのか、シェイラを巻いて髪を覆い隠しているため、顔貌の繊細な造作がいっそう強調されている。けれど、歳はよく分からない。20代のような若々しさ。30代のような成熟した美貌。40代のような社会的経験を積み重ねた雰囲気。50代のような老成した目つき。なんなら人間味も薄く感じる。
そんな年齢不詳の美女はアキホ達の許へ赴き、声を掛けた。
「皆さん、昼食はしっかり摂りましたか?」
オリエンタルな魔女染みた美貌に似合う、名優勝生真沙子そっくりの凛とした美声。
「お腹いっぱいですわ。チョイ食べ過ぎたかも」「食べ過ぎはアキちゃんだけです」「クロス先生は食べたんですかぁ?」
アキホ達は頷き、問い返す。
NPO法人『インターネサイン』の理事の一人にして、ガンプラサークルの指導者であり、アキホ達の引率責任者を務めるクロス・セラは鷹揚に頷く。
「ええ。協会の方と一緒に済ませました。仕出し弁当でご当地名物が何もありませんでした。がっかりの残念です」
割と真顔で慨嘆するクロス・セラに三人がくすくすと喉を鳴らす。
「そろそろ午後の部が始まりますが、準備はよろしいですか?」
『はいっ!』
三人は即答した。その顔と声は誇りと闘志に満ちている。
「素晴らしい。では、戦いの場へ赴きましょうか」
クロス・セラは柔和な笑みを湛え、金色を思わせるほど明るい茶色の瞳を細めて告げた。優しいけれど、なぜか酷く人間味の薄い笑みだった。
アキホ達も笑う。獰猛に。
まるで闘争を渇望する傭兵のように。
○
聖鳳学園を始めとする西東京勢は順調に二回戦を勝ち抜き、なんと無しに揃って昼食を摂ることに。
部活参加ということで制服姿の少年少女達は、フードコートの一角に集まった。
「お兄さんの所に行かなくていいの?」
「ススム兄様達は取材とかもあるみたいだから」
フミナとギャン子がそんなやり取りをしつつ、敷地内に出店している屋台―――ご当地グルメの静岡おでんや富士宮焼きそば、浜松餃子とラーメンに清水モツカレー、環太平洋なオーストラリアのミートパイにフィッシュ&チップス、インドネシアのナシゴレンにミーゴレンといった料理を購入し、いただきます。
「はんぺんが黒い……」「なんか独特の風味ね」
静岡ご当地グルメを興味深そうに食べ、
「ミートパイ、お肉が凄いですわ!」「辛いですわ!」
馴染みのない異邦の味を楽しみつつ、
「やっぱガンプラ学園は強いね。危なげなく勝ち上がってる」
「無名どころも侮れないわ。全国常連校や出場校が倒されてるもの」
「瞬間的なブーストを掛けると機体が流れちゃうんです」
「機体で調整できないなら、システムの姿勢制御の介入値を上げるか、操縦の反応設定を調整するしかないな」
やっぱり話題の中心はガンプラバトル。
ガンプラに青春を注ぐ若人達の健やかな交流に、ラルさんはにっこり。
昼食を済ませた後、三校の少年少女達は午後に備えてガンプラを弄ったり、他校他チームの情報を調べたりし始める。東京から静岡まで遠征してきただけに、試合に臨む意識が高い。
スドウは自機―――以前、文化祭後のバトルで披露した紫のシナンジュの整備を始めていた。文化祭の時と比べると完成度が段違いに高い。ただ特別な改造は施していないようで、装備の増強や機体構造の変更などはない。
「スドウさんはあまり大きく改造しないですよね」
「大きく改造すると本来の機体バランスが崩れるからな。それなら純粋に完成度を高めて全体的な底上げを図る方が良い。と俺は考えるが……」
スドウはスミオに答えつつ、ビルダーであるエリへ問う。
「シノダ嬢の意見はどうかな?」
「そう、ですね」
エリは少し考えてから自身の考えを静かに紡いでいく。
「まず前提として、ガンプラはキットをストレートに組んだ状態こそが『ベストバランス』です。原作で欠陥機と評価されたヅダですら、この前提から外れません。これはビルダーの常識です。スドウさんの言う、純粋に完成度を追及し、バランスを崩すことなく機体性能の底上げを図ることは、明確な正解の一つです」
いつの間にか他の少年少女達もエリの話に意識を注いでいた。
「ただし、完成度重視のビルディングだけでは、ファイターの個性や技量、特徴などに合わせたセッティング出しが難しく、ファイターが機体へ合わせる幅が大きくなります。この点、オリジナル性や改造の幅を大きくすれば、ガンプラをファイターに合わせ易くなります。いえ、ファイターに合わせて特化し易いというべきですかね」
エリは紙カップを口に運び、のどを潤してから続けた。
「私のビルダーとしての方針と欲求は、私の作るガンプラでスミオ君が本当に素晴らしいファイターであることを証明したい。そして、スミオ君が望むままに思う存分操れるガンプラを作ってあげたい。この2点です。ですので、私はバランスを崩したりするリスクを採ってでも、大きく改造したりオリジナル機を作る方を選びますね」
恋に憧れるお年頃の聖オデッサ学院生達がにわかにはしゃぎ、宮里学院の紅一点サカシタ・ヨミがブラックコーヒーを飲みたそうな顔になった。日頃から聞き慣れているフミナは『また惚気てる……』と額に手を置き、ラルさんは尻がムズムズする。
スドウはスミオへ微苦笑を向ける。
「愛されてるな、アリサワ」
スミオは照れ臭そうに頭を掻くだけ。
そんな周囲を余所に、エリは卓上のガンプラ達を見つめる。
「どんな選択を採るにせよ……ガンプラと真摯に向き合うこと。これが最低で絶対の第一条件ですね。この姿勢がなければ、どう弄っても良い機体には仕上がりません」
「深い……」宮里学院の最年少ボーイ、ヤス・メグタが何やら感銘を受けていた。
楽しい昼食休憩の時間が終わり、皆で会場内へ戻っていく。
その道中。
「お前ら、宮里学院じゃないか?」
にやにやと人の悪い笑みを浮かべる少年2人。
誰? さぁ? とやり取りするフミナとカオルコ。見知らぬ少年達に『?』マークを浮かべる聖鳳学園と聖オデッサ女学院と違い、宮里学院のスドウ達は表情を強張らせた。
「我梅学院……っ」ヤス・メグタが小声が呟く。
スミオはその名前に覚えがあった。たしか、今年の全国大会一回戦で宮里学院と対戦し、完勝したチームだ。
「お前ら、この大会に参加してたんだなぁ」「全国大会じゃウチにボロ負けしちまったもんなぁ、今回は勝ち進めてよかったな。お、め、で、と、う」
にやにやと嗤う2人に、何よこの感じ悪い奴ら、と負けん気の強いフミナとカオルコが瞬時に反感を抱く。聖オデッサのマヒルとケイコは「悪役男子ですわ」「NGですわ」とひそひそ。
スミオはちらりとスドウ達を窺う。前髪パッツン少女サカシタ・ヨミが悔しげに下唇を噛み、最年少部員ヤス・メグタは拳をぎゅっと握り込んでいる。
ただ部長のスドウは冷静さを保っていた。
「ああ。そっちも勝ち進めると良いな。どうもこの大会は転ぶ強豪が多いようだからな」
皮肉を返され、イラッとした2人が一歩前へ踏み出そうとした矢先、通りの先から連れらしい少年が我梅学院の2人へ声を張った。
「コシバ! ウズキ! 何やってる! 会場入りの時間だぞ!」
呼ばれた我梅の2人はチッと舌打ちし、
「ま、せいぜい頑張りな」「今回はみっともなく負けねェようになぁ」
捨て台詞を残して足早に去っていく。
「感じ悪っ!」「ウチと当たったらギッタンギッタンしてやるわ」
フミナとカオルコがぷりぷりと憤慨する。
「我梅学院か」スミオはスドウへ目線を向け「全国の戦いぶりを見る限り、かなり強い相手でしたね」
「ああ。個人としてもチームとしても全国トップチームの一つだろう。今もウチより強い。それでも」
スドウは鋭い目つきで応じ、言った。決意と覚悟を込めて。
「二度は負けない。もちろん、お前にもな。アリサワ」
スミオは楽しげに笑う。
「……おかしかったか?」
仏頂面を作ったスドウへ、スミオは首を横に振る。
「誤解させたなら謝ります。今のは、そうですね。つい嬉しくなって」
「?」
スミオは怪訝そうに眉根を寄せたスドウに笑顔で告げた。
「スドウさん、貴方が聖鳳学園のライバルで良かった。そう思ったんですよ」
Tips
有志チーム『コーテックス』
オリ設定。元ネタはACSLに登場する傭兵支援組織『グローバルコーテックス』
シシドー・アキホ
胸がたわわなギャル系娘。元ネタは『宇宙をかける少女』のヒロイン。なお名前以外に共通点は一切ない。
カンナギ・イツキ
ノッポの地雷系ゴスロリ娘。元ネタは『宇宙をかける少女』のヒロイン。なお名前以外に原作の面影は皆無。
カワイ・ホノカ
モジャ髪陰キャ系少女。元ネタは『宇宙をかける少女』のヒロイン。なお名前以外は完全に別物。
NPO法人『インターネサイン』
オリ設定。元ネタはACLRの惑星管理システム。
クロス・セラ
ミステリアスな混血美女。元ネタは……。名前の由来は某キャラの英語版表記。
サウスアメリカ・モデラーズクラブ・ユース
オリ設定。元ネタは今のところ特にない。
巨大二脚ガンプラ。
オリ機体。元ネタはACVに登場する超巨大MT『TYPE:D No5』
我梅学院
原作チーム。チームメンバーの血の気が多く、性格が悪いのも原作通り。
エリのガンプラ論
完全オリ設定。異論は認める。
主人公
全国大会地区予選で負けて以来、スドウをとても高評価している。