ビルドファイターズ・レイヴン 作:コウサカさんちのコーヒー
洋式便器に腰かけたダニエルへまたがり、ミーア・キャンベルのコスプレ娘は一リットルペットボトルみたいな陰茎をずっぽりと膣奥深くまでくわえこみ、腰技を披露していた。ごん太な陰茎を含んだ膣の隙間からじゅぼじゅぼと淫らな水音がトイレの個室に響く。
酷いしかめ面のダニエルはコスプレ娘の腰振りを黙して受け入れる。普段の彼ならばコスプレ娘の尻肉を強く鷲掴みしてばっこんばっこんと腰を振っただろう。しかし、敗北の苦みと怒りに顔を歪めたままの彼は、ただただコスプレ娘にされるがままだった。
ダニエルの棍棒チンコを膣肉で締め上げつつ、ミーアのコスプレ娘はダニエルの仏頂面を両手で包み、キス―――というにはあまりにも濃密な唇と舌のまぐわい―――を行う。
上と下の口で粘液が混ざりあう淫靡な音色。絞られた腹筋とビッグサイズの尻がきゅっと引き締まり、膣肉がアナコンダの如くダニエルのペットボトル陰茎をぎゅうぎゅうと締めつけ、膣壁がイソギンチャクさながらに絡みつく。コスプレ娘が腰の動きをさらに大きく強くし、捻り込みまで加えると、ダニエルの呼気が荒くなり、巨根が急速に固く熱くなっていく。
トイレの個室どころかトイレ全体に肉のぶつかり合う音色が、愛液が飛沫を散らす音色が、二つの水音が、慰めックスの重奏が響き渡る。
ダニエルはコスプレ娘に唇と舌で口を塞がれたまま、絶頂を迎えた。自分でも驚くほどの精液が放出され、コスプレ娘の胎に収まらぬ分が逆流して溢れ出る。便器内へ垂れる高粘度の白濁液がぼちゃんぼちゃんと水音を奏でた。
コスプレ娘は唇を放し、精液を一滴残らず搾り取るようにゆっくりと腰を振り続け、鼻息を荒くしているダニエルの顔を満足げに見つめた。唾液に濡れててらてらと鈍く輝く唇を舌で舐めて微笑む。
「元気出たぁ?」
「……」ダニエルは大きく深く息を吐き、しかめ面を解く。「出た」
「そ。よかったぁ」
うふふふと笑い、コスプレ娘は広がったままの膣口からぶりゅぶびゅっと空気が抜ける音色を漏らしながら、トイレットペーパーで股間や股を濡らす愛液と膣から垂れる精液を拭き取り始める。実に慣れた手つきだった。
「一緒に出る?」
「……いや、ここで頭を冷やしてから行くよ。先にパブロ達と合流しててくれ」
ダニエルは恋人へ告げ、下半身丸出しのまま考え込む。
「分かった。じゃ、先に行って待ってるねぇ」
コスプレ娘はダニエルの意思を尊重し、情交の後始末を終えると、タンクの上に置いていたスカートとTバックショーツを穿いて個室を出た。
男子トイレの個室からダイナマイトな体つきのコスプレ外国人娘が出てきたことに、強く困惑する一般客。そりゃそうだ。
そんな彼らを気にすることなく、コスプレ娘は堂々と男子トイレを出て会場出入口へ向かい、これまた不景気過ぎて大恐慌を迎えたような顔のパブロとアルベールに合流した。
アルベールが仏頂面で問うた。
「ダニエルは?」
「もうちょっと頭を冷やすって。まぁ元気は出たって言ってたし、そんなに掛かんないんじゃない?」
ミーアのコスプレ娘はスマホの自撮りモードを手鏡代わりに、乱れた髪を手櫛で直していく。
「”仕事”をしてきたってわけだ」不機嫌顔のパブロが厭味ったらしく吐き捨てた。
「止せよパブロ」アルベールが嗜める。が、パブロは舌打ちするだけだ。
「あんた達が私をどー思ぉーとどーでも良いんだけどぉ」
コスプレ娘は前髪のセットを直し終え、マスカラを盛った目をパブロへ向ける。あからさまなまでにどうでもいいものを見る目つきで。
「あーしに言わせてもらえばぁ、お金もないし、バトルも負けるし、八つ当たりしてくるよーな奴に股を開く女なんていないよねぇって」
「っだと……っ!」
「お、おい。パブロ。落ち着けよ、な? な?」アルベールが慌ててパブロを宥めに掛かる。
ミーアのコスプレ娘は今にも噛みついてきそうなパブロからあっさり視線を切り、スマホを弄り始める。それはまるで視界内に収める価値も言いたげに。
パブロは名状しがたい痛恨な敗北感を覚え、奥歯が割れそうなほど噛みしめ、指が白くなるほど強く強く拳を握り固める。それでも、その拳をコスプレ娘へ振るわない程度には自制心と理性が働いていたらしい。
アルベールは親友の様子に注意しながら思う。強く思う。祈りに似た気持ちで思う。
このチームはこれで解散だな……
〇
ベスト8の全試合が終わり、ベスト4が出揃う。も、試合は昼食後に回された。
聖鳳学園の面々は昨日と同様、屋台とキッチンカーで設けられた屋外フードコートで食事を戴く。ちなみになぜか聖オデッサ女子学園の三人娘と宮里学院の三人も一緒だった。
「へぇ。ギャン子のお兄さんも勝ち残ってるんだ」フミナが感嘆をこぼせば。
「ススム兄様は世界ランカーだもの。当然よ!」とカオルコが誇らしげに胸を張る。
「俺も去年のオープン大会でサザキ・ススム選手と戦ったが……見事に負けたよ」とスドウ・シュンスケが言った。
「やっぱりギャンでした?」
「ああ。ギャンだった」
スミオの問いへスドウは微笑で応じた。
カオルコの兄にして世界ランカーのサザキ・ススムはギャン系モビルスーツを偏愛する盾使いとして有名だった。
「しかし、サザキ選手がチーム戦に出るのは珍しいな。基本的に個人で活動してる印象だった」
「今度契約したスポンサーの意向らしいです」とカオルコ。
「下世話なこと聞くけど……ガンプラバトルのプロって稼げるの?」宮里学院の紅一点前髪パッツン娘のサカシタ・ヨミがカオルコへ尋ねた。
「んー……」カオルコは思案顔を作り「選手個人にスポンサーや仕事が付いたり、プロチームの契約の内容とかでかなり変わってくるみたい。それくらいしか分からないわ」
「プロに関心が?」エリがヨミへ水を向ける。
「まぁ……興味はあるわよね。やっぱり」
ヨミの言葉に、ガンプラバトルへ青春を費やしている少年少女は大なり小なり頷く。どんな競技でもプロは憧憬の対象だ。
「パンパシ本選に出場できたら、プロ関係から注目されるのではありませんか?」
聖オデッサのポニーテール娘シグレ・マヒルが聖鳳学園の三人へ水を向ける。
「その可能性はあるね。ただまぁ本選へ出場するには相手がね」
「ガンプラ学園と絶対当たりますよね」
「全国大会6連覇中の絶対王者ですね」
聖鳳学園の三人が何ともいえない面持ちで応じれば、聖オデッサ女子学園と宮里学院の面々も何とも言えない面持ちになった。
「正直、あそこは別格だものねえ」「サイキョーですわ、カオルコ様」「チョーツヨツヨですわ、カオルコ様」
聖オデッサ三人娘がしみじみと語り、
「勝ちの目が皆無とは思わないが……」「訳わかんないレベルの相手だもんね」「どう挑めばいいのやら」
宮里学院の三人もお手上げと言いたげに言葉を並べた。
9人の少年少女が何とも不景気な面持ちを作る中、スミオが気分を変えるように言葉を編んだ。
「個人的にはガンプラ学園より、サザキさん達やスドウさん達が戦った有志チームの方が気になってますね」
「あの関西女達ね!」カオルコは眉目を険しくし、唇をへの字にひん曲げた。
「腹立つ女共だったわ!」ヨミも眉目を吊り上げ、唇をへの字に歪めた。
ツインテール娘と前髪パッツン娘が顔と態度で不快の意を表明する傍ら、
「強かったですわ」「連携が強烈でしたわ」「機体自体もかなり強力だったな」「強かったですね……」
聖オデッサの少女二人と宮里の少年二人がそれぞれ所感を語る。
「スケールアップされたフルカスタムのグスタフカール。武装は三機ごとに異なる。デコ盛り機体は中近距離の火力戦、中二病風機体は遠距離砲戦、地味な機体は二機のつなぎで唯一の盾装備。このチームの核は盾持ちの地味機体ですね」
スミオはカップの御茶を口に運ぶ。だいぶぬるくなっていた。
「ああ。彼女達自身があの盾持ちの地味機体をエースだと言っていた。実際……かなり腕が立つ」
スドウの意見にヨミが唇を尖らせ、ヤスが眉を大きく下げた。
「あのギャル女とゴスロリノッポも侮れないわ」とカオルコが指摘する。
「どう戦う?」
スドウの問いかけと共に少年少女達の眼差しがスミオへ集まった。
スミオは手にしたカップを揺らしながら思案し、静岡の寒空を見上げる。凛々しい顔立ちはどこか無機質で、けれど双眸には奇妙な熱量を宿していて。
「彼女達はチームというより群れだ。三頭のメスライオン。各自が自身の務めるべき役割を完全に理解し、指揮統率を必要としないレベルで連携を発揮している」
思案顔のまま、スミオはぽつぽつと言葉を紡ぎ、
「間違いなく電子戦対策を取ってくる。通信妨害で連携を崩すことは難しいだろう。ステージ次第ではこちらが不利になる可能性も高い」
言った。
「もしも、彼女達と当たったら……まず1機潰そう。出来れば迅速に」
「狙う相手は? やっぱりエースから?」
カオルコが興味津々と言いたげな目付きで尋ねた。
「いや、狙うべきはデコ盛り機体だ」
スミオはぬるいお茶で唇を湿らせてから、
「チームの先陣を切る火力戦型。ファイターは陽気で戦意旺盛なムードメーカー。最初に潰せば向こうのペースを崩せる。むろん、向こうもそのことを理解している。だから盾持ちのエースが常にカバーへ入れるポジションにある」
フミナを見た。
「ホシノさんが仕留めろ」
指名されたフミナは可憐な顔を強張らせ、ごくりと息を呑む。
「エリの空爆で機会を作り、ぼくが向こうのエースと遠距離戦型を抑える。その間に倒すんだ」
出来るだろ、と目で告げるスミオ。フミナに対する信頼・信用と表するには圧を感じるほど重くキツい役目。
「分かりました。私がデコ盛りを倒します……っ!」
けれど、フミナは逃げずに受け入れた。ふんす、と鼻息をついて握り拳をぎゅ!
と、運営相手の連絡に赴いていたラルさんから連絡が届く。
『スミオ君、エリ君、フミナ君、午後の部開始前に簡単なインタビューがあるそうだ。会場入りが少し早くなる。食休みを切り上げて機体の最終チェックに入ってくれるか?』
「分かりました。エリ、ホシノさん。控室に戻ろう」スミオはスドウ達に向け「先に失礼します」
「健闘を祈る」「ま、頑張って」「一応は応援してあげるわ。ライバルとして」「「頑張ってください」」
宮里学院と聖オデッサの少年少女達が激励を送る。
会場へ向かって歩み去っていく聖鳳学園の面々を見送りつつ、ヤスが微苦笑して呟く。
「これで次の相手がノーマークの高校だったら肩透かしですね」
「その場合はあいつらの決勝行きは確実だな」
スドウは冷めてしまったコーヒーを口に運ぶ。
「さっきの超大型機戦ではっきりした。そこらの連中ではアリサワは倒せない」
「あれは凄かったですわ!」「会場がちょー盛り上がってましたわ!!」
ケイコとマヒルが楽しそうに言う。スミオが超大型機をコロニーの麓まで誘い込み、コロニーの破壊へ誘導し、その倒壊に巻き込んで潰す、という展開は観客達を大いに沸かしていた。運営が試合を生配信していなかったことを悔いるほどに。
「来年の全国大会地区予選、私達があいつらと戦うんだけど……勝てる?」
ヨミの言葉に少年少女達の顔が強張った。負けん気が強いカオルコも咄嗟に言葉が出ない。
今やはっきりした。聖鳳学園はもはやアリサワ・スミオのワンマンチームではない。ホシノ・フミナも一廉の選手に成長しており、ファイターとして劣るシノダ・エリもサポートに徹し、チーム戦術も使いこなす立派な強豪校に化けた。現時点の西東京において全国行きの最有力候補と言えるだろう。
スドウは目を瞑り、ガンプラ学園のスガ・アキラと交わした言葉を思い返す。
――勝つための選択か。
〇
「お前、キンチョーしすぎや。壊れたファービーみたいやったぞ」
「アキだって長々と前髪弄ってたんやかぁ」
「もしかしたら全世界に配信されるんやぞ。ネットにずーっと残るんやぞ。そら前髪キメなあかんやん」
アキホとイツキが先ほど済ませた一言インタビューについてあーだこーだ話し合う傍ら。
ホノカがポツリと言った。まるで艱難辛苦に挑む戦士のような面持ちで。
「これでウチらの顔、世間に出回るね」
「せやな」「そやね」
アキホは笑い飛ばすように応じ、イツキも力強く頷いた。
・
・・
・・・
有志チーム『コーテックス』の賑やかで姦しい三人娘達は、十代後半だけれど学生ではない。三人とも高校には通わず、認定NPO法人『インターネサイン』のフリースクールプログラムに参加している。
シシドー・アキホ。カンナギ・イツキ。カワイ・ホノカ。三人とも『普通』からドロップアウトした問題児。あるいは負け犬だった。
たわわでヘソ出しで生足出しで長い髪をグラデに染めた、絵に描いたようなギャル系のシシドー・アキホは家族仲が最悪で、中学の時には既に家出癖が付き、深夜の繁華街をうろつく『関西版トー横キッズ』だった。はっきり言ってしまえばパパ活、要するに売春をしていた。学校なんぞ通う気も起きなかった。
地雷系ゴスロリファッションのノッポ娘なカンナギ・イツキはイジメ被害者だ。小学校の頃からイジメられがちだったけれど、決定的に酷い目に遭い始めたのは中学から。髪で隠しているけれど、イツキの耳には細かい傷がたくさん残っている。全てイジメ加害者達によるものだ。もう学校には通いたくなかった。
モジャ髪陰キャなカワイ・ホノカはネグレクト被害児童で、小学生の頃には生きるために食べ物や衣類などを盗むようになっていた。やがて金属バットを振るうようなガチの不良少女になり、喧嘩で逮捕されて鑑別所にも送られている。学校に通うことは出来なかった。
三人とも愛されず愛され方も知らなかった。友人も仲間もいなかった。自己肯定感が低く、自己破壊願望や強い人間不信を抱えていた。まるで不発弾のような少女達だった。
そんなアキホとイツキとホノカが『インターネサイン』に身を寄せた理由は、大したことではない。
アキホは夜回りボランティアの紹介で。イツキは叔母の紹介で。ホノカは保護司の紹介で。三人は本当に何となく『インターネサイン』へ足を運び、そして知り合い、先生の勧めで初めてガンプラに触れた。
玩具であっても自由に、自分の思うままに作れるガンプラは彼女達に物作りの楽しさを教えた。自分の中にある怒りや衝動を思うままに放てるガンプラバトルは、彼女達の傷ついた心を緩やかに癒した。何より、ガンプラを通じて仲間を得たことで、心から信じられる友達が出来たことで、アキホとイツキとホノカは初めて、年相応の少女になれた。
三人は今や親愛なる盟友で、紐帯で結ばれた戦友で、喜びと苦痛を分かち合う家族で、血より確かな絆を育んだ姉妹だ。
三人は相談の末、覚悟を決めてこの大会に出場していた。
問題がないわけではない。この大会で名を馳せば、三人の過去はすぐさまネット上に晒されるだろう。心無い誹謗中傷に晒されるだろう。
アキホはパパ活の過去が明かされて尻軽のビッチと蔑まれるはずだ。イツキはいじめの過去を暴露されて元いじめられっ子と安い憐憫と嘲りに似た同情を集めるだろう。逮捕歴のあるホノカは前科者のように扱われて悪罵を投げつけられるに違いなかった。なにせ世間には他人の足を引っ張り、泥を掛けることにしか人生の意義を見出せない負け犬以下の惨めなナニカが存在するから。
それでも、三人はこの大会に出場した。
世間を見返すためとか、過去を乗り越えるためとか、そんな理由ではない。
自分達も光に照らされた『お祭り』へ参加したかったから。それだけだ。
だから『インターネサイン』の”先生”クロス・セラに大会出場を相談し、世間の目に晒される覚悟を問われた時、三人は迷わず即答した。
『上等!』
そんな三人娘を前に、クロス・セラが『これが人の可能性か……』と何やら呟いていたが、当人達はどうでもよかった。
『目指すは世界一! 邪魔する奴はぶっ倒す!』
・・・
・・
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「顔も名前も知らんアホ共のことより、次の相手や」アキホはチュッパチャップスの包みを剥がしながら「抽選結果は出た?」
「今、出たわ」イツキはスマホを弄りつつ「聖鳳学園やてぇ」
「聖鳳……聖鳳……」アキホは棒付キャンディをくわえてスマホの情報を確認し「なんやまた西東京の学校やんけ。なんなん? ウチらなんでこんなに西東京と縁があんの?」
「今、西東京絡みの馬券買うたら当たりそうやなぁ」ホノカが暢気に呟く。
イツキが2人へ「で、どー戦ぅ?」
「そろそろ”奥の手”出さへん?」とアキホが提案し。
「”アレ”出すん? 決勝まで温存するぅゆうてなかった?」ホノカが慎重に問い返し。
「温存して負けたら本末転倒やし、出してもええんちゃう?」イツキが推す。
三人娘達がそんな話をしているところへ、『インターネサイン』の理事の一人にして三人娘の”先生”であるクロス・セラがやってきた。
繊細な美貌。薄い小麦色の肌。切れ長の艶やかな双眸。暖色のロングワンピースとシェイラスカーフの組み合わせは世俗派ムスリム女性を思わせるが、同時にカトリックの尼僧を想起させる。ちなみに足下はピンヒール。
宗教的禁欲さと背徳的妖艶さを備えたオリエンタル風の魔女。そんな印象を与えるクロス・セラは教え子たる三人娘へ名優勝生真沙子チックな美声で問う。
「皆さん。準備は整いましたか?」
「そろそろ”奥の手”を出そうか相談してたところですわ。センセはどう思います?」
アキホの問いかけへクロス・セラは少し目を伏せて考え込む。自前の長いまつげが頬に小さな影を落とした。
「そうですね」クロス・セラは顔を上げ「相手は個人として非常に優秀な選手達で、チームとしても完成度が高い。これまでの戦いで貴方達の対策も取っているはず。相手の想定を崩す意味でも、奥の手を切ることは悪い判断ではありません」
尊敬し信頼する師の言葉に、三人娘は力強く頷いた。
クロス・セラは金色に近い高明度な茶色い瞳を細め、可愛い教え子達へ微笑む。
「思う存分、闘争を楽しみなさい」
Tips
サウスアメリカン・モデラーズクラブ・ユースのその後。
パンパシ日本予選後、チームは解散。
ダニエルは大学進学と共にガンプラバトルから徐々に足を洗う。大学卒業後は実家を継いで実業家へ。元ガンプラファイターとしてプラモ好き、ガンプラバトル好きなアッパークラスとコネを築き、相応の成功者となる。
アルベールはクラブを脱退(卒業)後、プロになろうと努力し続けるも成就せず。社会人として働きながら、趣味としてガンプラバトルを続けた。後に素晴らしい女性と出会って家庭を築き、母を交えて幸せに暮らした。終生、父親は不明のままだった。
パブロはクラブを脱退(卒業)後、プロになろうと足掻き続けるも成就せず。それでもガンプラファイターとして成功することを諦めきれず、アングラバトルに身をやつす。後にカルテル絡みの賭博バトルで下手を打ち、消息不明になった。
コスプレ娘。
オリキャラ。名前は未設定。いわゆるメスティソのハイティーン少女。
爆乳とデカ尻とむちむち太腿の美女。セックスが激しい。
ダニエルのことはカレシではなく、シュガーブラザーと見做しており、自分の”役割”を理解し、務めていた。ある意味、一番オトナだった娘。
ダニエルと別れた後、スポーツ選手と付き合ったり、麻薬商や資産家の愛人になったり、ネズミ講染みたビジネスに関わったり、と波乱万丈な人生を送る。
有志チーム『コーテックス』の三人娘。
元パパ活ビッチ・元いじめられっ子の引きこもり・逮捕歴ありの元ヤン。
『普通』からドロップアウトした少女達。
いろいろあって十月もそこそこ忙しそう。更新速度は回復できるか分からない。ごめんね。