エンデヴァーに転生したならエッチしまくるしかない。 作:れとろ
なんてことのない日常を過ごしていた。
時給のいいバイトをこなし、家に帰れば好きなエロ本を読みながらダラダラ過ごす。起伏はないけれど、それなりに満たされた生活だった。
そんないつものバイト帰りのこと。
帰り道の途中にある公園の側を歩いていると
車道に転がったボールを拾おうと、小学生が飛び出してきた。
走る車の確認もせずに。
気付いたら、身体が勝手に動いていた。
****
炎司side
……どうなってんだ、これ?
口の中に広がる生臭くて不味い液体に、思わずえずきそうになった瞬間——
俺の身体は、巨大な何かに抱き上げられていた。
悲鳴を上げそうになった。
けれど、喉から出てきたのは、甲高い赤ちゃんの泣声
近くにあった鏡に映ったのは、派手な赤髪の女性に抱きかかえられた、小さな赤ん坊。
服を着た女型の巨人……じゃなくて、ファンキーな赤髪の美女に抱えられた俺自身だった。
——あぁ、そっか。
俺、転生したんだな。乙
(……乙じゃねええええええええええ!!!!)
「おぎゃああああああああああああ!!!!!」
「あらあら、どうしたの? お腹いっぱいになっちゃったのかしら?」
頭の中で叫んだはずの言葉は、高性能AIみたいに綺麗な赤ちゃん語に変換されてしまった。
急に泣き出した俺を、母親は優しく「ヨシヨシ」と背中を撫でながら、ゆらゆらと揺らしてくれる。
……やめろ! 赤ちゃんを揺らすなって!
…………Zzzz
****
初めて意識がはっきりしてから、数週間が経った。
人間って、環境に適応する生き物なんだな。
成人が赤ちゃんになったって、案外やっていけるもんだ。
母乳だって、最初は戸惑ったけど今じゃ喜んで飲んでるし、
おむつの始末だって、されるがままに任せてる。
この身に恥じるようなことなんて、何もない。
そんな赤ちゃんライフを楽しみながら、俺はいくつか重要なことに気付いた。
まず、俺の名前は——轟炎司というらしい。
初めて聞いたときは、さすがに驚いた。
だって、どこかで聞いたことある漫画のキャラクターと同じ名前だったから。
でも、ただの「似た名前」じゃない。
俺は、まさに轟炎司そのものだった。
理由?
簡単だ。母親が、手に火を灯しながらアイロンの代わりに服を伸ばしているのを見れば、誰だって察する。
……火事にならないか、マジでヒヤヒヤした。
実際、テレビでは毎日ヒーローがヴィランを倒しただの、
大規模災害にどのヒーローが出動したからもう安心だ、とか、そんなニュースが流れていた。
つまり、俺は『僕のヒーローアカデミア』の世界に転生した。
しかも、エンデヴァー ━━轟炎司に。
……マジで、どうしようかな。
俺、ヒロアカにそんなに詳しくないんだよね。
人気作だったから、表面的な知識はあるけど。
「ヒーローっていう職業があって、敵(ヴィラン)と戦う」くらいしか知らない。
エンデヴァーが美人な嫁さんにDVして、家族に嫌われてた……なんて話は、チラッと聞いたことがある。
でも、まさかそれが自分の未来になるとは。
将来、俺がDVする側になるのか?
そもそも、結婚なんてできるのか?
前世じゃ彼女いない歴=年齢だったけど、童貞じゃなかった。
風俗もマチアプも使ったことはある。
……ただ、女の子のケツの穴を一生懸命嗅いだら、
大抵「変態!」って言われてブロックされる未来が続いただけだけど。
しょうがないだろ。あれは俺の性癖なんだから。
LGBTが許されるなら、俺の性癖だって許されていいはずじゃん?
……話が逸れた。
とにかく、俺の将来の目的はもう決まってる。
俺はヒーローになる。
そして、冷さんとかいう美人な奥さんをゲットして、
イチャイチャラブラブなSEXライフを送るんだ!
子供がいっぱいいるみたいだし、身体の相性もバッチリに違いない!
とりあえず、身体がまともに動かせる年齢になったら、
本格的に特訓を始める。
この身体はエンデヴァーのものだけど、中身は凡人の俺だ。
ヒーローになるのは相当キツそうだし……
万が一、ヒーローになれなかったら冷さんと結婚できない可能性だってある。
それは絶対に嫌だ。
だから俺は誓った。
イチャラブSEXライフを手に入れるために、
どんなに辛くても、弛まぬ努力をすると━━。
****
あの誓いから、気付けば二十一年が経っていた。
血を流し、火傷を負い、ゲロを吐くほどの努力の果てに——
俺はヒーローになった。
フレイムヒーロー・エンデヴァーだ。
個性が発現したのは四歳の頃だった。
高熱で寝込んで、ようやく回復した日のこと。
くしゃみをした瞬間、唾液じゃなくて真っ赤な炎が口から飛び出した。
一瞬「血を吐いたのか」と焦ったけど、幸い布団が少し焦げただけで済んだ。
すぐに両親に病院へ連れていかれ、医者に個性を調べてもらった。
結果は原作通り——炎を操る個性。
名前は「ヘルフレイム」。
……かっこいいじゃん。
それからは、時間があればひたすら特訓に明け暮れた。
火力を上げるだけじゃなく、炎で鳥を作ったり、細かい制御を繰り返したり。
鼻血を出すほど集中して、何度も何度も。
おかげで、中学を卒業する頃には、
周りの友人たちよりも個性の扱いに長けていた。
そんな俺に、雄英高校ヒーロー科からの推薦話が来たのは、幸運だった。
迷わず受けたよ。
俺がヒーローを目指して努力してるのを知ってる友人たちは、みんな祝福してくれた。
でも、ごめんな。
俺には「正義のため」とか「弱い人を守りたい」とか、そんな崇高な理念は欠片もない。
ただ、まだ見ぬ奥さんとの、ド変態SEXのためだけだ。
……それと、冷さん、ごめんなさい。
俺、浮気しちゃいました。
だってこの身体、強面だけど顔が良くてモテるんだもん。
女の子に迫られたら、受け入れるのが男の甲斐ってやつだろ?
そんなこんなで、俺の中学生活は
個性を磨く鍛錬と、肉棒を磨く鍛錬に費やされた。
雄英高校での生活は、クソつまらなかった……。
鍛錬は設備が段違いでかなり捗ったけど、
女子生徒が真面目な子ばかりで、中学とは一変して三年間をほぼ禁欲で過ごした。
おかげで精神力はかなり強くなったと思うけどな。
ヒーローのコスチュームはドスケベなのが多いぜ、このヤロウ。
俺が入学する一年前に卒業した先輩が、メチャクチャヤバい奴らしくて、
あっという間にヒーロービルボードJPでNo.1になったらしい。
名前はオールマイト。確か、主人公の師匠だったはずだ。
在籍期間がズレてたから雄英で会うことはなかったけど、
卒業後、俺もヒーローとして世間に認知され始めると、
事件現場やテレビ局でよく顔を合わせるようになった。
今じゃ、わりと仲良くしてくれている。
ヒーローになってからも、俺は死ぬほど頑張った。
理由はシンプル——認知度を上げて、金を稼ぐためだ。
俺は失念していた。
そもそも、どうやって冷さんと出会うのか、まったく分からなかったんだ。
焦ってめちゃくちゃ調べまくった。
同級生か? 雄英に在籍してるのか?
結論は、卒業後にちょっと悪い噂のある先輩ヒーローが教えてくれた話だった。
「氷叢家って、個性婚を狙って娘や息子を高値で売っぱらう連中がいるらしいぜ。人身売買みたいなもんだが……」
人身売買かよ……と気になって軽く調べたら、見つけた。
綺麗な白髪のショートカットをした女性。
名前は、氷叢 冷。
つまり、将来の轟冷——俺がずっと目標にしてきた、ド変態SEXライフの相手だ。
すぐに氷叢家に連絡を入れたけど、軽くあしらわれた。
「格が足りない」と。
だったらその「格」とやらを叩き潰してやる。
俺はヒーロー活動に全力を出した。
毎日朝から晩まで、空をジェット噴射で飛び回り、
応援要請があれば北海道から南の離島まで、東西南北駆けずり回った。
オールマイトにも心配されたよ。
「エンデヴァー、大丈夫かい? 無理はしちゃダメだよ」
「心配は無用だ、オールマイト。だが感謝する。
それでも……俺を待っている人がいるんだ」
「っ! エンデヴァー、君はそこまで助けを待つ人々を……」
なんか感動されてたけど、まあいいや。
ともかく、俺の頑張りは広く認められた。
気付けば事件解決数No.1、ヒーロービルボードJPでNo.2にまで上り詰めていた。
報酬とグッズ売り上げで、金もたんまり入った頃——
札束で氷叢家の当主を叩き倒したら、
なんと「明日!目出度くも冷さんとのお見合いが決まった」と連絡が来た。
****
俺は今、高級旅館かよと言いたくなるほど豪奢な氷叢家の邸宅に足を踏み入れていた。
お見合いのためだ。
スーツをバシッと決め、背筋を伸ばした俺の前で、
机を挟んで氷叢家の当主と、氷叢冷が静かに座っている。
当主が「格が釣り合う」「ご満足いただけるかと……」などと、
上辺だけの言葉を並べているが、
俺の意識は、目の前の女性に釘付けだった。
……滅茶苦茶、美人じゃねえか‼︎
原作の俺は、こんな人にDVしてたのかよ。
腹が立ってきたぜ。
白髪のショートカットが涼しげで、
澄んだ目元と白く透き通るような肌。
俯いた薄幸そうな表情まで、完璧に俺の好みだ。
早くエッチしたい。
二人の愛の巣はどこにしようかな……。
子供がいっぱい産まれるみたいだし、マンションじゃなくて一軒家がいいな。
金はあるんだから、経済を回さなきゃ。
鍵付きの防音室も絶対欲しい。
子供ができてSEXできなくなるなんて、悲劇でしかない。
「……あの、轟炎司様?」
「おっと、失礼した。 冷さんがあまりにも美しくて、見惚れてしまった」
当主の声で我に返り、咄嗟に口から出た言葉に自分でも赤面した。
中学時代の悪い癖がまだ残ってる。適当に褒めただけで女子が喜んでくれたからな。
しかし、冷さんは少し頬を赤らめ、
目を伏せたまま小さく唇を動かした。
「お眼鏡にかなったようで、何よりです。では……」
「ああ、冷さんを俺の妻として迎えたい」
「では、婚姻成立ですな」
話があっさりまとまった。
その後、当主に金をぎっしり詰め込んだアタッシュケースを渡し、
俺は冷さんを連れて家路についた。
まだマンションの一室だが、冷さんを迎え入れる準備は一通り済ませてある。
庭が綺麗に手入れされた道を、冷さんと二人でゆっくり歩く。
横目で隣を見ると、彼女は無言のまま花壇を見つめていた。
俺も足を止め、一緒に花を見る。
青い小さな花が、風に揺れていた。
「花が好きなのか?」
「……はい」
冷さんはそう答えると、初めて優しげな笑みを浮かべた。
その表情があまりにも綺麗で、胸がざわついた。
「なら、新築する家には庭も作らせるか」
「いいんですか……? お庭を」
俺が提案すると、冷さんは驚いたようにこちらを見上げた。
「あぁ、好きなんだろう? 構わないよ」
「ありがとうございます」
その満面の笑みを見られただけで、十分お釣りが来るな。
俺たちはそのまま、俺が乗ってきた車でマンションへと戻った。
今夜は——ベッドの上で、パーティーだ‼︎
****
冷side
今日は、お見合いの日だった。
お相手は轟炎司さん。
世間ではNo.2ヒーロー、エンデヴァーとして広く知られている。
ここ数年で凶悪事件や大規模災害の救助で頭角を現したヒーローだ。
空を流星のように炎を噴射して飛び回る姿が、テレビで何度も映されていた。
あのオールマイトも認めるほどの力と、優れた人格を持つヒーローだと評判だ。
そんな男性とのお見合いなのに、私の心は冷めきっていた。
どれだけ世間が褒めそやそうと、
氷叢家と婚姻を結ぼうとするのだから、結局は個性婚。
私の氷を操る個性が目的であることは、明らかだった。
私に子供を産ませ、次代に強力な個性を残すため——。
それでも、私はこの婚姻を否定できない。
氷叢家では、女の立場は強くない。
一族のため、この身はいずれ誰かの元に売られる運命だった。
ならばせめて、人並みの幸せなどは望まない。
ただ、嫁ぎ先で平穏な人生を送れたら、それでいい。
お見合いの途中、轟炎司さんは上の空だった。
父が声をかけると、あの人は少し慌てた様子で言った。
「おっと、失礼した。 冷さんがあまりにも美しくて、見惚れてしまった」
そんな言葉をかけられたのは、初めてだった。
顔が熱くなり、母から教えられた言葉を、誤魔化すように返す。
「お眼鏡にかなったようで、何よりです。では……」
「ああ、冷さんを俺の妻として迎えたい」
「では、婚姻成立ですな」
お見合いはあっけなく終わった。
これから私は氷叢冷ではなく、轟冷になる。
炎司さんの家に連れられて帰る途中、
父がアタッシュケースを受け取るのを見て、胸が沈んだ。
これはお見合いではなく、商談だったのだと改めて思い知らされた。
炎司さんと並んで歩く。
この綺麗な庭も、もう見納めかもしれないと思いながら、花壇に咲く花に目を留めていた。
すると炎司さんが足を止め、静かに聞いてきた。
「花が好きなのか?」
「……はい」
そう返事をすると、彼は少しの間、庭を見つめて黙り込んだ。
「なら、新築する家には庭も作らせるか」
家を新築? それに庭まで……?
「いいんですか……? お庭を」
「あぁ、好きなんだろう? 構わないよ」
優しい表情でそう言ってくれる炎司さんに、
冷えきっていた私の心が、少しずつ温かくなっていくのがわかった。
あぁ……人並みの幸せなんて、いらないと思っていた。
ただ平穏な人生が送れたらいい、とだけ思っていた。
だけど、この人の下なら——
優しく私に微笑むこの人となら、
私も人並みの幸せを掴めるのかもしれない。
「ありがとうございます」
そう返事をすると、炎司さんは丁寧に私を車までエスコートしてくれた。
二人で彼の家に——
これから私たちの家になる場所へ、帰っていく。
****
炎司side
冷さんを連れて、マンションの一室に帰ってきた。
軽く室内を案内しているうちに、時計はすでに19時を回っていた。今はリビングのソファーに二人で座っている、冷さんいい匂いだな……ケツ穴はどんな…いかんいかん‼︎
「冷さん、この部屋はすぐに引き払って一軒家に引っ越す予定だ。それまでは狭いが、我慢してもらえか?」
「狭いだなんて……私は充分ですが、引っ越しなさるのですか?」
「ああ、元々稼いだら一軒家に住みたかったんだよ。
和風の庭付きで、デカい家にな」
俺が笑って言うと、冷さんも小さく笑みを浮かべてくれた。
……馬鹿だなコイツ、とか思われてないよね?
「夕食はどうしましょう。食材があれば私が作りますけど……」
「すまん、失念していた。今は切らしてるんだ。
出前にしようか? それとも外食にする?」
ヤバい。お見合いと今夜のSEXのことで頭がいっぱいで、食材なんて何も買ってなかったぞ。
「炎司さんもお疲れでしょうし、出前を頼みましょうか?」
優しく微笑んで、俺の身体を心配してくれるその表情。
マジで女神じゃん……?
この人に原作の俺はDVしてたのかよ。
キレそう。
「なら——」
トゥルルルルル……。「と、すまない」
こんな時に電話かよ。…警察か。
「エンデヴァーだ」
『エンデヴァー! すぐに応援に来てくれ!
水◯銀行◯◯支店で、炎系個性の敵が暴れまくってる!』
「なに? すぐに行く! 待ってろ! 冷さん、済まないが仕事が入った。財布は置いていくから、好きな物を頼むといい。俺は気にせず先に食べていてくれ」
それだけ伝えると、すぐにヒーローコスチュームに着替えた。
部屋の窓を開け、ベランダからそのまま飛び立つ。
後ろで冷さんが驚いた声を上げていたが、
部屋にいるときはいつもこうだ。
エレベーターで下に降りる時間すら惜しい。
悪即斬、サーチアンドデストロイ——それが俺のモットーだ。
速攻で目的地に向かい、早く敵を倒さなければ。
冷さんが眠ってしまう前に……!
出なければ━━━━━━━━━━━━━SEXができん‼︎
****
轟々と足の裏から炎をジェット噴射させ、猛スピードで夜空を飛ぶ。
既に日は完全に落ちているから、かなり目立つだろうな。
ビルの間を縫うように飛んでいると、噴射炎がガラスに反射して周囲を明るく照らす。
俺に気付いた市民たちが下から手を振ってくるが、無視して一直線に進んだ。
ようやく銀行が見えてきた。
外にはパトカーと警官に囲まれ、炎を纏った敵が威嚇しながら暴れている。
あのクソ野郎か‼︎
俺のお楽しみを邪魔しやがったのは‼︎‼︎
怒りのままにジェット噴射をさらに強め、速度を上げる。
敵との距離が二十メートルになった瞬間、奴もこちらに気付いた。
——もう遅い!
俺はジェットを切り、身体を反転させると、
その勢いのまま敵の胸にドロップキックをぶち込んだ。
「はあ゛あ゛あ゛‼︎ プロミネンス・ドロップキック‼︎」
炎を纏った両足が敵の胸に叩き込まれると、
奴は吹き飛んで囲んでいたパトカーの一台にめり込み、気を失った。
「エンデヴァー! 助かった!」
「怪我人はいないか?」
「ああ、幸い一人もいないよ」
「他のヒーローは?」
「今、こちらに向かっているところだ」
敵の気絶を確認し、警官たちが確保に動き出した。
一人の警官が俺に話しかけてくる。
怪我人もいないし、他のヒーローも来てるなら、
もう俺はいらないよな?
SEXでいいよな?
「なら、後は任せた。俺は大事な用がある」
「っ、もう行くのかい?!
一応、調書を取りたいんだが……」
「明日朝一で警察署に行く‼︎」
「何をそんなに急いでいるんだ?」
とにかく早く帰してくれ‼︎
「妻が待っているんだ‼︎」
思わず大声で叫んでしまった。
すると、目の前の警官だけでなく、
敵を確保中の他の警官や周りの野次馬市民たちまで一斉に静まり返った。
「け、結婚したのかい?!」
「そうだ!」
「いつ?!」
「今日!」
そう問答していると、他の警官や市民たちが口々に声を上げ始めた。
「おめでとう!」「エンデヴァーおめでとう!」「結婚おめでとう!」「式はいつ?!」
……素直に嬉しいものだな。
「ありがとう、善良な市民たちよ! そういうわけで俺は帰る! 愛する妻の待つ家にな‼︎」
さあ! これでようやくSEXができる!
足に炎を溜め、ジェット噴射で飛び立とうとしたそのとき——
パトカーの無線で通信をしていた警官が、慌てて声をかけてきた。
「ええい! 何だ⁈」
「また敵が出現しました! 場所は◯◯市◯◯ビル!
人質を取って立て籠もっています!」
「なに⁈ 他のヒーローは?!
居るだろう、掃いて捨てるほど‼︎」
俺の言葉は無情に切り捨てられた。
「君が一番早く着ける!」
「セック……! いやいや! 妻が待っているんだ!」
「頼む、エンデヴァー‼︎
市民が君に助けを求めているんだ!」
「……ん゛ん゛ん゛……わかった‼︎」
ジェット噴射で一気に上昇し、次の敵を倒しに向かう。
下からは市民たちの声援が聞こえてくるが、
俺が本当に聞きたいのは冷さんの嬌声なんだよ‼︎
クソ敵がぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎
結局、俺が家に帰れたのは23時を過ぎてからだった
****
家に帰った頃には、冷はもう寝ているだろうと思っていた。
テンションが駄々下がりのまま、俺は部屋のベランダから中に戻った。
「お帰りなさい、炎司さん」
「冷……夕食も食べずに待っていてくれたのか」
リビングの机の上には、蓋がされた寿司の詰め合わせが置かれていた。
先に食べていてくれれば良かったのに——。
立ち上がってこちらに歩いてくる冷を見て、俺の目元が熱くなった。
これが……結婚生活かぁ。
「炎司さん、まずは着替えましょう?」
「……そうだな、ありがとう」
俺は一人でクローゼットのある部屋で着替えを済ませ、リビングに戻った。
皿や箸は、冷がすでに準備してくれていたらしい。
椅子に座り、二人で夕飯を食べた。
初めて自宅で、しかも妻と夕食を共にするなんて、緊張であまり話は弾まなかった。
けれど、テレビで中継されていたらしい俺と敵との戦いを見て、冷は小さく微笑みながら言った。
「すごく……かっこよかったです」
その言葉だけで、今日の疲れが少し溶けた気がした。
その後は二人で片付けをし、別々にシャワーを浴びた。
パジャマに着替えた後、俺たちは寝室のベッドに並んで座っていた。
いよいよだ。
二十一年間、俺はこの日のために努力してきた。
ようやくだ……これから俺のド変態SEXライフが始まる!
****
目が覚めると、俺はベッドの上で全裸で寝ていた。
怠い身体を起こそうと横を向くと、俺の腕を枕に、同じく全裸の冷が静かに寝息を立てていた。
昨日は……激しかったな。
俺も相当溜まっていたが、冷も想像以上に激しかった……。
お互い汗だくで体液塗れ、部屋には濃厚な臭いが漂っている。
俺は好きだけど……ヤバい、また勃ってきた。
昨日のSEXが頭から離れない。
****
三人称 NO side
ベッドの横に腰を下ろした冷に、炎司は恐る恐る声をかけた。
「初夜な訳だが……いいか?」
初心なことを言う炎司に、冷は思わずくすりと笑みをこぼした。
「ふふ、はい。私たちは夫婦なんですから、遠慮はいりません」
「……俺もここ数年はヒーロー活動で忙しくてな。
結構、溜まってる……優しくできんぞ?」
その言葉に、冷は艶っぽい表情で炎司を見つめ、緩やかにパジャマの上着のボタンを一つずつ外し始めた。
全てのボタンを外すと、彼女は立ち上がり、炎司の前にゆっくりと近づく。
炎司は目を丸くしながらも、黙ってその行動を見つめ続ける。
冷は誘うような動きで腰をくねらせ、ズボンを滑らせるように脱いだ。
白い肌に映える黒い下着姿が、室内の柔らかな暖色の照明に照らされる。
「……炎司さん。私は氷叢の家の者です。覚悟はできています……それに、女としても優しくしていただいて、ヒーローとしてカッコいい姿も見せられて……私も我慢できません…激しく抱いてください……」
冷の言葉に、炎司の我慢は限界を迎えた。
彼は着ていたパジャマを個性で一瞬にして灰に変え、全裸になると、驚く冷をベッドに押し倒した。
唇を重ね、ぬちゃ、ぴちゃ、と湿った音を立てながら舌を激しく絡め合う。
その間も炎司の手は冷のくびれた腰や滑らかな太ももを優しく、しかし貪るように撫で続けた。
冷も炎司の背中に両手を回し、指先で優しく撫で上げる。
徐々に気分が高まり、密着した冷の腰に、炎司のペニスが硬さを増して存在を主張していく。
「レロレロ……ちゅぷ……炎司さん」
「……冷さん」
息継ぎのために唇を離すと、二人の唾液が混じり合った糸が細くかかった。
「冷って呼んでください……」
「……冷」
「はい♡……ちゅぷ……れろれろ」
口の中で舌を激しく絡め合いながら、炎司の手は冷のブラのホックに伸びた。
冷も舌を激しく動かし、炎司の舌や歯列を舐めくりながら、両手を自身の腰に滑らせ、黒い下着をゆっくりと下ろしていく。
炎司もそれに気づき、押し付けていたペニスを一旦退けると、冷は足を軽く曲げて下着を脱ぎ去り、ベッドの脇に投げ捨てた。
ブラも外され、完全に素っ裸になった二人は、さらに激しく舌を絡め合った。
炎司の片手が冷の股間に伸びる、そこには冷の髪色と同じ白く豊かな陰毛の感触が伝わってきた。
無駄毛が好きな炎司のペニスは、血管が浮き出るほどに硬く勃起した。
炎司の指が、白く豊かな陰毛を優しく掻き分け、
冷のクリトリスを指の腹でグニグニと擦りつけた。
「んっ……あ……はぁぁ……」
冷が甘い声を洩らす。
炎司はその声をもっと聞きたくて、冷の口内から舌を抜き、
顔を彼女の首元に埋めて深く匂いを嗅ぎながら、
クリトリスを指で摘み、くりくりとこねくり回した。
「んお……あぁ……いい……はん……はぁはぁ……」
炎司は冷の喘ぎを楽しむように、
自分の硬くなったペニスを彼女の太ももに押し付け、ゆっくりと擦りつける。
「はぅ!……ああぁぁぁ、すっごいです、それぇ……炎司さん……んっ」
さらに炎司は、冷の蜜壺に指を二本、ゆっくりと沈めていった。
既にたっぷりと濡れていたそこは、するりと指を受け入れ、
熱くぬめった膣内がキツく指を締め付けてくる。
慣れた手付きで膣内を探り、冷が感じるポイントを見つけ出すと、
指を折り曲げて弱い部分を押し上げるように責めた。
「はあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛……気持ちいいぃ……」
深い吐息と共に、冷は低い、艶めいた声を上げた。
体温が上がった冷の首元からは汗が滲み、
発情した女の濃厚な匂いが炎司の鼻腔を強く刺激する。
興奮した炎司は、指の動きを激しくした。
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ!
冷の股間から激しい水音が響き渡る。
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛ぁぁあ! っイッ……ぐぅぅぅ……!」
プシャッと軽く潮を吹きながら、冷は腰を浮かせ、
膝を立てて激しく痙攣させた。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
「気持ちよかったか?」
「はぁはぁ……はい……♡」
肩で息をする冷の膣内から指を引き抜くと、
「ん♡」と甘い声が漏れた。
抜いた指はホカホカと湯気を立て、白く濁った愛液がねっとりと絡みついている。
炎司はその指を鼻に近づけ、スンスンと深く嗅いだ。
猛烈な生臭さと、独特な女の匂いに頭がクラクラする。
そのまま、指に付いた白濁した愛液を舌で掬い上げるように舐め取った。
冷はその様子を横目で見ながら息を整えていたが、
初めての性交と炎司の変態的な行為に、彼女の興奮もますます高まっていく。
「はぁはぁ……もう……恥ずかしいです、炎司さん……
次は、私が……」
そう言うと冷は炎司を横に寝かせ、その足元に移動した。
勃起したペニスをそっと握りしめ、目を細める。
「……すごい、硬くて……熱くて、大きい……です♡ はむ」
冷は一思いに亀頭を口に含み、熱い口内で舌をレロレロと動かして愛撫した。
熱くぬめった舌の感触と、たっぷりの唾液に包まれ、炎司は強い快感に身を震わせた。
レロレロ、ぴちゅ、ぴちゃ、レロレロレロ……
亀頭を咥えた口の隙間から、冷の熱い唾液が竿を伝い落ち、
炎司の陰毛を濡らしながらゾクゾクとした快感を与え続ける。
「レロ……ちゅぷ、ちゅ……はぁ……気持ちいいですか?」
「あぁ、気持ちいいぞ、冷……はぁはぁ……なぁ、冷。
尻をこっちに向けてくれ」
「お尻を……ですか?」
「あぁ、俺の顔に跨るように」
「……わかりました」
少し恥ずかしそうにしながらも、冷は炎司の顔に尻を向け、
頭を跨ぐようにゆっくりと腰を下ろした。
69の体勢になる。
「おおぉ……」
冷の大きな、白い尻が目の前に迫る迫力に、炎司は思わず声を上げた。
手マンで一度絶頂を迎えた冷の股間は、愛液と汗で強烈な臭気を放っている。
ぬるぬると濡れた割れ目の上には、セピア色の窄まり——冷の肛門がヒクヒクと動いていた。
興奮した炎司は、上に乗る冷の腰に両腕を回し、尻を抱え込むようにして顔を埋めた。
舌を割れ目に這わせ、一心不乱に舐めまくる。
「あん♡……はぁん……ん、私も……はむっ」
冷も炎司のペニスを深く咥え込み、ジュポジュポと品のない音を立てながら、
口と舌だけでなく頭全体を激しく上下に動かして奉仕した。
真っ裸で汗だくの二人が、互いの性器を貪るように舐め合う姿を、
部屋の柔らかなランプの光が優しく照らし、汗の粒を艶やかに輝かせている。
ペニスに感じる冷の熱い舌と口内のぬめった感触、
身体の上に乗る冷の重さと汗でぬめり気を帯びた肌、
興奮で高まった体温——そして目の前にある大きな白い尻と、卑猥にヒクつく割れ目と肛門が、炎司を激しく滾らせていた。
舌で愛液を味わいながら、わざとらしくない程度に鼻を冷の肛門に押し付け、
気づかれないよう小さくスンスンと鼻を鳴らし、
その窄まった部分の濃厚な臭気を嗅いだ。
(あぁ、冷のアナルが目の前にあるのに……嗅ぎたい。
鼻を思い切り押し付けて、ヒクついて汗に濡れた蒸れた臭そうなアナルを、
思う存分嗅ぎたい……でも、冷に引かれたくない。
これで嫌われて、初夜にして結婚生活最後のSEXになってしまうのは避けねば)
それでも、僅かに鼻腔を刺激する冷の肛門に染み付いた排泄物の残り香と汗の混じった臭いが、
炎司の理性をじわじわと狂わせていく。
じゅるるるるるるっ!
炎司が麺を啜るように冷の愛液を一心に吸い上げると——
「ああぁぁぁぁぁん♡」
冷が思わずペニスを口から離し、甘く高い声を上げた。
ぶじゅ……じゅ、じゅる……じゅぷ……
「あ゛……あぁ……あぐ♡……んん゛……」
冷の乱れた喘ぎを聞きながら、塩っぱい愛液を堪能した炎司は、
ヒクヒクと動く割れ目と、収縮と弛緩を繰り返すアナルを見つめ、
身体の上でヘタっている冷に告げた。
「……ふう、冷……そろそろ挿れていいか?」
「はぁはぁはぁはぁ……………はい……挿れてください……♡」
炎司は冷をベッドに仰向けに寝かせ、両手で彼女の足を大きく広げた。
割れ目が丸見えになる格好に、冷は恥ずかしそうに顔を横に向け、視線を逸らす。
ペニスを熱く濡れた割れ目の上に乗せ、炎司は低く言った。
「挿れるぞ」
「……はい」
ズブりと、炎司の熱いペニスが冷の膣内に突き入れられた。
「はう♡……はあぁぁぁ……」
冷が低い、甘い声を洩らす。
「すまない、冷……我慢できない……全力で行かせてもらうぞ」
「へ?」
炎司の言葉に呆けた表情を浮かべた冷だったが、
次の瞬間、その顔は一瞬で歪んだ。
目は白目を剥き、口は大きく開かれ、舌が飛び出す。
「⁈お゛お゛お゛お゛‼︎ イグイグイグイグイグイグ‼︎‼︎」
パンパンパンパンパンパン!
炎司の本気の激しいピストンで、冷は一気に絶頂へと追い上げられた。
シーツを握り締め、綺麗な顔を下品に歪めながら、ヨガリ狂う。
「はあ゛ん゛ん゛ん゛っ はあ! ダメ゛ダメ゛ダメ゛ダメ゛ イグゥ! またイグゥゥゥ 炎司さんダメえぇぇぇ!! イッグうぅ!」
パンパンパンパン!
肉を打ち付ける激しい音が響く中、炎司は腰を振るのを止めない。
「あぁ! いいぞぉ、冷、気持ちいい! 俺もイくぞ、中に出すからな!!」
「だじでぇ! 出してください! あ゛ぁ゛っグう、中に出してえぇ!」
ドビュルルルルルルル!
炎司はペニスを限界まで膣内に押し込み、
冷の子宮口に先端を密着させたまま、煮えたぎった精子を大量にぶちまけた。
「あ゛っ ずいのぎだぁぁ♡ イッぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!」
子宮口に感じる熱さと、膣から溢れ出す大量の精液に、
冷は今日一番の絶頂を迎えた。
冷は背中を海老反りにし、膝を立ててガクガクと痙攣しながら、
汗を飛び散らせ、白目を剥いて全身を震わせる。
はぁはぁはぁ……と荒い息をつきながら、炎司は冷の上に被さるように倒れ込んだ。
暫くそのまま二人で息を整えていると、
やがて落ち着いた冷が、甘く掠れた声で話しかけてきた。
「はぁはぁ……ふぅ……炎司さん……気持ちよかったです……♡」
「……俺もだよ、冷」
唇をそっと押し付け合い、舌を軽く絡ませる。
「まだ……できるか?」
「……はい♡」
そう答える冷を、炎司は四つん這いに体勢を変えさせた。
大きな白い尻が突き出され、炎司のペニスは再び硬く屹立する。
二人の初夜は、まだ終わらない——。
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炎司side
結局、0時頃から初めて5時近くまで、ヤりまくった。
ヤバかった……完全に理性が飛んでた。お互いに、正しく獣の交尾だったよ。
冷も思ったより性欲が強くて、最後の方はヘトヘトの俺に「もう一回……」って、
ヤバい目つきで迫ってきたんだぜ。コッテリと搾り取られた。
初めてって言ってたけど、あの腰使いは天性の才能か?
背面騎乗位の腰振りは凄まじかったな。あれは杭打ちピストンってやつか。
俺のチンポが冷のマンコに呑み込まれては現れを繰り返すたび、
出てくる度に冷のマン汁でベタベタになったマイサンが、
気持ちよすぎて頭が真っ白になった。
でも、何より忘れられないのは……がっぽり開いた尻肉の中央にある、
丸出しのアナルがヒクヒク動いてる姿だ。
見てるだけでイキそうだった。
…………今度、本気で頼み込んでみるか?
「アナル嗅がせてくれ」って……要検討だな。
だが、遂に俺は目標を達成した。
この世に転生して早、二十一年。
No.2ヒーローにもなったし、冷とも結婚して、念願の初夜を迎えた。
言うことなしだな。
後の人生はもう余生だよ。
楽しみは、冷とのSEXと、彼女を俺専用のド変態に調教することだけ。
子供が沢山産まれるみたいだけど、どうなるんだろうな?
俺は避妊するつもりなんてないから、種付けを続けたら、
そりゃいつかは産まれるよな。
まぁ、子供たちは好きに生きればいい。
好きなもの目指して、好きなことしてさ。
俺はそれを応援するよ——冷とSEXしながら。
そんな将来のことをぼんやり考えていたら、
俺の腕枕で寝ていた冷が、ゆっくりと目を覚ました。
「おはようございます、あなた♡」
「おはよう、冷」
寝起きでぽやぽやしてる冷と
チュッと軽くキスをすると、冷は幸せそうに微笑んだ。
「身体がベタベタだな。二人でシャワー浴びようか」
「はい♡」
俺は全裸の冷を横抱きに抱き上げ、浴室に向かった。
もちろん、浴室でもこの後、滅茶苦茶SEXした。