オリジナル設定てんこ盛り。
とある転生者の役割交代 https://syosetu.org/novel/408095/ のR-18の後日談
・原作終了後のif字空で、五条と七海が生き残ってます。
・本編の空気感は皆無です。
・主人公と五条は本編・後日談終了後の、婚約状態です。
・下品で直球な下ネタギャグです。苦手な方はご注意ください。
高専・保健室。午前10時。
やけに早い時間に姿を現した五条悟は、診察ベッドに突っ伏したまま、ぐったりと肩を落としていた。
家入硝子はカルテの記入の手を止め、煙草に火を点ける。その目を、細く細く窄めた。
その煙の向こう、壁際に佇む七海建人は、まるで厄災でも見たような表情で顔をしかめていた。
本来の目的は、祓除任務前に少し時間に余裕があったから。
それならばと火傷の経過観察に訪れただけ。
ほんの五分で済むはずだった。
なのにまた、遭遇してしまった。
……今後この時間帯に来るのはやめよう。
心の中で固く誓い、七海はそっと家入と五条に背を向けたが………
「逃げたら刺すわよ」
背中に、ピタリと当たる冷たい金属の感触。
家入のメスだった。見もせずに正確に、七海の背後を狙っていた。
「……」
観念した七海は、無言でその場に立ち尽くし、諦めのため息。
振り返り、虚無を宿した視線で五条を見つめる。
保健室に沈黙が落ちる。
その静けさを破ったのは、家入のやる気ゼロな声だった。
「で、今度はなんなの?」
だが、ベッドに突っ伏したままの五条は返事をしない。
顔をシーツに埋めたまま、肩がふるふると震えていた。
やがて、ゆっくりと上体を起こし、ベッドの縁に腰をかけた五条が、頭を抱える。
「……なによ。EDにでもなった?」
煙草をくゆらせながら、軽口を叩く家入。
五条は苦悶するように頭をガシガシと掻き、やがてしぼり出すように呟いた。
「……あのさ、僕のナニって……大きい方だよね?」
ぽたり、と煙草の灰が灰皿に落ちた。
沈黙。
空気が、完全に凍りついた。
「七海、今すぐ警察に電話して。変態がいるって」
「はい」
「ちょっとまってちょっとまって!!!」
慌てて蒼で七海と家入のスマホを吸い寄せる五条。
「証拠隠滅は犯罪ですよ、五条さん」
「真面目な話なの聞いて!」
通報は許さないと、スマホを内ポケットにねじ込み、2人の通報を防ぐ五条。
バカらしさにため息をつく家入。
「日本人の陰茎のサイズの平常時は約9.3cm(±2cm)、勃起時約13.0cm(±1.5cm)だ」
新しいタバコを取り出し口に咥える。
火を点け、ひとくちスパーッと吸ってから、淡々と続ける。
「五条、オマエの平常時は見たことあるが、まぁ確かに平均よりというか、凶器じみた大きさだったな?」
「だよね!?ね!?」
食い気味に身を乗り出す五条。
「一つ、確認してもよろしいですか」
唐突に挟まる、落ち着いた声。
サングラスのフレームを人差し指で押し上げながら、七海建人が家入を見た。
「なぜ家入さんは、五条さんの通常時のサイズをご存じなんですか?」
あまりに真顔すぎて、五条の暴走が一瞬止まる。
実に的確なツッコミだった。
「治療のときに何度か。重症で意識がない時は、服を切るから」
「なるほど」
医療従事者としての即答に、納得する七海。
「んで、それがどうした?平均サイズ以上もあって、アジア人なら膨張率も硬度も期待できる。なんの問題もないはずだが?」
「そう!そうなの!僕の僕はね、アジア人離れしてるんだよ!自慢じゃないけど自慢なんだよ!!」
胸を張って叫ぶ五条。
鼻息も荒く、もはや開き直りの境地。
ぐいと身を乗り出し、必死の形相で続ける。
「七海も知ってるだろ!?通常時のサイズは!!!」
「……そんなことで叫ばないでください。
ですが……確かに、五条さんの、五条さんの通常時のサイズは……規格外ですね」
言いたくなかった。できれば一生、言わずに済ませたかった。
だが事実は事実だった。
確かに五条の五条は、クォーターである七海の目から見ても『大きい』の部類だった。
否定のしようがなかった。
......私は何を言わされてるんですか?
七海は、静かに目を伏せた。
「――んで、ここからが問題」
唐突にトーンが変わる。
ベッドから立ち上がり、パイプ椅子に腰掛けた五条が両手で顔を覆う。
あれほど荒ぶっていたテンションは跡形もなく消え、肩は落ち、声は低く沈んでいる。
家入と七海が、ちらと視線を交わす。
……珍しい。
本当に『マジ』のやつだ。
「……潔乃が、僕のを見て言ったんだ」
「なにを」
「『可愛い』って」
沈黙が落ちた。
煙草の火がチリ、と音を立てた。
「可愛い、って……アレを?あの規格外を?」
「うん。僕の『僕』を見て、『あ、可愛い』って。優しい顔で、にこっとしながら」
「……」
七海はそっと目を閉じた。
家入は無言で煙を吸い込み、鼻からゆっくり吐き出した。
「可愛いってナニ……?」
頭を抱えた姿勢のまま、五条がぽつりと呟く。
「……だってあの子、処女だったんだよ?」
家入のタバコを吸う手が止まる。
七海がわずかに眉を顰めた。
「偽装とかじゃない。確実に処女だった。身体の反応とかもう、明らかに慣れてなくて
丁寧に一つ一つ教え込んだんだから!」
言いながら、五条の声に熱がこもっていく。
「初めてだったから、そりゃもう全身全霊で丁寧に愛撫して、何度もイカせて蕩けさせて、潮まで吹かせたよ!?
んで、連続イキして蕩けてるところに突っ込んだら……うん。間違いなく処女だったからね!」
恍惚としたような語り口。
その一言一言が、聞く者の精神を摩耗させる。
「——おい!これ以上、伊地知の痴態を晒すな!ここは保険室だぞ?居酒屋じゃないんだ!」
さすがの家入も、これ以上は!と、ストップに入る。
「家入さんのタバコの副流煙と、五条さんの痴話トークで、地獄ですけどね」
真面目な後輩の余計な下事情を、また知ってしまった。
七海の声は低く、目は虚無ってる。
「それで、僕の僕を見て、『可愛い』って……どういう意味……?なんで!?どこが!?」
五条は額を抱え、地面を見つめたまま、完全に自問の世界へ沈み込む。
「この前も話したけど、フェラテク、どう考えてもおかしかったんだよ……
やっぱりあれは……あれは『教え』を受けた人間の動きだった!!」
語気が強くなる。
顔を上げた五条の表情は顔色が真っ青で震えている。
「あの舌遣い、唇の巻き込み、歯を立ててない動き、手と口の同時進行……初見じゃ無理!絶対に誰かに仕込まれてる!!
誰だ!? あの技、どこで覚えた!? 誰から!? 指導者は誰だぁぁあぁあッ!!」
床をダン!と踏みつけ、絶叫する五条。
「……その話、あとどのくらい続くんですか?」
七海の声は平坦だ。もう限界は近い。
「でさ、でさ!」
構わず続ける五条。目は完全に虚無。
晒された六眼がここまで光を失ってるのは珍しい。
「可愛いって言った時、めっちゃ笑顔だったんだよ!
慈愛に満ちた女神みたいな顔で!! なんで!? やっぱサイズ!? 僕、小さいの!?!?」
「……もうやめましょう五条さん」
七海が静かに声をかけ、そっと肩を叩く。
そこにはもはや怒りも呆れもない。あるのはただ、同情。
あと、早くこの地獄が終わって欲しい気持ちだけ。
「違うの!? やっぱり!?僕より大きいの見たことある!?
それで比較されて『あ、かわいい』って!?
なに!? 経験ないけど参考資料とかで見てたの!?
それとも指導してた鬼コーチとかいるの!?
あのテクは独学じゃ無理だよね!?
あれ誰仕込み!? やっぱり教習所のイケメン????」
言葉が滝のように流れ出す。
誰も止められない。止めたくもない。関わりたくもない。
「落ち着け。マジで警察呼ぶぞ」
「呼ばないで!! ほんと今の僕、ただのメンヘラ童貞みたいなこと言ってる自覚あるから!!!
ねぇ、僕のサイズは小さくないよねぇぇぇ?」
「「黙れ変態」」
家入と七海のハモリが決まり、五条は椅子から転げ落ち、床に崩れた。
五条の「僕のサイズは小さくないよねぇぇぇ?」という絶叫は、やっぱり防音も遮音もへったくれもない木造校舎に響き渡った。
その場に居合わせたのは、運の悪い学生たち 秤、綺羅羅、が廊下を歩いていた。
「今のは五条さんか……?」
「悟ちゃんだよね。今『僕のサイズは小さくないよねぇぇぇ?』って言ってなかった?」
「いや、あの人、シャワー室で会った時、かなり規格外だったけど……オマエも知ってんだろ」
「あ!悟ちゃん最近、ニコ動で淫夢にハマってなかった?そこから、変なホモビでも見たんじゃない?」
──その日を境に、高専内にある噂が広がった。
『五条悟はガチムチプロレスリングを見過ぎて、自分のサイズに自信がなくなった…と』
三日後。 保健室にやっぱり訪れた伊地知潔乃は、家入と雑談中に“その噂”を聞いて2人して椅子から崩れ落ちるほど爆笑した。
主人公の前世での夫は外国人(白人系)
人種の違いによりアジア人の五条より大きかった。それだけ。
五条の五条が、最強でなかっただけの悲劇。