※この作品はR-18です。

とある転生者の役割交代【R-18】   作:kotedan50

4 / 8
伊地知ポジション成り変わった主人公が、原作沿い(?)で五条を救済した後のお話。
オリジナル設定てんこ盛り。
とある転生者の役割交代 https://syosetu.org/novel/408095/ のR-18の後日談

・原作終了後のif字空で、五条と七海が生き残ってます。
・本編の空気感は皆無です。
・主人公と五条は本編・後日談終了後の、婚約状態です。
・下品で直球な下ネタギャグです。苦手な方はご注意ください。



保健室にて③

高専・保健室。午前10時。

 

やけに早い時間に姿を現した五条悟は、診察ベッドに突っ伏したまま、ぐったりと肩を落としていた。

家入硝子はカルテの記入の手を止め、煙草に火を点ける。その目を、細く細く窄めた。

その煙の向こう、壁際に佇む七海建人は、まるで厄災でも見たような表情で顔をしかめていた。

本来の目的は、祓除任務前に少し時間に余裕があったから。

それならばと火傷の経過観察に訪れただけ。

ほんの五分で済むはずだった。

なのにまた、遭遇してしまった。

 

……今後この時間帯に来るのはやめよう。

 

心の中で固く誓い、七海はそっと家入と五条に背を向けたが………

 

「逃げたら刺すわよ」

 

背中に、ピタリと当たる冷たい金属の感触。

家入のメスだった。見もせずに正確に、七海の背後を狙っていた。

 

「……」

 

観念した七海は、無言でその場に立ち尽くし、諦めのため息。

振り返り、虚無を宿した視線で五条を見つめる。

 

保健室に沈黙が落ちる。

その静けさを破ったのは、家入のやる気ゼロな声だった。

 

「で、今度はなんなの?」

 

だが、ベッドに突っ伏したままの五条は返事をしない。

顔をシーツに埋めたまま、肩がふるふると震えていた。

 

やがて、ゆっくりと上体を起こし、ベッドの縁に腰をかけた五条が、頭を抱える。

 

「……なによ。EDにでもなった?」

 

煙草をくゆらせながら、軽口を叩く家入。

五条は苦悶するように頭をガシガシと掻き、やがてしぼり出すように呟いた。

 

「……あのさ、僕のナニって……大きい方だよね?」

 

ぽたり、と煙草の灰が灰皿に落ちた。

 

沈黙。

空気が、完全に凍りついた。

 

 

 

 

 

「七海、今すぐ警察に電話して。変態がいるって」

「はい」

 

「ちょっとまってちょっとまって!!!」

 

慌てて蒼で七海と家入のスマホを吸い寄せる五条。

 

「証拠隠滅は犯罪ですよ、五条さん」

「真面目な話なの聞いて!」

 

通報は許さないと、スマホを内ポケットにねじ込み、2人の通報を防ぐ五条。

バカらしさにため息をつく家入。

 

「日本人の陰茎のサイズの平常時は約9.3cm(±2cm)、勃起時約13.0cm(±1.5cm)だ」

 

新しいタバコを取り出し口に咥える。

火を点け、ひとくちスパーッと吸ってから、淡々と続ける。

 

「五条、オマエの平常時は見たことあるが、まぁ確かに平均よりというか、凶器じみた大きさだったな?」

「だよね!?ね!?」

 

食い気味に身を乗り出す五条。

 

「一つ、確認してもよろしいですか」

 

唐突に挟まる、落ち着いた声。

 

サングラスのフレームを人差し指で押し上げながら、七海建人が家入を見た。

 

「なぜ家入さんは、五条さんの通常時のサイズをご存じなんですか?」

 

あまりに真顔すぎて、五条の暴走が一瞬止まる。

実に的確なツッコミだった。

 

「治療のときに何度か。重症で意識がない時は、服を切るから」

「なるほど」

 

医療従事者としての即答に、納得する七海。

 

「んで、それがどうした?平均サイズ以上もあって、アジア人なら膨張率も硬度も期待できる。なんの問題もないはずだが?」

 

「そう!そうなの!僕の僕はね、アジア人離れしてるんだよ!自慢じゃないけど自慢なんだよ!!」

 

胸を張って叫ぶ五条。

鼻息も荒く、もはや開き直りの境地。

ぐいと身を乗り出し、必死の形相で続ける。

 

「七海も知ってるだろ!?通常時のサイズは!!!」

「……そんなことで叫ばないでください。

ですが……確かに、五条さんの、五条さんの通常時のサイズは……規格外ですね」

 

言いたくなかった。できれば一生、言わずに済ませたかった。

だが事実は事実だった。

 

確かに五条の五条は、クォーターである七海の目から見ても『大きい』の部類だった。

否定のしようがなかった。

 

......私は何を言わされてるんですか?

 

七海は、静かに目を伏せた。

 

「――んで、ここからが問題」

 

唐突にトーンが変わる。

ベッドから立ち上がり、パイプ椅子に腰掛けた五条が両手で顔を覆う。

あれほど荒ぶっていたテンションは跡形もなく消え、肩は落ち、声は低く沈んでいる。

 

家入と七海が、ちらと視線を交わす。

 

……珍しい。

本当に『マジ』のやつだ。

 

「……潔乃が、僕のを見て言ったんだ」

 

「なにを」

 

「『可愛い』って」

 

 

 

沈黙が落ちた。

煙草の火がチリ、と音を立てた。

 

「可愛い、って……アレを?あの規格外を?」

 

「うん。僕の『僕』を見て、『あ、可愛い』って。優しい顔で、にこっとしながら」

 

「……」

 

七海はそっと目を閉じた。

家入は無言で煙を吸い込み、鼻からゆっくり吐き出した。

 

 

 

 

 

「可愛いってナニ……?」

 

頭を抱えた姿勢のまま、五条がぽつりと呟く。

 

「……だってあの子、処女だったんだよ?」

 

家入のタバコを吸う手が止まる。

七海がわずかに眉を顰めた。

 

「偽装とかじゃない。確実に処女だった。身体の反応とかもう、明らかに慣れてなくて

丁寧に一つ一つ教え込んだんだから!」

 

言いながら、五条の声に熱がこもっていく。

 

「初めてだったから、そりゃもう全身全霊で丁寧に愛撫して、何度もイカせて蕩けさせて、潮まで吹かせたよ!?

んで、連続イキして蕩けてるところに突っ込んだら……うん。間違いなく処女だったからね!」

 

恍惚としたような語り口。

その一言一言が、聞く者の精神を摩耗させる。

 

「——おい!これ以上、伊地知の痴態を晒すな!ここは保険室だぞ?居酒屋じゃないんだ!」

さすがの家入も、これ以上は!と、ストップに入る。

 

「家入さんのタバコの副流煙と、五条さんの痴話トークで、地獄ですけどね」

真面目な後輩の余計な下事情を、また知ってしまった。

七海の声は低く、目は虚無ってる。

 

「それで、僕の僕を見て、『可愛い』って……どういう意味……?なんで!?どこが!?」

 

五条は額を抱え、地面を見つめたまま、完全に自問の世界へ沈み込む。

 

「この前も話したけど、フェラテク、どう考えてもおかしかったんだよ……

やっぱりあれは……あれは『教え』を受けた人間の動きだった!!」

 

語気が強くなる。

顔を上げた五条の表情は顔色が真っ青で震えている。

 

「あの舌遣い、唇の巻き込み、歯を立ててない動き、手と口の同時進行……初見じゃ無理!絶対に誰かに仕込まれてる!!

誰だ!? あの技、どこで覚えた!? 誰から!? 指導者は誰だぁぁあぁあッ!!」

 

床をダン!と踏みつけ、絶叫する五条。

 

「……その話、あとどのくらい続くんですか?」

 

七海の声は平坦だ。もう限界は近い。

 

「でさ、でさ!」

 

構わず続ける五条。目は完全に虚無。

晒された六眼がここまで光を失ってるのは珍しい。

 

「可愛いって言った時、めっちゃ笑顔だったんだよ!

慈愛に満ちた女神みたいな顔で!! なんで!? やっぱサイズ!? 僕、小さいの!?!?」

 

「……もうやめましょう五条さん」

 

七海が静かに声をかけ、そっと肩を叩く。

そこにはもはや怒りも呆れもない。あるのはただ、同情。

あと、早くこの地獄が終わって欲しい気持ちだけ。

 

「違うの!? やっぱり!?僕より大きいの見たことある!?

それで比較されて『あ、かわいい』って!?

なに!? 経験ないけど参考資料とかで見てたの!?

それとも指導してた鬼コーチとかいるの!?

あのテクは独学じゃ無理だよね!?

あれ誰仕込み!? やっぱり教習所のイケメン????」

 

言葉が滝のように流れ出す。

誰も止められない。止めたくもない。関わりたくもない。

 

「落ち着け。マジで警察呼ぶぞ」

 

「呼ばないで!! ほんと今の僕、ただのメンヘラ童貞みたいなこと言ってる自覚あるから!!!

ねぇ、僕のサイズは小さくないよねぇぇぇ?」

 

「「黙れ変態」」

 

家入と七海のハモリが決まり、五条は椅子から転げ落ち、床に崩れた。

 

 

 

五条の「僕のサイズは小さくないよねぇぇぇ?」という絶叫は、やっぱり防音も遮音もへったくれもない木造校舎に響き渡った。

その場に居合わせたのは、運の悪い学生たち 秤、綺羅羅、が廊下を歩いていた。

 

「今のは五条さんか……?」

 

「悟ちゃんだよね。今『僕のサイズは小さくないよねぇぇぇ?』って言ってなかった?」

「いや、あの人、シャワー室で会った時、かなり規格外だったけど……オマエも知ってんだろ」

「あ!悟ちゃん最近、ニコ動で淫夢にハマってなかった?そこから、変なホモビでも見たんじゃない?」

 

──その日を境に、高専内にある噂が広がった。

 

『五条悟はガチムチプロレスリングを見過ぎて、自分のサイズに自信がなくなった…と』

 

三日後。 保健室にやっぱり訪れた伊地知潔乃は、家入と雑談中に“その噂”を聞いて2人して椅子から崩れ落ちるほど爆笑した。

 


 

主人公の前世での夫は外国人(白人系)

人種の違いによりアジア人の五条より大きかった。それだけ。

五条の五条が、最強でなかっただけの悲劇。

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