オリジナル設定てんこ盛り。
とある転生者の役割交代 https://syosetu.org/novel/408095/ のR-18の後日談
・原作終了後のif字空で、五条と七海が生き残ってます。
・本編の空気感は皆無です。
・主人公と五条は本編・後日談終了後の、婚約状態です。
・下品で直球な下ネタギャグです。苦手な方はご注意ください。
高専・保健室。午前10時。
またも珍しく早い時間に姿を見せた五条悟は、診察ベッドの端に腰を下ろし、深く頭を抱えていた。
「…………」
家入硝子は、カルテの記入を止めない。視線すらよこさず、淡々とペンを走らせている。
七海が異変に気づいたのは、保健室の扉を開けた瞬間だった。
——この時間に、五条悟が診察ベッドにいる。
即座に悟った。あ、これは地獄だ。
呪霊討伐後の治療のためにやってきた七海建人と日下部篤也は、何も言わず、ぴたりと動きを止め、静かに扉を閉めかけた——そのとき。
鋭い音と共に、扉の木枠すれすれにメスが突き刺さる。
「エアコンの空気が逃げるから、さっさと入って。(意訳:逃げるなんて許すと思う?)」
家入の、いつも通りの冷えた声が響いた。
逃げ道はない。七海は小さく天を仰ぎ、日下部は目を閉じて肩を落とした。
二人して渋々保健室に入り、黙って五条を見下ろす。
椅子に座る気はない。長居したくないので、立ったままで充分だった。
「……んで、今度はなんだよ」
日下部篤也がぼそりと呟きながら、懐から禁煙用の棒キャンディを取り出して口にくわえる。
ちくしょう、なんで俺は今に限って禁煙中なんだ。こういう時こそ、一服が恋しくなるってのに。
内心で毒づきながら、目の前で頭を抱えている五条を見下ろす。
頭を抱えていた五条が、ゆっくりと顔を上げた。
サングラス越しの六眼がゆらゆらと不安そうに揺れている。
ポケットから一枚の紙を取り出し、黙って日下部に差し出す。
「……潔乃の部屋にあったやつ。印刷されてた」
……俺かよ。
心の中でツッコミながら、日下部が紙を受け取り、二つ折りの用紙を開く。
家入と七海も無言で立ち上がり、興味本位というより、事故現場を確認するような目つきでのぞき込んできた。
それは、美容クリニックの診療一覧だった。
フェイスライン、鼻、目元。ボトックス、プラセンタ、ヒアルロン酸。美白、脱毛、二重整形、美肌治療のIPLに、ピコレーザー、etc
どこにでもある、ごく一般的なメニューの羅列。
「……まあ、伊地知だって女性だしな」
一同が何となく納得しかけた、その瞬間。
五条がぽつりと呟いた。
「……そこの病院、今、特別価格で豊胸手術やってる」
——時が、止まった。
家入が、そっと目をそらす。
七海が、無言でサングラスの位置を直す。
日下部が、何事もなかったかのように用紙を静かに閉じた。
聞かなかったことにしたい!!!
その想いだけが、全員の心を繋いでいた。
「……ヒアルロン酸や、美容皮膚科にでも行ってるのではないでしょうか」
七海が、苦し紛れにフォローを入れる。
「結婚もするし、脱毛かもね。
昔から定期通ってたから、また行ってるんじゃない?」
家入が静かに同調するが錯乱しているようだ。今は木枯らしが吹き始めた冬だ。
その横で、日下部がため息と共に再び紙を開いた。
「……ほら。今言ったメニュー、全部あるぞ」
重くなる空気の中で、五条が再びぽつりと呟いた。
「潔乃は別の美容皮膚科で、ハンドフェイシャルとか受けてたはず……
脱毛は、もう全身脱毛終わってて、VIOも全部やってて……いわゆるパイパン」
「婚約者のそんな情報晒してんじゃねぇ!」
日下部が思わず飴を噛み砕いて怒鳴る。
「VIOもやったのね。医療従事者としては処置が楽なので助かるけど、勇気あるわ……」
家入が、何の悪気もなくあっさりと追い討ちをかける。
「後輩のこんな情報、知りたくなかったです……」
七海が静かに言い、目元を押さえる。
「だって事実なんだもん!ツルツルすべすべで最高だよ!
舐めやすいし、素股しても、突っ込んでもネットリ密着感が違う!」
言った。言いやがった。
誰もそこまで下の事情を晒せと言ってない。
「生々しいんだよ、さっきから。少しは黙れ」
限界を迎えた日下部が、無言で五条の口にキャンディーを突っ込む。
持ち歩いていた最後の一本を、容赦なく押し込んだ。
モゴモゴと飴をしゃぶりながら、
「……じゃあやっぱり、豊胸なの……?」
また、時が止まった。
誰も動かない。
誰も何も言わない。
ただ、保健室の時計の秒針だけが、カチ、カチ、と響いていた。
「僕さ、潔乃のおっぱい好きなの。どんだけ小さくて、ささやかでも」
唐突に投下された爆弾発言に、誰も反応できない。
五条はひと呼吸置いて、さらに呟く。
「僕の愛が足りなかった?」
五条が3人を見上げる。
まるで世界の終わりみたいな声色だった。
真剣な眼差しに、誰ひとりとして目を合わせられない。
「そりゃー、本来の好みとしては大きい方が好きだよ?
でも、そうじゃないの。そういう次元の話じゃなくてさ……」
そう言って、ぐっと手を握りしめた。
「僕は潔乃を、愛してるの。
小さくて、ささやかで……僕の手の中でスッポリっていうか、ぶかぶか泳ぐほど小さい……
でも、感度が良くて指先で乳首を擦ると、腰に響く甘い声あげて身を捩るの。
見せつけるように舐めると鳴いて喜ぶの。
舌で、しつこく、押し潰して捏ねくり回して吸うと何度でも乳首で甘イキするの!」
そして叫ぶ。
「そんな潔乃のちっぱいが好きなの!!」
一同が思った。
いちいち言ってることが最低だ。そこまで言わんでいい。
そして伊地知のやつ感度いいな!!!
しかし本人は、まるで魂を込めるように続ける。
「やっぱりあれ? 揉みが足りなかった?
刺激すると大きくなるって言うじゃん!!
そしたら、もっと揉むし、舐めるし、吸うわ!!!」
その叫びは、保健室中にビリビリと響き渡った。
もはや誰も止められない。
五条悟、完全に暴走中。
だが、家入硝子はいつも通り、冷静だった。
「……胸を刺激して、直接的に大きくすることはできないぞ」
「えっ!?」
五条が素で驚く。
「マッサージで血行を促進して、乳腺の発達を助けることで——あくまで“結果的に”大きくなる可能性はある、ってだけだから」
あまりにも医学的に的確で、あまりにも会話の流れが崩壊していた。
「……いや、なんでそこだけ冷静に解説入れるんだ?」
日下部が、遠い目で呟く。
「『揉めば大きくなる』とかいう俗説、まだ信じてたんですか……」
七海は眼鏡を押し上げながら、呆れた目で見ていた。
「なんだっていいよ、とにかく豊胸手術なんて嫌だよ!!!」
もはやほとんど泣き声に近い。
保健室に、五条の悲痛な叫びが木霊する。
家入は、騒いでいる五条を無視し、深く椅子に座り込んだ。
日下部が持っていた美容診療一覧の紙を奪い取り、ペラリと開いてみる。
……プラセンタ、安いな。
保健室をつきぬけ、廊下まで響き渡る絶叫をよそに、
家入は淡々とスマホを取り出し、無言でプラセンタの予約をとり始めた。
五条悟の「とにかく豊胸手術なんて嫌だよ!!!」という絶叫は、やはり防音も遮音もへったくれもない木造校舎に響き渡った。
その場に居合わせたのは、運の悪い人たち。
東京高専にきていた、楽巌寺、庵、冥冥——並んで廊下を歩いていた。
「……今のは五条か?」
「“とにかく豊胸手術なんて嫌だよ!!!”って……」
「......へぇ、面白いね」
──その日を境に、呪術界にある噂が広がった。
『五条悟は、[[rb:婚約者 > 伊地知潔乃]]に豊胸手術を受けさせようとしている』
三日後。
保健室にて伊地知潔乃は、家入と雑談中に“その噂”を聞いた後、沈黙。
家入からメスを借りると、静かに術式を発動させ、保健室を出ていった。
その数十分後、どこからともなく五条の悲鳴が響いて来たが、家入は聞かなかったことにした。
主人公もプラセンタ目的。
酒飲みにプラセンタは強い味方。
五条も大概だが、今回は主人公が貧乳を自分でネタにしすぎた。
誰しもが「こいつ豊胸手術をやりかねない」という共通認識を持たれてたことが一番の原因。
VIO脱毛をしてるのは、前世の旦那が外国人(
西洋系の方は下の毛も全処理するので、前世でやってた。
んで、その時の楽さを知ってた、ので抵抗感なく全処置済み。
今世では結婚する気もなかったので勢いでやったら、五条と婚約して頭を抱えた。
けど、五条は興奮して喜んだので、結果オーライ