恋愛というのは不思議なもので、お世辞にも褒められない容姿をした、元は同性であり友人でもあった男にキスをしたくなってしまう。
僕、たまに私。羽咲
まあ、これを恋と言えるのか、はたまた落ち込んでいた時期の依存が続いているだけなのか、自分でもあまり分からないのだけど。
なんで惚れた(?)のか、自分でもあまり覚えてはいない。
風邪を引いた時に、無言で淡々と介抱をされた時だった気もする。
テレビで見て食べたくなったスイーツが、翌日起きた時に冷蔵庫の中に幾つも置かれていた時な気もする。
初めての
何かをされる度に。頭を撫でられる度に。彼の作った料理を口に運ぶ度に。脳幹の奥の奥、人として、というより
一応最初の頃は下心だとか諸々を疑っていたのだが、まあ半年も手を出されず、淡々と奉仕されればなんとなく人間像が見えてくる。
彼はまあ、そういう生き物であるというだけなのだ。僕が好きだとかではなく、放っておけないだけ。
一度、何故僕の世話をするのか、聞いたことがある。
すると、
「顔のせいだな」
とだけ返答が帰ってきた。
あれは多分、顔が好みだとかの意味ではない気がする。
ああ、困る。性欲や恋愛が理由で世話を焼かれていた方がよほど良いのに。進まぬ恋というのはここまで苦しいものなのか。
中学の頃、初めて異性を好きになった。部活動の先輩で、世話焼きで大きな体の素敵な人だった。
少し意図的に距離を縮めるだけ。ほんの少しボディタッチをしただけ。放課後に告白すれば、あっさりと恋人になれた。
高校でも。大学でも。微笑みかけて、少し褒めて、思わせぶりな態度を取るだけでみんな僕を好きになったのに、のに。
彼は、私に興味がない。私が泣いていたり、怒っていたりするのが心の底から不快なだけ。
悔しい、悔しい。今まで、人生において恋と愛が付くイベントにおいて常に勝者で、選ぶ側であっただけに狂おしい。
というか本当に、あの男は
正直言って今の私は、かなりの美女であり美少女である。なおかつ、スタイルも極上と言って差し支えない。この前雑に胸囲を計測した所立派な三桁の数字が見えた。尻もほぼ同様である。そして暴飲暴食を繰り返しているのにも関わらず、ウェストは綺麗にくびれていた。
多分、渋谷でも歩けば一時間で芸能事務所の名刺をコンプリートできるだろうな、と思う。そして煩わしい視線も集めることだろう。
そんな女が、なおかつ好き好き普段からラブコールを飛ばしている女が!!!!
風呂にも寝床にも常に同伴しているというのに!!!勃つ様子すら見せやしないのだ、あの男は!!!
...まあ、いいさ。彼は私が傍にいることだけはずっと許している。そのうち、そのうちいい時が来るだろう、何せ彼は他の女性とも関わる気配が無い。
そしてふと性欲が湧くことさえあれば、私はその時まで待って.....なんて考えていた。
考えて、いたのだが。
「えっと、あの....よろしく、おねがい、します....」
....どうやら待つ必要は無かったようだ。
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今日の昼、私がいつも通りソファの上で寝転がり、携帯ゲーム機で遊んでいるとメッセージ通知が鳴った。
僕にメッセージを送ることが出来るのは、両親、姉、そして彼の4名しか居ない。他は全て消してしまった。
そして家族は滅多なことがない限り私に連絡を取らないので、必然送ってきたのは彼ということになる。ワクワクしながらスマホを手に取ると、
『ツカレタ』
という一文。これは何かしらの家事をやっておいて欲しい、という事だ。彼があまりにも疲れていた時、偶にある。
そして偶然、私には元気が有り余っていた。というか最近、精神が安定してきたおかげか調子が良い。
故にちょっと、頑張った。
唐揚げ用に鶏肉の下処理。サラダを冷蔵。味噌汁用の出汁。
風呂を洗って部屋の掃除も。ついでに彼がサボりがちな整理整頓までしちゃったりして。
雑事を終わらせていると、時間というのは中々早く過ぎていくもので。
彼が帰ってくる時刻までになんとか、なんとか全てを終わらせる事が出来た。
そして帰宅した彼に声を掛けたのだ。いつも通りに、軽口のつもりで。
「ご飯にする?お風呂にする?それとも....わ、た、し?」
「じゃあ、風呂の後で...」
「おっけー、唐揚げの準備してるから今揚げ...」
「お前な」
「.....?」
ミ゜!!!!????
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マズイ、マズイマズイマズイマズい。
女の子がエッチする前に準備することとか何も知らない。もっとちゃんと観察しておけば良かった!!!
え、メイクってするのかな。したほうがいいよね多分。あ、あとゴム....はいいや。絶対責任取るタイプだし。GOto既成事実。
えーっと、えーっと、お水ペットボトル脇に用意して、えっと、ベッドもちゃんと綺麗にしてるし....
男として僕は、経験豊富な自信があった。付き合った人とも、フリーの時に一夜だけでも。結構上手な方だなんて思ってた。
けど、けど、けど。分からない。女の子が何をしていたのか、思い出そうとしても興奮が脳を染めて頭が回らない。ベッドの前の行動を知りたいのに。ベッドの上の事ばかりが思いつく。
彼より先にシャワーを浴びていて助かった。少しだけ時間の余裕が生まれたから。
落ち着け、落ち着け。まずはキスして....ああもう!!
彼がどんな下着を望むのかさえ、私には分からない。
とりあえず一番スケスケなやつにしておこう。スケスケが嫌いな男は居ない。ソースは僕。
というか何で今日なんだよぉ!事前に告知とかあったらちゃんと、ドスケベな格好でちょっと色気のあるメイクとかしちゃったり....
「おい」
「ひゃいっ」
ワタワタしている間に、どうやら彼は風呂から出ていたようだった。烏の行水とはこの事。
当然と言えば、当然なのだが、彼は、その、裸である。
彼を最初に見て大抵の人はその体躯に驚く。
高い身長。肩幅も腰も。足も腕も首だって太い。みっしりと付いた筋肉と強面な顔が、ひたすらに周りを威圧する。
そして股の間につく男性の象徴だってまあその、立派だ。
対して私は女性になってから背も縮んで、正直言って体格差が中々に酷い。
ちょっと、怖い。待ち望んでいた事の筈なのに。少し体が凍る。
とりあえず、ベッドに座ってみる。彼も隣に着く。
風呂上がりというのもあるが、それにしても人とは思えない熱量が伝わりすこし落ち着く。
すると、少し疑問が浮かんできた。何故、急に。
「なんでさぁ」
「ん?」
「その、急に...ヤる気になったの?」
「気分」
....そっかぁ気分かぁ。
別に特別な理由とか無くて、本当に気分なんだろうなぁこの男。頭の中ド単純だもの。うだうだ考えていた私がバカみたいじゃないか。
ほんのちょっとだけ、どれだけ見た目が良くとも中身が男なのがダメなのかな、そもそも女の子が好きじゃなかったりするのかな、みたいな不安もあったのだが。
気が抜けて、不思議とほっとした。
「ん」
気が付いたら、私はベッドの真ん中に運ばれていた。同じ地面の高さで向き合うと、なおさら体格差を感じてちょっと興奮する。
まるで子犬でも触るみたいに、彼が優しく、いつもよりずっとゆっくり頭を撫でてくる。
彼にもムードなんて概念があるらしいのが、ちょっと笑ってしまいそうだ。
撫でられるのにもちょっと飽きたので、彼に抱き着きつつキスをする。
....はは、こいつ帰りに中華まん食ってきたな?そして歯磨きせず風呂出てきたな?
多分、男だった頃に、女の子の口からこんな匂いがしたら嫌だと思う。けど、彼だと、あまりにも彼らしくて嫌じゃない。ああ、恋は盲目ってこういう事?
彼の舌はあんまりにも熱い。頭が死んでいく。ひたすらに多幸感が身を包む。酒よりもいいな、これから酒呑むよりもずっとキスしようぜ。
ああ、バカなことを考えている自覚がある。けど止められないし止める必要もない。
気が付いたら腰は緩く片手で掴まれていて、逃げられない体勢になっていた。酸欠になりそう。
「ぅ、はー」
「お前」
「なに?」
「可愛いんだな」
まずい 急に脳味噌にホームランをぶち込まれた。急に心臓に悪いことを言うなよぉ!!
私、多分、顔真っ赤だ、凄い。恋だ、いや、知ってるんだけど、恋ってこんなんだっけ。
待って、まだキスして褒められただけなのに満足、かも。もしかして女の子の僕って雑魚?よわい?
けど、その、股の間に、ご立派になられた棒を感じて。そして、その原因が自分っていうのが堪らなく興奮して。
「えっと、あの....よろしく、やさしく、おねがい、します....」
手加減、ぷりーず!!
てかげんがへたくそだ。
あつい、おなかのなかがすごいあつい。いたさ、というよりも、すごくあつくて、ほかのことをかんがえられない。
たぶん、気遣いはしてるんだ。けど、大きすぎて、どうがんばっても、つらい。
つらくて、神経を集中させるとめっちゃ痛くて、あつい。けど、けど、
すごくしあわせだ。
「うごいて、いいよぉ」
なるべく、顔に辛さがでないようにしながら微笑みかける。君が気持ちいいようにしてほしかった。
けど彼は、いれてからずっと頭を撫でるだけで。やっぱりずっと優しいんだな、と思った。
ちょっとずつ、ちょっとずつ慣れてきて、がんばってちょっと動く。
「あ、ぅぅ」
いたい、がちょっとずつ消えていく、気がする。いや、全然痛いけど。
女の子も悪くないなー、なんて。くだらないことも考えれるくらいには、ちょっと余裕が出てきた。
と、思っていたら。
ずるっ、て聞こえた。
「あ゙っ♡?」
脳が痺れた。太いものが、じぶんのなかをけずる。
「動くぞ」
「あ、ちょっ♡」
あ、まだだめだった♡うごくな♡ばか♡
おおきいのが、でかいのが、機械みたいに、ずっとうごいてくる。
これ、だめだ、だめなやつだぁ♡
「ぉ゙、ぅ゙ぅ♡」
かわいくないこえが、だめなこえがでる♡
あたまが、とける。けどとめてくれない。
「あ♡だめ♡やめ、とまれぇ♡」
「....」
あ、とま、った。けどなんか、いやなよかん?
「痛いか?」
「ぇ、うー」
たぶん、ほんとのことこたえたら、だめなやつ。
だめなことにされちゃうやつ。
いたいっていわないと、たぶんだめなやつ。
あたまはそうわかってる、けど。
「.....すごいきもちいい、よ?」
「そうか」
ぁ゙っ♡