貴族転生で俺は好きにする(予定) 作:ノープ
正直なところ、コンドームがあったらなぁ、と俺は何度も思っていた。
あの薄くて頑丈で衛生的なゴム製品は、紛れもなく現代技術の結晶である。
剣と魔法と魔物がのし歩いているこの世界には、まだ存在しない代物だ
もしこの世界にコンドームというものが存在していたら、俺は今頃、屋敷のメイドたちとも、目の前にいる婚約者である彼女とも、もうとっくに本番の交尾を済ませていたに違いない。
しかし、避妊手段が薬草由来の不確実なものか、教会の魔法による高額な処置しかないこの世界では、貴族の血筋において婚約前・婚約中の妊娠は致命的な政治問題になりかねない。
だからこそ、俺はギリギリのラインで本番だけは踏みとどまっているのである。
メイド達相手にあれだけ好き放題やっておきながら、実は本番だけは未経験。
これも貴族の宿命というやつか。
「……もしかして」
ふと、向かいに座る許嫁が、淡々とした声で話しかけてきた。
「他の女性のことを考えていらっしゃるのですか? あなた様、目線が完全に上の空でいらっしゃいましたが」
「ん? まあ──ちょっとね、お屋敷のことを少し」
「あらまぁ。それは嫉妬してしまいますね。目の前に、ぴかぴかに磨き上げられたあなた様専用の婚約者がおりますのに、わざわざ思考をどこか別の場所の女性に飛ばしてしまわれるなんて。少々妬ましい気持ちが芽生えてしまいます」
彼女は淡い笑みを浮かべたまま、ティーカップを置いた。
そして、ふんわりと目を伏せて続ける。
「ですが、まぁ──英雄、色を好むと申しますし。あなた様は将来的に侯爵家を継がれる立派なお方ですもの。お屋敷のメイドの皆様にお手をお出しになるくらいは、許容範囲としましょう。むしろ淑女として、嫉妬で取り乱すような恥ずかしい姿はお見せできませんから。私の方が、あなた様の生涯のたった一人の正妻として、堂々と構えていなければいけませんものね」
そう言いながら、彼女はテーブルの下、何の前触れもなく、 すっと細く長い手を伸ばしてきた。
指先が俺のズボンの上、太ももの内側にそっと添えられる。
──すぅ……すぅ……すりすり……
彼女手のひらが俺の太ももを撫で始めた。
指先が太ももの内側を、外側を、膝の上の方を撫で回していく。
「お……」
目の前で、彼女は何食わぬ顔で紅茶を一口含んでいる。
澄ました横顔に伏せた長いまつ毛、上品な所作。
それが手元だけ完全に別の生き物として、俺の太ももをまさぐっているのである。
ならば、こちらも応じない手はない。
俺もテーブルの下、彼女のロングスカートの裾の中に手を滑り込ませた。
レースのフリルをかき分けて、つるんとした白い太ももの肌に直接、指先で触れる。
ひやり、しっとり。
うーん……なんて滑らかなんだ。
俺はそのまま、太ももの内側を上から下へ、下から上へ、ゆっくりと撫で上げる。
ほのかに体温が上がってくるのが、指の腹に伝わってきた。
「あ……」
彼女の口元からごくわずかに息が漏れても、彼女はすぐさま表情を整え直し、ふっと小さく笑う。
「あの、あなた様。手つきがいやらしくありませんか? 令嬢の太ももを、そんな執念深さで撫でるのはいかがなものかと存じますが」
「いやいやいや、そっちが先にさすってきたじゃん。俺はそれに礼儀正しくお返ししているだけだよ」
「そうでしたか? はて、覚えておりません」
「思いっきりさすってきたじゃん」
「そうでしたか」
「そうだよ。エッチなんだから」
「あら、まあ。──そうですね、はい、私はもしかするとエッチなのかもしれません。否定はしないでおきます」
彼女はすました顔のまま、自分の手を俺の太ももから一旦離し、上品にカップを口元に運ぶ。
とはいえもう片方の手はしっかりと、再びテーブルの下で俺の手を取って、自分の太ももの方へと導いてきた。
「日頃のストレスのせいかもしれませんね。社交界の集まり、慈善事業のお茶会、家庭教師との淑女教育、そういった日常の積み重ねで、私もそれなりに鬱屈しておりますから。あなた様の前でだけ、こうしてはしたなく振る舞えるのが、唯一の解放と申しましょうか──」
そう言いつつ、彼女は遠い目をしてぽつりと続けた。
「いつか──ええ、いつか正式に夫婦になりました暁には、あの、シックスナイン……でしたか? そう、あれを、一日中したいものです。朝起きてから晩餐の時間まで、お互いの大事な部分にお口で奉仕し続けて、舌で愛し合うのです。お食事は途中で交代でいただいて、それ以外の時間はずっとお互いの股間に顔を埋めたまま──あぁ、想像しただけで、本当に幸せそうですね……」
「いや、それは逆に疲れそうだね……衰弱死しそう」
恍惚とした表情で語る彼女に、俺は思わず素のツッコミを入れてしまった。
顎が外れるだろうしあと首が痛くなる。
それ以前に、二人とも先に絶頂してしまって途中で休憩タイムが入りまくる。
一日中続けるのは物理的に不可能だ。
「では、せめて──また、少しだけしませんか? 以前一度、こっそりとお互いの服を着たまま、軽くだけ試させていただきましたよね。今度は、もっと本格的に、お互い裸でお試ししてみるというのはいかがでしょう? 今ならこの場で、すぐにでも構いませんよ」
うーん、これはスケベだ。
まあ、公爵家のご令嬢ともなれば社交の場や公務で忙しく、日頃のストレスが溜まりに溜まっているのも当然なのだろう。
本人がそう言っているのだから、信じて差し上げるのが婚約者としての務めかもしれない。
そうして、二人きりの部屋で、徒然なるままにあれやこれやと卑猥な話を続けていたのだが──
話の流れの末に、なぜか俺たちは見せ合いオナニーをすることになっていた。
どちらから言い出したのかは、お互いの名誉のために伏せておこう。
暖炉のぱちぱちと爆ぜる音だけが響く部屋の中、ふかふかの絨毯の上に二人で並んで腰を下ろし、お互いの下半身をしっかりと晒し合った状態で向かい合っている。
俺はズボンとパンツを完全に下ろして、勃起したちんぽを根元から堂々と露わにしていた。
彼女の方は、ドレスの裾を腰の位置までたくし上げ、純白の絹のショーツを片足から外して、太ももを大きくM字に開いている。
「──まあ……」
彼女は俺のちんぽを目の当たりにして、伏し目がちな視線にじっと熱を込め、上品に呟いた。
「凄まじいペニスでございますね。ズルムケでカリが高くて、雄々しく天井を向いて反り返って……これはまさに、女の中を殺してきそうな……まさに女殺しの形です。私のような未熟なお股では、入れた瞬間に内側からめくり上げられて、子宮の入り口まで一突きで貫かれて、その場で完全に屈服させられてしまうこと請け合いの、本当に立派な凶器かと。あなた様、こんなものをご自分のお股に毎日生やして、よく日常生活を営めておいでですね?」
「すごい褒め方されると照れるね」
「事実でございますもの。さて、あなた様のおちんちんが大変ご立派なのは存分に堪能させていただきましたから、今度は私の方を……」
彼女はそう言うと、ためらいもなく自分の太ももをさらに大きく開き、両手で蜜口の縁を、くぱぁ、と優雅に押し開いて見せてきた。
「お、おぉ……」
白く滑らかな太ももの中央、淡くピンク色の縁取りに彩られた清楚な蜜口。
中はもう完全にぐっしょりと潤っていて、糸を引きながら、とろり、とろり、と透明な蜜が溢れ出してきている。
「そっちもすっごい綺麗だね。──ん? ちょっと毛も生えてきたんじゃない? 前見せてもらった時はツルツルだった気がするけど」
「はい、わずかに。半年の間に少しずつ生えてくるようになりまして……お嫌いですか? あなた様にお見せする時のために残しておいた方が艶めくのでは……と処理もせず。生意気に色気を出してしまいまして」
「いや、実はめちゃくちゃ好きだよ、そういう薄っすら生えてる感じ。すげぇエロい」
「……そうなんですか? あなた様のお好みでしたなら、これからはもう少しだけ伸ばしておきましょう。あなた様にお見せする時に最も艶めく長さを、ちゃんと探っておきます」
「責任重大だね……」
「とりあえず──中もしっかりと開いておきますわね。あなた様にしっかりとご覧いただきたいですから」
くぱぁ……と、彼女は両手の指で、自分の蜜口をさらに大きく押し広げた。
奥の奥、ピンク色の襞がうねうねと蠢く粘膜が露わになり、その入り口から、つーっと一筋、糸を引いて透明な蜜が垂れ落ちる。
「おぉ……糸引いてる」
「お恥ずかしい。お話している間に、勝手にこんなにぐちょぐちょになってしまっていたようです」
そして、二人で並んでオナニーが始まった。
しゅこ、しゅこ、しゅこ……
くちゅ、くちゅ、にゅちゅ……
俺は片手で自分のちんぽを握り、もう片方の手で先端を撫でながら、目の前で繰り広げられる絶景を堪能しつつ、リズミカルに扱いていく。
彼女の方は、片手の人差し指で蜜口の縁をなぞり、もう片方の手の指でクリトリスを軽くつまんで転がしている。
途中から、人差し指が一本、ぬぷり、と中に沈み込んだ。
「あ、指一本は入るようになったんだね」
「そうですね、最初の頃は指の第一関節すら満足に入らなかったのですが……お風呂で湯船に浸かりながら毎晩のように練習を重ねまして、ようやく一本がスムーズに入るようになりました。中というのは、しっかりとほぐしておかないと、こうも開かないものなのかと、自分でも勉強になった次第です」
それは確かに本当で、前世の知識でも、クリトリスでの絶頂派の女性は、いきなり中に指を入れようとしても痛くて入らないことが多く、初めての夜に困ったり、悲鳴を上げたりするケースがあると聞いたことがある。
日頃のほぐしというのは大事なのだ。
彼女の人差し指は、にゅぷ、にゅぷ、と中で前後に動き、時折ぐにっと内壁を抉るように動く。
蜜口の縁から、指の動きに合わせて愛液がぷしゅ、ぷしゅ、と滲み出して、絨毯に小さな染みを作っていった。
その光景があまりにもエロくて、俺の手の動きも自然と早くなる。
「──あ、もう少しだけね。あんまり時間かけると、人が来ちゃうから」
「ええ、承知しております。──ですが、本当は……」
「ん?」
「本当はあなた様の指で、私のここを可愛がっていただきたかったですし、私の指であなた様のおちんちんを扱かせていただきたかったです」
「……ちょっとだけしてみる?」
「……はい、したいです、絶対に」
即答だった。
彼女は躊躇なく自分の指を蜜口から引き抜き、糸を引きながら濡れた指先を、すっと俺の方へ伸ばしてきた。
俺も同時に自分のちんぽから手を離して、彼女の太ももの内側に手を差し入れる。
お互いの手が、相手の急所へとゆっくりと伸びていって、そっと触れ合う。
「んっ……♡ 硬すぎますよ、あなた様……♡ 長くて、太くて、熱くて、私のお手にこんなにずっしり来るほどの逸品を、お股に隠していらっしゃるなんて……♡ 反則でしょう……♡ 本当に、本当にカッコイイです……♡ さすがの私の許嫁様でいらっしゃいます……♡ お股が、もう、勝手に濡れてしまっておりますもの……♡ お見せできない女のはしたない反応で恐縮ですけれど……♡ んっ……あぁ、そこ、すき……そこ撫でてくださるの、本当にきもちいい……♡」
彼女は俺のちんぽを丁寧に扱きながら、上品な口調のまま、本能のままの感想を流れるように零していく。
お淑やかな顔立ちと、達者に動く指先と、口から漏れる蕩けた声のギャップがすごい。
「君も中々上手だよ。──お、指入った」
俺は彼女の蜜口に指を一本、ゆっくりと挿し込んだ。
日々の自己鍛錬の成果か、彼女の中はちゃんと指を受け入れる柔らかさに育っていて、ぬぷり、と熱く湿った膣肉が指を包み込んでくる。
「んぐぁっ……♡」
彼女の身体がびくっと跳ね、お淑やかな顔が一瞬だけ崩れた。
「あぁっ……♡ きもちいい……♡ もっと、もっと、奥まで……♡ あぁ、そこですわ、そこ、その上のところ、本当にきもちいいです……♡ あなた様、天才でいらっしゃいます、女の弱い場所をすぐに見つけてくださるなんて……♡ さすが、私を支配する許嫁様……♡ あぁ、もう少し、もう少しだけ、さらに指を──」
「はい、ここまで」
ぴたっ、と。
俺は名残惜しくも、彼女の中から指を引き抜いた。
「えっ……」
彼女の顔が、絶望的に青ざめた。
さっきまでとろんと蕩けていた瞳が、信じられないものを見るような表情でこちらを見上げる。
「な、なぜ……? あなた様、もう少し、あと少しだけでしたのに……」
「いや、流石にこれ以上は、人が来そうで僕も怖いよ……父上たちの密談がいつ終わるか分からないし、メイドが呼びに来る可能性もある。ここで踏み込むのはリスクが高すぎる」
「そんな……でしたら、扉に鍵をかければ……ほら、私が今すぐ立ってかけて参ります」
「いや、それは前から言われてるでしょ。許嫁同士の部屋で施錠は絶対ダメって。危ないし逆に怪しまれるから」
「……分かりました」
彼女はしゅん、と肩を落として、けれど次の瞬間、ぱっと顔を上げてこう言った。
「では、最後に──ベロチューだけ、させてくださいませ」
「……分かったよ」
俺はその潤んだ瞳の懇願に抗えなかった。
お互いに身を寄せ、唇を重ねる。
ちゅぱっ、ちゅるるっ、んちゅぅ……♡
お互いに舌を絡め合い、唾液を交換し、十数秒、いや、たぶん一分以上深い深いキスを貪った。
彼女の細い手はずっと俺のちんぽを軽く握ったまま、俺の指は彼女の太ももをしっとりと撫で続けたまま。
「ぷはぁ……♡」
ようやく唇を離した彼女の口の端から、唾液の糸が垂れて、白く光った。
「──最高でございます……やはり、性愛というのは神でございますね。私、もう、これ以外を信じる宗教はございませんわ。今宵はこの想い出の数々を、一晩中ずっとオカズにして、自室で何度も何度もイかせていただきます。あなた様の太く硬いおちんちんの感触、私の中で動くお指の動き、最後のべろちゅーのお唾液のお味、全部しっかり脳裏に焼き付けましたから……♡ お風呂で2回、ベッドで4回、朝までで合計7回は確実にイク予定です」
「あはは……予定回数決めるんだ」
「淑女として目標管理は基本ですから」
俺たちはそんな下品な話をしながら、ようやく身なりを整え、何食わぬ顔で大人たちの帰りを待つ準備を整えるのだった。
彼女のドレスは、何事も無かったように完璧に元通り。
俺のズボンも何事も無かったように完璧に元通り。
ただ、絨毯の上には小さな愛液の染みが残っていて、それだけがつい数分前までこの部屋で繰り広げられていた光景の唯一の物的証拠だった。