貴族転生で俺は好きにする(予定) 作:ノープ
決闘の場所は、結局のところ俺の寮の部屋で執り行われる運びとなった。
なにせ俺の部屋は父上の権力でしっかり確保した一人部屋で同室の貴族子弟に見られる心配がない、というのが今回ばかりは最大限のメリットになった。
決闘の舞台としては、最適である。
ヴィオラはさすがに驚いた様子で、「これはハニートラップの類ではないと、もちろん信じておりますが──」と、わずかに疑いの目を向けてきた。
まあ、無理もない。
学園に来たばかりの主人が、初日早々に二人の令嬢を寮に連れ込もうとしているのだ。
しかし、来訪者の片方が公爵令嬢であるセレスティア、主人の正式な許嫁だと確認すると彼女もある程度の納得は示してくれた。
とはいえ、流石にメイドが部屋に常駐したまま、というわけにはいかない。
「では、私は別室にて控えております。何かありましたら、いつでもお呼びくださいませ」
「ありがとうヴィオラ。よろしくね」
「──くれぐれも、油断なさいませんよう」
ヴィオラはぺこりと一礼して、淡々と隣の控え室の方へと下がっていった。
これで部屋の中は、俺と、セレスティアと、ヴァネッサの三人だけ。
決闘の舞台は完全に整った。
「期待してる?」
部屋の中、ベッドの縁に俺は腰を下ろし、その両隣にセレスティアとヴァネッサが寄り添うように座っている。
三人で並んだ構図そのものがもう何かもう手におえない事態になりつつあるのだが、当の二人の令嬢は引く気が全くないらしい。
そして、ヴァネッサは早速のフライング気味に俺のズボンの上から手を伸ばしてきていた。
すっ、すりっ。
ズボンの布越しに、彼女の指先が俺の股間のテントの形をなぞるように動いている。
明らかにテントの位置を正確に把握した上での、計算され尽くした撫で方。
竿の輪郭を確かめるようにすうっと撫で、それから亀頭の段差のあたりで指先を曲げて、爪の先でカリカリと軽く引っかいてくる。
「うっ……」
「ふふっ、もう硬いじゃないの。期待してる?」
「……うん、ぶっちゃけ、このまま出ちゃいそうなくらい気持ちいい」
「もぉ、それじゃ意味がないでしょ? これから本番なんだから、ここで暴発しないでよね?」
「わ、分かってる、なるべく我慢するよ……でも、ヴァネッサのその手つき、本当に同年代の子がしていい手つきじゃないんだけど」
「ふふん、私、自分の指でいっぱい練習してるもの。家庭教師の魔法は不出来でも、こっち方面は独学で結構磨いてるのよ?」
「独学かよ」
ヴァネッサは器用な指先で、布越しのまま亀頭を軽く撫で続ける。
一方、反対側のセレスティアはヴァネッサに先行を取られた悔しさを隠す気もないらしく、俺の空いている方の手をぎゅっと、しっかりと、恋人繋ぎで握り込んできていた。
負けない、という意志が指先から伝わってくる。
「あなた様」
「な、なに、セレスティア」
「先行はヴァネッサ様にお譲りいたします。けれど、お忘れにならないでください。私の番が来ましたら、私の方が何倍も気持ちよく仕上げて差し上げますからね」
「は、はい……」
ちょっとした話し合いの結果、最初の種目は手コキで、先行はヴァネッサに決まった。
セレスティアはベッドから少しだけ離れて、近くの椅子に腰を下ろし、ヴァネッサの一挙手一投足を採点者のように静かに眺める姿勢になった。
それからヴァネッサは改めて、俺のズボンに本格的に手をかけてきた。
ぴたっ、と、彼女の指がベルトのバックルにかかった瞬間。
ヴァネッサが小さく、ごくり、と唾を呑み込む音が聞こえた。
……あ、緊張してるな、これ。
堂々としているように見せかけて、彼女の方も決闘の本気度はしっかり身に染みているらしい。
なにせ、子供の頃に俺と一回だけ親密になって以来、めちゃくちゃ久しぶりの本物のちんぽとの再会になるわけで。
しかも、隣にライバルの公爵令嬢が控えている前で、自分の技術を披露しなければならないというプレッシャー。
ベルトがカチャリと外され、ズボンとパンツがまとめて引き下ろされた。
ぶるぅぅんッ!
パンツの中で限界まで張り詰めていた俺のちんぽが、勢いよく天を突いて飛び出した。
反り返った肉竿が、ヴァネッサの目の前で、ビクン、ビクンと脈打っている。
「…………でっか」
ヴァネッサは心底驚いたような声を漏らした。
「ねえ、ちょっと、なんか……私が最後に見た時より、長くなってない? 太くなってない? ていうか……ん、これ、想像以上にカッチカチね……」
彼女はおそるおそる指を伸ばして、根元のあたりに触れた。
竿に指の腹を添えて、その硬さと熱を確かめるようにゆっくりとなぞる。
「僕も成長してるからね! 見せてないだけで、あの頃よりずっと立派になってるはずだよ」
「立派、ねぇ……うん、確かに立派だわ。立派すぎて、ちょっとビビってるくらい」
「……ヴァネッサ様、お時間が押しております」
「あら、急かさないでくれる? 今、ちゃんと観察してるところなのよ。──いいわ、それじゃあ始めるわよ」
ヴァネッサはふぅ、と一つ深呼吸をしてから、両手を俺のちんぽに伸ばし──
最初の一手を、繰り出した。
「うぁっ!」
「きゃっ!? ちょ、ちょっと、いきなり大きな声出さないでよ、心臓に悪いわね!」
「ご、ごめんごめん。いきなり亀頭直で触られたから、ビックリして……」
「そ、そう? 大丈夫? 手つき、痛くなかった? 強すぎなかった?」
「うん、全然痛くないよ。むしろヴァネッサの手、めちゃくちゃ気持ちいい。指の温度感がちょうど良くて、ふわっと包まれてる感じが最高」
「な、ならよかったわ……」
ヴァネッサは少しほっとしたような顔をして、それから本格的に手を動かし始めた。
しこ、しこ、ぎゅうっ、しこ。
まずは竿の中央あたりを軽く握って、上下に往復。
皮がずれて亀頭が出たり入ったりするその基本動作の中で、彼女はもう片方の手を太ももの隙間に差し込んできて、俺の玉袋を持ち上げるように撫でてきた。
指先で玉の輪郭をなぞり、軽く転がし、根元の柔らかい皮を指の腹で揉み込んでくる。
ただ往復させるだけじゃなく竿を扱き上げる時に、カリの段差のところで指を一瞬引っ掛けるようにして、ぐっと押し上げる動きまで混ぜてくる。
これがまた絶妙に効く。
手と玉の同時責めに、根元と先端の連動。
予想外に、というより、想定を遥かに超えて気持ちが良い。
「ヴァネッサ、なんか上手いね? 手コキ初めてのはずなのに」
「だから言ったじゃない。独学でね、結構な期間、お勉強してきたって」
「そんなに手コキしたかったの? いつから?」
「な、なんかうっさいわねあんたっ! 別にっ、あんたのちんぽを念頭に置いてやってたわけじゃないわよ! ぜ、全般的な、女のたしなみとして!」
「あはは、可愛い」
なんか急に可愛くなって、ついつい俺は隣でしこしこと頑張っているヴァネッサの頬に、ちゅっ、と軽くキスをしてしまった。
ぴたっ、と。
ヴァネッサの手が一瞬止まる。
「うぅっ……卑怯よ、それ。ていうか、私が今こうして手で頑張ってるのにキスとか、なんか余計じゃない!? 順番ぐちゃぐちゃじゃない!?」
「ご、ごめん、つい。ヴァネッサの集中してる横顔、可愛すぎて」
「『つい』って……あんたって本当に反射で生きてるのねぇ」
文句を言いながらも、ヴァネッサの手はまた動き始めた。
そして、彼女もまた、ふっと俺の方に顔を寄せると──ちゅっ、と。
仕返しのように、俺の頬にキスを返してきた。
若い女の子特有の柔らかな唇の感触。
ヴァネッサの手は止まらず、そのまま俺のちんぽを扱き続けている。
頬にキスを返した彼女の顔が、すぐ目の前にある。
俺の目線と、ヴァネッサの目線が、ばっちり合った。
そのまま、しばらく数秒、お互いに黙ったまま見つめ合った。
彼女の長いまつ毛、わずかに開いた唇。
手はちんぽを扱き続けたまま、視線だけが空中で絡み合う。
そして──自然と、本当に自然と、お互いの顔が近付いていって。
ちゅぅぅ……
俺とヴァネッサは、普通に唇でキスをしてしまった。
柔らかくて、ほんのり甘くて、温かい。
ヴァネッサのお腹に出した子供の頃以来、何年も時を超えて、再会したお互いの唇。
「あ、あなた様……!」
離れた椅子から、セレスティアの悲痛な声が飛んできた。
ヴァネッサはちゅっ、と音を立てて唇を離すと、手コキを続けながら意地悪く笑ってセレスティアの方を見た。
「あら、セレスティア。手コキっていうのはね、ただ手で扱くだけじゃ駄目なのよ? 舌使いとか、キスとか、玉の責めとか、そういう他の刺激も加えた方が、男の子はずぅっと気持ちよくなれるの。知らなかった?」
「そ、それは……それは確かにそうかもしれませんが……でも、私の許嫁なのですよ、その方は」
「じゃあ、勝負を辞退する? 今ここで負けを認めて、私の勝ちってことにしておいてあげてもいいわよ?」
「そ、それは──」
セレスティアは、ぐっと唇を噛んだ。
悔しそうな顔で、けれど引く気配はない。
「……辞退は、いたしません」
「あら、そう? じゃあ続行ってことよね? 私もやることはやるわよ? 今のキス程度のことは、これからもどんどんしちゃうけど?」
「そ、それは……それは、勝負ですから……仕方ありません……」
「じゃあ、いいわよね──」
ヴァネッサはまた俺の方に顔を寄せて。
「んちゅっ♡」
今度はもっとしっかりと、舌まで絡めてくる本格的なキス。
ちゅぱ、ちゅるっ、んちゅぅっ。
お互いの口の中で舌を絡めながら彼女は手の動きを止めず、さっきよりも力強く、リズミカルに、俺のちんぽを扱き続けている。
「んっ……んむっ……ふふっ、あんたの口の中、こんな味なのね……ちゅぱっ……」
「ヴァネッサ、唇柔らかい……」
「ふふっ、もっとしてあげる。ほぉら、しこしこ……」
離れた椅子では、セレスティアが両手をぎゅっと握りしめて、唇をきゅっと噛んで、こちらをじっと睨んでいる。
……俺、後で絶対セレスティアに何倍にもされて返されるな、これ。
覚悟を決めなければ。
ヴァネッサはキスの合間に、ふと手の動きを少し緩めて、俺の耳元で囁くように言った。
「私ねえ……昔は、結構好きだったのよね。あんたのこと。普通に」
「……ほんとに? 今は?」
「今は〜……」
彼女は手コキのストロークを止めないまま、少しだけ間を空けた。
じらすように。
焦らすように。
指先が亀頭の先端をくるっと撫で、溜まった先走りを指の腹に絡め取って、それをそのまま潤滑剤のように竿全体に塗り広げていく。
ぬるっ、しゅこっ、しゅこっ。
「……」
「……」
沈黙が三秒ほど続いた。
俺はその間、ヴァネッサの顔をじっと見つめていた。
彼女は伏し目がちに視線を逸らしていたけれど、やがてゆっくりと、俺の方に目を上げて──
「今も、結構……好き、よ?♡」
──ぐっ、と。
胸の奥のあたりが、締め付けられた。
「おお……ヴァネッサ、可愛すぎるだろ……」
「ば、馬鹿、可愛いとか言わないでよ。今こうして手でしごいてるんだから、余計に恥ずかしいでしょ……」
言葉の破壊力というのは、侮れない。
手コキの物理的な刺激とは全く別の次元で、彼女の告白じみた一言が、俺の下腹部の奥に直接火を点けてくる。
心と身体の両方から同時に責められている感覚。
これまたついつい、とぷっ、と我慢汁がちんぽの先端から溢れ出た。
「あら、なんかまた出てきたわね。どろっとしたの……先走りってやつ? うわ、ぬるぬるしてきたわ。ふぅん、私の告白で出たの、これ? なんか嬉しいような複雑なような」
「うん……だいぶ、やばい」
それを聞くと、ヴァネッサの手コキが、もう一段、露骨に艶めかしくなった。
さっきまでの上下のストロークに加えて、手首にスナップを利かせるようになってきた。
扱き上げる時に手首を返して、亀頭を手のひらの中で包むようにくるんと回す。
先走りで完全にぬめった竿の表面を、彼女の柔らかい指が滑っていく。
あまりにもエロい手首の動きだった。
独学でここまでたどり着くの、ちょっと才能ありすぎないか。
「やっば……出ちゃう、ヴァネッサ、もう出る……!」
「はいはい、そうだと思った。──じゃ、ちょっと被せるわね」
ヴァネッサは片手で扱き続けながら、もう片方の手を金たまから離すと、素早く傍らに用意してあったハンカチを摘み上げた。
事前にちゃんと準備している。
流石に自分の私物ではなく、俺のものを拝借した白い布。
それを手際よく亀頭のすぐ前に被せて、テントを作るように覆う。
「出していいわよ。溜まってるだけ全部出しちゃって。──ほら、いくわよ、最後のひと搾り♡」
しこしこしこしこっ──!
最後の数秒、ヴァネッサは明らかにギアを上げた。
もはや手加減なしの全力ストローク。
我慢汁でびちゃびちゃに濡れた竿を、手のひら全体で包み込んで、猛烈な速度で上下に扱き上げる。
「うぁっ──出るっ……!」
ドビュルルルッ! ぶびゅるっ! びゅくびゅくびゅくっ──!
腰が勝手に跳ね上がり、俺はヴァネッサの手の中で盛大に吐精した。
ハンカチに、何発も、何発も、途切れることなく熱い精液がぶちまけられていく。
「わーお……すっごい脈動……♡ ねえ、これ今何発目? すごいわよ、ちんぽがびくびくってしながら、出す度にまたビクンって跳ねて……なんか生き物みたい……面白い……♡」
ヴァネッサは射精の最中も、しっかり手を緩めなかった。
出し切らせるように、確実に気持ちの良いストロークで根元から先端まで搾り上げてくる。
射精しながらしごかれ続けるという快感に、俺の腰ががくがくと震えた。
「はぁ……はぁ……めちゃくちゃ気持ちよかった……ヴァネッサ、本当に、すごい……」
「でしょ? あんたにしか、こんなことしないんだからね。他の男に手コキとかフェラとか、絶対するわけないんだから。……うわ、ハンカチおっっも……なにこれ、こんなに出すの? 水風船みたいになってるじゃない。あんたの玉、いったいどんだけ製造してんのよ……」
「溜まってたから……」
「溜まってたにしても限度ってものがあるでしょ。これ重量感で言ったら、私が朝飲むミルクティーのカップ一杯分くらいあるわよ? はぁ、処理も私がやらなきゃいけないの? もう」
ヴァネッサはぶつくさと文句を言いながらも、精液で重くなったハンカチを手際よく畳んで脇に避けてくれた。
文句を言いつつも、最後まできっちり面倒を見てくれるところが、彼女の良いところだ。
「──さて」
ヴァネッサが後片付けを終えて身を引いた、その瞬間。
椅子に座ってずっと黙ってこちらを見ていたセレスティアが、すっと立ち上がった。
「次は──私の番ですわね」
その声は今まで聞いたことがないくらい、低く研ぎ澄まされたもの。
彼女がこちらに歩み寄ってくる足取りは、まるで決闘に臨む剣士のそれである。
「さあ、見せてもらおうじゃないの、セレスティア? あんたの手コキ、どれほどのものか……ちゃんと審査してあげるわ」
ヴァネッサは腕を組んで、さっきまで自分が座っていた位置から少し離れた椅子に腰を下ろした。
先程までの選手側から、今度は審査員側への交代。
得意げに脚を組んで、挑発的な笑みを浮かべている。
てか審査って……それをするのはどちらかと言うと俺だと思うよ。
「今にもお見せしますよ。──ヴァネッサ様のお手並みは、しっかりと拝見いたしましたから」
一方のセレスティアは静かにそう返して、俺の隣にすとん、と腰を下ろした。
銀髪が揺れて甘い香りが鼻先をくすぐる。
そして彼女は一切の前置きもなく、早速、俺のちんぽに手を伸ばした。
けれど、ヴァネッサとは最初の一手が全く違った。
セレスティアは竿全体を握るのではなく、まず人差し指と中指の二本だけで、カリ首の段差の部分を挟んだ。
そのまま二本の指の腹を使って、くにっ、くにくにっ、とカリの縁を丹念にこすり上げていく。
「うあっ! そ、そこ!」
「ふふ……♡ ここが、お好きですもんね? あなた様の一番敏感なところ。私、ちゃんと覚えておりますよ♡」
「うん、大好き……それ最高……」
二本指でカリ首だけを徹底的に責められると、快感の集中度がヴァネッサの時とは段違いだった。
竿全体を気持ちよくしてくるヴァネッサに対して、セレスティアは一点集中。
俺の弱点を正確に把握した上で、そこだけを執拗に刺激する。
くにゅ、くにゅ、くにくにくに。
指の腹が亀頭の傘の裏側を撫で回す。
「ヴァネッサ様よりも、私の方がお好きですよね? 私は、あなた様のことが大好きなんですから……♡ あなた様のおちんちんの形も、カリ首の段差の角度も、裏スジの位置も、全部全部、私のお手が覚えていますもの♡」
セレスティアはカリ責めを続けながら、さらにもう片方の手で、俺の太ももの内側をすりすりと撫で始めた。
なんとも焦らしの効いた手つきだ。
「それに……私のおまんこも、あなた様にお使いになっていただいて構わないのですよ♡? 手コキで我慢できなくなったら、いつでも私の中に……♡」
「あ、こら! 明らかに関係ない話を混ぜてきたでしょ今のは!」
ヴァネッサが椅子から身を乗り出して突っ込んできた。
「あらら、ヴァネッサ様。ヴァネッサ様も先程、キスやら告白やらで、言葉でたっぷり責めていらっしゃったではないですか。言葉も手コキの一部でしょう?」
「いやいや、あんたの今のは明らかにおまんこ使えって性交のお誘いだったでしょ!? 手コキ勝負の範囲を逸脱してるわよ!」
「あら、そうでしょうか? 私はただ、この方のお気持ちを確認しただけですのに」
「確認って言い方でごまかすのやめなさいよ……!」
そんなふうにやいやいと言い合いをしている間も、セレスティアの指は一切の休みなく俺のカリ首を弄り続けており、気付いた時には二本指の挟み込みから、手のひら全体を使った長いストロークに切り替わっていた。
根元からぐっと握り込んで、先端までゆっくりと引き上げ、亀頭を通過する時に手首を返す。
そこからまた根元に戻って、もう一度ゆっくり引き上げる。
一回一回のストロークが長くて丁寧で、先走りで濡れた竿を、彼女の指がぬるぬると滑っていった。
……金髪の令嬢と、銀髪の令嬢。
片方に手コキをしてもらい、もう片方に見つめられている。
俺は今、人生で最も贅沢な瞬間を過ごしているのかもしれないな。
「あなた様……♡」
ふと、セレスティアが手の動きを緩めずに、俺の方に顔を寄せてきた。
潤んだ瞳が、至近距離でこちらを見つめている。
自然と、本当に自然と、お互いの唇が近付いて。
ぶちゅっ──!
今度のキスは、さっきのヴァネッサの時の柔らかくて甘いキスとは、全く違うものだった。
セレスティアは最初から全力だった。
唇を押し付ける勢いが凄まじく、お互いの唇がむにゅっと変形して、鼻と鼻が潰れそうになるほどの密着度で、顔ごと押し込んでくる。
加えて舌が即座に割り込んできて、ちゅるるっ、じゅるっ、と遠慮なく俺の口内を蹂躙し始めた。
「……うっわぁ」
離れた椅子で、ヴァネッサが引いた声を漏らした。
「な、なんてキスしてんのよ、あんたたち……顔がもう、原型留めてないわよ? 唇ぐちゃぐちゃじゃないの。鼻までぺしゃんこになってるし……公爵令嬢のキスがそれでいいわけ?」
「んちゅっ……ぷはっ……♡ ヴァネッサ様こそ……先程、私の許嫁にキスなさっていたでしょう? 私は、その何倍もの濃さで、取り返しているだけですわ♡ んちゅぅ……♡」
「倍返しにしても限度ってものが……」
ぶちゅう、んちゅるるっ、ちゅぱぁ、ずるるっ。
セレスティアの銀髪が俺の頬に散って、お互いの唾液が唇の隙間から垂れまくる。
公爵令嬢とは思えない凄まじい圧のキスを、手コキの手を止めることなく、同時進行で浴びせ続けてくる。
そんなぶちゅキスの合間に、彼女は息継ぎのように俺の耳元で囁いてきた。
「あなた様……♡ ヴァネッサ様のキスと、私のキス、どちらがお好きですか……♡? 正直に、おっしゃってくださいまし……♡」
「い、今それ聞く……?」
「聞きますとも♡ んちゅっ……♡」
セレスティアのキスがあまりにも強すぎて、俺は後ろにのけ反りそうになるのを必死で堪えていた。
唇に感じる凄まじい圧、口の中を蹂躙する舌、手で執拗に扱き続けられる、視覚と触覚と味覚の同時責め。
二重三重の刺激に耐えられるほど、俺の若い身体は出来ていない。
「それに答えるのは……後でね……勝負中なんだし……あと、もう、出そう……!」
「あらまあ、お早いですね、あなた様♡ ヴァネッサ様の時より、もう少し粘るかと思いましたのに♡」
「エロすぎるとそうなっちゃうんだよね……あと、絶妙に責め方違うから、また新鮮で、ヤバくて……うっ」
「ふふっ、それは何よりです♡ では、お出しいただきましょうね♡ たぁっぷりお出しください、私のお手の中に♡」
セレスティアもヴァネッサと同じように、片手をすっと脇に伸ばして、もう一枚のハンカチを素早く取り上げた。
きっちりと事前に準備してあったのだろう。
こういう所作の準備が抜かりない。
ハンカチを亀頭の前にふわっと被せると、彼女はしごき手を一気にギアアップさせた。
「では、最後の仕上げをいたしますね♡」
しこしこしこしこっ──!
セレスティアの指が、ヴァネッサの時とはまた違う独特のリズムで、俺の根元から先端までを猛烈に扱き上げる。
純粋な縦のストロークの速度と圧でゴリ押ししてくる、力技の仕上げ。
「うっっ、出るっ!!!」
ドビュルるるるッ!! ぶびゅるるるっ、ぶぼっ、びゅぅぅ、どゅるん、どゅるる……
二回目とは思えない量の精液が、ハンカチの向こう側に勢いよく吐き出されていく。
セレスティアもヴァネッサと同じく、射精中も手を緩めることなく、最後の一滴まで搾り上げるように丁寧にストロークを続けてくれた。
「ふふっ……たくさんお出しいただけましたねぇ♡ お元気で何よりです♡」
「はぁ……はぁ……セレスティアも、めちゃくちゃ気持ちよかった……」
二度の盛大な射精を経て、ようやく身体から力が抜ける。
しかし、俺の身体はまだ若く、性欲は底なし。
ハンカチを処理してくれたセレスティアが手を離した直後、俺のちんぽは性懲りもなく、すぐにまた、むくむくと反り返ってきた。
二回も射精しているのに、まだ天井を向いて健気にビクついている。
その、再び勃起してそそり立つ俺のちんぽを離れた椅子に並んで腰掛けた、ヴァネッサとセレスティアの二人が、揃ってじっと見つめている。
金髪と銀髪の令嬢が俺の股間を真剣に見つめている光景。
控えめに言って、絵としてヤバすぎる。
「で?」
「では、どちらが上手でしたか? あなた様」
二人がほぼ同時に口を開いた。
「私よね? あの手首の使い方とか、絶対に勝ってたでしょ?」
「いえ、私の方ですわよね? カリ首一点責めの集中度、それから最後のストロークの圧、明らかに私の方が技術的に上でした」
二人が俺の顔をじっと見つめてくる。
俺は、深く、深く、悩んだ。
非常に難しい問いだった。
ヴァネッサの手コキも最高だった。
手首のスナップ、玉揉み、全部完璧だった。
セレスティアの手コキも最高だった。
カリ一点集中、長い丁寧なストローク、言葉攻め、全部完璧だった。
甲乙つけがたい。
本当につけがたい。
そして俺が、悩み抜いた末に絞り出した答えは──
「ど、どっちも、最高でした……」
最高に情けない、玉虫色の答えだった。
「は、はぁぁっ!? なに、それ!? あんた、男のくせに優柔不断すぎない!?」
「あなた様、それはいけませんよ。きちんとご判断くださらないと、決闘になりませんもの」
「いや、でもさぁ、本当にどっちもめちゃくちゃ気持ちよくて、もう順位をつけるのが物理的に無理なんだって……あ、あと今更だけどさ、勝負に負けた方は、二度と俺のちんぽに口出し出来なくなるんだっけ?」
「……まあ、そう言ってたけど……」
「私たち、確かにそういう取り決めで……」
俺はここで、最大限に二人の心に訴えかけるような顔を作って、ぐっと身を乗り出した。
「いや、俺さ……正直に言うと、もっと、ずっと、二人としたいんだよ。どっちかと縁を切るとか、絶対に嫌なんだ。ヴァネッサの手コキも、セレスティアの手コキも、両方が大好きすぎて、どっちが欠けても困るって言うか。だから、勝負は勝負として続けてもいいけどさ、勝った負けたで関係を縛るのだけは、勘弁してくれない? 俺は、二人とこれからも、ずっと、こういうことしたいんだよ。お願い、ね?」
その瞬間。
「っ……あ、あんたってやつは……」
ヴァネッサが、ぱっと顔を逸らして、頬をぼっと赤らめた。
「そ、そういうこと真顔で言うのが、本当にずるいのよ……! ば、ばか!」
「ふふっ……そうですわね、そう言われてしまいますと、私としても無下にはできません……あなた様の真摯なお気持ちを否定するのは、許嫁としても望むところではございませんもの……」
セレスティアもまた、頬を染めながら、嬉しそうに目を細めた。
「……」
二人とも、こんなにチョロくていいのか?
さっきまで「決闘です」「白黒つけましょう」とあれだけ気合を入れていた癖に、俺がちょっと真摯っぽい顔で訴えただけで、二人ともふにゃっとなってしまっている。
貴族令嬢の威厳とは。
「──ま、まあ!」
ヴァネッサがぱっと顔を上げて、声を張り上げた。
「次よ! 今のところは、まあ、引き分けってことにしておいてあげるわ! でも、ここで終わりじゃないからねっ! 次のフェラ勝負で、絶対に決着をつけるんだからっ! 口出しできなくなるとかじゃなくて、ただシンプルに、私の方が上だってことを認めさせるためにっ!」
「……そうですね。今度こそ、ここで完全に勝負をつけさせていただきます。私のお口の中で、あなた様を完全に蕩けさせて、ヴァネッサ様との実力差をはっきりとお示しいたします」
……あ、そういえばフェラが残ってたんだった。
どっちも全然引いてないじゃん。
二人とも結局、勝負をつけ切るまでは引かないつもり満々の様子だった。
二人の令嬢の鋭い視線が、もう一度、俺のちんぽに集中する。
すでに二発出した俺のちんぽは、それでもなおバキバキに勃起したまま、二人の前で堂々と自己主張を続けていた。