粉瘤
「いやー、村雨先生がウチにも来てくれて助かりましたよ。どこも激務で執刀医が足りないから。」
ウチの医局の執刀医の"元"ホープだったリーダー格の医師が村雨先生の肩を叩いた。
「そうですか。医療従事者として、執刀専門医としての職務を遂行するまでです。」
嫉妬に塗れた視線を意に介さないように、静かに酒の席に着いた。
「まさか"あの"村雨先生が捕まるとは。上は幾ら積んだんでしょうかねー。」
リーダー格の医師は看護師に顎で合図すると、看護師達は此処ぞとばかりに酌をする為に彼に擦り寄った。
「村雨先生って開業医もされてるのに勤務医として他の大学病院に勤めたりもしてるんですよね?すごーい……まだ20代ですよね?」
看護師は腕に体を密着させて猫なで声を出した。
「執刀だけを専門に行う医師など珍しくもない。勤務先の掛け持ちも同様だ。」
彼は看護師の顎に手の甲を当てた。
「あなたは彼のところに行って酌をしていればいい。」
場が固まった。
村雨先生は鼻が利くというのは有名な話で、直ぐに男女関係やら痴情のもつれを見抜いてしまう。
彼と呼ばれたリーダー格の医師と看護師の彼女は既婚者同士。
……つまり、不貞、不倫を暗に暴露された形になる。
「や、やだなぁもう、村雨先生ったら……あっそうだ、ショキちゃんが酌をしてあげてよ。」
看護師は苦笑いを浮かべて私を手招きした。
「はい……。」
氷点下にまで下がった歓迎会の冷たい空気の中で村雨先生の所に人をかき分けて着席した。
「あなたは、確か事務の……。」
鋭い眼差しと目を合わさないように目を伏せる。
私は狩られない、罠に嵌まらない、深入りしない。
彼が人の情報を逐次記憶していることくらい皆知っている。
そのタイミングで彼のスマホにメッセージが入り、待ち受け画面が表示された。
「あ……例の……待ち受けにしてると願いが叶うおまじないの……。」
メッセージは明らかに女からのもので、話を逸らすために口から不適当な話題が漏れてしまった。
「まじない……そうだな、まじないだ。」
直ぐに黒画面に戻され、私は本来の目的である酌をして場を収めようとした。
「……婚約なされているんですね。」
つい、指に煌めく銀を見て口走ってしまった。
「籍は……入れていない。」
心臓を射抜く、凍てつくような視線と目が合ってしまった。
、、、、
「どうして指輪を付けているか、分かるか?」
二次会がお開きになり個別に三次会の打ち合わせで皆がバラけたあと、結局私はラブホテルに入ってしまった。
「……女避け……ですか?」
冷たい指先が首筋をなぞった。
「マヌケにも程がある。ならば、なぜあなたは私に身を許すのか。」
ポツ、ポツとボタンが外されていく。
「……罠……っあ。」
指の腹が服の下に滑り込んで乳首をくるくると捏ねた。
「女性というものは『他人の物』を欲しがるからな。」
そのままキュッとつねられてベッドに背中から倒れてしまい、脚をこじ開けるように先生の長い脚が割り込んでくる。
「先生……はぁ……あっ……」
スカートが捲り上げられ、ショーツがスルリと下げられる。
そしてゆっくりと秘部に向かって太ももから指が滑り落ちて、円を描くように撫でる指先の力が強くなる。
「あなたには、期待している。」
昼になり、また私が彼の診察室に紹介状を届けに行く事になった。
彼、村雨先生に喰われた女は私以外にも居たが、皆関係を持ったあとは倫理的において気まずくなるのが正常な反応で、殆んどがまともな応対を出来なくなってしまっていたから。
「申し訳ありません、こちらに受領のサインをお願いします。」
そうってクリップボードを渡そうとすると、先生は回転椅子をくるりと回して紹介状だけ奪い取ると眉間を押さえながら紙上に目を通し始めた。
「すみません、サインを。」
彼はボールペンを手に持つとトントンと机にキャップ部分を打ち付けて言葉を述べた。
「しない。」
と一言を放ったあとは手元を見ていた。
「すみません、でもサインを頂かないと他のスタッフへ仕事を渡せないので。ボトルネックは先生もお嫌いですよね。」
先生は深い溜息を漏らすと「貸せ」と乱暴にクリップボードを奪い去り、サラサラとサインを書いて突き返した。
「ありがとうございました。それでは失礼します。」
身を翻して立ち去ろうとすると手を伸ばされ、腕を掴まれた。
振り返ると彼は手を動かして何かを要求している。
……甘味か。
ポケットから飴を出して先生の手のひらにのせると、右腕をぐっとつかまれ引き寄せられ、更には脚を引っ掛けられてしまい、先生の座る回転チェアに覆いかぶさる形になってしまった。
「せ、先生……あの、流石にご冗談は」
先生は飴玉のパッケージをピリッと破ると口に含んでコロコロと転がした。
「……冗談だ。今から起きること、すべてが。」
更に私の腕を引いて顔を胸に押し付けると、私の事務員用の黒のポロシャツにカプッとかぶりつき、ブラジャーのフロント部分を摺り上げた。
「やっ……駄目です先生……人が来たら……」
厚手の生地の下でも乳首が立っているのがクッキリと分かる状態で、顔から火が出るように恥ずかしい。
あまりの痴態に動揺を隠せず赤面していると、先生がポロシャツの上から舌で乳首をなぞり始めた。
「あっ……村雨先生……冗談じゃ済まなく……」
布ごと歯を立てられた。
「済ませろ。」
布地を吸いを食むように乳首を嬲られ、腰が砕けてしまい椅子に座る先生の太ももにまたがる体勢になってしまった。
「あっ、やっ……や……」
先生は太ももを上下に動かすのでスカートの中が刺激によって濡れてしまった。
「先生っダメです……あっ……」
彼の肩に掴まり、脚によるピストン運動による快感を必死に受け止める。
「何がダメか言ってみろ。」
おもむろにポロシャツを左手でめくり上げると、直接指で乳首を触り、舌で舐め上げた。
「ああっいっイくぅ……」
椅子に座る村雨先生に抱きつく形で絶頂してしまい、ビクビクと身体が痙攣してぐったりと肩で呼吸をする。
「随分感じたな、あなた、ここは職場だが。」
職場で淫行をしているのは先生だって……
「申し訳ありません……でも、あの……あっやあ」
左手がいつの間にかスカートの中に入り込み、秘部を弄り始めている。
「あっ……先生……いまイったばかりです……だめ」
陰核をカリカリと爪で弾かれて身体が弓なりに反ってしまう。
「花芯は欲しがっているようだが。」
硬い指が何度もスリスリと性感帯を撫でるので、何度も腰が浮いた。
「ああっ人が来たらっ……」
言葉とは裏腹に割れ目を彼の手に押し付けてしまっている。
「午後は休診だ。」
そう淡々と事実を述べると靭やかな指が膣内に侵入してバラバラと暴れまわり、再び先生の脚の上で絶頂してしまった。
「……せんせぇ……またイっちゃいました……」
先生は私を太ももの上から退かして床に座らせた。
「はぁっ……あの……そろそろ……も、戻らないと」
唾を飲み込んで呼吸を整えていると、先生がズボンのファスナーを下げて勃起したモノを取り出した。
「まだ業務が残っている。その間に着衣の乱れを整えろ。」
仕方がなくずり上がったポロシャツとブラジャーと捲り上がったスカートを整えて、先生のモノを口に咥えた。
「んっ……んっ……んふ……」
舌を使って何とか竿全体を口に含んだ。
「上手いな。」
頭を押さえつけられ、髪を撫でられる。
「……んっ、はあ……」
苦しくなって口を離すと顎を引かれた。
「誰が止めていいと言った。」
人を殺めかねないような鋭い眼差し。
「はい……先生……」
鈴口に唇を這わせると口内に射精された。
「以上だ。」
そう言うと、先生はファスナーを上げてデスクに向かった。
私はポロシャツに目立つ濡れがないか確認してその場を後にした。
退勤時刻になりタイムカードを押して職員通路を歩いていると脚を引っ掛けられた。
よろめくと、先生に抱きしめられて緊急用非常階段に連れ込まれた。
「午前の続きだ。」
感情が乗っていない乾いた言葉が静かな空気に反響する。
彼は背中からブラウスの中に手を突っ込んで両手で乳房を揉みしだいた。
「……先生……お仕事はぁ……」
こんな問いかけをしても意味はないのに。
「私は夜勤だ……そして今は休憩時間にあたる。」
乳首をキュウっとつねり、耳を喰んだ。
「ダメ……人に見られたらぁ……」
それ以前に非常階段は音が響いてしまう。
「見せればいい。」
先生はわざとこの場所を選んでいる。
「そんな……あ……」
私のスカートをめくり上げると、ショーツの中に手を入れて膣を指でグチュグチュと音を立てて辱めた。
「ああっダメぇ……イくう……」
バックハグされた状態で階段に手を付けて腰を突き出した体勢で絶頂し、膝が笑った。
「……あっ……あっ」
腰が抜けた私の肘を階段つかせ、ショーツをずらすと割れ目にモノをあてがうと一気に奥まで挿入した。
「やだっ……ああっ」
非常階段にパチュパチュと卑猥な水音が反響する。
「あっあっあっ先生っ」
先生は私の口を左手で押さえて腰を振り続けた。
「んふっ……んんっ」
羞恥心と罪の意識から激しい性的快感が全身を駆け巡った。
「ダメだ、声を漏らすな。」
そんなこと、できるわけない。
「んっ……」
敢え無く先生のモノを締め付けながら絶頂した。
「あっあはぁ……はあっ……」
ズルリとモノが引き抜かれ階段に座り直させられると、口の前にモノが差し出された。
「仕事をしろ。」
肩で息をしながらモノを口に含み、残った精液を吸い出した。
「んっ……んんっ……んくっ……」
そして口を離すと先生はまた勃起していた。
「……続きは部屋でしよう。」
、、、
職員用仮眠室に入ると内鍵を閉めた。
「せんせっ……ああんっ……」
彼は指を2本入れてGスポットを責め始めた。
「ああっ……イっちゃう……」
ビクビクと痙攣して絶頂してしまい、先生の手首まで愛液が滴り落ちた。
そして再び勃起したモノを膣にあてがわれる。
「人きちゃいます……バレて……はぁ……」
せめてもの抵抗のポーズを取った。
「その時は音でわかる。あなたはセックスに集中しろ。」
また左手で私の口を押さえると、ブラウスの下に右手を入れて乳房をもみくちゃにした。
「んっんんふっ」
腰を打ち付けられる度に愛液が飛び散って淫らな水音が仮眠室に響いた。
「んん……せんせっもうっ」
子宮口まで届いたモノが避妊具越しに射精した。
「ああっ……あっ……」
先生は痙攣する私を抱き寄せ、耳元で囁いた。
「あなたのことを気にかけている。」
普段からは想像もつかない優しい声色に膣でキュウっと先生のモノを締め付けてしまう。
「ふ……あなたはわかりやすいな。」
彼は意地悪な笑みを浮かべると、私の耳たぶを喰みながら耳の輪郭を舌でなぞった。
「先生のいじわる……」
何人の女を泣かせてきたのだろうか。
先生はモノを膣内から抜くと、私のブラウスのボタンを外し始めた。
胸を両腕で隠して後ずさる。
私にはこれくらいしか出来ない
先生は私に覆いかぶさり耳元で囁いた。
「……どうした。」
底なしの沼に嵌まりたくない。
「これ以上優しくされると……先生のこと……本気になってしまいます……」
その言葉に笑みを漏らし、ブラジャーをずらして乳首を摘み始めた。
「あんっあっ」
叶わない。私なんかの願いなんて。
「好きになってもらって、一向にかまわんが。」
乳首をカリカリと爪で引っ掻いたりクニクニと捏ね回したり、耳に息を吹きかけたりと単純な愛撫をされるたびに。
「せんせっ……イくぅ」
……そのたびに私は絶頂してしまう。
「まだだ……あなたはこの程度で満足などしていないはずだ。」
敵わない。
「私の事が好きだから、何度でも絶頂するのだろう。」
村雨先生にかなうはずがない。
「……私もあなたが好きだ、と言ったら。」
村雨先生は単純作業に飽きたような笑みを零し、強く抱きしめた。
「あっ……嬉しいっ……です……。」
先生の首に腕を回して抱きしめ返す。
嘘だって、分かってる。
スカートを下まで脱がされ、秘部を曝け出した。
「よく自分で見てみろ……あなたの愛液塗れの秘部を。」
陰核も陰毛も愛液で塗れている。
手で隠そうとすると、その手をどけてチロチロと秘部を舐め始めた。
「やですっ……きたない……からぁっ」
先生の頭をつかんで引き離そうとするが力が入らない。
「あなたの全てが見たい。」
膣内を舐めまわしたあと、陰核を舌で優しく撫でたり吸ったりを繰り返される。
頭が真っ白になって何も考えられない。
「私……先生のことが……本気で好きです……先生にとっては遊びでも構いません……」
世迷い言。
「あなたは……他の男と付き合ったことはあるのか。」
……先生が嘘をつくのなら。
「いえ、全く。」
、、、
私は合鍵を持たされた。
合鍵を使って彼の自宅で夕飯の準備をして帰りを待つ。
実質通い妻になってる、秘密の関係。
……もう後戻りは出来ない。
後ろからするりと手が腰に回された。
「先生、帰ってらしたんですか?夜勤なのに早いお帰りで……」
笑みを浮かべた悪童と目が合った。
「残念でした!ショキさん。家主のボクです。」
合鍵といっても、真経津さんの自宅の鍵。
……本命が居る住居になど足を踏み入れられる理由がない。
村雨先生には籍を入れていない事実婚の奥さんがいる。
なぜ籍を入れていないのかは解らない。
女遊びをしたいからなのか、それとも……。
「やっ……やめてください。」
真経津さんはスカートを捲り上げて指で下腹部を弄り続けた。
「慰めてあげるね。」
そう言うとバックハグからディープキスをし始めた。
「やっ……嫌」
抵抗虚しくキッチンテーブルに押し倒されて秘部を舌で舐められる。
「やだっ……やだ……」
成人男性に力では敵わず、暫くク◯ニされ続けて絶頂してしまった。
そのしつこい愛撫が続いていると村雨先生が上がり込んできて、その間に部屋着に着替えてソファに座った。
「先生、助けて……。」
助けを求めると、先生はおもむろに立ち上がり私のおでこにキスをしてそのままソファに座り直した。
その反応に真経津さんはつまらなそうな表情を浮かべ、唇を離してボソッと零した。
「かわいそう。ボクにレ◯プされてもいいみたい。」
私は本命ではないから。
真経津さんは暫く考えた後、またディープキスをされ口内を犯された。
「仕方ないからボクがショキさんを気持ちよくしてあげるね。」
そう上に乗って乳房を揉み始めた。
「あっ……やだぁ」
先生はソファからそれを眺めている。
キスをされながら右手で下腹部を撫でられ、陰核をいじられたり指を抽挿されると、愛液が溢れて水音を立てた。
「はぁんっ……ああっ……」
私を見て……。
「好きな人の前でレ◯プされる気分はどんな感じ?」
モノが腟内に侵入してくる。
「んんっ……嫌……」
頭が真っ白になって何も考えられず、ただ快楽を求めて腰を動かすだけだった。
暫くすると、先生がソファから立ち上がったかと思うと真経津さんの肩をつかんで引き離して……。
場所を交代した。
「先生っ……助けっ……」
唇にキスを落とされ、舌が口内をなぞった。
「んんっ」
舌を絡ませながら口を離され、目と目を合った。
「私以外とのセックスでも感じているようだ。仕置きが必要か。」
モノを秘部にあてがわれ、私は仰け反って絶頂するしか出来ない。
「ああっ……」
膣内が締まり、それがモノを刺激して先生も激しいピストン運動を始めた。
膣壁が擦れる度に目の奥で火花が散り、頭が真っ白になる。
「もうイきすぎてっ……おかしくなる……死ぬぅ……」
首に冷たい手のひらが当たる。
「ならば死ね、死んでみせろ。」
首を軽く絞められているのに、快感は増していく。
「うっ……ううっ……うああっ」
先生は私の腰を掴んで子宮口までモノを挿入すると、避妊具越しに射精した。
「ああ……ぐっ……う……」
仰け反り痙攣しながら絶頂してしまった。
苦しくて涙が出るのに、信じられないくらい気持ちいい。
「ショキさん、首絞めされて感じる変態さんなんだ。」
「ボクのを舐めてよ。」
首を横に振って抵抗すると先生が私の顎をつまんで冷たく言い放った。
「……いいから舐めてやれ。」
恐る恐る真経津さんのモノを口に含んで舌でしごくと反り立ってきたため口を離した。
「フェ◯チオ上手になるために練習につきあってあげるね。」
そして私の頭を掴んで腰を前後に動かした。
「んんっ……んっ」
口内に射精されて噎せていると、先生がバックでモノを挿入した。
「ああっ……おっ……」
真経津さんに口内を犯され、先生からも犯されるのを必死に耐えた。
パンパンと音がするたびに膣内が擦れて、同時に潮吹きしてしまった。
「ショキさん、潮吹きしちゃったんだ。」
脱力して床に倒れると、先生が覆いかぶさって舌を入れられて唾液を流し込まれる。
私はただそれを飲み込むしかなかった。
「……真経津の番は終いだ。」
真経津さんは頬をぷくっと膨らませた。
「えー!ボクもショキさんで遊びたい!!ボクの部屋だし!!」
、、、
「私の事だけ考えろ。」
もう先生の事しか考えられなくなって、自分からも腰を動かした。
「そうだ、能動的に動け。」
暫く正常位での首絞めセックスが続き、程なく射精された。
「……またイったのか、堪え性のない女だ。」
流れるようにモノを舐めさせられる。
私の頭を持って喉奥まで押し込んだ。
「んんっ……」
苦しいけど気持ちいい。
必死に舌を動かした。
「私以外の男の精液でも十分満足するのだろう?」
乱暴に扱われるたび、締め跡がつくくらいの苦しみが、傷がつくような痛みが愛の証明になる気がして。
「……今日はここまでだ。」
、、、
「遅かったですね、先生……。」
また違う女の匂い。
「ふたりきりの時は礼二さんと呼べと言ったはずだが。」
思い切り平手打ちをしてしまった。
「……信じられない、まだ讃歌が小さいのに。」
ポロポロと大粒の涙が溢れた。
「……そうだな、子供がいるのにも関わらず不貞をする夫。事実婚とはいえ裁判に有利に働く。」
どうして……。
「……そんなに私と別れたいんですか?」
胸ぐらを掴んで、そのまま胸板に顔を埋めて嗚咽してしまう。
「……仮に、私が"不慮の事故"で死んだ場合、あなたは既婚者ではなく……讃歌も施設に」
その言葉に膝から崩れ落ちてしまった。
「先生……村雨先生……ギャンブルを……博打を辞めてください……。」
脚に縋り付いてみっともなく泣いた。
「私は……先生に生きていてほしいだけ……私は強欲ですか?叶わない望みですか?……礼二さん……お願いします……死なないで……。」
、、、
「……今日は何回イった?」
「わかりません……もう数え切れないくらいです……」
先生は必ず私のもとに帰ってきてくれる。
「そうか。」
私を愛してくれる。
「あっ……」
見て。
私だけを見て。
「……自慰行為で満足出来るようになっておけ。」
そんなの、嫌。
先生以外、考えられないのに。
「私は……私は先生だけのものです……」
先生は。
村雨礼二は、呪われている。