白い医務室。消毒液の香りがほのかに漂う一室。
ベットの上には壁際でショーツ一枚のみを身につけている幼い2人の少女。そして彼女たちに激しく興奮している俺の姿だった。
2人の少女の内の1人、朝潮はドクン、ドクンと痛みを訴えながら血流激しく憤っている俺の陰茎に怯えを見せ、彼女を後ろから抱きしめるように抑え込んでいる荒潮は妖しげな笑みを浮かべている。
異常であった。
閉められた密室に漂っているのは清潔な空気を穢す淫臭。男を惑わす少女が作り上げた性行のための空間。
異常であり異様。普遍的に存在する理性が引き返せと叫ぶ中、妖しい笑みを浮かべた少女が口を開く。
「──提督は、どうしてほしいのかしら〜?」
朝潮の唾液が残る荒潮の指先が、蛇のように動く。
抱きしめた姉の頬から鎖骨を通り、慎ましくも膨らんだ桃色の突起に紋様を描くように。
「んぅッ!」
彼女の指先に撫でられた少女から小さな艶のある声が漏れる。慌てて口元を抑える朝潮の首元にキスを落としながら、荒潮の視線が射抜く。
姉と妹の淫らな交わり。唾を飲むことも忘れ見ることしかできない。
否、口に出せなかった。
しかし、それこそが明白なる答えでもあった。
──もっと見せてくれ。
指先一つ動かさず夢中になって注視する。突き刺さる視線に、荒潮は静かに微笑った。
「いいわ。それが提督の望みなら、応えてあげるのが艦娘の役目よね。そうよね、朝潮姉さん」
「いっ……ぁ……荒潮……もうやめ──ッ!?」
キスをしていた。
荒潮がやめようとする朝潮を強引に振り向かせ、その唇を奪っていた。
そして空いている右手は彼女の水色のショーツの内側へ。まだ何者にも触れさせたことのない彼女の割れ目を弄っていた。
「んん〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
瞬間、涙目となった朝潮から咽び泣くような声が溢れる。
唇を奪われ、強引にその中へ侵入されながら彼女は必死に俺に訴える。
見ないでほしいと──。
大切な妹にキスをされ、あまつさえ自身の大切な部分を弄られるところを俺に穴が開くほど見られている。
彼女の羞恥が現実を拒むように溢れる涙に現れていた。
「ぷはっ……」
1分か、2分か。もっと長かったかもしれないし、短かったかもしれない。
朝潮と繋がっていた荒潮の唇と手がゆっくりと離れていく。その際に生まれたアーチ状の唾液が、2人が繋がった深さを教えていた、
「ふぅ、どうだったかしら提督。流石にそっちの気はないから結構頑張ってみたんだけど」
「あ、ああ。すごかった。しかし、朝潮は大丈夫なのか? その、目から光が消えてるんだが」
強引に奪われたキスが終わり、乱れた息を整える余裕もなく朝潮は倒れていた。
横たわる彼女は身体を隠す余裕もないようで、上下する胸と濡れたショーツはそのまま。開いている手でそれを隠すこともなく、その目は何処へも向いていない。
光のないその様相は、まるで強姦にでもあったかのようで──いや、まさしくその言葉どうりの惨状であった。
「ふふふ、大丈夫よ。朝潮姉さんならちょっとしたら立ち直るわ。心配なら、抱きしめてあげて。口直しに優しくキスもしてあげたら、もっといいかも」
その言葉に従い、朝潮の体を抱き起こす。
しっとりと汗で濡れた頭を優しく撫でながら抱きしめる。
その際一度ビクリと反応したが、やがて安心したように静かにシクシクと涙を溢し始める。羞恥と、屈辱と、汚されながらも快楽を得ていたという事実が雫となって溢れていた。
「大丈夫か朝潮。その、悪かったな。俺が止めてやるべきだった」
いや、これは本当にそうだと思う。
いくら言葉にせず見てみたいと望んだことであっても、無理矢理はいけないと止めなければならなかった。
そのせいで朝潮を怖がらせてしまう結果になってしまった。あまつさえ泣かせてしまうとは。猛省すべき顛末だ。
反省しながらも頭を撫でることはやめない。
少しして、落ち着いてきたのかシクシクとした涙が消えていた。
「──いえ、もう、大丈夫です司令官。姉として、荒潮には後でしっかりと折檻しておきますから」
「朝潮……」
気がつけば、涙の跡を拭き取った朝潮が、厳しい視線で荒潮を貫いている。
「もう大丈夫なのか朝潮。辛いようなら……」
「いえ……司令官、ありがとうございます。ですが心配には及びません。この朝潮、一番艦の長姉として、しっかりと司令官の欲求を受け止めて見せます」
その視線を切り、俺へと向かう。
まっすぐと見つめる彼女の瞳からは迷いや怯えが消えており、まるで戦場に向かうことを決めた兵士のような勇ましい目をしている。
それにもう立ち直ったのかと驚くが、荒潮はこうなることを予見していたようで、「ね、大丈夫でしょう」とその金色の瞳で訴えている。
「朝潮姉さんは一度心が決まったら強いのよ。根が真面目だから」
「荒潮、貴方には後で言いたいことが山ほどありますから、覚悟しておきなさい」
「はーい」
キッと軽口を叩く荒潮を睨み、朝潮が俺に触れる。
膝の上に乗り、真下で存在感を放つ性器に慄きながら彼女は俺にキスをした。
「!」
優しいキスだ。1度目の、触れるだけのキスに似ている。
しかし、そこに含まれている意味合いは大きく異なっていた。
初めてのキスはチョンと触れて終わりの、気遣いのキス。
2度目は違う。朝潮から贈られたキスはもっと深い繋がりを求めるキスだ。
尊敬と、感謝と、親愛が込められた──愛が感じられるキスだった。
「朝潮、口を開けれるかい」
「はい、司令官」
彼女を抱きしめ、おずおずと開かれた口内に舌が侵入する。
「ん……ちゅ……」
吐息が混じり、粘液が交換される。
性衝動に突き動かされるものではない。ゆっくりと絡め合う理解し合うためのキスだ。
不思議と、彼女とのキスはそうなっていた。
荒潮とした貪るようなキスにはならなかった。
胸が暖かくなる。
朝潮の体温によるものではない。彼女の想いが俺の心を暖かく包み込んでいくようだ。
その温もりを実感しながら、俺は視界の端で静かに見守っている荒潮を見る。
彼女は今、何を思っているのだろうか。自分と朝潮との接し方に違いがあることはそばで見ている彼女が一番理解できているはずだ。
傷ついているようには──見えない。
どちらかというと楽しんでいるような、喜んでいるようにも見える。
朝潮と荒潮。彼女たちから感じられるこの違い。それはきっと愛情が先に来るのか、欲望が先に来るのかの違いでしかないのだろう。
彼女もまた同じだ。
愛情よりも好奇を、相互理解よりも快楽を。
どちらが悪いとか、上とか下とかの話ではなく、ただ求めているものが違う。それだけなのだ。
だから、彼女は嫉妬しない。
朝潮と行われている愛撫との差異に怒らない。愛情はあれど、興味が優先される。
あれはどうなっているのだろう。キスとはどのようなものなのだろう。セックスとはどのような──。
そのような、ごく当たり前の異性への興味。喜びが見えるのは、大切な姉が愛されていると知れたからか。
故に、彼女は好奇心に突き動かされるままに、動き出す。彼女の手は俺の性器へと伸ばされていた。
「!?」
陰茎を彼女が捕まえる。
その熱に口端を引き上げ、嗤う。
「荒潮?」
「ふふ、朝潮姉さんはそのまま提督とキスしてていいわよ。私が興味あるのはこっちだから」
そういうと怪訝な顔を浮かべる朝潮の下に頭を潜り込ませ、俺の陰茎の先端をペロリと舐めた。
「うぉっ」
こそばゆい感覚が駆け抜ける。
一瞬だけ通った彼女の舌が刹那の快楽と空気の冷たさを感じさせた。
「ふうん。男の人のってこんな味なのね。たしか……我慢汁だったかしら」
陰茎から漏れ出ていた精液とは違う、より水っぽい液体を味わうように舌で確かめる。
精液同様、お世辞にも美味しいとは言えない液体。そもそもが飲むためのものではないため美味しいはずもないそれを飲み込み、荒潮は口を大きく開けた。
「たしか、こうやるのよね。提督、できるだけ我慢してね」
それはある種の死刑宣告に近かった。
俺の陰茎が限界まで開かれた彼女の口内に包み込まれる。手で触れられた時の皮膚と皮膚の接触とは違う。
ねっとりと絡みつく彼女の粘膜との接触。
初めて味わう快感に、俺の脚が震えた。
*
「う……ぐっ……」
「え、えっ? 司令官のを荒潮が……えっ? それ、大丈夫なの!?」
提督が歯を食いしばり、必死に射精に耐えている。
困惑と戸惑いからあれほど夢中になっていたキスをやめ、冷静さを失った朝潮姉さんが詰め寄ってくる。
私ははそんなこと知らないとばかりに口内で舌を動かした。
膨らんだ陰茎の先端を舐めとり、粘る。子供の小さな口で上下に揺らし、擬似的なセックスをする。
その度にビクンビクンと反応を返す陰茎に自然と空いている手が自身の秘所へと伸ばされる。
舐めとるほどに溢れてくる提督の我慢汁に彼女の性欲が刺激され、より大きな快楽を求めさせていた。
トロンと堕ちた目で射精に耐える男を見ながら荒潮は自身の指を動かす。
割れ目を裂き、その内側へ。まだ恐怖が先立つために、奥まで入れない。秘所の入り口とその周辺をカリカリと撫でていく。
徐々に昂っていく己と、それと同じように我慢を重ね血管が浮き出るほどに力が込められた拳から限界が近いことを悟る。
フーフーと口ではなく鼻で呼吸を続け、さらに向こう側の快楽を得ようと指をこれまで以上に深い場所に入れたその時──!
「んぐゥっ!?」
ぐいっと頭を掴まれ既に耐えられる限界まで咥えていた陰茎を無理矢理喉の奥へと突き込まれた。
「
「んんぅぅぅ〜〜〜っ!!?」
瞬間、自身に与えられたのは粘りついた精液を直接胃に流し込まれる不快感と嘔吐感。
そして、強引に扱われたことへの奇妙な快感。男が射精を迎えたとき、彼女もまた、快楽の頂点を味わっていた。
ビリビリと腰が震える。
苦しさと同時に全身に流れる痺れるような快感が、呼吸もできない苦しみの中でも悦びを与えていく。
やがて、ドクドクと流し込まれていた精液の勢いが衰え、掴まれていた頭が解放されると同時に、彼女はゴミ箱へと急いだ。
*
「──うっ……おえっ、ゔっ……おえぇぇ! うぅ……ハァ、ハァ……………うぐっ」
荒潮が必死に吐き気と闘いながら空気を肺に送り込んでいた。
その背中を朝潮が気が気でない様子で撫でている。
俺は背筋を電流のように駆け抜けて行った快楽に身を委ねながら、目線だけを荒潮たちに向けていた。
「大丈夫っ! ……じゃないよな。すまない荒潮。最後の、無理やりしてしまった。……すまない」
ある程度呼吸が整ってきたのかゴミ箱から顔を上げ、弱り切り涙が滲んだ目でこちらを見つめる彼女に頭を下げる。
そんな俺に彼女は小さく微笑みかけ、ハラリと落ちた髪をかきあげながら苦言を漏らした。
「ほんっっとぉ〜に苦しかったわ。あんなに苦しいと思ったのは初めてよ」
「………すまない」
何度も謝る。それしか言えない。
あそこ、最後の瞬間俺は耐えなければならなかったのだ。射精を耐えることはできずとも、彼女の喉奥に突き刺すようなことはしてはならなかった。
あまりの快楽に、後先考えずその先を求めてしまったのが原因だ。沸騰した頭で彼女の身体まで気遣うことができなかった。
俺の経験不足……違うな。それはただの言い訳だ。単純に思いやりが足りなかったのだ。
自分のことばかり考えて、荒潮のことを考えていなかった。それだけだ。
「まっ、私の方に非がないとは言わないし。男の人とする絶頂っていうのも体験できたから今回だけは許してあげるわ」
「荒潮、ほんとうに大丈夫? まだ苦しいようなら横になったほうが」
「あら〜そんなに心配しなくても大丈夫よ朝潮姉さん。ちょっと苦しかっただけだから。水を飲んだら治るわ」
どう見ても強がりだが、それを強がりだと認めようとしないのは彼女なりのプライドなのかもしれない。
こちらとしてはハラハラするから素直に苦しいなら苦しいと認めてほしいのだがな。
「それより提督。あと一度だけ、やれるかしら〜?」
「えぇ!?」
医務室に素っ頓狂な声が響き渡る。
2度も精を吐き出し、既に十分なほどに欲望の発散が為されていた俺はこれ以上をするつもりがなかった。
「いやいや、もう十分解消はされたし、これ以上する必要は」
「あら提督、自分だけ気持ちよくなって終わりはダメだと思わないのかしら〜。この中でまだ1人、気持ちよくなってない人がいるでしょう?」
誰だ、と思いつつも向かうのはずっと憂い顔で荒潮の背を摩っている朝潮。彼女は俺と荒潮の視線が集まっていることを悟るや否や、慌てふためいて顔を左右にぶんぷんと振る。
カーテンに仕切られた暗がりは、まだ晴れそうになかった。
エロを書いてるのか、恋愛を書いてるのか。途中途中そんな気持ちになってました。もっと書いて練習しなければ。