深夜の静寂が、部屋を満たしていた。
鍋パーティーの喧騒が嘘のように消え失せた闇の中で、俺は不意に浅い眠りから引きずり出された。
原因はすぐには分からなかった。ただ、下半身に漂う奇妙な感覚が、意識を無理やり引き上げていく。
……違和感。
寝汗ではない、粘り気のある湿り気と、熱。そして何より、下肢を包み込む圧倒的な重みと温もり。
「……っ……?」
声にならない息を漏らし、重い瞼を開く。薄暗い室内で目を凝らすと、布団の山が不自然に盛り上がっていた。いや、違う。それは布団ではない。
俺の腰の上に、人が跨っている。
月光に照らされた白銀の装甲はなく、脱ぎ捨てられたのだろう薄手の部屋着がはだけ、信じがたい質量の肉体が露わになっていた。
「バーゲスト……?」
名前を呼ぶと、盛り上がった影がぴたりと動きを止めた。
金色の長い髪が夜目にも鮮やかに揺れ、鋭い瞳がゆっくりとこちらを向く。その眼差しにはいつもの冷徹な騎士の色はなく、獲物を捉えた捕食者のようなどす黒い熱が灯っていた。
視線を下げる。
俺のペニスが、バーゲストの巨大な乳房の間に完全に埋もれていた。
丰穣の女神をも羞恥させるであろう圧倒的な質量の双丘が、勃起した肉棒を根元まで飲み込み、肉の谷間へと閉じ込めている。
「……起きたか」
低く、しかし愉悦を含んだ声が降ってくる。
彼女は両脇に抱え込んだ自身の巨乳を、さらに強く圧迫するように腕に力を込めた。
「っ……お前、何を……!」
「見ての通りだ。奉仕だ」
事も無げに言い放ち、バーゲストは再び胸を揺らし始めた。
ぬるり、と先走りの汁と汗が混じり合い、肉と肉の摩擦音が湿った水音へと変わる。
「奉仕……だと? 勝手に……っ」
「鍋の席で見た。お前は強い。だが、疲労も溜まっている。だから私が処理する。強者には相応の慰安を与えるのが、騎士としての理だ」
理屈が噛み合っていない。いや、彼女の中ではこれが正しい論理なのだ。
困惑し抗議しようとする俺の声は、しかし胸奥から押し寄せる極上の感触にかき消された。
「んっ……ぅお……っ」
上下に動く巨大な乳房。
そのあまりの質量に、ペニスは容赦なく揉みくちゃにされる。
筋肉質な腕が絞り上げるたび、ふかふかの弾力でありながら鋼のような締め付けを感じる柔肉が、亀頭から竿全体を根元まで搾り上げていく。
「どうだ。私の胸の中だけだぞ……これほどの快楽を与えられるのは」
陶酔を含んだ独白。バーゲストは恍惚とした表情で、谷間から覗く赤黒い先端に舌を這わせた。
ざらりとした舌の粗糙感が、敏感な亀頭を舐め上げる。
「ぁっ……くっ……!」
背筋が震えた。
彼女の体温が、重みが、匂いが、俺を物理的に押し潰していく。
支配されることへの生理的な嫌悪感が胸の奥で鳴るが、阴茎は彼女の乳房に抱かれ、喜び硬直を増していくばかりだ。
「力を抜け。私に任せればいい……!」
バーゲストの動きが激しさを増す。
卑猥な水音が静かな部屋に響き渡り、俺の呼吸も乱れていく。
余裕綽々だったはずの彼女の頬も朱に染まり、ハァハァと荒い息を吐きながら、我が物のように乳房を打ち付けてくる。
圧倒的な質量。
埋め尽くされる感覚。
逃げ場などない。思考ごと彼女の豊満な肉に呑み込まれていくようだ。
「くっ……そ……っ、これ以上……!」
「イケ。私の中に放て!」
命令口調。だがそれは主君へのそれではなく、獲物を喰らい尽くそうとする猛獣の咆哮だった。
谷間がきつく締め付けられ、先端を執拗に吸い上げる。
限界だった。
「ぐっ……!」
腹の底から熱い塊がせり上がり、俺は抗えず白濁を噴き出した。
どぷっ、どくっ……と脈打つたびに大量の精液が吐き出され、バーゲストの胸の谷間を汚していく。
「っ……! ……うぅ……」
痙攣する体。全てを搾り取られるような絶頂に、意識が白みかけた。
ペニスへの締め付けが緩む。肩で息をする俺の視界で、バーゲストがゆっくりと胸を離していく。
ようやく解放されたペニスはぐったりと腹に伏し、白濁にまみれていた。
バーゲストは自身の胸に垂れた精液を指で拭い――
「……貴様の精だ。無駄にはせん」
ぺろり、と躊躇なく舌で舐め取った。
さらに顔を寄せ、ペニスそのものにも舌を這わせる。根元から先端まで、残った精液を一滴も残さぬよう丹念に、丁寧に舐め清していく。
「んっ……ちゅ……ちゅぱ……」
じゅるりという水音が耳障りに響く。
騎士が武器の手入れをするような真摯さで肉棒を舐め回すその姿に、俺は呆然としながらも言葉を失うしかなかった。
「……綺麗になった。……どうした、そんな顔をして」
満足げに口元の白濁を拭いながら、バーゲストは不敵に微笑んだ。
その瞳には、まだ燻ぶるような熱が残っていた。