「……ふむ。まだ元気があるな」
バーゲストは舐め清めたばかりのペニスを見下ろし、満足げに、しかし貪欲に目を细めた。完全に萎えたわけではないそれを、再び自身の豊かな胸で包み込もうと腕を動かした時だった。
がさり、と布が擦れる音がした。
「……何してるの」
気怠げな、しかしよく通る声が闇の中から響く。
視線を巡らせると、部屋の隅に敷かれた布団からムジナがむくりと上半身を起こしていた。淡いピンク色の髪が乱れ、眠たげな目でこちらを見ている。いや、正確には俺とバーゲストの間で起こっている行為をじっと見ていた。
「見れば分かるだろう。奉仕だ」
バーゲストは腕を止めず、威圧するように答える。だがムジナは怯む様子もなく、無表情のまま這うようにして近づいてきた。
「……ふうん。楽しそう」
「楽しくなどない。強者の疲れを癒やす騎士の務めだ」
「そう。……私も、やりたい」
唐突な言葉だった。ムジナはベッドに乗り上がると、バーゲストの反対側、俺の左側に陣取った。白い軍服ジャケットは脱ぎ捨てられ、紫のインナーから伸びる大人びた肢体が露わになっている。
「貴様には関係ないことだ。下がっていろ」
「嫌だ。……退屈だし、あんたの胸だけじゃ足りないでしょ」
ムジナは事も無げに言い放ち、ためらいなく自身のショートパンツとインナーをずり下げた。
あらわになったのは、バーゲストの凶器のような質量とは異なる、長身の女性特有の引き締まったラインに乗った、程よく豊かな白い双丘だった。
「っ……おい、ムジナ……!」
抗議する間もなかった。
ムジナは俺の左側から体を寄せると、その胸をバーゲストの胸に押し当てたのだ。
「んっ……!」
二つの異なる質量の肉が、俺のペニスを挟み込む形で押し合う。
右側からはバーゲストの圧倒的な重圧。鋼のような弾力を持つ巨乳が根元を容赦なく締め上げる。
左側からはムジナのしなやかな肉。バーゲストほどではないが十分に豊かな胸が、じわりと隙間を埋めるように密着してくる。
「くっ……! これ……!」
二つの胸に完全に埋め尽くされたペニスが、強烈な圧迫感と熱に悲鳴を上げる。
バーゲストの体温とムジナの体温。二つの異なる火鉢に挟まれ、思考が沸騰しそうになる。
「あんた、硬すぎ。……私のが柔らかいでしょ」
「何を言うか。質量こそが全てだ。……どうだ、マスター!」
二人の女が俺の股間で胸を競い合わせる。
むっちりとした肉と肉がぶつかり合い、その狭間でペニスが摩擦熱に焼かれる。
「ぐっ……ぅお……っ!」
ムジナが胸を揺らす。上下ではなく、左右に肉波を打ち付け、先端を擦り上げる。
バーゲストはそれに対抗するように腕に力を込め、さらに強く搾り上げた。
「っは……ぁ……! すごい……熱い……」
ムジナが吐息混じりに呟く。彼女の無気力な瞳が、今は欲望で潤んでいた。
自分の意思で何かを動かしているという実感が、彼女の空虚さを埋めているのだ。
「んっ……ちゅる……」
ふと、バーゲストが顔を寄せ、谷間から覗く亀頭に舌を這わせた。
それを見たムジナも負けじと顔を近づけ、反対側から舌を伸ばす。
「れろ……っ……んっ……」
二つの舌が、狭い空間で交錯する。
バーゲストの荒々しい舐め上げと、ムジナのねっとりとした愛撫。
先端だけでなく、互いの唇や舌が触れ合いながら、ペニスを共有していく背徳的な光景。
「くそっ……! 感じすぎだ……!」
逃げ場はない。右からも左からも、上下からも極上の快楽が襲いかかる。
バーゲストの「私のものだ」という主張のような強烈な締め付けと、ムジナの「私も感じたい」という貪欲な吸付きが混ざり合い、俺の理性を粉々に砕いていく。
「イケ……! 私たちの中に……っ!」
「出して……私の胸にも……塗って……っ!」
二人の声が重なる。
乳房同士がぶつかる卑猥な音と、濡れた舌の音が鼓膜を叩き、下半身の快感を加速させる。
「あぁっ……! くっ……! もう……!」
限界などとっくに超えていた。
二柱の女神のような肉体に挟まれ、絞り上げられ、俺は二度目の白濁を爆ぜさせた。
「ぐっ……! あぁぁッ!」
先端から勢いよく噴き出した精液は、狭い谷間を行き場を失い、二人の胸と顔に降り注ぐ。
どぷっ、どぷっ……!
バーゲストの金色の髪と豊かな胸に、ムジナの淡い髪と白い肌に、大量の白濁が網の目のように絡みつく。
「っ……! 来てる……! すごい……っ」
「んんっ……! 私のだ……こぼすな……!」
射精が終わっても、二人はまだペニスを離さなかった。
バーゲストは独占欲たっぷりに残りの精を吸い出そうとし、ムジナは自分にかかった白濁を指ですくいながら、恍惚とした表情で眺めている。
「……熱い。……これが、あんたの中身なんだ」
ドロドロに汚れた二人の女が、月光の下で互いの体を舐め合いながら俺を見下ろしていた。
その光景は美しく、そして恐ろしいほどに淫靡だった。