※この作品はR-18です。

MEDESGAME   作:ボルメテウスさん

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全てを押し潰され

視界がなくなりかけている。

 

正確には、見えているものが圧倒的な質量に占有されているだけだ。褐色の肌が瞳の前に壁のように広がり、鼻先を柔らかく、それでいて逃げ場のない弾力で塞いでいる。酸素が薄い。息をするたびに肺に入ってくるのは、彼女の体温を孕んだ湿った空気と、微かな大地の香りだけだ。

 

「……ん、く……」

 

喉の奥から漏れた呻きは、目の前の肉壁に吸い込まれて消えた。圧迫されているのは顔面だけではない。下半身には、鋭くも確かな感触の手が添えられている。石質の装甲を纏う彼女の手だ。殴るためではなく、今はただ一点を捉えるために、その指は俺のモノを包み込んでいた。

 

壌竜は無言だ。

 

俺の顔を自身の豊かな胸で押し潰しながら、彼女はただ淡々と、しかし的確に手を動かしている。肉棒を握りしめた手が、根元から先端へと緩やかにしごき上げる。その指使いには情緒も打算もないように見えて、妙な執着じみた熱がある。

 

皮を捲り上げるように握り込み、カリの裏側を親指の腹でなぞる。ビクンと腰が跳ねると、彼女の胸がさらに顔に押し付けられた。柔らかさと重さが同時に襲いかかり、脳が酸欠と快楽の狭間で明滅する。

 

支配されている。そう認識する思考は鋭く残っているはずなのに、反発心がどこかへ霧散していく。彼女は俺を「所有物」扱いしているわけではない。ただ、傷ついた獲物を巣に持ち帰り、舐めてやるような——そんな野生的かつ原始的な「甘やかし」がそこにはあった。

 

「っ……あ、お前……」

 

顔をずらして酸素を取り込もうと試みるが、壌竜は許さない。わずかに顔を傾け、俺の頭を抱え込むように腕に力を込めると、さらに深く胸の谷間へと押し込んでくる。視界は完全に褐色の肌で塗りつぶされ、呼吸の許容量は最低限にまで絞られた。

 

その一方で、下半身への奉仕は容赦がない。

 

手のひらが竿を擦り上げる速度が少しずつ上がる。先走りの液が溢れ出し、彼女の手と俺の皮膚の間で濡れた音が響き始める。ちゅぷ、ちゅぷ、という卑猥な水音が静かな部屋に響くたび、背筋に鋭い快感が這い上がってくる。

 

無言の手コキだというのに、これほどまでに翻弄されるのは彼女の存在感のせいだ。八雷神の一柱。大地を揺るがす力を持つ神格が、今は俺のペニス一本を扱くことに全神経を注いでいる。その事実だけで、龟頭の先端から痺れるような快感が奔る。

 

「くっ……そ、もう……」

 

限界が近いことを知らせるように、腰が無意識に彼女の手へと擦り付けられる動きを止められない。それに呼応するように、壌竜の手が締め付けを強めた。緩やかなストロークから、射精を促すような短く速い上下運動へと移行する。

 

息ができない。顔面を圧迫する胸の感触に思考を焼かれながら、俺はただ彼女の手の動きに身を委ねるしかなかった。

 

ドクン。

 

腹の底から熱い塊がせり上がってくる。足指が丸まり、太ももが震えた。

 

「……っ!」

 

短い呻きと共に、俺は精を放った。

 

ビュルッ、ビュルルッ、と勢いよく吐き出される白濁液が、彼女の手のひらを汚していく。ペニスを包む指が、一滴残さず搾り取ろうとするかのように収縮を繰り返す。ビクビクと脈打つ感覚が収まるまで、壌竜は手を止めようとしなかった。

 

顔にかかる圧力がわずかに緩む。

 

酸素が肺に入り込み、視界が明瞭になる。目の前には、汗ばんだ褐色の肌と、静かに俺を見下ろす淡い色の瞳があった。表情は変わらない。ただ、汚れた自分の手を無造作に眺め、そして再び俺へと視線を戻す。

 

「……飲み込んだな」

 

その低い声は、まるで地鳴りのように胸に響いた。

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