※この作品はR-18です。

MEDESGAME   作:ボルメテウスさん

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エピローグ ゲームの終わり、戦いの始まり

 肉の焼ける音がした。

 

 じゅう、と脂が鉄板の上ではぜる。

 

 その音を聞いた瞬間、ようやく帰ってきたのだと思った。

 

 もっとも、俺の部屋は帰還者を迎えるには狭すぎた。

 

 テーブルを中心に、床まで皿が並んでいる。

 

 窓際にはバーゲスト。

 

 壁際にはムジナと壌竜。

 

 ライザは食事用のスペースを端末と紙束で半分ほど占領し、織姫は包帯と治療道具を手放さない。

 

 エリスは焼き加減を巡ってルプスレギナと揉めていた。

 

 そして、鉄板の真正面。

 

 デルタの前には、すでに五枚の空皿が積まれている。

 

「待て」

 

 俺は箸を伸ばした。

 

 デルタの箸とぶつかる。

 

 狙われていたのは、俺が育てていた最後の一枚だ。

 

「これは俺のだ」

 

「仮ボスのお肉もデルタのです」

 

「いつ決まった」

 

「さっきです」

 

「誰が決めた」

 

「デルタです」

 

「無効だ」

 

 箸同士が肉の上で押し合う。

 

 決勝戦で銃弾を弾いた爪を相手にした時より、妙に手強い。

 

「怪我人はおとなしくしてて!」

 

 織姫がデルタの肩を押さえた。

 

「治ったです」

 

「治ってないよ。傷口が開いたら、また包帯を巻き直すからね」

 

「お肉を食べたら治るです」

 

「そういう能力じゃないよ!」

 

 デルタが織姫の方を向いた隙に、俺は肉を自分の皿へ移した。

 

「あっ!」

 

「油断したな」

 

「卑怯です!」

 

「戦いはもう終わったんだ。正々堂々に付き合う必要はない」

 

「では、もらいますねぇ」

 

 横から伸びたルプスレギナの箸が、俺の皿から肉を攫った。

 

「お前まで!」

 

「早い者勝ちですよぉ」

 

「今のは泥棒だ!」

 

「食卓では奪われる方が悪いのよ」

 

 エリスが言いながら、ルプスレギナの皿から別の肉を奪う。

 

「あらぁ」

 

「これで公平ね」

 

「どこがだ!」

 

 狭い部屋に声が飛び交う。

 

 鉄板から上がる煙が天井へ昇り、朝日を白く滲ませる。

 

 管理室に満ちていた青白い光とは違う。

 

 窓から差し込む色は暖かく、床に伸びた影も輪郭が柔らかい。

 

 デルタの腕には包帯が巻かれている。

 

 バーゲストの鎧には、まだ人工獣との戦いでついた傷が残っていた。

 

 エリスの剣も壁へ立てかけられている。

 

 戦いの跡は消えていない。

 

 それでも、鉄板へ手を伸ばす指がある。

 

 皿を洗う音がする。

 

 食べすぎたムジナが壁へ寄りかかり、眠そうに目を細めている。

 

 俺は一人ずつ姿を目で追った。

 

 八人。

 

 全員いる。

 

「仮ボス」

 

「何だ」

 

「お肉、焦げるです」

 

 鉄板へ目を戻す。

 

 さっきまで取り合っていた肉が、黒い煙を上げていた。

 

「お前が話しかけるからだろ!」

 

「デルタのせいじゃないです」

 

「半分以上お前のせいだ!」

 

 焦げた肉を皿へ移す。

 

 デルタが鼻を近づける。

 

「それは仮ボスが食べるです」

 

「どうしてだ」

 

「失敗した人が食べるです」

 

「都合のいい規則を増やすな!」

 

 笑い声が上がった。

 

 俺も箸を置き、息を吐いた。

 

 スマホはテーブルの端に置いてある。

 

 画面は暗い。

 

 もう、突然震えることもない。

 

 対戦相手の名前も。

 

 制限時間も。

 

 消滅を告げる文字も表示されない。

 

 何度見ても、MEDESのアイコンは消えていた。

 

「まだ確認してるの?」

 

 ライザが紙へ文字を書きながら言った。

 

「本当に消えてるかと思ってな」

 

「消えてるよ。少なくとも、アプリとしては」

 

「少なくとも?」

 

「管理機能との接続は完全に切れてる。でも、契約そのものは残ってる」

 

 ライザが鉛筆の先で俺のスマホを示す。

 

「試してみて」

 

「何を?」

 

「連絡先」

 

 言われるまま、通常の通話アプリを開く。

 

 登録した覚えのない名前が並んでいた。

 

 デルタ。

 

 バーゲスト。

 

 ムジナ。

 

 壌竜。

 

 ルプスレギナ。

 

 エリス。

 

 井上織姫。

 

 ライザリン・シュタウト。

 

「いつ登録した?」

 

「私じゃないよ」

 

 ライザは紙へ図を描き足す。

 

「契約情報が、この世界の仕組みに合わせて変換されたみたい」

 

「つまり?」

 

「試せば分かるって」

 

 デルタの名前を押す。

 

 すぐ隣から、聞き慣れない電子音が鳴った。

 

「何です?」

 

 デルタが自分の服を探る。

 

 ポケットから小さなスマホを取り出した。

 

「お前、持ってたのか」

 

「今、出たです」

 

「怖いな」

 

「仮ボスからです」

 

「出てみろ」

 

 デルタが画面を指で何度も押す。

 

 通話が繋がった。

 

『仮ボスです?』

 

 隣にいるデルタの声が、スマホから少し遅れて聞こえる。

 

「ああ」

 

『お肉を追加するです』

 

「近くにいるんだから直接言え」

 

『追加するです』

 

「切るぞ」

 

『待つです。お肉――』

 

 通話を終了する。

 

 デルタが自分の画面を見る。

 

「切られたです」

 

「当たり前だ」

 

「でも、繋がった」

 

 織姫が自分のスマホを両手で持ち、画面を覗き込む。

 

「これなら、離れても連絡できるね」

 

「便利ではあります」

 

 バーゲストも端末を確認している。

 

 その持ち方が大剣より慎重なのが少し面白い。

 

「元の世界へ帰るためにも使えるのか?」

 

 俺が訊くと、ライザの鉛筆が止まった。

 

「今は、分からない」

 

 部屋の音が少しだけ減った。

 

 鉄板の上で脂がはぜる。

 

 窓の外を車が走っていく。

 

 誰も、その音を邪魔しなかった。

 

「帰る道が消えた可能性もある」

 

 ライザは紙へ視線を落としたまま続ける。

 

「管理人が用意していた転送機能も、MEDESと一緒に止まったから」

 

 エリスが腕を組む。

 

「なら、別の方法を探せばいいだけでしょ」

 

「簡単に言うね」

 

「あなたは錬金術師なんでしょ。作るのが仕事じゃない」

 

「世界を越える道なんて作ったことないよ」

 

「じゃあ、初めて作ればいいわ」

 

 ライザが顔を上げる。

 

 エリスはもう鉄板へ視線を戻し、肉を裏返していた。

 

「焦げるわよ」

 

「……うん」

 

 ライザの鉛筆が再び動き始める。

 

「作ってみる」

 

 声は小さかったが、線は真っすぐだった。

 

 俺はスマホを伏せる。

 

「一つ、言っておく」

 

 全員の顔がこちらを向く。

 

「MEDESは終わった。だから、俺がお前たちに戦えと命令することもない」

 

「仮ボスは仮ボスです」

 

 デルタが即答した。

 

「最後まで聞け」

 

「聞いてるです」

 

「聞いてから答えろ」

 

 デルタが口を閉じる。

 

 耳だけが動いている。

 

「元の世界へ帰る方法を探すのも、この世界へ残るのも、それぞれが決めてくれ。契約が残ってるからって、従う必要はない」

 

「では、仲間としてお仕えしましょう」

 

 バーゲストが静かに言った。

 

「仕えるのは変わらないのか」

 

「私が選ぶのであれば、問題はないはずです」

 

「反論しにくいな」

 

「私は帰る方法が見つかるまでは、ここにいる」

 

 ライザが紙を持ち上げる。

 

「調べたいことも増えたし」

 

「私は、困っている人がいるなら……」

 

 織姫が両手を膝の上へ重ねる。

 

「もう少し、ここでできることを探したいです」

 

「私は別にどちらでも」

 

 ムジナが目を閉じたまま言う。

 

「今すぐ移動する方が面倒だし」

 

「残る理由が雑だな」

 

「理由なんて、そのくらいでいいでしょ」

 

 壌竜は窓の外を見ていた。

 

「この地にも声はある」

 

「聞いてみたいのか?」

 

「まだ、十分には聞いておらぬ」

 

 ルプスレギナが頬へ手を当てる。

 

「私は面白そうなので残りますねぇ」

 

「お前はずっとそれだな」

 

「一貫性は大切ですよぉ」

 

 エリスは俺を見た。

 

「私は誰かの命令で動くつもりはないわ」

 

「ああ」

 

「でも、あなたが馬鹿なことを始めるなら止める」

 

「それは助かる」

 

「止めても聞かないでしょうけど」

 

「よく分かってるな」

 

 最後にデルタを見る。

 

 彼女は口を閉じたまま、まだ待っていた。

 

「もういいぞ」

 

「契約がなくても、仮ボスは仮ボスです」

 

「仮が外れる日は来ないのか」

 

「最強のボスになったら外れるです」

 

「条件が曖昧すぎる」

 

「お肉をいっぱいくれたら考えるです」

 

「外す気ないだろ」

 

 尻尾が鉄板の横で大きく揺れた。

 

 朝日は少しずつ高くなっている。

 

 長い夜が終わった。

 

 そう思った。

 

 その時、ライザの端末から短い音が鳴った。

 

 一度。

 

 間を置いて、もう一度。

 

 鉄板の音とは違う。

 

 聞き覚えのある、乾いた電子音。

 

 デルタの耳が立つ。

 

 バーゲストの手が、壁へ立てかけていた大剣へ伸びる。

 

「何?」

 

 エリスが立ち上がった。

 

「分からない」

 

 ライザが端末を引き寄せる。

 

「通信機能は切ったはずなのに」

 

 画面は真っ黒だった。

 

 その中央へ、細い白線が浮かぶ。

 

 線は上下へ揺れ、やがて一定の周期を刻み始めた。

 

「心拍みたい」

 

 織姫が隣へ座る。

 

「誰かいるの?」

 

「信号の形式はMEDESに近い。でも、発信元が違う」

 

 ライザの指が画面を走る。

 

 白線の下へ、文字が一つずつ現れた。

 

 最初は崩れていた。

 

 記号。

 

 数字。

 

 黒いノイズ。

 

 やがて、短い文章へ形を変える。

 

 ――たすけて。

 

 誰も声を出さなかった。

 

 窓の外を、黒い雲が一枚だけ通り過ぎる。

 

 朝日が遮られ、スマホの白い光だけが俺たちの顔を照らした。

 

「送り主は?」

 

「追ってる」

 

 ライザが端末へ小さな器具を繋ぐ。

 

「一人じゃないかもしれない。信号が重なってる」

 

 波形が増える。

 

 一つ。

 

 二つ。

 

 十。

 

 数えきれないほどの細い線が、暗い画面の中で脈打っている。

 

「消えたマスターたち?」

 

 織姫の指が画面へ触れかけ、直前で止まる。

 

「可能性はある」

 

 ライザが頷いた。

 

「東郷美森のマスターも。私の前のマスターも。ほかの敗北者も」

 

「消えてなかったのか」

 

「身体があるかは分からない。でも、記録だけじゃない」

 

 ライザは波形を指差す。

 

「こっちの呼びかけに反応してる」

 

「返事はできる?」

 

「試す」

 

 入力欄を開く。

 

 ライザの指が止まった。

 

「何て送る?」

 

 以前なら、俺へ問いかけたまま答えを待っていたかもしれない。

 

 今は違う。

 

 全員を見渡している。

 

 織姫が最初に口を開いた。

 

「聞こえています、って」

 

「待ってて、も入れましょう」

 

 バーゲストが続く。

 

「助けられると決まったわけじゃない」

 

 エリスが眉を寄せる。

 

「だからって、黙ってるよりいいでしょ」

 

 ムジナが欠伸をしながら言った。

 

「帰る方法を探すついでに、出口も探せばいい」

 

「ついでで助けるのか?」

 

「助けるなら同じ」

 

 ライザが文字を入力する。

 

 ――聞こえています。必ず、そちらへ行きます。

 

 送信。

 

 白い波形が一斉に大きく揺れた。

 

 その瞬間、窓ガラスが震えた。

 

 デルタが立ち上がる。

 

 まだ傷が残る足で窓際へ駆け寄り、空を見上げる。

 

「仮ボス」

 

 声が低い。

 

「変な匂いです」

 

 俺たちも窓へ向かう。

 

 青空に、一本の黒い線が走っていた。

 

 細いひび。

 

 それがゆっくりと枝分かれし、ガラスを割るように空間を侵食していく。

 

 亀裂の向こうには、別の空がなかった。

 

 無数の画面。

 

 知らない街。

 

 暗い部屋。

 

 人の影。

 

 世界の断片が、壊れた鏡のように重なっている。

 

「MEDESじゃない」

 

 ライザが端末を見つめる。

 

「でも、技術の一部は同じ」

 

「管理人の残したものか?」

 

「分からない。誰かが持ち出したのか、それとも最初から協力者がいたのか」

 

 黒い亀裂から、小さな球体が飛び出した。

 

 目のような光を持つ、黒い機械。

 

 部屋の外壁を通り抜け、窓の前で静止する。

 

 赤い光が俺たちを走査した。

 

 ――DEMON DELTA:CONFIRMED

 ――SURVIVING TEAM:CONFIRMED

 

「見つかった」

 

 ライザが呟く。

 

 球体が亀裂へ戻ろうとする。

 

「デルタ、壊すな!」

 

「捕まえるです!」

 

 デルタが窓を開け、飛び出した。

 

 球体は急上昇する。

 

 その進路へ橙色の盾が展開された。

 

「三天結盾!」

 

 球体が盾へぶつかり、軌道を変える。

 

 逃げた先の地面が盛り上がった。

 

 壌竜が片手を床へついている。

 

「道は閉じた」

 

 球体が横へ逃げる。

 

 動きが一瞬、不自然に止まった。

 

 ムジナが窓枠へ腰かけ、指先を向けている。

 

「今」

 

 デルタの手が伸びた。

 

 爪を立てない。

 

 指の間へ球体を挟み、勢いを殺して地面へ着地する。

 

「捕まえたです!」

 

「力を入れるな!」

 

「入れてないです!」

 

 球体の表面へ赤い亀裂が走る。

 

「自壊する!」

 

 ライザが窓から身を乗り出す。

 

 織姫の盾が、デルタと球体を包む。

 

 爆発。

 

 橙色の光の内側で、黒い破片が弾けた。

 

 盾が消える。

 

 デルタは煤にまみれながら立っていた。

 

「壊れたです」

 

「お前が壊したんじゃないならいい」

 

「デルタは上手に捕まえたです」

 

「ああ。よくやった」

 

 耳が勢いよく立つ。

 

「もう一回言うです」

 

「よくやった」

 

「もっとです」

 

「調子に乗るな」

 

 ライザが庭へ駆け下り、残った破片へ器具を当てた。

 

「座標が残ってる」

 

「救難信号の?」

 

「同じ場所」

 

 彼女は空の亀裂を見上げる。

 

「向こう側へ行ける。たぶん」

 

「帰れる保証は?」

 

 エリスが訊く。

 

「ない」

 

「敵の数は?」

 

「分からない」

 

「罠の可能性は?」

 

「高い」

 

 ライザは一つずつ答える。

 

 それから端末を胸へ抱え、俺たちを見た。

 

「でも、助けを求めてる人がいる」

 

 誰も俺の命令を待たなかった。

 

 バーゲストは大剣を背負う。

 

 エリスも剣を取る。

 

 織姫は治療道具をまとめ、壌竜は外へ出て地面の流れを確かめる。

 

 ムジナは面倒そうに立ち上がり、ルプスレギナは食べかけの肉を口へ放り込んだ。

 

 デルタだけが、一度テーブルへ戻った。

 

「何してる?」

 

「お肉を持っていくです」

 

「今から行く気か?」

 

「今度も長いかもしれないです」

 

「その可能性はあるな」

 

 デルタは皿の肉を布へ包む。

 

 包帯の巻かれた手では上手く結べず、織姫が代わりに包んだ。

 

「ありがとうです」

 

「無理しないでね」

 

「今度は捕まえるのもできたです」

 

「うん。上手だったよ」

 

 デルタの尻尾が揺れる。

 

 俺はスマホを手に取る。

 

 もうアプリはない。

 

 強制通知も。

 

 負ければ消えるという警告もない。

 

 あるのは、仲間たちの連絡先と、一件の救難メッセージだけだった。

 

「行くかどうかは、みんなで決める」

 

「行くです」

 

 デルタが肉の包みを抱える。

 

「助けられる人がいるなら、私は行きます」

 

 織姫が頷く。

 

「帰還経路も見つかるかもしれない」

 

 ライザが端末を構える。

 

「命令ではなく願いならば、なおさら剣をお貸ししましょう」

 

 バーゲストが俺の横へ立つ。

 

「別に、あなたのためじゃないけど」

 

 エリスはそう言いながら、もう玄関へ向かっていた。

 

「帰るの面倒だし」

 

 ムジナも続く。

 

「新しい地の声を聞くとしよう」

 

 壌竜が扉を開ける。

 

「第二回戦ですねぇ」

 

 ルプスレギナが笑う。

 

「ゲームじゃない」

 

 俺は空の亀裂を見上げた。

 

 黒い隙間の向こうで、いくつもの人影が揺れている。

 

「MEDESは終わった」

 

 スマホをポケットへ入れる。

 

「今度は生き残るためじゃない」

 

 デルタが俺の隣へ並ぶ。

 

 その足は、もう震えていなかった。

 

「まだ帰れていない奴らを、迎えに行く」

 

「はいです!」

 

 デルタが拳を掲げる。

 

「次もみんなで勝つです!」

 

 朝日が黒い亀裂の縁を照らした。

 

 光と闇の境目が、巨大な扉のように街の上へ開いている。

 

 俺たちは自分の足で、そこへ向かった。

 

 もう、誰かに作られた道ではない。

 

 画面の最後には、ゲーム開始を告げる文字ではなく、たった二つの言葉が残っていた。

 

 ――HELP US.

 




## あとがき

ここまで本作を読んでくださり、本当にありがとうございました。

無事に最後まで物語を書き切ることができたのは、読んでくださった皆様の応援や感想、反応があったからです。

デルタをはじめとする契約体たちとの出会い、命懸けの戦い、そして夢主との関係の変化を、最後まで見届けていただけたことを心から嬉しく思います。

当初は一つのゲームとして始まった物語でしたが、書き進めるうちに、勝敗だけではなく、「誰かと共に生きること」「自分の意思で選ぶこと」が大きなテーマになっていきました。

特に最後まで変わらず、けれど確かに成長していったデルタの姿を楽しんでいただけていたら幸いです。

MEDES GAMEは終わりました。

彼らの戦いがこの先も続いていくのか、それとも別の形で再び描かれるのか。今後の展開も楽しみにしていただければ嬉しいです。

改めまして、ここまで応援してくださり、本当にありがとうございました。

皆様の応援が、この物語を最後まで走り抜く力になりました。

また次の物語でお会いできることを願っています。
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