※この作品はR-18です。

【可哀想】じゃなきゃ抜けない!   作:BIBI

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第9話 やり過ぎちゃった……。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 ――三姉妹を(もてあそ)んで一週間近くが経過した。

 

 

 ……もしかしたら僕は、やり過ぎたのかも知れない。

 

 

 二日間、美人三姉妹に逆レイプさせて散々楽しんだ、までは良かった。でも……、ついついオッサン達に輪姦(りんかん)させたくなっちゃった……。

 

 

 牢屋暮らしで体が汚くなって、性欲を持て余している気持ちの悪いオッサン。そんな連中の尻の穴を、舌でほじくる三姉妹を見たくなるのは当然な訳で……。

 

 

 

 あれだけ高潔で男嫌いな子達が、気持ち悪いオッサン達に凌辱されまくって中にもたっぷり出されるなんて……。あまりにも可哀想で抜けるじゃないか。

 

 

 

 しかもエロ過ぎて飽きもせず、三姉妹が輪姦されるのを三日間も僕は眺めてしまった。

 

 

 

 その結果――。

 

 

「ち、違うんです……。こんなはずじゃ……」

 

 

「ごめん……。どうせ凌辱されるなら、君を襲う必要が、なかったのに……」

 

 

「私は……、ホントは、貴方にだけ、体を許すつもりだった、のに……。何で、こんな、事に……」

 

 

 フローラ、アリシア、セレストは僕を目を合わせず、虚ろな目でうわ言の様に、ボソボソと呟き、虚空を見つめていた。

 

 

 

 裸に剥かれ、白濁液を浴びてへたり込んでいた彼女達に僕は「…………」流石に何も言えない。どう言葉を掛けて良いか判断に迷っていた。

 

 

 

 これが、絶望って奴か……。可哀想に……。アイツ等、人の心が無さ過ぎる……。どうしてこんな事になってしまったんだ……。

 

 

 

「僕に謝る必要はないですよ……。脅迫された結果、嫌々で僕を襲っただけなので……、皆さんは別に悪くないと思います……」

 

 

 膝を突き、僕は悲し気な表情を浮かべて話す。

 

 

「そんな事……ッ。だって、脅迫なんて、言い訳です……ッ。私達は、他に選択肢があったのに……、貴方を犯す事を、選んだんですよッ……! それにッ。一回射精されるだけならまだしもッ、無意味に何度も代わる代わる、貴方を犯し続けましたッ! 私達がやった事はあの男達と、同じなんです……!」

 

 

 フローラの瞳に光が戻らない。気休めなんて無意味な程に、彼女は自己嫌悪と罪悪感を抱いているらしい。

 

 

 仕方ない……。こうなったら強引にでも――。

 

 

「よく分かってるじゃねぇか」

 

 

 そこに現れたのは、コモノンだった。下卑(げび)た表情でニチャニチャと笑い、鉄格子の扉を開けて中に入る。

 

 

「「――――ッ」」

 

 

 セレストは無気力な視線を向け、フローラとアリシアは恐怖を抱いている様子だった。もはや敵意すら湧かない程に、彼女達は心を病んでいるらしい。

 

 

 

「時間だ。お前は優秀な種馬だからな、別拠点の女を孕ませてもらう。言っとくが、もう二度と逆らえると思うな? お前が逆らえば、この女達がどうなるか、分かるだろ?」

 

 

「……分かりました。これから言う通りに行動します。だから、もうこの子達に酷い事はしないでください」

 

 

 

 冷たい眼差しを向けるコモノンに、僕は寂しげな瞳で目を伏せた。

 

 

 

「良いだろう。一度抱いたから、満足したしな。お前が従う限りは、もう手出しはしない。……おら。ついてこい」

 

 

 僕の手首に枷を付け、コモノンは一室から出ていく。僕は無抵抗に何も言わず、鎖に引っ張られて彼の後を追随(ついずい)する。

 

 

「「…………ッ」」

 

 

 言葉を失う三姉妹は、何か言おうとしていたが、それでも何も言葉が出なかった。保身というのもあっただろう。ただ自分の軽はずみは発言で、これ以上姉妹が傷つく事が耐えられなかったらしい。

 

 

 

「……ごめんなさい」

 

 

 薄暗い通路を歩きながら、フローラの言葉が後ろから聞こえた。僕は「気にしなくて良いよ」と軽く返事して、コモノンと拠点の出入り口近くの部屋に入る。

 

 

 

 そこは他の部屋に比べて、比較的に服や家具が多い。というか、僕の私室である。

 

 

「はぁ……」

 

 

 大きく溜息を吐き、僕は伸びをした。

 

 

 さて……、此処を出るか! 家でエルゼも待ってるからね!

 

 

 姿見に近づきつつ、通り過ぎざまにコモノンの肩に手を置いて、元の泥に戻した。

 

 

 服装は囚人服から、黒を基調とした貴族の正装へ着直す。そして――。

 

 

 霧で姿を隠し、一瞬で顔の皮膚が解けたエルフに変身する。身長も高く、黒髪でダークヒーロー感が強い醜悪な姿。これは僕が普段、〈ガルム〉という悪の組織でやっている変装である。

 

 

 

 近くにあった剣を手に取り――軽く振った。

 

 

 

 瞬間、私室は()ぜた。魔力によって起こった衝撃で、その地下拠点全体がガタガタと大きく揺れる。

 

 

 

「俺の名は――ドロイ……ッ! 此処で貴様等を始末する……ッ!」

 

 

 怒りの入り混じった声。あえて声に魔力を込めて拠点に響かせる、三姉妹にこの声を届ける為に。

 

 

 

「ドロイ……⁉ お前が、あのドロイだと言うのか……! クソッ! 何でここがバレ――――」

 

 

「逃げろ逃げろッ! 早くッ! 儂らの敵う相手じゃないッ!」

 

 

 

「た、助けてくれッ! 僕は呪印によって無理やり従わされて――」

 

 

 三姉妹を襲った男達が声を震える声を張り上げた。瞬間、僕が斬撃を繰り出すと彼らは斬り刻まれ、元の泥に戻る。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 声と音だけで分かる一方的な殺戮。此処からでも伝わる圧倒的な魔力密度。拠点自体に地響きを起こす衝撃と、鳴り響く崩壊音。

 

 

 

「何が、どうなって……」

 

 

 フローラは緊張した面持ちで小さく呟く。

 

 

「ドロイと言っていましたね……。〈ガルム〉の二番隊隊長で間違いないでしょう……」

 

 

 セレストはフローラやアリシアと共に部屋の隅で、体を周囲を警戒した姿勢で、床に膝を突いていた。

 

 

「闇ギルド同士は対立しやすいですからね……。特に〈ガルム〉はあらゆる組織を敵に回す事で有名……。ここのギルドは人攫いなんて頻繁にやる所為で、必要以上に目立ってしまったのかも知れません」

 

 

 

 フローラは妹達を守る為、先程の様な不甲斐ない姿でいられなかったのだろう。こんな緊急事態だからこそ、彼女は心を強く保ち、冷静な姿を取り戻していた。

 

 

 

 だが顔色は依然として悪く、ここ数日の疲労が見て取れる。

 

 

 

 そこに――。

 

 

「逃げましょう! 部屋から服持ってきましたっ! 早く着替えて下さい!」

 

 

 呑気にジュードが鉄格子の扉を開き入って来る。

 

 

「「――――ッ⁉」」

 

 

 

 三人が驚き声も出ない。状況に付いて行けず目をパチクリさせ、固まっていた。

 

 

 

「〈ガルム〉所属のドロイってエルフが助けてくれたんです……! 服が近くにあったから持ってきました! 着替えたら直ぐに此処を出ましょう!」

 

 

 

 彼女達の動揺に目もくれず、背負っていたリュックを床に落とし、ジュードは服を三人に配る。

 

 

「ちょ、ちょっと……、外で歩いて大丈夫、なんですか……?」

 

 

 フローラは急いで服を着ながら、視線で外を警戒していた。

 

 

「賊なら全員、始末したみたいですよ? 僕は少し顔見知りだったので、見逃して貰いましたけど……。後、呪印も解いてもらいました。大抵の相手なら僕一人でも倒せます」

 

 

 

 手に魔力を(とも)し、ジュードは苦笑する。

 

 

「か、顔見知り……⁉ ガルムの二番隊隊長と……?」

 

 

 アリシアは思わず驚きで声が大きくなる。隣のセレストも「ジュード……、貴方は一体……」と戸惑いを隠せない様子だった。

 

 

 

「――〈解呪(ディスペル)〉」

 

 

 ジュードが言葉を発すると、術式が足元に広がって発光し始めた。

 

 

「…………え?」

 

 

「これは……」

 

 

「魔力が元に……」

 

 

 光が収まると、バリっと電流が走り三姉妹の呪印が解ける。

 

 

 

「声に魔力を編み込めば、直接触れずとも解呪できるんです。勿論、色々制限はあるので使い勝手は悪いんですけど……」

 

 

 ジュードは肩を落とし、「じゃあ、早速だけど此処を出ましょう」と微笑する。

 

 

 

「……色々と聞きたい事は有りますけど、一先ずは脱出ですね」

 

 

 口から出そうになる疑問を呑み込み、首肯する。着替え終わったフローラは妹達に「行きますよ」と声を掛けて、ジュードの後をついて歩く。

 

 

 

 レンガ造りの通路は、ランプの淡い光で照らされている。足元には死体がチラホラと転がり、瓦礫(がれき)も散乱していた。

 

 

 

「う……。皆死んでる……」

 

 

「彼らは決して弱くないのでしょうが……、全員一撃で殺されていますね……。ドロイとかいうエルフは、噂通り一級ほどの力は有るのかも知れません」

 

 

 

 アリシアとセレストが緊張した表情で周囲を警戒しながら歩く。その視線の先には自分を犯した者達の姿も――。

 

 

 

「騎士団もそういう評価でしたね。恐らく止められるのは、この世界でただ一人。彼女だけだと思います」

 

 

 前を歩くジュードは後ろを振り返らないまま淡々と告げる。

 

 

 

「彼女というと……、ヴァンダ(・・・・)グロール(・・・・)、ですか……?」

 

 

 落ちていた剣を拾いながら、フローラは少し驚いた様子だった。確かにドロイは凄まじい魔力の密度ではあったが、そこまでとは思っていなかったのだろう。

 

 

 

「そうです。ドロイの実力は騎士団長を凌駕してますから、現代最強の魔導師である彼女でなければ、対抗は難しいでしょう。……意外と狭い拠点ですよね。もう出入り口です」

 

 

 

 ドロイの姿の時、既に壊してしまったので出入り口だった場所は、今はただの穴だ。大きく瓦礫が崩れ、ドアは消え去り、外が丸見えの状態である。

 

 

 

 冬の冷たい空気が心地よかった。雨も降っていなかったのだろう。汗と精液で充満していた地下拠点とは違う。空気が澄んでいて、息を吸うだけでも心地が良かった。

 

 

 

「久しぶりの月明かり……。何か感動しますが……、油断は禁物です。帰り際に襲われる可能性だってあると思うので」

 

 

 生い(しげ)る草を踏み歩きながら、ジュードが振り返る。

 

 

「……そ、そうですね」

 

 

 フローラは首肯し、アリシアやセレストも「敵が潜んでるかもだもんね……」「呪印も解けたばかりで万全では有りませんからね……。油断はできません」と納得した様子。

 

 

 

 こうして周囲を警戒しながらジュード達は下山していくのであった――。

 

 

 





【あとがき】

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