※この作品はR-18です。

【可哀想】じゃなきゃ抜けない!   作:BIBI

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第5話 人生を犠牲にして、妹を守るのが兄!

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 洞窟の中に作られた檻。そこで生活しているエルゼは衣服を剥ぎ取られ、今は裸。着る服もないので冷たい壁を背に、ただ時間が過ぎ去るのを待っていた。

 

 

 股からドロドロと粘着いた白濁液(はくだくえき)が流れ出ている。それを虚ろな目で見つめ、彼女は恐怖に苛まれていた。

 

 

「…………」

 

 

 下腹部を擦りならが、エルゼは嫌な予感で頭が一杯だった。

 

 

 着床は早くて数時間……。遅くても四日だと言われて、今は四日目……。

 

 

 仮に、今助け出されたとして、素早く着床を使用してもらったとしても……、もう私のお腹には、モンスターの子供が……。

 

 

 

 モンスターって出産の時、腹を破って出てくる事もあるって……。もしかして、私、死ぬのかな……。い、嫌だ……。産みたくない……。

 

 

 

 モンスターの子供なんか産みたくない……。

 

 

 最初の二日までは快楽に溺れ、エルゼも楽しんでいる所はあった。しかし四日目を迎えた今はもう、現実に引き戻されたように憔悴し始めた。

 

 

 

 快楽だけでは、もう現実逃避は出来なかったらしい。モンスターの子供を孕んでしまったと意識し、その悍ましさ、出産の恐怖に打ち震えていた。

 

 

 

「助けて……」

 

 

 そう呟いた時だった。遠くから何かが崩れる音がする。「ギャ!」「ギャギャギャ!」と沢山のゴブリン達の声が聞こえ、ドタドタと足音も響く。

 

 

 

 そして暫く物音や叫び声が続くと、何事もなかったかのように静かになった。

 

 

 戸惑いの中、鉄格子を握り外を見た時――。

 

 

「――助けに来たよ」

 

 

 兄のヴィムが遠くの曲がり角から現れた。剣を鞘に収めるとキンと音が鳴り、ガタガタと鉄格子が崩れる。

 

 

「兄、さん……」

 

 

 エルゼは鉄格子の外に出られた。震える足で、涙が零れ落ち、恐る恐る兄に近づく。歓喜と安堵で胸が苦しくなって、でも今の自分があまりにも情けなくて、その場で両膝を突く。

 

 

 

「兄さん、私……」

 

 

 三歩前には兄が居て、涙を流しながらエルゼは見上げる。

 

 

「もう、私……、汚され、ちゃって……。モンスターだけ、じゃなくって……、人からも犯されて……――」

 

 

「間に合うか分からないけど……、僕が〈着床〉を使ってみる」

 

 

 苦しそうに喋るエルゼを遮り、その場でヴィムは服を脱ごうとした。

 

 

「…………ッ。駄目……。そんなの……。止めて……」

 

 

 一瞬期待が目に込められた視線を向けてしまうが、エルゼは目を伏せ兄を拒絶した。

 

 

「近親相姦だとか言っている場合じゃないだろ……」

 

 

 しゃがんで膝を突き、ヴィムはエルゼに優しく話し掛ける。

 

 

「…………。違う……、私……、もうここで、沢山汚い事をさせられて……。ゴブリンだけじゃないの……。ゴブリン達に飼われた人が、もう一人いて……、そのお爺さんにも私、凌辱されてしまって……。舌で、お尻の穴まで掃除しろって……、私言われた通りに……。こんな汚れ切った私に、兄さんが触れたら駄目だから……」

 

 

 

 感覚がズレてしまっていた事を、エルゼは話しながら自覚する。

 

 

 ゴブリンやお爺さん相手に体を好き勝手にさせ、口で色々と汚いと思いながら奉仕していた。それは普通に考えれば悍ましい体験だが、やっている時は暴力を振るわれる恐怖で普通の事だと受け入れてしまっていた。

 

 

 

 今、兄に話しながら彼女は恥辱(ちじょく)に震えている。深く考える余裕、冷静に慣れる状況ではなかったとはいえ、あんな事を公爵令嬢の自分がやらされていたのだと思うと、悔しくて情けなくて何より恥ずかしかった。

 

 

「…………」

 

 

 うわぁ。こうして言葉にされると、凄く酷い事されてるじゃん。尻の穴って……。流石にそれは可哀想だ……。何でエルゼみたいな生まれも育ちも良くて真面目に生きて来た子がこんな目に遭うのか、世の中って残酷すぎだろ……。

 

 

 

 表情はシリアスだが、内心でヴィムは自分がやった事を棚に上げ、呑気にエルゼを哀れんでいた。加えて自分のやった事とはいえ、若干彼はドン引きしている。

 

 

 

「気にしなくて良い。僕は冒険者として活動してきたから、そういう話は何度も見聞きしてる。全部知った上でエルゼを助けたいんだ」

 

 

 

 正直説得が面倒臭いのだろう。ヴィムは靴を脱ぎ捨て、服にも手を伸ばす。それを見て「…………ッ」兄からの強い愛情を感じ取ったエルゼは、また涙が込み上げた。

 

 

 

「無駄、だから……。もう、四日目だから……。多分、私、孕んじゃってる……。意味がないから……。兄さん、だけは、綺麗なままで、いて……」

 

 

 エルゼは申し訳なくて苦しくて仕方がなかった。兄の厚意、善意に寄り縋り、強く拒めない。こんな弱くて卑怯な自分なんて優しくされる資格がない。

 

 

 そう頭で理解していても、モンスターの子供なんて産みたくないという恐怖と、久しぶりに会えた家族からの愛情で彼女は心を強く保てなかった。

 

 

 こんな言い方したら兄さんが優しくしてくれるって分かってるのに……、私は――。

 

 

「……間に合う可能性が1%でもあるなら、やってみる価値はあるよ。近親相姦は嫌かも知れないけど、耐えて欲しい。ごめん……」

 

 

 

 真剣な眼差し。まだズボンは脱いでない状態だが、上半身は裸で鍛え抜かれた体を晒している。ヴィムは何の抵抗もない様に、自分と似た顔立ちのエルゼの頬に触れた。

 

 

 

「…………。嫌じゃ、ないよ……。兄さんの、子供なら、嫌じゃないから……」

 

 

 躊躇せず汚れた体に触れてくる兄に、エルゼは胸が苦しくなる程に強く幸せを感じてしまう。久しぶりに触れた家族の温もり。モンスター達の欲望の捌け口にされ弱り切った今の彼女は、兄の優しい言葉に抗う術を持たない。

 

 

 

 近親相姦なんてホントは、嫌で嫌で仕方がないはずなのに……。御父さんや御母さんに軽蔑されてもおかしくないのに……。兄さんは自分の人生を犠牲にしてまで、私を――。

 

 

 

「ん……♡」

 

 

 強く抱き寄せられ唇が重なり、自然とエルゼは舌を絡めた。兄妹なのに、まるでお互いが慣れ親しんでいる様に何の抵抗もなく、唾液を交換する。

 

 

 

 心も見た目も醜い存在に初めてを奪われ続けた彼女にとって、兄の様に容姿が優れ心許せる相手とのキスは特別な物に思えた。

 

 

 

 ずっと……、キスしていたい……♡ 何か、凄く、気持ちが良い……♡ こんなの、初めて……♡

 

 

 もう散々体を弄ばれて調教済みな所為か、キスをするだけで激しくエルゼは発情する。早く兄の子供が欲しいと欲望が駆り立てられた。

 

 

 

 そして――これから半日もの間、二人は激しく求め合う。エルゼは自分達が血の繋がった兄妹だという事を忘れ、兄に子種を求めて媚び続けた。

 

 

 

 

 

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