「あ、百嶺。寒かったら暖房つけるからね」
「多分平気」
服を脱ぐ前提で部屋の冷房はつけてないし、今は羞恥で顔を真っ赤に染めていてむしろ暑そうだけど、百嶺は寒がりだからな。ほとんど裸の格好だと寒いかもしれない。
「それより、普通に座っていい?」
何かと思ったが、そういうことか。
もしこれが麻雀卓での脱衣麻雀なら椅子に座るだけだし、下半身は麻雀卓が隠してくれるが、スマホは何も隠してくれない。姿勢を指定されれば丸見えのまま麻雀を打つことになってしまう。
「あ、そこは自由だし、隠してもいいよ。立ったままとかも考えたけど、それだと疲れちゃうし」
「分かった」
流石の
「んっ」
……いや、安心するのはまだ早かったか。
床が冷たかったのかお尻が触れた瞬間、びくっとしていたのがエロいし、脚を交差させた三角座りもエロい。
対局中は秘所を隠したいのだろうけど、小さなお尻は隠せていないし、俺はあの脚を退ければ百嶺の恥ずかしい部分が丸見えになると知っている。
それに、普段は脚を組まない百嶺がブラジャーだけの姿で脚を交差させている。その事実に何より興奮する。
「じゃあ再開するね」
百嶺がエロすぎるから待って欲しいとは流石に言えず、心を落ち着ける間もなく対局が始まってしまった。
しかし、その必要は無かった。
「ダブルリーチッ!」
「まじ?」
「……二人とも、早すぎ」
親の一巡目。何も考えることなくリーチすることができたのだ。
しかも、菫紅は百嶺と違い安全牌を残しつつ堅実に打っているが、こういう何が安全か分からない状況だと、百嶺と同じように自分のアガリだけを意識して打つようになる。
つまり菫紅が振り込む可能性も充分ある。これはチャンスだ。
「っていうか今の、ツモ切りリーチだったよね?
「あ、一番珍しい
天和は確か、親が一番最初にツモった牌でアガる。という役満だった筈だ。あまりピンと来ないけど、菫紅の興奮具合から凄いことが起きたのだと理解した。
「そうそう。確率が約0.0003%の、めちゃめちゃレアの役満。惜しかったね」
「そんなに低いのか。アガりたかったな」
この脱衣麻雀で1日裸で命令を聞くのは役満に振り込んだ場合なので、ツモで役満をアガった場合はそうはならないが、点数は高い。もしアガれていたら二人は16000点払い、菫紅は一気に下着姿に。百嶺は全裸になった上に3回も罰ゲームを受けることになる。
しかし、菫紅からは脱衣麻雀のルールとか関係なく、役満をアガれたら嬉しいという純粋な気持ちで言っているのが伝わってくる。自分が得意な麻雀での勝負を挑んできたり、敵意剥き出しで裸にさせると言ってきたりするが、根はいい奴なのだ。
「菫紅。ロン」
まあ、だからといって見逃したりはしないが。
ダブル
「もー!高い方で振り込んでるし!!」
そう。もし菫紅が
しかし結果としては満貫な上に、俺は親なので点数が増える。菫紅は12000点を支払い、3枚も脱がなければいけなくなった。
「菫紅にも脱いでもらおうか」
「ん。ちゃんと真ん中で」
自分から言い出した上に、百嶺がしっかりと真ん中で脱いだので反論できないのだろう。菫紅は部屋の真ん中に移動してから、靴下を脱いだ。
「とりあえず私も5枚しか着てないから、これで2枚ね」
「俺にはパンツで調整してもいいって言った割に、靴下で調整するんだな」
「うっさい」
菫紅は顔を赤くしながらも、両手を交差させるようにしてTシャツを捲り上げていった。肌着が無いのでそれだけでお腹が見えるし、そのまま赤いブラジャーも見えた。百嶺の下着とは違い普段用なのか、装飾は少なく、布地も多いような気がする。
周りを気にせずに脱げば恥ずかしくないし、俺も興奮しないとでも思っているのだろうけど、菫紅のブラジャーと深い谷間を見ただけでエロいと思っているし、着替えを覗いているようでむしろ興奮してしまう。
Tシャツを脱ぎ終えた菫紅は、少し髪を整えてからTシャツを畳んで、百嶺が脱ぎ捨てていた服もついでに畳んでいる。
というか丸見えのブラジャーを隠さず、普段通りに過ごしているだけでこんなにもエロくなるのか。いつも以上におっぱいが揺れているし、その度に谷間の線が変化していく様子まで見えて、本当に興奮する。
「……流石に見すぎでしょ」
ガン見されていることに気が付くと、先程とは別の理由で顔を赤く染め上げた。いつも通りにしている菫紅もよかったけど、俺の視線を自覚して、羞恥に耐える菫紅もいいな。
「百嶺にも言ったけど、そういうゲームだろ」
「そうだけどさ……」
菫紅はスカートをあまり履かないし、行儀がいいから捲れて下着が見えたことも数回しか無い。その時も一瞬見えただけで顔を真っ赤にしていたので、こんなに堂々とブラジャーを見られるなんて恥ずかしすぎるのだろう。
「ちなみに、お姉ちゃんのブラは普段用の。勝負用はこれ」
「ちょ、百嶺っ?!」
「さっきのお返し」
下の毛がまだ生えてないとバラされた仕返しか。
百嶺は後ろにあるタンスから青いブラジャーを取り出すと、俺に向けて掲げた。百嶺の下着はフリルを多用した可愛いや美しいを求めた下着だったが、菫紅のそれはエロいの一言に尽きる。
そもそもの布地が少ない上に、生地が薄すぎて百嶺の手が透けて見える程だ。もしあれを着けても何も隠せないだろう。隠す為の下着ではなく、おっぱいを飾る布と言った方がいい気がする。
「ちなみにサイズはF65」
「Fカップなのか……」
ブラのカップ数なんてよく分からないけど、大きいのは菫紅のおっぱいと、掲げられたブラジャーを見れば分かる。これがFカップの大きさみたいだ。
にしても、二人とも勝負用の下着を用意してあるのか。ゴムを買ってある俺も人のことを言えないが、二人も準備は万端らしい。
「もう……。ほら、戻すから渡して」
「ん」
満足そうな百嶺が勝負下着を渡すと、菫紅が畳んでタンスに戻した。下着姿を見られるのと、用意していた勝負下着を見られるのはまた違った恥ずかしさがあるのか、更に顔が赤くなっている。
「見せるのも、もう終わりでいいでしょ?」
「まあ、下も見たいし次に進めるか」
「……ばか」
菫紅はサービスタイム終了と言わんばかりにおっぱいを隠しているけど、俺はブラジャーだけで満足するつもりはない。
「お姉ちゃんが発案者。自業自得」
「だってさ、お姉ちゃん」
「もう。いいからやるよ!」
顔を真っ赤にした菫紅は、元の位置に戻って正座をすると、左手で胸を隠しながら右手でスマホを持った。片手で操作するなんて難しそうだけど、見られながら打つよりはいいと判断したのだろう。
「ん。それポン」
「2回目か」
「どーするかなぁ……」
次の局が始まると、百嶺が南と白をポンした。
ブラジャーを見られて明らかに調子が狂っている菫紅とは対象的に、百嶺は割れ目まで見られたにも関わらず、いつも通りに打っているように思う。普段から点数差が開いても落ち着いているし、こういった部分は百嶺の強みだろう。
「俺はリーチ」
「むぅ」
しかし、負けてられない。俺の待ちは西だけなのでアガれるかは微妙だが、このまま連続でアガって、1位を目指したい。
「菫紅、それロン」
「なっ?!」
点数は少し低いものの、菫紅からアガれた。そして脱がせたのは大きい。
「お姉ちゃんがリーチに振り込むの、珍しい」
「よっぽど恥ずかしいんだな」
いつもの菫紅なら百嶺が積極的に仕掛けていて、親の俺がリーチをした時点で諦めるし、なんなら俺の手が七対子なことまで見抜いて西を出さなかったと思う。ここまで判断力が鈍る程に羞恥を感じているらしい。
「もう……」
菫紅はスマホをベッドに置くと、両手で胸を隠しながら部屋の真ん中に移動した。百嶺に提案したのを後悔していそうだ。
「ブラを脱いでもいいんだぞ?」
「ばか。脱がないに決まってるでしょ」
そう言いながら胸を隠していた両手を下ろした菫紅は、ショートパンツに手を掛けた。そして、少しずつ下ろしていく。上半身が下着姿だったこともあり、すぐにブラジャーと同じ赤いのショーツが見える。
……エロいな。
菫紅はおっぱいだけでなくお尻も大きいから、みっちりと詰まっている感じがして、ショーツの向こう側を意識させられる。それに、脱ぐ為に少し屈んだ結果、谷間の奥深くまで見えているのもエロい。
谷間をガン見されているのに気付かないまま、菫紅は足を上げてショートパンツから片足ずつ抜いていく。百嶺は床に落として脱いでいたけど、脱ぎ方にも違いがあるらしい。
「ほら。これで満足?」
ショートパンツを畳み終えた菫紅は手を後ろで組んで、下着姿を見せてくれた。
こうして改めて見ると、本当に成長したというか、大人の身体になったと思う。大きなおっぱいはもちろん、細いくびれとボリュームのあるお尻にも蠱惑的な魅力があるし、体を動かすのが好きだからか引き締まっていて、格好いいとさえ思わされる。
俺は二人とも好きだし、どちらがいいとか決められないけど、百嶺が菫紅の身体と比べて、子どもっぽいと気にしてしまうのも少し分かる気がする。
「……そんなに見たかったの?」
「そりゃあ、見たいに決まってる」
あまりに夢中になっているからか呆れられてしまったが、好きな女の子の下着姿を見たいと思わない男子高校生なんて、この世に存在しないだろう。
「もしかして、我慢してた?」
「ばか。菫紅と百嶺が相手なんだから、どうしても見たかったら正直に頼むよ」
二人は俺が見たいと言えば見せてくれるし、触るのも、その先もさせてくれる。なんならいきなり押し倒して、服を脱がしても受け入れてくれるだろう。俺が二人の頼みなら何でも受け入れるのと同じだ。
それでも頼まなかったのは、二人とはいつまでも一緒に居るのだし、時期が来れば自然とそういうことをすると確信していたから、今くらいは幼馴染以上恋人未満の距離感を楽しもうと思っていただけだ。我慢や遠慮をしていた訳ではない。
「ならよかった」
「そもそも、俺が我慢してたら気付くだろ?」
「まあね」
「当然」
もし仮に俺が我慢したとしても二人には気付かれるし、その上で遠慮すれば脱衣麻雀としてではなく、部屋でいきなり服を脱いででも下着姿を見せてくるだろう。
今でこそ脱衣麻雀さえ普通にする仲だけど、少しの遠慮を覚え始め、異性として意識し始めた小学生の頃は、似たようなことがよくあった。
菫紅が俺の汗の匂いを嗅ぎたいと思いつつ我慢していれば、体育が終わった瞬間に連れ去って、床に押し倒した菫紅に汗まみれの服を押し付けて匂いを嗅がせた。
百嶺がハグを遠慮していれば無理矢理にでも抱きしめて、遠慮しないと約束するまで離さなかった。
俺が二人と手を繋いでの登下校が恥ずかしいとわざと荷物を持つようにした時なんて、寝ている間に手錠で繋がれて、朝ごはんはもちろん歯磨きやトイレまで三人ですることになり、なんなら遅刻もした。
今考えると流石にやり過ぎだと思うが、小学生だから許されたこういった強引さがあったからこそ、今の遠慮ない関係が築けて、いつまでも一緒に居ると確信できているのだろう。