カルデアを徘徊していると、前に医務室で少し相手してもらった女性サーヴァントが居たので呼び止めた。その相手というのは、真っ赤な衣装とヒール、そして口の悪さが特徴の弓兵、バーヴァンシーのことだ。
偶然にも再び会うことができたので色々と話を聞こうとしたのだが、呼び止めてから気付いた。もう一人、別の女性サーヴァントがいたことに──バーヴァンシーの前を歩いていた女性サーヴァント、彼女はモルガン、このカルデアでも有数のトップサーヴァントの一人だ。
「げっ、テメーは……あん時のスタッフ……」
「…………バーヴァンシー、彼は何者ですか?」
「あ〜……え〜っと……その、この前お母様に言われて定期検査ってやつ受けに行った時あるでしょ。その時、私を検査した雑魚」
「ああ……たしか、あの日は随分と身体の調子が良いとはしゃいでいましたね。我が夫とも楽しそうにしていたので、覚えていますよ」
「……ッ……お、お母様ッ!?」
バーヴァンシーは先日、医務室で会った時とは随分と雰囲気や話し方が違う。モルガンのことをお母様なんて呼んでいるし、口調は基本的に同じだがニュアンスが全く違う。たぶん、モルガンの前では猫を被っているのだろう──ほら、バーヴァンシーが睨んできた、おそらく当たり。
「貴方のおかげで、あの日は楽しそうな娘が見れました。悪辣蒙昧な娘に代わり、貴方に感謝を──では行きますよ、バーヴァンシー」
「……あ、は〜い、お母様……チッ、とっとと失せろや」
やはり無表情ではあるが、心なしか微笑んだように見えたモルガンは踵を返すと廊下の向こう、自室らしき扉の向こうへ消えていく。
そんな彼女を見送りながらも、咄嗟にバーヴァンシーは追い掛けようとする──が、わざわざ彼女は部屋の前で足を止め、こちらと相対するよう向き直り、捨て台詞を吐き捨てる。おまけとばかりに舌打ち中指を立ててから、部屋の中へと消えていった。
先の二人の会話から、擬似的だろうが互いに母娘と認識しているのが推測できる。あと噂だが、彼女はマスター藤丸を我が夫と呼ぶというのも聞いている──なるほど、この状況なら……うん、寝取り母娘丼プレイだな。
そう思い至ると催眠アプリを起動し、バーヴァンシーとモルガンが入って行った部屋に対して【ゲストへの対応は性接待を行うのが常識と上書き、ゲストの言うことは絶対と設定、部屋へ訪れた利用者をゲストと認識、マスター藤丸から利用者をゲストとして歓待するよう言われている記憶を挿入】と設定。
これで、あとは部屋に入れさえすれば好き放題できる。だが、先のパワーバランス的に対応するのはバーヴァンシーだらうと予想する──はたして、すんなりと部屋へ入れてくれるかどうか。
一抹の不安を抱えつつも、モルガンとバーヴァンシーが入って行った扉の前へ立ちノックを数回──すると、こちらの予想に反して、すんなりと扉は開かれた。
「……はい、どなたでしょう?」
だが、扉が開くかどうかなど些細な問題だったと今更ながらに気付く。それは、扉を開き目の前に立つ大柄な女性サーヴァントの存在──モルガンとバーヴァンシーが入室したからといって、それ以外の人物が部屋の中に居る可能性を考慮していなかったのは落ち度だ。
幸いにも、催眠は部屋に対して施しているため目の前の大柄な女性サーヴァント、たしか妖精騎士バーゲスト。普段の白い鎧ではなく、なぜかメイド服を着ているが、それはさておき──彼女にも催眠が効いているはず、というか効いてくれていないと困る。
「……ああ、マスターが言っていたゲストというのは貴方ですのね。どうぞ、こちらへ。モルガン陛下がお待ちです」
その言葉に、ホッと胸を撫で下ろす。とりあえず入室までは何とかなりそうだ、そう考えつつ入室を促してくるバーゲストの横を通り部屋へ足を踏み入れた──その瞬間、目の前の光景に絶句してしまう。
部屋の中は、カルデア式の量産部屋ではなかった。
まず驚いたのは部屋の広さだ、量産部屋に比べ数倍の面積がある。次いで、壁一面に敷き詰められた窓だ、それだけでも異様なのだが、外に広がる景色は、もはや理解不能。まるで南国リゾートに建つ、高く巨大な建造物からの眺めだった。
おまけに調度品も全てが違う、アンティークで煌びやかな、いかにも高価そうな物が取り揃えてあるだけでなく、ソファーやキャビネットなどの家具までも備えてあった──ここまで来れば、扉を潜った先は高級ホテルでした、と説明されたほうが納得性があるくらいだ。
「驚きましたか。こちらの部屋はモルガン陛下の魔術で拡張されているのです、あちらにはキッチンとバスルームもございますわ──念の為に申し上げておきますと、あくまで改装の範疇ですのでカルデア側に負債はございません。ああ、それと、窓の外の景色は投影でして──」
淡々と説明するバーゲストだが、何も頭に入って来ない。あまりにも現実離れしているせいだ──ん、それよりも先ほどの説明で、彼女は調度品や家具に対してコメントしてなかった気が…………つまり、本物………気付かなかったことにしよう、そう自分に言い聞かせる。
「陛下、お客様がいらっしゃいましたわ」
ボーッとしていたが、バーゲストの声にハッとする。彼女が目を向ける方向には、窓から外の景色が一望できるところへ鎮座するソファー。ふと見れば、先ほど見たモルガンの後ろ姿が確認できる。
モルガンは立ち上がると振り向き、こちらを一瞥。彼女は鋭く熱のない瞳で頭の先から足元までを値踏みするように見つめてくる──こちらが全裸なせいか、図らずも視姦されているような錯覚に陥り股間の肉棒が反応してしまう。
「先ほど会いましたね。二度手間となったことに多少は思うところがありますが、今回は不問とします──では改めて、私は妖精国女王モルガン。此度は我が夫より貴方への饗応を任された、いわゆるホストです」
淡々と流れるように挨拶を済ませたモルガン、そんな彼女の手慣れた応対に返事しようと口を開いた──その時、ソファーの背もたれから頭が生えた。そう見えたが実際は背もたれの向こうに居たであろう人物が、顔を覗かせただけなのだが。
「やっぱテメーかぁ、マスターがよろしく言ってた雑魚っての」
ソファーの向こうから出てきたのはバーヴァンシーだ、彼女は面倒くさそうに、溜息混じりに、髪を掻き上げながら近付いてくるとモルガンに並び立つ。
「バーヴァンシー、何度言えば分かるのだ。たとえ忠臣だろうが、罪人だろうが、痴れ者だろうが、ホストとしてゲストを招いたのであれば礼は尽くさねばならん──はぁ、お前はバーゲストと共に軽食とワインの準備を、その間の饗応は私がやろう」
「ゔっ……はい、お母様……ッ……チッ、行くぞバーゲスト」
「畏まりました、モルガン陛下──あ、ちょっと待ちなさいバーヴァンシー。先に言っておきますが、もてなすのてが面倒だからと言って一服盛るつもりではありませんわよね?」
ぴしゃりっ、とバーヴァンシーを嗜めたモルガン。さらには自然な形でバーヴァンシーを引き離し頭を冷やす時間を与えるだけでなく、暗にバーゲストへ会話相手、監視、もてなす準備などの仕事を一纏めにして任せるという、指導者としての統制力、人を使う能力を見せつけられてしまった。
あれよあれよと、バタバタと騒がしくキッチンへ続くと説明された扉の向こうへ消えていくバーヴァンシーと、メイド姿のバーゲストを見送ってしまう──口を挟む暇がなかったせいで、モルガンと二人きりで部屋に取り残されたワケだが、こちらの事情など露知らずの彼女は疲れた様子で溜息を零すと頭を振る。
「気を悪くしないでほしい、アレでも可愛い娘なのだ……ッ……むっ、そういえば貴方を立たせたままだったな、気が利かなかった、許せ──では、そちらのソファーへ」
[素直じゃないところも含めて、可愛いと思いますよ]
[わざわざ、すみません。では、失礼します]
促されるままソファーへ座ると、モルガンも隣へ腰を下ろす。ふわっ、と高貴な甘さと爽やかな香水らしき匂いを振り撒きながら恭しく座る優雅な姿に見惚れてしまう──そのせいで、気付くのが遅れた。
モルガンが身体を寄せ、肢体を肩口から腕にかけて、ドレスに収まる形の良い乳房を押し付けてくる。さらには、こちらの首筋へ顔を寄せてくると鎖骨へ口付けながら、股間の肉棒を掌全体で撫で上げてきた。
「んっ、ちゅ……そう言ってもらえると有り難い、なにせゲストには性接待にて饗応するという最低限の常識すら守らぬのでな……悪辣であれと言った私が言えた義理ではないが、アレは誤解されやすいのだ──……ッ……おっ、と……これは……ふむ……」
首筋へ顔を寄せるモルガンが喋ると、吐息が肌をくすぐっていく心地よい感覚。それを楽しみつつも、興味深そうに唸りながら自分が弄ぶ肉棒へ視線を落とす。
彼女は指先で亀頭と尿道口の形と場所を確かめように捏ね回し、カリの高さを確かめるように指腹で引っ掻き、太さと硬度を確かめるように竿を握り五指を絡め、重さを確かめるように玉袋ごと睾丸を持ち上げてきた。
[……ッ……うっ……]
[……あ、あの……なにか?]
「……ああ、いえ……我が夫のとは、ずいぶん違うのだな、と。私の手に収まり切らない程に大きく、固さも太さもまるで違う、睾丸もパンパンで、はち切れんばかり……それに……スンスンッ……んお"ッ……この生臭く、腹に響くような、ひどい匂い……スンッ、スンスンっ……お"っ……ひと嗅ぎする度に、まるで頭を殴られたような衝撃が……」
そう言いながらモルガンは少しずつ背中を丸めていく、自身が愛撫する肉棒を凝視したまま、まるで誘われるように顔を近付け──何度か亀頭の先で鼻を鳴らし、吐息を吹き掛け、ちゅうっ、と先端へ吸い付いてきた。
「……ん、むっ、ちゅ……んお"……フーッ、フーッ……ちゅる、むちゅ、んむッ……ふ、ぅ……すごい、におひ、ら……えぁ〜ッ、れろ、れろぉン……」
肉棒を舐め上げるモルガンの舌は、まるで生きているかのように舌先から舌裏までを艶かしく、素早く、激しく這い回る。その動きは明らかに、熟練者のソレ。
先の言葉から推測するに、この舌技は藤丸の粗チンにも披露されていることだろう。モルガンが満足したのか、どれくらい保ったのかは気になるところだ。
[……ッ……フェラ、上手すぎませんか……ッ]
[これは藤丸も大満足でしょう、羨ましいですな]
「ちゅる、んっ……ッ……ぢゅぞぞぞぞッ、んっ、ちゅぽんッ……さぁ、どうでしょうか。その時は舌を這わせただけで我が夫は射精されたので、満足してはくれているのでしょうが……」
肉棒から顔を上げながら口元を拭うモルガンは、淡々としながらも、どこか物憂げな様子。そりゃあ藤丸の些末なアレに加えて早漏ときたら、そんな表情してしまうのも仕方ないことだろう──となると、彼女は本番行為で絶頂させられたことすらない可能性がある。あくまで予想だが、なんとも興奮する話だ。
その時、キッチンの方の扉が開き銀色のトレイを持つバーゲストと、赤紫の液体が注がれているワイングラス片手にバーヴァンシーが戻ってきた。
「お待たせしました、陛下」
「……ッ……お母様、そいつに近付き過ぎじゃない?」
小気味よい音を立て軽食をテーブルの上へ並べているバーゲストは、どこか疲れたように、しかしバレぬよう小さく溜息を一つ──そんなこと露知らず、こちらへズカズカと近付いてきたバーヴァンシーは恭しくワイングラスをモルガンへ手渡していた。
「先ほどまで歓待即尺ねっとりフェラに勤しんでいたのでな、仕方あるまい──時にバーヴァンシーよ、そろそろゲストを性接待でもてなすという常識を弁える程度には、頭も冷えた頃でしょう。バーゲストと共に勤しむがいい、私に恥をかかさぬように」
そこまで言い切ったモルガンは、手渡されたワイングラスを傾ける。対してバーヴァンシーはといえば、口を何度も開閉するだけ。反論しようと口を開き、いやしかし、と噤むを繰り返しているのだろう。
さらには、こちらを睨むも、すぐに顔を逸らし明後日の方へ視線を巡らせる、という挙動不審な行動。バーヴァンシーは、それはもう盛大に悩んでいる様子だった──だが、意を決したのか彼女はソファーの前で膝立ちになると、大股を拡げるこちらの太腿をカリッ、カリッと爪で引っ掻いてきた。
「はい、お母様……ッ……」
「やれやれ、ようやく観念したかバーヴァンシー。キッチンでの暴れっぷりを見ていた身としては、部屋を飛び出して行くのではないかと気が気でなかったぞ」
そんなバーヴァンシーの隣へ、同じようにソファー前で膝立ちになったメイド姿のバーゲストが呆れ顔を浮かべる。その大きくも滑らかな掌と指を、こちらの太腿へ這わせ撫で回しながら。
「っせぇ……チッ、さっさと済ませんぞ……ゔっ、え"……」
「やれやれ、口の減らん奴だ……すみません、精一杯ご奉仕しますので、どうかご容赦下さい……ッ……まぁ、なんて逞しいの……スンスンッ、お"っ……くっっせぇですわ……フーッ、フーッ……っあ〜っ、えれぇッ……」
こちらの股に挟まるバーヴァンシーとバーゲストは、どちらともなく顔を寄せる。だか、その反応は真逆だった。
肉棒へ顔を近づけたバーヴァンシーは顔をしかめ、まるで汚物でも見るような目でソレを睥睨するだけ──対するバーゲストは肉棒を見るや、うっとりした様子で鼻を何度か鳴らすと、鼻息荒く待ち切れないというように大口を開け舌を押し付けてくるほど積極的だった。
「……っあ"〜ッ、くっさ、くっっさッ……マジでくせぇ……ぅえ……ッ……クソがっ、何で私が、こんな臭くて、きっねぇの、しゃぶらねーといけねーんだよ……ッ……ん、ちゅ……むっ、ちゅ……ぉ"、ゔげぇ……ちゅ、ちゅ……」
「……ぢゅるるっ、んっふ……ぇあ……れろぉ、んお"ッ……舌がピリピリしますわ、それに頭もボーッとして……フーッ、フーッ……あ〜、辛抱堪りませんわッ、む……ぢゅる、ぢゅるるっ、んぶっ、ふーっ、うッ……じゅぞぞぞぞぞッ!!」
肉棒の先端、亀頭へ唇だけ触れるような口付けを降らせ緩やかな刺激を与えてくるバーヴァンシーと、裏スジや竿へ激しく吸い付き、甘噛みし、舐め上げていき強烈な刺激を与えてくるバーゲスト──ソファーへ座り彼女達を見下ろしていると、凄まじい征服感にゾクゾクと背筋へ悪寒のような痺れを感じ震えてきた。
時おり、こちらの視線が気になるのか瞳だけで見上げてくる二人の姿も大変ソソる。
圧倒的な怒りに満ちた瞳を向けながらも、肉棒へ口付け奉仕するバーヴァンシー。こちらの反応を伺うような慎ましさを宿す蕩けた瞳を向けながらも、肉食獣のように貪欲に肉棒を貪るバーゲスト──何から何までが、こちらの情欲を煽ってきて意図せず肉棒が固くなってしまう。
「いかがかな、我が娘と忠臣のダブルフェラは……ふむ、おちんぽ気持ち良さそうにビクつかせ、先走りも糸引き垂れるほどか……相当、お気に召したらしいな──では、私も参戦させてもらうとしよう」
肉棒から登ってくるバーヴァンシーとバーゲストの口淫から与えられる快感に背中を震わせていると、不意にモルガンが身体を預けるように、しなだれかかってきた──さらには黒いニーソとブーツに飾られた細く長い脚を腰へ絡ませ、ドレスに隠された柔らかな肢体ごと、形の良い乳房を肩口から滑らせ胸板へ押し付けてくる。
モルガンの背中へ手を回し抱き寄せてやると、それに応えるかのように彼女は手にしていたワイングラスの中身を飲み干してから、唇を重ねてくる──ガチャンッ、とワイングラスが床へ叩き付けられる破砕音を合図に、重ねられた唇の奥から甘く濃厚な葡萄の水塊が流し込まれてきた。
「……ん、むっ……ぶぁッ……ちゅぷっ、ちゅ、んっ、うぅン……」
口内へ流し込まれてきたのは、先ほどモルガンが口に含んだワイングラスの中身。彼女の唾液が混ざるソレを口内へ注がれ手驚くのも束の間、唇を抉じ開けるように長い舌が侵入してきて──口内へ広がるワインの海の中で、淫らに舌同士が絡み合う。まるで生き物のように口内を蹂躙される感覚に、口移しされたワインの味など上書きされてしまった。
「……ッ……ふご、んごっ……フスーッ、スーッ……んっ、はぁ、はぁ……おいバーヴァンシー、そろそろ私にも……しゃぶらせろ……疼いて仕方ない……ぇあ……れろぉ、ン……ぇあ〜っ……」
「……ちゅ、ん……黙れデカブツ……てめぇ、こそ……その無駄にデカい図体なんとかしろよ、狭ぇンだよクソが……ちゅっ、むちゅっ、ぢゅゔぅ、ん、ふっ……ちゅる、ちゅ、むぅ、んっふ……」
いつしかバーヴァンシーも、バーゲストも、肉棒への口淫に集中し始めていたらしい。
慣れで嫌悪感が薄れたのか唇が触れる程度しか肉棒へ口付けていたバーヴァンシーは、悪態こそ吐くものの今では口をすぼめ吸い付き、ちゅっ、ちゅっ、と小気味よいリップ音を響かせていた。
バーゲストは肉棒の根元で深呼吸、蒸れてスレたオスの臭いを肺へ取り込み続けたせいか息苦しそうにしながらも竿から裏スジまで舌で舐め上げると、バーヴァンシーと頬を押し付け合いながら亀頭へ甘噛みしてきた。
少しでも広く、強く、激しく、と奪い合うように肉棒への口淫を激しくしていく二人に追いやられまま、下腹部から滾りが昇っていくのを自覚する──ビクンッ、ビクンッ、と跳ね上がる肉棒を通じて射精を予期したのか、バーヴァンシーとバーゲストは示し合わせたように裏スジへ舌を這わせ、こちらを見上げてくる。
「……ぇあ〜っ……さっさといへよ、ざぁこ……」
「……あ〜っ……お射精、いつれも……ろぉ、ぞ……」
ゾクゾクと背中へ走る悪寒と、腰が抜けそうになる感覚に、つい身体が強張ってしまう。反射的に腰が浮きそうになるも、足と身体を絡めてくるモルガンに阻まれた──こちらに出来ることは、口内を這い回るモルガンの舌を感じながら、二人分の唾液がブレンドされたワインを飲み込むことと、下半身が溶け落ちるような感覚のまま、肉棒から白濁を噴き出すことのみ。
びゅっ、びゅるっ、びゅるるるるッ、と亀頭から噴き出した白濁はバーヴァンシーとバーゲストの顔面を染めていく。粘性を帯び、むわぁっ、と生臭い臭気を放つソレは彼女達の口内はもちろん、頬や鼻先、額に至るまでの広範囲へ幾筋もの軌跡を落とす。
「……ッ……お"えッ……うっ、ぶ……うげ、ぇ……」
「……あン、ひゅごひ……んっ、く……ふっ、ゔっお"……すごいにおい、だ……それに雄々しくて、濃くて……ん、っぐ……まるでゼリーのようだ……熱いのが、喉を伝っていくのが分かる……」
膝立ちのまま背中を丸め何度も咳き込み、口内へ飛び込んできた白濁を反射的に吐き出し、床を汚すバーヴァンシー。その隣でバーゲストは恍惚とした表情を浮かべ、躊躇いなく口内へ吐き出された白濁を嚥下する。
その様を眺めていると、ようやくモルガンが足と身体を離してくれた。無表情のまま口端から伝わるワインを舌で舐め取る姿は妙に生々しく、淫靡で扇情的な雰囲気を纏っていた。
「ふむ、射精直後にも関わらず固いままか、我が夫とは比べるまでもない。なんとも剛毅なことだ──まだ続けたいというのであれば、望みを言うがいい。どんなことでも、誰とでも、可能な限り要求に応えよう」
ソファーへ座り直しながら、いまだ股間で反り立つ肉棒を興味深そうに見つめていたモルガンが、こちらへ視線を戻してきた──艶かしい舐めるような視線を感じていると、おぼつかない足取りで膝立ちしていたバーヴァンシーとバーゲストも立ち上がり、こちらを見ていたのに気付く。
さて、どうしたものかと思案を巡らせる。
順当に、順番に彼女達と本番し犯し尽くすのもいいが……たまには受けに回ってみるのも良いかもしれない、そう思い至ると三人へ各々、指示を下していく。
まずはバーゲスト、彼女にはソファー前へ正座してもらうと隣へ腰掛け、そのまま頭を彼女が履くロングスカートの奥へ隠れる太く逞しい脚へ載せる──いわゆる、膝枕というやつだ。
「えーっ、と……これだけで、よろしいですの?」
そしてモルガンとバーヴァンシーには、ソファーへ腰掛けてもらうよう促した。どこか戸惑うような雰囲気を漂わせながらも従ってくれた彼女達をソファー前で寝転がりながら見上げると──これで、準備完了。
「ハッ、ちょーどいい。このまま踏んでやろうか?」
「……バーヴァンシー、何故お前はいつも……」
[それじゃあ二人とも、痛くない程度に脚で奉仕して]
[ブーツの中で蒸れたニーソを堪能したくてね…]
こちらの踏んで欲しい、という要求を聞くや否やバーヴァンシーとモルガンは目を丸くした。
しばらくは、何やら伺うような沈黙が周囲を満たしていたが──そんな空気の中、先に動いたのはバーヴァンシーだ。履いていたブーツを雑に脱ぎ捨てると赤いハイソックスから、もわぁっ、と蒸れスレた甘重い臭気漂う足裏を顔へ押し付けてきた。
肌触りの良い布地に覆われたバーヴァンシーの足裏が鼻先へ押し付けられると、まず一番に感じたのは湿気。汗を吸った赤ハイソックスがブーツの中で熟成され、湿り気を帯びた布へ染み込んだことにより発生したであろうスレた甘い香気が、ダイレクトに鼻腔へ叩き付けられる。
「はーっ、マジきっっしょッ。普通にヤッときゃいいのに、踏んでくれはドン引きだわ、顔面踏まれてんのにちんぽ固くしてんじゃねーよ、この特殊性癖持ちのドM雑魚がッ……」
先ほどまでとは打って変わり、テンション高く、嬉々として足裏を顔面へ擦りつけてくるバーヴァンシー。彼女のメスガキじみた口調も、こちらを興奮を煽ってくる。
「ふむ、つまり女性がブーツを履くことで蒸れた脚とニーソの臭気に興奮できる、と……度し難いな、理解できん。しかしゲストの要望だと言うのなら、遂行するまで」
バーヴァンシーとは違い丁寧にブーツを脱いだモルガンは、露わになった黒ニーソを履く脚をゆっくり、優しく、肉棒の方へ伸ばすと足裏で踏み付けてくる──湿り気あるキメ細やかな布が、肉棒に付着する唾液や白濁を吸わっていく。水気を帯びたソレが、つつっ、と裏スジから竿全体を撫でていく感覚は未体験の快感だった。
キメ細やかな布地から感じる肌触りはもちろん、乳房や太腿などの軟肉とは違い、鍛えられた筋肉ほど硬くもなく、地面を踏み締めることで必然的に固くなってしまった足裏肉の弾力は不思議な快感を与えてくる。
「最初は性接待とかめんどくせぇなぁくらいに思ってたけど、コレなら多少はマシね。ちょっと気持ち悪いけど、くっせぇ汁かけられたり、疲れたりしないのはマジ楽よね」
「ふむ、足裏だけでなく、他の部位を使うと反応が違うのだな。足裏で撫でてやるのと、爪先で引っ掻いてやるのと、踵を押し付けるの、どれが好みだ?」
ここに来て、二人の脚淫に明確な違いが現れてきた。
バーヴァンシーは罵倒混じりに、ぐりっ、ぐりっ、と顔や鼻先や口へ無造作に足裏を擦り付けてくる。力加減は少し強めで気遣いは皆無、おまけに若干ではあるが臭気が独特かつ少しキツい──だが、逆にソレが良い。
対してモルガンは爪先だけを触れさせ、つつっ、と肌の上を滑らせてみたり、踵を押し付けてみたり、と試行錯誤。踏み付ける力も緩急をつけてみたり、肉棒のみでなく玉袋や腰、下腹部など場所を変えてみたりと奉仕に余念がない──ただ、時おり思い出したかのようにグリッ、と痛気持ち良い刺激を与えてくる。上からの物言いも、興奮材料として大変よろしい。
「腰跳ねてんじゃねーか、お母様と私の脚で、もう堪んねぇってか」
「ふむ、ようやく慣れてきた──ここからは、本気です」
指摘されたことで意図せず肉棒がビクンッ、ビクンッと股間で暴れるのを自覚した。その瞬間、竿部分が程よい弾力の肉に挟まれる感触。バーヴァンシーの足に踏まれながらも薄目を開けると、一瞬だがモルガンが両脚を用いて肉棒を挟み込んでいるのが見えた。
先走り、唾液、白濁で水気を帯びた黒ニーソを履くモルガンの脚が肉棒を這い回ると、得も言われぬ刺激が走る──決して激しいものではなかったが、こちらの意思とは関係なく、体験したことのない刺激が走る度に、射精感が一歩ずつ、ゆっくりと込み上げてきた。
「おらっ、イけよ。犬みたいにくっせぇ足の匂い嗅ぎながら無様にきったねぇ汁だせ、変態性癖マゾちんぽ射精しろ、なんなら、そのまま逝っていいぞ」
顔面を踏みつけてくるバーヴァンシーが履く赤ハイソックスのせいで軽い酸欠に陥っているのか、朦朧とした夢心地のような状態のなか、元気よく跳ね回る肉棒へ意識を集中すると──モルガンが履く黒ニーソが肉棒を挟み込み、ずちゅっ、ずちゅっ、と捏ね回し淫らな水音を響かせる。
もはや気を失う寸前なのか、射精寸前なのか自分でも分からなくなってきた頃、その様子を察したのかバーヴァンシーの見下すような含み笑いが聞こえてきた。
「……フフッ、きったねぇ汁もう出す気満々だな雑魚……ホラいけっ、無様にイケッ、そのまま逝けっ……5秒やるから、お母様と私に感謝しろよ……ご〜お……よ〜ん……さ〜ん……に〜い……い〜〜ちッ」
「……ふっ、ふっ……ああ、もう出そうですか。どうぞ、存分に」
こちらの様子に気付いたモルガンが、ここぞとばかりに足コキ速度を早めてくる。そしてトドメだと言わんばかりに、亀頭へ執拗に足指を絡ませてきた瞬間、下腹部で滾っていた迸りが肉棒を駆け上がっていく。
その勢いのまま、迸ってきた白濁が噴水のように噴き出していく。凄まじい快感に身体の制御ができず、背中も反り返り、自由に動かない身体を揺らすだけ──バーヴァンシーの楽しそうな声を、耳にしながら。
「ぜ〜ろッ……ッ……ひひっ。ぜろっ、ぜろ、ぜろ、ぜ〜ろッ……」
びゅーっ、びゅっ、びゅるるッ、びゅーっ、と噴き出す白濁がモルガンの黒ニーソだけでなく、露わになっている太腿にまで飛び散り穢していく。だというのに彼女は気にした様子なく、射精する肉棒を凝視し、労るように優しく足裏で支え続けてくれた。
ものの数秒の射精だったのだろうが、体感時間はとんでもない長さだった。なにせ、いまだに身体は言うことを利かない、いわゆる腰砕けといった状態だ──おまけに、酸欠状態も射精という負担が加わり深刻化。思考もできず、身体も満足に動かせず、ただただ射精直後の多幸感と脱力感を受け止めることしかできない。
「……あ〜、イカくっせぇ。つか噴水みてーだったな、勢いと量エグかったぁ……ちんぽヤベぇのは見りゃ分かるけど、出してもヤベぇって化け物かよコイツ……」
「ふむっ、満足したようだな……」
「お、おい、バーヴァンシー。どうにも様子がおかしいぞ……ッ……ちょ、早く脚をどけろ……ッ!!」
夢心地、多幸感と脱力感に包まれながら酸欠で意識を失う寸前、バーゲストの慌てふためく声と、バーヴァンシーの「あ、ヤッベ」という気の抜けた呟きが、遠くで聞こえた気がした。
〜その後 モルガン居室〜
「と、とりあえずベッドへ運びますわ」
「酸欠だな、死にはしない……バーヴァンシー」
「……ッ……は、はい……お母様……」
「私は着替えてくる。お前も汚れただろう、着替えてくるといい──戻ったら、バーゲストと共に彼の介抱を任せる」
「分かり、ました……」
「…………普段のお前なら、歓待などせず部屋を飛び出していただろう。彼へ思い入れがあるのか、機嫌が良かったのか、偶然だったのかは知らんが──偉いぞ、バーヴァンシー」
「……ッ……お母様……」
「では行け、我が娘……」
「……はいッ」
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