あまりの衝撃につい声を出してしまった
だが何がどうなったらこうなるんだ?
「ご主人様?」
「いや、すまない、なんでもない」
ロクサーヌまで動揺したか、違う意味でだろうけど
ただなんでもなくはない、
鑑定のバグか?
リオン ♀ 16歳
獣戦士Lv5 村人Lv5 英雄Lv1
どうやらバグではないようだ....
問題だらけで頭がおかしくなりそうだ
考えろ、そもそも何が問題だ?
まとめるとこうだ、
まずどうして彼女はスリージョブスを持っているのか、
あとやはり気になる英雄のジョブだ
とても気になるが考えても答えは出なそうだな、
彼女と話がしたい
「やあ、君がリオンか、君と少し話をしたいんだがいいかな?」
彼女はニヤリと笑うと俺の方に近づくが目当ては俺ではないようだ、
俺の後ろにいるロクサーヌも前に出て彼女と相対した
「ご主人様、ここは私におまかせください」
「何だ、脳筋バカじゃない、
ああ、違うわね、ごめんなさいロクサーヌ様、
脳筋バカでも、もう少し頭を使える生き物でした」
おいおい、煽りすぎだって! 魔王の笑顔怖いって!
てか俺は無視かよ
「ちょっと何よ、その顔は、
話し合い? その笑顔が不気味だから嫌よ、
帰りまー...いたたたたっ!
うわ、力つよ!悪かった!悪かったから!」
どうやら彼女は話す気になったらしい
そりゃ両肩に手を乗せられて無言であんな笑顔見せられたら
断れるわけがない
「いたたっ....私はリオンよ、あなたが私のご主人様?
じゃあ早く奴隷契約を済ませましょう」
「待ちなさい、お客様との話がまだ終わってない」
せっかちなリオンをやっとアランが制止した、
もうちょっと早くできたよね?
「ではタツヤ様、まずは一階へ戻りましょう」
「ああ、わかった」
俺達は最初に入った1階にある部屋に戻り
ソファーに座るとお茶を3つ出してくれた
っふ、ここでロクサーヌの分も出すとは
わかってるじゃないかアラン
他の娘達は準備をさせてるようで
まだ中に入ってこない
アランと小粋なトークでもするか
「そういえば昨日、騎士団の詰所に行って
盗賊のインテリジェンスカードを渡してきたんだが
どうやらこの町では殲滅作戦を実行中らしいな」
「.....ええ、ですが今に始まった話ではありません、
この町の住民で殲滅作戦を見た者はいないのでまだ
動いていないのかもしれません」
言われてるぞ騎士団、ちゃんと仕事しろよ
「ここだけの話ですが、どうやら昨晩、盗賊達が
粛清されたようです、それもかなりの数のようで
今騎士団が対応にあたっているのを見ますと
騎士団がやったものではないでしょう」
「ほう、だがこの町の盗賊が減ったのだ、
良いことではないか、これで少しはこの町の住民が
平穏に暮らせるといいんだがな」
「はい、これでこの町にも活気づいてくれれば良いのですが」
アランと小粋なトークをしていると扉を叩く音がした
「コンコン、準備ができました」
「入れ」
最初に入ってきたのは狐耳のルシアだ
メイド服着てる!
わかってるじゃないの!
今すぐアランと握手したい
「よろしくお願いします」
彼女は頭を下げて挨拶してきた、
モフモフの耳がぴょこっと動いた!
凛とした顔つきなのにエグい可愛いなおい、
これがギャップ萌えというやつか
「彼女はルシア、獣人族で獣戦士、
タツヤ様のお気に召すこと間違いありません、
ルシア、こちらへ」
「ルシア、俺はタツヤ・イチジョウだ、
さっそくで悪いが君の得意なことを教えてくれるか?」
「....得意なことですか、私の実家は紅茶の茶葉を栽培して
営んでおりましたので紅茶を淹れるのは得意と自負しております」
紅茶は俺も好きだぞ、
大人になって唯一の趣味だったな
「紅茶はいいぞ、爽やかな香りと繊細な渋みのあるダージリンは
定番だな、濃厚な甘いカラメルのような香りがするアッサムは
淹れる時お湯は少量にして濃いめに煮出してから牛乳を多めに入れると
ロイヤルミルクティーになるんだがこれまた美味しいんだ
俺はこれが好きでいつも淹れていたな
それとウバという茶葉もスーッとくる爽快な
香りがして好みは結構わかれるが俺はいいと思う」
「なんと!茶葉の違いがお分かりになるのですか!
紅茶の茶葉を語れる人を家族以外であったことがありません!
タツヤ様!是非私のご主人様になってほしいです!」
彼女は目をキラキラさせて、俺の目の前まで来て言ってきた
勢いがすごいが可愛いから問題ない
「もちろんだ、紅茶好きに悪いやつはいないからな」
「ありがとうございます!」
「そろそろよろしいでしょうか、次の者を連れてまいります」
もう終わりか、
アランはそう言うとルシアを連れて部屋を出ていった
ルシアの尻尾フリフリしてたな、あとで触らせてもらおう
彼女との茶葉畑も悪くない、むしろ良いまである
こんな殺伐とした世界なんだ、少しぐらい癒しがあってもいいだろう
間も空かずに扉の外で待機していたのか、アランはすぐに戻ってきた
入ってきたのはクロエだ、
そして彼女もメイド服着てる!
これアランの趣味じゃないよな?
にしても、猫耳メイドは反則だろ!
可愛すぎてニヤけそうだ
「よろしくお願いします」
「こちらクロエ、猫人族で海女、
彼女もタツヤ様のお気に召すこと間違いありません、
クロエ、こちらへ」
彼女は挨拶をすると恥ずかしそうに俺の前に立つ
アランよ、俺が選んだんだ、お気に召すに決まってるだろ
「クロエ、俺はタツヤ・イチジョウだ、
クロエはやりたいことや、やってみたいことはあるか?」
「やっ、やってみたいことですか?
わ、私、魚を取るのも下手で....でも家では料理を作って
お母さん達が喜んでくれて...嬉しくて.....
その、私、料理がしたいです!」
「クロエは優しいんだね、じゃあクロエにはイチジョウ家の
料理人になってもらおう、料理は俺も作るから安心していいぞ」
「あ、ありがとうございます!....ご主人様も料理をするのですか?」
「俺の料理は格別に美味いぞ、クロエにも教えるから
一緒に作ろう」
「ありがとうございますご主人様!」
こちとらバイトで和洋中のレストランを渡り歩いてるんだ、
美味い料理を作れて当たり前だ
ケーキ屋にも入って作るの教えてもらったな、懐かしい.....
そうだ、紅茶と一緒にケーキもあれば最高じゃん
早くビッカーのとこの荷物を取りに行かねば
「ではそろそろ、タツヤ様、次の者を連れてまいります」
クロエは頭を下げ挨拶をして、アランと共に部屋を出た
可愛かったなあ、特にあの猫耳よ!
こんど猫耳を触らせてもらおう
少ししてまたアラン達が入ってきた
3人目はアイリスだった、
もちろん着ているのはメイド服、だがそれが当たり前かのような
そう思わせるほど板に付いてる
「よろしくお願いします」
おお、お辞儀も綺麗だな、素晴らしい
「こちらアイリス、人族で村人です
戦闘には不向きですが、タツヤ様のお気に召すことでしょう、
アイリスこちらへ」
っふ、わかってるじゃないかアラン
「アイリス、俺はタツヤ・イチジョウだ、
アイリスは随分とその服が板に付いてるようだけど
前は何処かで仕えていたのか?」
「タツヤ様以外に仕えるなど滅相もございません、
私はこちらの商館に来て初めてこの服に袖を通しました」
えっ、ここに来て初めて着たの?
そのただ住まいはもう何年も前からメイドしてないと
身につかないレベルで洗練されてるように見えるんだが....
「そうか、ずいぶんとその服に合う立ち居振る舞いを
していたものだから宮廷の侍女かと思ってしまった、
すまないな」
「もったいなきお言葉、ありがとうございます、
ご主人様のお召し物もとてもお似合いで素敵です」
ああ、なるほど、そういうことか
彼女は俺の装いを見て主人にしたいと思ったってことか、
もし俺が普通の中古の服とかを着ていたり、
言動がおかしかったりしたら買われないように
立ち居振る舞ったんだろう
俺を品定めするとはなかなか面白い娘のようだ
彼女の中で俺は何点だったのか気になるな
「っふ、お眼鏡にかなったようで何よりだ」
「お前....」
「よい、彼女は俺が仕えるべき主人か見極めたにすぎん」
「申し訳ありません」
アランも気づいたようでアイリスに睨みを利かせたが
俺の言葉で頭を下げた、俺のアイリスを睨むんじゃないよ
「アイリス、俺は他の者より身だしなみには気をかけてる方だろう、
故に、こういった服がほとんどだ、だがこういった服は
この辺りでは見かけなかった、たぶん帝都にも無いだろう
そこでだ、アイリスには俺の服を見繕うか無いなら作ってもらいたい、
できるか?」
「....さすがでございます、私の目に狂いはなかったようです、
私におまかせください、ご主人様に合うお召し物を必ず
ご用意いたします」
「ああ、よろしく頼む」
アイリスの人を見る才能と、
その場で求めている立ち居振る舞いができる才能、
センスの塊でないとできない芸当だろう
それに彼女は地頭の良さもある、教えればなんでもできるだろう
こんなところで腐らせるにはもったいないな
むしろなぜ彼女は奴隷になったんだろう....
「ではタツヤ様、次の者を連れてまいります」
アイリスはまた綺麗にお辞儀をしてアランと一緒に部屋を出た
次はいよいよリオンの番だ、気圧されないように
気を引き締めておこう
.....あれ?
さっきまで直ぐに入ってきたのに全然こないんだけど?
「コンコン」
おっ、きたきた.....ん?
扉の隙間から顔をちょっとだけ出して覗いてきた、
可愛いなおい、どうした?
「アナタ!私の姿を見ても絶対に笑うんじゃありませんよ!
いいですね!約束ですよ!」
ああ、そういうこと
なんだよ、そんな恥ずかしがらなくてもいいのに
「ああ、絶対に笑わないよ」
「....失礼します」
ああ、なんてことだ、
さっきまでの威勢の良かった狼が
メイド服を着て入ってきた
彼女はモジモジして照れながらも毅然と振る舞おうとしてるのか
腕を組んで俺を睨みつけていた
俺はそんな彼女に見惚れていた
あまりの可愛さに思わず口にしてしまう
「.....好きだ」
「ばっ!バカ!恥ずかしいこと言うんじゃないわよ!」
「わ、悪い、つい出てしまった」
俺の横の人の圧がすごい...
ごめんて、でもこんな可愛いんだから
しょうがないと思うんだ
空気を読んだのか、アランが咳払いをして
話を進めた
「タツヤ様、おまたせしました、
彼女はリオン、狼人族で獣戦士、
まだ教育が行き届いていませんが、
タツヤ様のお気に召すことでしょう、
リオン、こちらへ」
「リオン、俺はタツヤ・イチジョウだ、
そうだな....リオン、変なことを聞くようで申し訳ないのだが
今までに盗賊に襲われた経験などはないか?」
「あら?よくわかったわね? ええ、ありますよ、
私とロクサーヌがいた村では6歳になると森で
狩りをするようになるの、でも剣で獲物を狩るとか
非効率すぎて嫌だったのよ、だから私が6歳になる時の
前日の夜に森の奧に入って罠を仕掛けたわ」
彼女は合理的に獲物を狩りたいと、
それも6歳の子供が罠なんか作れるのかよ
凄えな、ロクサーヌといい、リオンといい、
その村は逸材だらけかもしれないな
「そして翌日になると森に村の人以外の匂いがしたのよ、
そのとき嫌な予感がしたわ、
だから私は森に入ってその匂いを離れた所から確認したの、
そうしたら見事に嫌な予感が的中しちゃってね、
盗賊が村を襲撃しようとしてたわ、
だからその盗賊を狩ることにしたのよ、
その盗賊9人しかいなかったしね、
私は盗賊にわざと見つかって罠を仕掛けた場所まで誘導したわ、
すると次々と罠に引っ掛かるものだから拍子抜けだっだわよ、
罠に掛かった盗賊を1人ずつ首と左腕を丁寧に切って
村へ持ち帰ったら凄い怒られたのを今も覚えてるわ....」
彼女は誇らしげに長々と語ってくれたが....
ヤバすぎるだろ!
6歳で盗賊を1人で全滅させたって言ったんだよな!?
ロクサーヌのいた村は戦闘民族しかいないのか?
そのうちブチギレてスーパーサイヤ人とかなったりしないよな?
だがまあさっきの話でわかった、彼女の持つ英雄のジョブは
6歳の時に得たものだろう、だがそれに気づくには
エレーヌの神殿に行かなくてはならないから
知るよしもないし、
彼女は村人Lv5になった段階で獣戦士になってるようだから
獣人族はとりあえず最初に獣戦士になるのかもしれない
まあそりゃ英雄の取得条件なんか普通は知らないんだから
わざわざエレーヌの神殿になんかいかないわな
あとはもう一つの疑問がある、それを聞き出そう
「.....そうか、それは大変だったな、
リオンが怪我をしてなさそうで良かったよ」
「....当たり前よ、罠に掛かったのを狩っただけなんですから
怪我なんてするわけないでしょ」
おっ、尻尾フリフリしてる
てか照れてる顔マジで可愛いな
「そう言えばリオンはロクサーヌと幼馴染と聞いたが
リオンはどうして奴隷になったんだ?」
「何よ、ロクサーヌ、話してないの? まあいいわ、
私の家は貧しかったのよ、子供の頃に狩った盗賊のおかげで
15歳までは食べていけたけど15歳から税金が掛かってしまうの、
だけどそんなお金は家には無いから、
私は16歳になった時にどうせ奴隷になるぐらいなら一か八か、
固定をして良い装備品でも出して売ろうと思ったのよ」
そうか固定をしたのか
だからスリージョブスを持っていたのか
普通の人は自分のジョブが複数付いてるなんてわからない
インテリジェンスカードですらファーストジョブしか
出ないんだ、知りようがないよな
そして得ている3ジョブス目の英雄のスキルなんて
調べても出てこなそうなのに
スキル名を口にしないと詠唱文が頭に
出てこないからわかるはずもないと
本当にこの世界のシステムは理不尽すぎる
「それで結果はどうなったんだ?」
「見ての通りよ、何も出なかったの、おかげで私は
ロクサーヌと一緒にここに売られて来たってわけよ
....どう? こんな私じゃいらないわよね」
「ん? 俺はお前が欲しいけど? 一生一緒にいよう」
「あっアンタねえ!....そういうのはニ人だけの時にして」
「そろそろよろしいでしょうか」
アラン、空気読めよな
いやまあ、読んでくれたんだろうけども、隣の睨みを見て
リオンはそのまま尻尾をフリフリさせながら
アランと一緒に部屋を出ていった、可愛いなもう!
....そろそろロクサーヌと話をしないと
「ロクサーヌはなぜリオンを俺に紹介したんだ?」
「....リオンはあんな性格ですが根はとても良い娘なんです、
ですが固定をしてしまっている以上、良いところにいける
可能性はほぼ無いと思います、
.....ですが屋敷でのお仕事であれば彼女でもできると思い
ご主人様に合わせました、自分勝手なことを言い申し訳ありません」
「いいよ、むしろ会わせてくれてありがとう」
彼女は深々と謝ってきたので頭を撫でてあげた
しかしそうか、固定をしているとジョブの変更ができないから
奴隷としての価値が下がると....
うん?
いや、まてよ、なんだこの違和感.....
固定をするとジョブ変更ができない....
これはそもそもこの世界の人が勝手に言ってるだけだよな?
”固定 = キャラクター設定のBPを自動で割り振って設定する“
と仮定する
仮にリオンが獣戦士Lv5のBP4の状態でスリージョブスを
設定すると残りBP1になる、
そして残りのBPは何かしたらのボーナススキルか
ステータスに割り振られる
するとBPが0になる
そしてこの状態でのジョブ変更はできない
なぜならファーストジョブのBPを使っているからだ
だからこの世界の人達は固定するとジョブ変更ができない
という認識なのだろう
だがやはりおかしい
神殿の機能は”ランダムに割り振る“ で間違いないだろう
エレーヌの神殿しかり、固定しかり、
そしてもう一つが“制限”だ
これは装備品に付けることでその装備品をレベル低くても
使えるようにするというもの、
そしてこれはトルグ式でON/OFFできると
原作でのセリーの説明からも理解できる
てことはこの固定も解除する方法があるのではないか?
俺は少し考えて一つの可能性を導き出した
そうか、俺達は勘違いをしていたのかもしれない
キャラクター再設定をして
まずは「パーティー項目解除」を設定する
すると
ボーナス呪文に「パーティライゼイション」が出てきて
ボーナススキルに「パーティージョブ設定」が出てきた
まずはロクサーヌにパーティージョブ設定と念じる
パーティージョブ設定
セットジョブ 所持ジョブ
1 獣戦士Lv9 獣戦士Lv9
2 ✖︎ 村人Lv8
3 ✖︎ 農夫Lv1
4 ✖︎ 戦士Lv1
5 ✖︎ 剣士Lv1
6 ✖︎ 探索者Lv1
7 ✖︎
獣戦士Lv9
効果 敏捷中上昇 体力小上昇 器用小上昇
スキル ビーストアタック
やはりというべきか、
原作でもこれに違和感があったんだ
キャラクター再設定があるわけでもないのに
ジョブ7まで表記して✖︎にしてある
俺は次にパーティライゼイションと念じた
すると
「 」使用
のポップが出てきた
そう、これが違和感の正体であり一つの可能性だ
これはそもそも「ボーナス呪文」であること
わざわざボーナススキルと分けてるのには意味があるはずだ
ミチオはこの呪文をアイテムの交換をパーティー全体に
施す魔法と推測していた、だが本当にそうだろうか?
原作で彼はこの呪文を一度も使っていないんだぞ
おれの推測はこうだ、
まずこの呪文、パーティライゼイションをミチオが認識したのが
ロクサーヌと初めて迷宮に入った時だ、だいぶ序盤だな
そして戦士のスキルであるラッシュを使った時、
これはその後のボス戦で使っているな
対象指定のマーカーが出てそれをボスにセットしてラッシュを
使っていた
そして次が等量交換の呪文を使った時、
彼は盗賊をこの時も対象指定して使っている
最後に錬金術師のメッキだがこれも以下同文だ
これに共通しているのが
相手を “対象指定” カーソルで決めてから使っていることだ
戦士のラッシュも等量交換も錬金術師のメッキも
使えばすぐに出るスキルだった
だがこのパーティライゼイションは違う
そもそもパーティーメンバーに「何を使うか」を決めなくてはならない
選択型の呪文だ
だからこれはアイテムだけでなくスキルもいけるのではないか?
ということだ
俺のスキルの中でパーティーメンバーに
使えるスキルは鑑定を除けば一つしかない
俺は 「 」使用
の中にキャラクター再設定を念じた
すると
「キャラクター再設定」対象指定
に切り替わった!
やはりそうか!
”効果“ を決めてから” 対象指定“ する呪文だったんだ!
なるほどな、スキルボーナスは自分に使う魔法で
ボーナス呪文は自分以外に使う魔法ってことだ
じゃあさっそく、
ロクサーヌを指定すると
キャラクター設定
BP 8
【ステータス】
体力0
精神0
腕力0
知力0
俊敏0
器用0
【ボーナス装備】
【ボーナス呪文】
【ボーナススキル】
「よっしゃああ!!」
「ご、ご主人様!?」
あまりの嬉しさに声に出してしまった
いや流石にこれは誰だって喜ぶだろうよ!
「ロクサーヌ、ごめんな、今実験をしていたんだが
成功してつい喜んでしまった」
「.....そうですか、後で教えてもらえますか?」
ロクサーヌの上目遣いやっば!
誰が断れるんだこれ?
「もちろんだ、後で家に帰ってから
いっぱい教えてあげるからな」
俺は彼女を抱き寄せて頭を撫でてると
アランが3階にいたおばさんと一緒に戻ってきた
「ご主人様、少し席を外してもよろしいでしょうか?
あの方にはここにいたときに世話になったので少し
お話をしたいと思います」
「ああ、行ってくるといい」
ロクサーヌは嬉しそうに向こうのおばさんと部屋を出て
入れ替わりにアランが入ってきた
「いかがでしたでしょうか」
「彼女達は素晴らしいな、ではさっそく値段の話をしようか」
「さようでございますか、ありがとうございます、
ではまず初めに、ルシアは16歳、次にクロエは15歳、
アイリスは18歳、最後にリオンは16歳となっております、
彼女達は皆処女であり、性奴隷となることを了承しています、
処女ですので病気の心配もございません」
あのリオンが....了承したのか?ゴクリ
「そうか、それは素晴らしいな」
「ルシアとクロエは初年度奴隷でございますので
税金の分でも安くなっております、
ルシアが四五万ナール、クロエが四十万ナールでいかがでしょうか」
「ああ、問題ない」
「ありがとうございます、そしてアイリスとリオンですが
初年度奴隷ではないので少し値が張ります、
アイリスが五十万ナールになります、
リオンですが教育が行き届いていないのと固定をしている
のも考慮して三十万ナールでいかがでしょうか」
「ああ、それで頼む、それと彼女達が着ていた衣装も
全部貰おう」
「お買い上げありがとうございます、全部合わせて
特別サービスということで百十六万六千二百ナールで
お譲り致しましょう」
ロクサーヌが置いていったリュックから硬貨を
ジャラジャラとトレーに並べていって支払いを済ませた
支払いを済ませたところでロクサーヌが戻ってきた
ずいぶんと楽しそうだ、昨晩の盗賊狩りの話でも
してないといいんだが....
そんなことを考えてるとアラン達はすぐに部屋に
入ってきた
おっ、みんなメイド服ではなく私服だ、
メイド服で外に出すわけにもいかないか
「お待たせしました、ルシア、クロエ、アイリス、リオン、
お客様の前へ」
「よろしくお願いします、
よ、よろしくお願いします、
末永くよろしくお願いします、
よろしく頼むわねご主人様」
「ああ、皆よろしくな」
「それでは契約を行います」
アランがインテリジェンスカードを操作しながら
ロクサーヌが彼女達と挨拶していた
「一番奴隷のロクサーヌと言います、
よろしくお願いしますね」
「何が一番奴隷よ!どうせご主人様に何も言わずに
あなたが勝手に決めたんでしょ!」
「ッグ...ご主人様は私が一番だとおっしゃったのです!」
「なら私と勝負しなさいロクサーヌ!
ご主人様の一番は誰がふさわしいか決めるわよ!」
おいおい、バチバチしすぎじゃありませんか?
穏やかにいこう? ねっ?
「お二人共、ご主人様の前ですよ、はしたないです、
勝負は家についてから行いましょう」
アイリスが仲裁してくれた!....のか?
「ご主人様の一番を決める勝負ですか、楽しみですね、ふふっ」
笑みが不気味ですよルシアさん、何する気ですか
「わっ私も、頑張ります!」
クロエはそのうち頑張るぞい!とかいいそうだな....
「契約が完了しました、ご確認ください」
1人ずつ確認してみた
ルシア ♀ 16歳 獣戦士 初年度奴隷
所有者 一条 達也
クロエ ♀ 15歳 海女 初年度奴隷
所有者 一条 達也
アイリス 女 18歳 村人 奴隷
所有者 一条 達也
リオン ♀ 16歳 獣戦士 奴隷
所有者 一条 達也
「俺のも見ていいぞ」
一条 達也 男 18歳 探索者 自由民
所有奴隷 ロクサーヌ ルシア クロエ
アイリス リオン
皆がぞろぞろと確認してきた、やっぱり気になるよね
「お客様はルシア、クロエ、アイリス、リオンの
所有者になりました、所有者は奴隷に住まいと食事を与え....」
長い説明を言ってるうちに俺はアイテムボックスを出して
盗賊狩りで得た戦利品の皮の靴を4人分出した
「アラン殿、すまないが少しだけまってくれ」
「はい、問題ございません」
「それじゃあ皆はとりあえずこれを履いてくれ、
必要なものは今から買いに行くから欲しいものがあれば
遠慮なく言うように」
4人は驚いていたが感謝を述べて履いてくれた
盗賊が履いてた皮の靴嫌だよね、ごめんね
「それではまたのご利用を、お待ちしております」
「じゃあ彼女達の荷物もあるから
冒険者ギルドから一度家に戻ろう」
所持金:455万4301ナール
春の3日目
長くなりましたがご愛嬌ということで。
感想などもありがとうございます。
時間のある時に返させていただけたらと思います。