チュンチュン.....チュンチュン.....
.....小鳥の声が聞こえる
そうか、もう朝か
いつのまにか寝ていたようだ
童貞を卒業してみるとなんだろうな、
憑き物が抜け落ちたような解放感があるな
世の中のリア充も流石に6Pなんてしてないだろうという
優越感に浸っていると、
なんだろう、手に柔らかい感触が.....
おおぉ.....
寝てる頭を起こして目を開けると
どうやらロクサーヌを抱きしめて寝ていたようだ
ああ、なんて幸せなんだろうか
目の前で寝ているロクサーヌの寝顔を見ながら
幸せを噛み締めていると彼女が目を覚ました
「ご主人様、おはようございます」
「おはようロクサーヌ、起こしたか? 悪いな」
「いえ、私も起きてましたので」
「....そうか、起こさずにいてくれたのか、
ありがとな....チュッ」
朝から天使にキスをして起きる、最高じゃないか
他の娘達が起きないように
眠い眼を擦りながら起床して
いつもの朝のルーティンに入る
周りはまだ暗く、寝ている他の娘達を起こさないように
手探りで蝋燭を取って寝室を出た
顔を洗おうと一階の風呂場にある水瓶に向かった、
水瓶に残る水をそのまま使おうと水に触れたら
冷たすぎて変な声が出てしまった
「ヒャッ!.....冷たすぎるだろ!」
「.....朝はまだ冷えますね」
「ロクサーヌ....お湯を作るから少し離れてくれ」
ロクサーヌよ、笑ってくれてもいいんだぞ
俺は水瓶にまずウォーターウォールを先に唱えて、
水が落ちたらファイヤーウォールと唱えた
すると一気に周りが明るくなったので今のうちに
蝋燭に火をつけて風呂場の燭台にも灯りを灯した
「湯加減はどんなもんかな....アッツ!!」
「ごっ!ご主人様大丈夫ですか!」
「ええい! ウォーターウォール!
....ふぅ....ああ、今ので目も覚めたから大丈夫」
マジで熱かった〜、カップ麺作れるぐらい熱かったぞ
おかげで眠気も吹っ飛んだわい
俺は追加で出したウォーターウォールが水瓶の中に
入ったので湯加減を確認したら今度は丁度よかった
のでそのまま俺達は顔を洗って歯磨きをした
こうやって並んで歯を磨いていると
夫婦みたいだな...ごふっ!?
「アンタ達だけでずるいわよ!」
「そうですわ、起こして頂いてもよかったですのに....」
「....ああ、悪かった、起こすのも悪いかと思ったんだがな」
「ご主人様が気にすることではありません、
むしろご主人様より先に起きられなかったことを
叱責するべきです」
「ええぇ...嫌だよ、それじゃみんなの可愛い寝顔が
見れなくなるじゃん、それはそうと良くここがわかったね、
暗かったでしょ?」
「クロエが案内してくださいましたわ、
場所は起こしてきたリオンが....」
そうか、皆リオンに起こされたのか....まあいいか、
丁度皆いるし朝のルーティンを教えよう
俺は皆に朝起きたら歯を磨くこと、
身だしなみを整えて着替えることを伝えた
するとアイリスから提案があった
「ご主人様、身だしなみを整えるのであれば
昨晩のような湯浴みを朝にもされては如何でしょうか?
その....昨晩はとても汗をかいてしまいましたので....」
なるほど、朝シャンか、日本にいた時は朝シャンはしてなかったが
それは彼女がいなかったから大量に汗をかくことがなかっただけで
今はそうじゃない、彼女達を抱けば必然的に汗をかく、
だから朝シャンも必要だ、よし、これからは朝シャンを
朝のルーティンに入れよう!
「素晴らしいなアイリス、さすがだよ、
是非朝にも湯浴みをしよう、お湯は俺が作るから
遠慮なく使ってくれ、ただ俺とロクサーヌ、リオンは
朝から迷宮に入るから他の3人で先に入ってほしい」
「....奴隷の私達が先でよろしいのでしょうか」
「俺の奴隷だからだ、俺の奴隷は綺麗に身形も整えるし
一緒にご飯を食べる、一緒に湯浴みもするし、
なんだったら一緒のベッドで寝るんだ、
他の奴隷なんか知ったことじゃないし変える気もない、
なので今のうちにその固定観念は捨てた方がいいぞ」
「....はい、失礼しました、ご主人様....ありがとうございます」
ちょっと言いすぎたかな
でもこうでも言わないといつまでも既存の奴隷像に
引っ張られても困る
それと神様でも崇めるように手を握り合わせて
俺に感謝するのやめてくれ....
「じゃ、じゃあそういうことだからリオンとロクサーヌ、
悪いが歯を磨き終わったら俺と迷宮にいこうか、
他の3人はこのまま湯浴みを楽しんでてくれ、
ああそうだ、それと3人には金貨を1枚づつ渡しておく」
「なっ!? いけませんそんな大金!!」
「クーラタルの人達に金も無しに買い物をさせる主人と
笑いものにされそうだな」
「あっ....いえ、失礼しました....」
早とちりしたアイリスの顔可愛いな
おっと、見惚れてる場合じゃない
「というわけで湯浴みが終わったら朝食用にパン屋で
最高級のパンを人数分買ってきてほしいのと
燻製肉を大きめのブロック2つ、バターもデカいのを2つ、
牛乳も買ってきて欲しいから入れ物もついでにお願い、
あと...ええぇっとぉ.....小麦粉ぉ....あっ!
冒険者ギルドでコボルトフラワーを10個ぐらい買っておいてほしい」
「かしこまりました、湯浴み後、ルシアとクロエと共に
買い出してにいってまいります、では鍵をお願いします」
「....鍵?」
「ご主人様、この家の鍵でしたらこちらになります」
「あっ、ああ、ありがとうロクサーヌ」
そうか、この家鍵あったんだ、ワープで移動しすぎて鍵の
概念消えてたわ
てかロクサーヌさん? 家の鍵を持ち歩いてるの凄くない?
「じゃあ6時には戻ってくるから後はよろしくなアイリス」
「.....ご主人様、今が何時かおわかりになるのですか?」
「....んっ? どういうことだ?」
この世界もしかして時間の概念ないの?
いやロクサーヌはわかってる感じだったぞ??
「ご主人様、時間は基本砂時計がないと
正確な時間はわかりません」
ロクサーヌの腹時計とかいう概念は
どうやら彼女だけのもののようだ....
「....そうか、俺が悪かった、アイリスには俺の時計を
貸しておく、今でちょうど4時15分だな、
この短い針が.........真下に来て長い針が
真上に同時に来たらそれが6時になるからこれを
確認して行動してくれ」
「なっ!なんですかこれ! 針が勝手に動いてます!
.....こほっ、取り乱してしまい失礼致しました、
ご主人様の大事な時計、拝借致します」
ロクサーヌから殺気が....
はぁ....いつものですね
「俺にはロクサーヌがいるから時計はいらないかもな」
「はいっ!」
本当にそれでいいのか?
リオンも微妙そうな顔してるぞ
「話が長くなったな、じゃあロクサーヌとリオン、
迷宮にいく準備をしようか」
ロクサーヌとリオンとで2階に上がって準備を始めた
準備と言ってもいつもの格好に装備を着るだけだ、
問題はリオンの装備をどうするかだな
「リオンは普段どんな武器を使うんだ?」
「そうね....特にこだわりはないわよ、
強いて言うなら片手剣か両手剣でもあれば問題ないわ」
「うーん、そうか.....」
そうだな、リオンの育成をどうするか考えてなかったな
普通ならロクサーヌと同じ片手剣に盾なんだが
リオンには英雄がある、英雄で片手剣だと勿体ない気がするな....
......そうだ!
「そうだな、リオンにはこのレイピアをやろう」
「いけません! それはご主人様の剣です!」
「大丈夫だ、そもそも俺には杖があるからね、
あとロクサーヌのは倉庫にあるレイピアを今は使ってほしい、
近日中にロクサーヌに合う武器を用意するから安心してくれ」
「....はい、ありがとうございます」
「このレイピア.....焦げ臭い....? 気のせいかしら」
「さすがリオンだな、それはほむらのレイピアだ、
火炎剣の呪文を唱えると剣が炎を纏うことができるぞ」
「へぇ、そんな武器もあるのね」
「それと行く前にちょっとだけ調整したいからまっててくれ」
あんまり興味なさげか、まあいい、
今のうちに迷宮用にいろいろと設定しよう
まずはLv14の魔法使いをファーストジョブに設定して
ポイントを増やす、そのあとはキャラクター再設定を開く
キャラクター再設定 1pt
ワープ 1pt
フォースジョブ 7pt
詠唱省略 3pt
武器六 63pt
必要経験値十分の一 15pt
獲得経験値五倍 15pt
MP回復速度三倍 7pt
合計で112ptでぴったしだ
ジョブは魔法使い、英雄、探索者....色魔にしよう
少しでも火力が上がった方がいいでしょう
決して邪な思いがあって色魔をいれたわけではない、ええ
これで準備完了....そうだ、ロクサーヌ達のもいじるか
いじるのにまたPT戻さないと....めんどくさいな!!
気を取り直して、PTを戻して
俺はロクサーヌにパーティライゼイションからの
キャラクター再設定をした
キャラクター設定
BP 8
【ステータス】
【ボーナス装備】
【ボーナス呪文】
【ボーナススキル】
改めて見ると凄いよなこのスキル....
そう言えばロクサーヌも俺と同じ呪文とかスキルなのかな?
俺は彼女のボーナス呪文とボーナススキルを開いてみた
キャラクター設定
BP 8
【ステータス】
【ボーナス装備】
【ボーナス呪文】
⚪︎ワープ
⚪︎ハウリング
⚪︎フルスロットル
⚪︎鏡花水月
⚪︎インパクトクレーター
⚪︎ロードオブヴァーミリオン
【ボーナススキル】
⚪︎クリティカル率上昇 ⚪︎鑑定
⚪︎必要経験値減少 ⚪︎レベル制限解除
⚪︎獲得経験値上昇 ⚪︎ダメージ限界解除
⚪︎結晶化促進 ⚪︎パーティー項目解除
⚪︎セカンドジョブ ⚪︎ジョブ設定
⚪︎MP回復速度上昇 ⚪︎詠唱短縮
⚪︎値引交渉 ⚪︎キャラクター再設定
⚪︎買取交渉
スゥ.....ハァ......
.....まあそうだよな、昨日皆にワープを付けた時、
なんか見慣れない文字列が見えたけど
見なかったことにしたんだよな....
で、どうするよこれ?
なんか俺だけがチート能力持ってるとか思ってたけど
そうでもなかったんだが? ガッカリだよ....
そもそもロクサーヌやリオンは
キャラクター再設定なくてもバグキャラみたいに
スペック高いのずるいだろ...
なんだよ鏡花水月って
五感全てを支配するんですか? 天に立つんですか?
てか五感支配するとかできるのかこの世界.....
いやできるか....
値引き交渉とかいう催眠まがいのスキルあるし....はぁ....
.....いや、天才と比べても仕方ないか、
俺は俺で出来ることを精一杯頑張ろう
とりあえずロクサーヌのは必要経験値三分の一と、
セカンドジョブをセットしてあげればいいか
よし、ジョブは獣戦士と探索者でいいな
.....次はリオンだな
俺はリオンにまたパーティライゼイションからの
キャラクター再設定をした....してしまった....
キャラクター設定
BP 4
【ステータス】
【ボーナス装備】
【ボーナス呪文】
⚪︎ワープ
⚪︎ハウリング
⚪︎ヘルフレア
⚪︎ゴスペル
⚪︎ジャッジメント
⚪︎グラビテーションフィールド
【ボーナススキル】
⚪︎クリティカル率上昇 ⚪︎鑑定
⚪︎必要経験値減少 ⚪︎レベル制限解除
⚪︎獲得経験値上昇 ⚪︎ダメージ限界解除
⚪︎結晶化促進 ⚪︎パーティー項目解除
⚪︎セカンドジョブ ⚪︎ジョブ設定
⚪︎MP回復速度上昇 ⚪︎詠唱短縮
⚪︎値引交渉 ⚪︎キャラクター再設定
⚪︎買取交渉
すんごいよこの人、なんでもありじゃん.....
なにグラビテーションフィールドって?
重力まで出てきちゃったよ....はははは...はぁ....
ガンマ線バースト使える俺が言うことじゃないけど
流石にやりすぎじゃない?
だがそうか、そうなるか....
これでわかったことがある
この世界でボーナス呪文を知っている者は
俺以外ほぼ存在しないだろう、自力でキャラクター再設定に
たどり着いたとしてもそのあとのパーティライゼイションに
気付けないとボーナス呪文が他人とは違うということにすら
気付けない、だから仮に文面に残していたとしても意味がない....
なんて理不尽なんだこのシステム.....
しばらく俺のとロクサーヌ、リオンのを見比べてみると
もう一つ気づいたことがある
ハウリングだ、ロクサーヌももってたな
種族ごとに決まった呪文でもあるのだろうか....
あとでアイリスのも確認してみよ
それとボーナススキルとワープは固定なんだな
ボーナススキルも違ってたらいっそ清々しいんだが.....
とりあえずリオンのはセカンドジョブと
必要経験値減少だけでいいな
付けるのはもちろん獣戦士と英雄だ
あとはレベルが上がってからまた考えよう...そうしよう....
「.....よし、準備完了だ、じゃあ行こうか」
「どうしたのよそんな顔して....行きたくないわけ?」
「ご主人様大丈夫ですか?」
「ああ、悪い、大丈夫だ、迷宮攻略頑張ろう」
心配してくれる2人を連れてワープで
ベイルの迷宮1階層に出た
「....スンスン、ご主人様、今は人がほとんどいないようです」
「そうか、ありがとう、リオンは今日が初めてだから
普段の狩りを説明するのでよく聞いてくれ」
「わかったわ、短めにね」
「ここの魔物は弱すぎて一撃で終わってしまうから
基本は魔物のいる所まで走って倒して、
すぐに次へいくヒットアンドラン形式でやっている」
「....はぁ、呆れた、どんだけ効率悪いのよ
ロクサーヌは何も言わないわけ?
一撃で倒せるなら上の階層に行った方がいいじゃない、
上の階層に行けば出てくる魔物が
増えるの、でも増えた所でアンタの全体攻撃魔法で
全部倒せるでしょ」
「た、確かに! なぜ気づかなかったんだ....」
「ふっ、リオンもやればできるじゃない」
「なんでアンタが偉そうなのよっ!」
「ありがとうリオン、早速クーラタルの迷宮にいこう!」
言い合いしている2人を連れてワープでクーラタルの
冒険者ギルドに出て、街の中央にある迷宮に向かった
朝早くにきたおかげか列は形成されてなく
すぐに中へ入れそうだったので入場料3人分払い
中へ入ろうとした所でリオンに止められた
「アンタねえ.....そこの探索者に上へ連れて行ってもらいなさい」
「....はい」
それはそうだ、今入っても1階層だから意味がないんだった....
気を取り直して、俺は横にいる探索者に声をかけると
眠いのか機嫌悪そうだな
「....んんあっ? なんだ?」
「上の階層まで連れて行ってほしいんだが
何階層までいけるんだ?」
「おいおい、俺様にかかれば79階層まで
連れてってやるよ....ヒック.....どうだ?」
嘘臭えし酒臭え、本当かよ
あと後ろのお嬢さん方、剣に手をかけないでくれ
近くにいる騎士団員が見てるから
やるなら見てないところで頼む
「そうだな、じゃあ2階層、4階層、8階層、16階層、
32階層、62階層、そしてご自慢の79階層をお願いしようかな!」
確か敵が増える階層がこれのはずだからそこを
お願いした、ついでにご自慢の79階層もな
さてどうなるかな
「ッグ....そうかじゃあ料金が先だ、各階層ごとに払ってくれ、
値段は階層の数字分の銀貨だ」
「わかった、じゃあパーティー申請送るぞ」
えっマジで? 本当に行けるの? ラッキー!
俺は今のパーティーを解散してからこいつに小声で
ゴニョゴニョ言いながら申請を送った
悪いが呪文なんか覚えてないのである
せっかくキャラクター再設定したのにまた
崩すのもめんどくさいのだ、許せ
俺は彼に着いて行き出たり入ったり、支払ったりを
繰り返すだけですぐに終わってしまった....呆気ないな
「あんがとな、頑張れよにいちゃん」
「....ああ、助かった」
なんだよ、口だけじゃなかったのかよ
飲んだくれなだけで若干良いやつっぽいのが残念だなぁ.....
俺はロクサーヌとリオンにパーティー申請を送って
そのまま2階層へと中へ入っていった
「....スンスン、人はそんなにはいないようですね」
「まあ、まだ朝早いからな、じゃあ魔物の所まで頼む」
「はいっ!」
嬉しそうだなぁ....戦うの好きだもんねえ、でもごめんねえ
この階層でもワンパンのようで....
「このトロそうなのじゃアンタの相手にはならないわね、
さっさと次の階層行くわよ」
「あっ、ああ....」
そんな急がなくてもよくない?
2階層はダメだったので4階層に来ました
結果はダメでした....ここもワンパンで終わっちゃったよ.....
「アンタここ4階層よ? どんだけ強いのよ....」
「強くてごめんなさい? イタッ」
「....リオン、次やったら斬るわよ」
「まあまあ、じゃ次行こう、ねっ?」
リオンに蹴られたぐらいでそんな怒りなさんなって
まあ蹴られたの俺なんだけども....
次の階層で変化があった、
8階層にきてやっと手応えを感じたのだ!
まさかのワンパンできなかったのである!
まあ2パンなんですけどね....
「8階層を二発で....もういいわ、ここでやるわよ」
「わかった、二発で仕留められるけど
二発目までに時間が少しかかるからそれまで回避を頼む、
それとMPが切れそうになったら前線に出るから
よろしく」
「問題ありません、リオンも盾ぐらいにはなるでしょう」
ロクサーヌさん.....それはさすがに.....
「そこの脳筋バカに比べたら劣るけど
回避するだけなら問題ないわ」
「そうか、わかった、ならじゃんじゃん狩っていこう」
「はいっ!ご主人様こちらです!」
リオンは無視ですか....可哀想に....
この階層の魔物は珊瑚みたいな頭にニョロニョロの体のやつと
ヤギのようだ、鑑定を抜いてるから名前がわからん
2回目の戦いはヤギ1匹の珊瑚3匹だ
最初のは珊瑚だけだったがヤギはどうなんだろ
「ファイヤーストーム!...あっ!あいつ逃げるぞ!」
「大丈夫です!リオン!」
「ええ、わかってるわ!」
おおおお!凄ええ!
逃げようとしたヤギを先回りして盾で弾いてこっちに
方向転換させてたぞ!
....なんだそれ
ディレイがあけてすかさず2度目のファイヤーストームで
魔物は煙になってドロップ品を落とした
「.....ふぅ、大丈夫か2人とも」
「はい、これぐらいなら問題ありません、
ご主人様の火力もあって楽してます」
「.....アンタねぇ....まあいいわ、
ご主人様、あのヤギはマークが必要よ、
あのヤギがいる時は逃げないように私が後ろに
回るから魔法はその後にしてちょうだい」
「そうだな、さすがだリオン、その作戦でいこう」
リオンは戦況を見極めるのが得意な感じかな、
ロクサーヌは前線で遊ぶ...戦うタイプに対して、
リオンは味方の指揮をとって
時には前線にも出るみたいなタイプかな
「じゃあどんどん行こうか、ロクサーヌ頼む」
「はいっ!こちらですご主人様っ!」
嬉しそうね....ははっ....
何回か戦ってみてわかったことがある
この2人めっちゃ息ピッタリじゃん
ロクサーヌが回避すればその先にリオンが盾で弾き、
リオンが回避すればその先にロクサーヌが盾で弾く、
次の動きをわかっているのか互いが互いの
動きに連動していて、
まさに武芸を見ているようで綺麗だった
普段はいがみ合ってるのにいざ戦いになると
コンビネーションはいいんだな
悟空とベジータみたいな関係性と言えばいいだろうか
....やっぱりサイヤ人じゃん
......てかなに?あの動き?
狼人族はみんなあんな感じなの?
しばらくして、
狩りを始めた時間が若干遅くなったのもあり、
あんまり倒せてないがロクサーヌから終了の合図がきた、
タイムアップのようだ
「ご主人様、そろそろ時間です」
「久々にこんなに動けたし汗かいたわ、さっさと帰りましょ」
「....ハァ....ハァ....そうか、じゃあ家に帰ろうか....」
....疲れてるの俺だけ?
あなた達....やはりサイヤ人なんですか?
俺は息を整えてから、
3人で家にワープで帰った
もちろん飛んだ先は2階にある倉庫だ、
早く身につけている装備を外したいからな
汗だくでマジでやばい....
「ふぅ〜、汗かいた〜、早くシャワー浴びて〜」
「.....なんでアンタは汗だくなのにそんな良い匂いしてるのよ」
「えっ、嗅がないでほしいんだけど、汗臭いでしょ」
「......ご主人様、素敵です」
ええ、ロクサーヌまで??
クンクン、俺の匂いってどんな匂いだよ、
自分じゃまったくわからん....
俺達は装備品を脱いでそそくさと
1階の風呂場に向かって朝シャンを済ませた
若干緩くなっていたがまあ許容範囲内でしょう
もちろん彼女達の身体を隅々まで洗いましたよ
言わずもがなってやつだ
風呂場でイチャコラしながら
俺達は朝シャンを終えて2階で着替えていた
「....ロクサーヌ、着替えにくいんだけど....んんっ」
「....すみません、もう少しだけ....チュッ」
「アンタ達、朝から盛りすぎよ....こっち向きなさい....チュッ」
「コンコン」
「.....ご主人様、業者の者がお見えです」
「.....ぷはぁ....ああ、今行く」
ずっとこのまま彼女達とイチャイチャしたいが
そうもいかないのが世の常
今日のコーデは白のTシャツに黒スキニーにした
少し肌寒いがどうせ動いたら汗かくし大丈夫だろう
靴は硬皮の靴でご愛嬌だ
俺は急いで着替えを済ませて寝室を出た、
一階へと向かうとむさ苦しいおっさん達が大量にそこにいた....
「おはようカルロス、待たせてわるいな」
「おおおっ! おはようにいちゃん! 待ってたぜ!!」
「ロベルトはいないようだが大丈夫か?」
「ああ、あいつは鋼鉄と聖銀をかき集めてるから
少し遅れるってよ!ハッハッハッ!」
「....そうか、もう仕事に取り掛かるのか?」
「始める前に具体的な設計図を作ってきたから見てくれ、
始めるのはそっからだ」
出されたのは目の前の男が作ったとは到底思えないほど
精密で確かな寸法で引かれた線に細かい配置や厚みまで書いてある
設計図だった
すっ、素晴らしい....
この男、できるぞ!
「カルロスっ! 素晴らしいぞこれは!
特にお風呂だ!当初予定していた木材を変えて
石畳み風呂にして聖銀を織り込めば常に綺麗な水になる!
これなら下水に悩まなくて済む!発想が大胆だが素晴らしい!
是非これで取り掛かってくれ!」
「おおおおっ!やはりにいちゃんなら
解ってくれると思ったぜ!!
よっしゃあああ!野郎どもお!やるぞおお!!」
「うおおおおおお!!!」
ラグビーのウォークライばりに気合い入ってるな!
これなら安心して任せられる!!
「....ご主人様、私達は....」
「あっ、ああ、うるさくしてすまないな、
じゃあ朝食を作ろうか」
「はい!」
男達の熱量に気圧されたロクサーヌとリオンと共に
キッチンに向かった
キッチンに入るとルシアとクロエ、アイリスが
メイド服で待っていた
おおおお!!なんて素晴らしい光景なんだ....
ヤバい、感極まって涙出そうだ
「お帰りなさいませ、ご主人様」
「ただいま、皆その服似合ってるよ、
買った甲斐があったな」
「....ありがとうございます、そう言えば
パーティーが外れておりましたが何かございましたか?」
「ん? あっ、すまない今送る、今朝の狩りで
ちょっとあってな」
「それとこちら、残ったお金と時計になります」
「それはまだ持っていてくれ、他にもお願いするから」
「....そうですか、では朝食はいかが致しましょう?」
「朝食は俺が作るから手伝いに回ってほしい、
それと俺が作るものをできれば見て覚えていってほしい」
「ふふっ、かしこまりました、お任せくださいませ」
アイリスのこの口に手を添えて笑うの可愛いんよな
お持ち帰りしたい....いや、もう俺の家にいるか....
バカな事を言ってないでさっさと取り掛かろう
なに、朝食作るだけだ、朝から難しいのは作らんさ
「早速取り掛かろう、アイリス、
外にファイヤーウォールを出すから火をお願い」
「かしこまりました」
「次にクロエ、そこの燻製肉の塊を
3cm幅で薄く切ってくれ」
「はいっご主人様!」
おっ、返事が良いね今日のクロエは
やる気があるのは良い事だ!
「ルシアはスキレットにオリーブオイルを薄く敷いて
用意しておいてくれ」
「かしこまりましたわ」
「ロクサーヌ、昨日の残りのスープの味の確認お願い」
「はいご主人様」
「リオンはお皿とナイフ、フォーク、それと
パンをテーブルに用意してきてくれ」
「わかったわ」
うん、素晴らしいチームワークだ
俺も仕事をせねばな
まずは用意されたスキレットを並べて
それを中火で温めていく、
油がパチっとし始めたらベーコンを3枚敷いていく、
ベーコンを3枚も敷くとスキレット全体が覆われるが
問題ない
ベーコンの焼き加減を確認していく、
下の面がいい感じの焦げ目が付いてきたら
ひっくり返して表面を下にする、
できたら卵を3つ落として塩を振る
ここで胡椒を振ると味がボヤけるからNGだ
卵がいい感じに火が入ってきたら完成だ
「ベーコンエッグの出来上がりだ」
「おおお...ゴクリ」
クロエはお肉もイケる口かえ?
まあお肉嫌いなやついないか
「じゃあ出来上がったのをテーブルに持っていってくれ」
「かしこまりました、
ではクロエ、見てないで持っていきますよ」
「はっ!はい!」
涎を垂らして眺めていたクロエ筆頭に
料理はテーブルに運ばれた
俺はウォーターウォールを唱えて水を用意してから
テーブルに着いた
「待たせた、ではいただきます」
「いただきます」
皆も真似していただきますしてる、なんか嬉しいな
あっ、そう言えばスープは俺が配らないと.....うーんん....
「ロクサーヌ、ちょっといいか?」
「はい、どうしましたご主人様?」
「今日から一番奴隷のロクサーヌには
最初に俺のスープを装ってほしい、
その後ロクサーヌのを装ってくれないか?」
「....私で良いんですか?」
「ロクサーヌの入れてくれたスープじゃないと嫌だなー」
「....もう、わかりました、ご主人様がそうおっしゃるなら
これからは私が入れます」
ふっ、ロクサーヌよ、嬉しいのを隠せてないぞ
尻尾がファサファサ揺れてるよ
「ご主人様っ!このベーコンエッグとても美味しいです!
卵がトロトロでベーコンがカリじゅわで凄いです!」
「ああ、そうだな、落ち着いて食べるんだぞクロエ」
「クロエ、はしたないですわよもう」
クロエは食いしん坊キャラが定着しそうだな
食べすぎると太るからダイエットする為にもジムを
本格的に作ってみようかな
「....ねえ、ご主人様、食べてる最中に聞くのもあれなんだけど」
「どうしたリオン急に?」
「昨日のアナタの話まだ終わってないわよね?
いいの? 話さなくて?」
「あっ」
所持金:269万3930ナール
日付: 春の4日目
作者の話:
ご愛読頂いている皆様、お久しぶりです。
大変長らく更新できず申し訳ありませんでした。
熊本での地震で家が無くなりしばらく更新できませんでした。
今は新しい家と職もできたのでまた更新していこうと思います。
ただ以前のように週1ではなく月初めに数話お届けできたらなと
思います。
ストーリーの話:
少しでも分かりやすくなるように日付が変わるタイミングで
その話の1番最後に各キャラクターの所持ジョブなどの詳細を追加します。
R18が多めになる場合はその話の前書きに書きますので
ご了承ください。