完全に忘れてた....
いったいどこまで話したかすら思い出せない
ぐらいには忘れているぞ....
うーんん....
確か固定の話をしてその後ワープの話をしたんだよな
あっ!
そうだよ、そのあと皆にワープを使えるようにしたら
リオンに風呂場に連れて行かれてキスをしたんじゃん!
それで戻ってくるのが遅いから他の皆が
見に来たら浮気現場を見た嫁のような形相で
乗り込んできたんじゃん!
あれ? リオンが悪くないか?
リオンの方を見ると照れながら顔をそらしたぞ!
知ってて言ったな! まあ良いけどさ!
「....ええぇ、改めて、固定とワープの話はしたな」
「....はい」
他の皆も思い出したようでなによりだ
俺悪くないよね?
「うーん....そうだな、じゃあまずは鑑定の話をしようか」
「鑑定とは、武器鑑定や防具鑑定のことでしょうか?」
「惜しいなアイリス、それの上位スキルになるのが鑑定だ」
「....なるほど....チラッ」
....実技演習ですね、わかりましたよ
俺はまず自分にキャラター再設定をして
BPを戻してからいろいろ弄ってから彼女達のも
弄っていった
ついでに今朝の疑問の答え合わせもした
俺はアイリスのキャラクター設定をして
確認すると....
キャラクター設定
BP 5
【ステータス】
【ボーナス装備】
【ボーナス呪文】
⚪︎ワープ
⚪︎等量交換
⚪︎グランシャリオ
⚪︎ネメシス
⚪︎魅了
⚪︎ニブルヘイム
【ボーナススキル】
⚪︎クリティカル率上昇 ⚪︎鑑定
⚪︎必要経験値減少 ⚪︎レベル制限解除
⚪︎獲得経験値上昇 ⚪︎ダメージ限界解除
⚪︎結晶化促進 ⚪︎パーティー項目解除
⚪︎セカンドジョブ ⚪︎ジョブ設定
⚪︎MP回復速度上昇 ⚪︎詠唱短縮
⚪︎値引交渉 ⚪︎キャラクター再設定
⚪︎買取交渉
おおお....アイリスのも中々だな....
人族は等量交換が固定のようだ、なんか意外だな
てっきりエクストリームドロップデッドか
自爆攻撃かと思ったんだけどな
いや、自爆攻撃なんて人族に持たせたら
神風特攻とかしそうでダメか
俺はしないけどね.....本当ですよ?
とりあえず鑑定も使えるようにすれば良いのだから
昨日と同じようにワープと詠唱省略、鑑定をセットしようと
したらルシアとクロエが足りなかったので
黙ってワープを外して誤魔化した
.....そうだ、俺のは色魔は外しておかないと
今見られるのはなんかダメな気がする....
少し自分のジョブを変えて鑑定をして
確認をした
一条 達也 男 18歳
探索者Lv17 戦士Lv9 英雄Lv14 魔法使いLv18
装備 硬皮の靴
....結構Lv上がってる?
迷宮に1時間ちょっと潜っただけでこれか
1日ガッツリやれば一気にLv50とかに
なったりしてな....まあ流石にないか
「待たせたな、じゃあ皆は俺に“鑑定”と念じてみてくれ」
「.....ごっ、ご主人様!これは!」
「しーっ!あんまり大きい声を出さないように、
今日は業者がいるんだ、聞かれるとまずい」
「失礼しました....ですがこれは....」
流石のロクサーヌでも驚くよね
それもそうだよな、いきなりこんなもん
見えたらビビるよね
俺もそこの狼さんを見てビビったもんよ
「....こんなの持ってたら盗賊なんてすぐわかるわね」
「そうだな、だから俺はリオンに盗賊の話を
聞いたんだ」
「どういうことよ?」
「自分を鑑定してみ?」
リオン ♀ 16歳
獣戦士Lv9 英雄Lv4
「......なっ!? なによこれ!!」
「驚いただろ? 俺も最初見た時は驚いたもんさ」
「なっ!....いいから話しなさいよっ!」
「そう睨まないでくれ、順を追って話すから」
「....お願いしますわ、もう何がなんだかですわ」
ルシアも困惑するよね
だがちゃんと覚えてもらわないと困るからな
ちゃんと聞くように
「まずはこの鑑定は武器鑑定や防具鑑定とは違い、
全てを鑑定することができる
それこそそこら辺の草を鑑定しても「草」と出てくるだろう
そして今皆が困惑しているのは俺を鑑定して
わかる通り、ジョブの横にLvがあることだ
それは探索者にしかなかった概念であり、
世間では知られていない概念だ
簡単に言うと全てのジョブにはLvがあるってことだな」
「....このLvが高いほど強くなるということでしょうか?」
「さすがだなアイリス、その通りだ
このLvが高ければ高いほど強いのもそうだが
上位職になるのにも必要で獣戦士がLv50になれば
百獣王になれるし、魔法使いがLv50になれば
魔道士にもなれる
世間では経験を多く積んだ者がなれるとされてるが
実態は違うというわけだな」
「すごいですご主人様!」
「........」
皆ドン引きだな、ロクサーヌを除いて
目をキラキラさせても迷宮にはいきませんからね
そう言えば彼女は百獣王になりたいのだろうか?
「....ご主人様とリオンは皇帝の血縁者なのでしょうか?」
えええ、あの朕とか言ってるやつの血縁者とか
嫌すぎるんだけど
「あれと一緒にされても困る、英雄のジョブのことだろ?
全てのジョブには取得条件というのがある
それを満たすと解放されて使えるようになるんだ
それは知っているか?」
「皇帝をあれ呼ばわりですか....
いえ、申し訳ありません....ですが取得条件ですか....」
「そう、取得条件だ、これでなんとなくわかったと
思うが俺とリオンは初陣で盗賊の撃退をしたから
英雄のジョブを得た、
盗賊を撃退するだけじゃダメだ、ポイントは初陣の方だ
この世界で初陣が盗賊の撃退をする前に
魔物を退治したり迷宮に入っただけでも取れなくなるんだ」
「そういうことだったのね....」
「昔本で読んだことがありますわ、
初代皇帝が初陣で盗賊を撃退する話です、
ご主人様の話を聞いて腑に落ちましたわ
そういうことだったのですね」
「というわけでこの中で魔物と戦った経験のない
初陣の条件を満たしているアイリスには
そのうち盗賊狩りをしてもらうのでよろしくな」
「えっ!?」
「大丈夫ですよアイリス、盗賊なんて斬られる前に避けて
斬ればいいだけですから!」
ロクサーヌよ、それができるのは
リオンぐらいだぞ....
「安心しろ、今すぐどうこうの話じゃない、
身を守るのに必要なジョブだから取らせるだけで
迷宮で戦ってもらうわけではない」
「い、いえ、そちらではなく盗賊の方なのですが....」
あああ、盗賊が怖いのか
盗賊なんて最初の時以外、怖いと思わなかったな....
そう思ってる時点で俺はもうこの世界に
染まっているのかもしれない
「それも問題ない、盗賊を狩れるだけのLvを上げれば
いいだけの話だ、だからさっきLvの話をしたろ?」
「....確かに、Lvさえ盗賊よりも高ければ
恐るるに足らずですか....」
アイリスが理解した所でロクサーヌから手が挙がった
「ご主人様、私は....」
「残念だがもう取れないだろうな、
だがロクサーヌにはそれ以上に凄いのがあるとだけ
今は言っておこう」
「....そうですか」
そんなしょげないでくれ、
そもそも幼少期からレムゴーレムと遊んでる時点で
もう英雄いらないでしょうよ
「ふっ、ロクサーヌなら英雄よりも
魔王の方が似合うんじゃない?....いった!!」
リオンはあまりロクサーヌをおちょくらないように
俺も思ったことあるからそれ
それとロクサーヌはテーブルの下で
見えないからってリオンの足を踏むのはダメだぞ
やるなら俺にしてくれ、泣いて喜ぶから
おっと、話が途中だったな
「じゃあ話を続けるぞ、鑑定にはまだ秘密がある」
「まだ何かあるのですか?」
「まあそう言わずに聞いてくれ、
あっ、そうだ、ちょっとここでまっててくれ」
俺は2階にある倉庫から
空きが2つと1つ、それと無しのレイピアを
1本ずつもってきた
それをテーブルの横に等間隔に離して立てかけた
「それはレイピアですわね」
「そうだ、じゃあこれを鑑定してみてくれ」
「....空き?」
「....空きですわね」
クロエとルシアが不思議そうにしてる隣で
アイリスが驚いてるな、これは知ってる口か?
「....以前お父様の知人のドワーフの方が
武器や防具にはスロットなるものがあると
言ってる頭のおかしい学者がいると
仰っておりましたがこれが....
これがそのスロットでしょうか?」
「へぇ、そのドワーフは今どこにいるんだ?」
「その....お父様と一緒に帰ってきませんでした」
「....変なことを聞いてすまない」
「いえ、お気になさらずに、お酒の場でしたので
信じてはいませんでしたし、
名前も存じ上げないので特に思い入れはございません」
えええ、もう死んでるとは思わないじゃん
そのドワーフとも話してみたいって思っただけなのに....
気まずい空気のなか俺は話を続けた
「....話を戻そう、見ての通りこの武器は左から
空きが2つと1つ、それと無いのがある
これは武器にスキルを入れる為の空きなんだ」
「スキル....もしかしてスキル結晶融合のことですか!?」
「そうだ、アイリスはもうわかっただろうが
この空きがあればスキル結晶融合が確実に成功するし
無いものは確実に失敗する」
「....それでは2つあるのは」
「もちろん2つ成功するな」
「.......」
全員が絶句してしまった
驚きのあまり声が出ないというやつだろう
それもそうだ、そもそもこの世界では
スキル結晶融合なんて失敗するのが当たり前ぐらい
の感覚なのにいきなり100%成功する上に
空きが2つとかあれば2つ目も成功するとか
言われたら鑑定を知らない人からしたら
絶対信じないだろうよ
改めて、鑑定ありがとう!マジで!
「そこでだ、これから皆には色々と仕事をしてもらうので
鑑定とワープを常に付けておく、必要な時に使ってくれ」
「....よろしいのでしょうか、このようなスキルを」
「大丈夫ですよアイリス、私達にはご主人様がついているのです!
心配する必要はありません!」
ロクサーヌさん?
宗教勧誘みたいだからやめなさい
「いろいろとまだあるが話はこれぐらいにして
朝食を済ませよう、スープが冷めてしまう」
「....かしこまりました」
今は飲み込んでくれ、すまん
なんやかんやあったが
俺達は朝食を終えて、皆は片付けに入ったので
俺は持ってきたレイピアを倉庫に戻しにいった
倉庫にきて改めて見ると無駄に剣があるな...
戦利品とはいえ使わないのをいつまでも
置いとくのもな....
そうだ! いいこと思いついた!
俺は早速、空きの無い銅の剣を3つ持ってキッチンに向かった
「片付けてる所悪いんだがちょっといいか?」
「はい、なんでしょうご主人様?」
「ルシア、クロエ、アイリスにはこの武器を
1本ずつ渡す、これを1人ずつ武器屋に行って
売ってきてほしい、帰りは冒険者ギルドで帰って
倉庫の壁に出てくれば大丈夫だから、頼めるか?」
「問題ありませんが、なぜ1人ずつなのでしょう.....
....あっ、そういうことですか、かしこまりました
ではお預かり致します」
察しが良くてなによりだ
さっさと商人のジョブを取ってもらって
倉庫の武器達を纏めて売ってもらう算段だ
鑑定も使えるから空きありの武器は売らないし
その分俺の時間も浮く、天才だな
「コンコン」
外のドアから誰かが叩く音がする
外? 誰だ?
扉を開くとむさ苦しいおっさんがいた
「今いいか?」
「んっ、ああ、ロベルトじゃないか、どうした?」
誰かと思ったらロベルトかよ
ビックリさせやがって
「遅くなってすまないな、さっき来たとこなんだが
カルロスから話を聞いてこっちに来たんだ、
あいつまた方針を変えたみたいですまないな」
「そのことなら問題ない、それで進めてくれと
俺から頼んだんだ、安心してくれ」
「ふぅ....兄ちゃんが優しくて助かるよ、
それでなんだが配管の試作品を持ってきたんだが
見てくれないか? 取り付ける前に確認してもらいたくてな」
渡された試作品を見てみると
確かに配管だった、日本でも見たことあるような感じの、
ちゃんと中が筒状になっているのをみると
この男もなかなかやるようだ
だけど長さが手の平サイズだった
まあ試作品だからだろうけど
それと両端の先端に繋ぎのネジ部分が無い
これだと耐久面と壊れた時に全部を入れ替えないと
いけなくなるな
「そうだな、まずはこの配管の両端の先端に4cm幅の
ネジ山を作った方がいい」
「ネジ山とはなんだ?」
そうか、この世界ネジもないのか.....
どうしたものか....
.....いや!! あるぞ!!
この世界に来る前にネットで大量に
いろいろと買ってただろ!!
ロクサーヌ達といちゃこらしすぎて完全に忘れてた!!
「すまないロベルト、それを今説明するのは難しいから
今から指示するものを作ってきてほしい」
「あ、ああ、問題ないがどんなのだ」
「そう身構えなくていい、作るのはこれと同じやつだ、
だがこれの厚みをもう少し増やしてほしいのと
長さを180cmのやつで大量に作れるように
形を作ってほしい、いけそうか?」
「....わかった、それなら問題ないが少し時間をくれ」
「ああ、大丈夫だ、じゃあ頼んだぞ、
俺は今からネジ山の方をどうにかするから
正午には戻ってきてくれ」
「そうか、正午だな、じゃあ今から取り掛かってくる」
そう言ってロベルトは早足で帰っていった
俺はキッチンに戻り片付けが済んだであろう
ロクサーヌを呼んだ
「ロクサーヌ、今から荷物を取りにいく、
ついてきてくれ」
「はい、ご主人様!」
ロクサーヌは嬉しそうだな
散歩気分なのかもしれない
あとそうだな、アイリス達が武器を売ってそれで
お終いだと正午まで暇すぎるしお使い頼むか
ちょうど今キッチンにいるし彼女達に声をかけた
「ルシアとクロエ、それとアイリス、
お使いを頼みたいんだけどいいか?」
「はい、大丈夫ですご主人様」
「3人で武器を売ったあと、
ルシアには金貨5枚を渡すから紅茶を
全種類買ってきてほしい、
ブレンドは好きなのを作ってくれ、
楽しみにしているぞ」
「あぁ....ありがとうございますご主人様!
ご主人様のお気に召す物を必ずご用意致しますわ!」
喜んでるルシアの頭を撫でてると
フワフワの尻尾をフリフリして
本当可愛いなおい
おっと気がそれた
「クロエは新鮮な魚が食べたいだろうから
冒険者ギルドに行ってハーフェンという港町まで
冒険者に連れて行ってもらうように、
この時間じゃあもう売ってないだろうから
行ってそのまま帰ってくるだけで大丈夫だぞ」
「わあ!ありがとうございます神様!!.....あれ?
行って帰ってくるだけでいいのですか?」
「ああ、1度行けば次回からワープで
飛べるようになるからな、その時は俺も一緒に頼む」
「そうでした!神様のスキルがありましたね!
ではお任せください!行ってまいります!」
君はいつも元気だねぇ....
あとその神様やめてほしいんだが....こそばゆい....
「というわけだアイリス、2人のサポートを頼む」
「かしこまりました」
おおお、お辞儀するアイリスはまるで
本物のメイドのようだ....いや、本物ではあるのか?
「それとリオンにも申し訳ないがお留守番だ、
流石に業者がいるのに家に誰も残らないのはまずい」
「ふーん....ねぇ、私にはなんかないわけ?」
「.....チュッ、すぐに戻るから安心してくれ」
俺は彼女の額にキスをして頭を撫でてやった
可愛いなもう、今朝の演武をしていた人と同じとは
思えないぞ
「それじゃあ行ってくる」
「いってらっしゃいませ、ご主人様」
皆に見送られながら俺とロクサーヌは
ソマーラの村にある俺が最初に寝てた馬小屋に
ワープした
「よし、ちゃんとこれたなっ!?....んんっ」
「....チュッ」
何事かと思ったが.....
ロクサーヌ....
リオンに嫉妬してたんだな
「....ロクサーヌ、蔑ろにしているつもりはないんだが
そう感じてるならごめんな」
「いえっ、そんな....ただリオンばかりで....その....」
「じゃあさ、今度2人だけでデートをしよう」
「でーと?」
「そっ、デート、恋人同士がするお出かけみたいなものだ」
「恋人同士......いいのですか?」
くっ、なんて可愛いんだ
そんな上目遣いされてダメと言えるやつは
この世にはいないだろうよ
「....チュッ、ロクサーヌは特別だからな」
「....ご主人様....チュッ」
「ぶるるふぅんっ」
「あっ....そろそろ行こうか」
「.....はい」
馬小屋でイチャイチャしていたら
馬に追い出されてしまった
馬小屋を出てみると
どこを見渡しても一面畑まみれ、
もはや懐かしさすら感じている自分がいる
これはキャベツ畑だろうか
そんなことを考えながら周りを見渡していると
1人のお爺ちゃんが近づいてきた
ソマーラの爺さんだ!
「おおお!これはタツヤ様ではないですか!」
「村長、また来て悪いな、残していた荷物を取りに来たんだ」
「いえいえ、タツヤ様であればいつでもいらしてください!
村民一同歓迎いたしますゆえ!」
相変わらずテンション高いなこの爺さん
原作ってどうだったかな? こんなじゃなかったような....
「ありがとう、それと村長、この人はロクサーヌ、
俺の一番で俺よりも強いから間違っても手を出さないように」
「ごっご主人様!そんなことはありません!
あっ、失礼しました....ロクサーヌです、よろしくお願いします」
「おおお、さずがはタツヤ様!
なんとお美しいお嬢様なんでしょう
村民共々よろしくお願い致しますロクサーヌ様」
「....そっそんな、お嬢様なんて恐れ多いです....」
ふっ、自慢の嫁です
まだ結婚はしてないけども
「それで村長、ビッカーはいるか?」
「はい、ビッカーであれば彼の自宅にいるかと
思います、お呼び致しましょう」
「いや、いい、俺が向かうので大丈夫だ、
そう言えばここの野菜以外に何か栽培してたりするのか?」
「今栽培している物以外ですとそう多くはありませんが
何かご希望の物でもございますか?」
「そうか....ちなみに変なことを聞くようで悪いのだが
この村は領主は知っているのか?」
「それは....もちろんでございます、基本村を作る際は
領主様に許可をいただきます
私は問題なく許可をいただけたので村長にして
いただけました」
へえ、領主の許可制なんだ
それもそうか、自分の領地に勝手に村を
作られても困るよな
「そうか、変なことを聞いたな、すまない、
それじゃあ俺はビッカーの所へ向かう、
....あっ、そうだ村長!この間貰ったお金だが貰いすぎたので
半分返すぞ」
「それはいけません!それは我々村民のタツヤ様への
僅かばかりではありますが感謝の意なのでございます!」
うーん....そうは言われてもな.....
金を巻き上げたウシジマくんみたいで嫌なんだよな.....
「.....では村長、ここで俺の畑を作ってもらうというのはどうだ?」
「はい、タツヤ様であれば問題ありませんが.....
どのような物をご所望でしょうか?」
「....ロクサーヌ、何がいいかな?」
「そうですね、ではブーケガルニ用にいろんなハーブを
植えるのはどうでしょうか?」
「そうだな、じゃあその種をあとで買ってこないとな」
この世界にブーケガルニあるんだな....
でもあれってネットに入れないと葉っぱが
スープについて美味しくなくなるんよな
それように布も買うか
「そういう訳だから村長、この金貨15枚を渡すから
俺の畑を用意してくれ、頼んだ」
なに、簡単な話、
金を渡す大義名分さえあればいいんだ、
なら仕事を頼めばいい
「なっ、なんと! こんなに多くは受け取れません!
それと畑ですが以前村から追放した罪を犯した者の
家族の家と畑がそのままになっておりますので
そちらをご利用ください」
「.....はぁ、わかった、では金貨1枚だ、
これ以上は譲らないぞ」
「タツヤ様、それでも多いぐらいでございますが....
わかりました、タツヤ様のお気に召す畑を
作ってみせましょう!」
強情だな....
他にこの村が潤うように
何か考えるか
それに村から追放された家族か....
追放された家族....
なんだろう、この違和感は....
「村長、その追放された家族はどの方向にいったか
わかるか?」
「それでしたらここから南に行かれたかと思います」
「ここから南に行くと何があるんだ?」
「申し訳ありません、そこまでは....ですが
ビッカーであれば知ってるやもしれません」
「わかった、ありがとう、では行ってくる」
俺達は村長をあとにしてビッカーのいる家に向かった
家に入るとやはり太ってるおっさんがそこに座っていた
ビッカーよ、少しはダイエットした方がいいぞ
「おおお!!タツヤ様!!!....おや? その方は?」
ビッカーは俺の顔を見るなり歓喜して近寄ってきた
怖いって本当
「....相変わらず元気そうだな、
俺の隣にいるのは俺の一番のロクサーヌだ、
俺よりも強いから間違っても失礼のないようにな」
「おお、タツヤ様の隣に立つに相応しい美しさも
さることながら力量も相当なものですか、
天は二物を与えたとは正にこのことでしょう
おっと、失礼しました、
私はこの村の商人をしております、ビッカーです、
何卒宜しくお願いします」
「ご主人様.....、ロクサーヌです、宜しくお願いします」
照れてるのか恥ずかしいのか、
腕を掴んでくるロクサーヌが可愛くて好きだ
おっと、見惚れてないで話をせねば
「早速で悪いんだが荷物を取りに来た、
倉庫は無事か?」
「ええ、もちろん無事でございます!
では、ささっ、こちらへ、倉庫を開けます」
「ああ、その前に一つ聞きたいんだが、
この村から追放された家族がいただろう、
その者達が何処に行ったかわかるか?」
「はい、それでしたら確かこの村から南へ向かったと
聞いております」
「4人分の家族が一緒に南にか?
この村から南へ行くと何があるんだ?」
「4人の家族が一緒は確かに変ですね....
たしか、ここからですと結構離れておりますが
狼人族の村があったかと思います、
あそこに知り合いでもいるのかもしれませんね」
「狼人族の村.....そうか、ありがとう、
じゃあ倉庫を開けてくれ」
「かしこまりました!ではこちらへ!」
ここから南に行くと狼人族の村か....
俺達はビッカーに以前貰った?倉庫の前に来たんだが.....
扉に何重もの鍵がかけられていた
それはもうエクゾディアのように.....
「.....ビッカーよ、やりすぎだ」
「いえいえ、この程度ではまだ足りないぐらいかと!
力及ばず申し訳ありません!」
さすがのロクサーヌも退いてるから
落ち着いてくれ
ビッカーが鍵を開けるのに奮闘して
しばらく経つとようやく開いた
「ガラガラガラ」
「タツヤ様、こちらになります!」
「おお、上に布まで被せてくれたのか、ありがとう!」
「いえいえ、村を救っていただいたのです、
このぐらいなんてことございません!」
「....そうか、じゃあ俺達は今から取り掛かるから
終わったらまた声をかける
それまでは倉庫を開けないようにな」
俺はそう言ってビッカーを外に出して
俺とロクサーヌは倉庫内に残った
「ロクサーヌはさっきのを聞いてどう思った?」
「狼人族の村のことですか?
そうですね....正確な場所まではわかりませんが
もしベイルから南にある村のことであれば
私がいた村かもしれませんね」
「....そうか」
やはりそうか.....
この違和感、嫌な予感がするな......
「変なことを聞いてすまない、
じゃあロクサーヌ、ささっと始めようか」
「....結構ありますね」
それもそう、
ロクサーヌも気圧されるほどの量の荷物が目の前あった
まあパレットに積んであるから楽なんだけどね
「俺がこれをワープで運ぶからロクサーヌは
向こうでリオンと一緒に荷解きをしてほしい」
「....かしこまりました」
自分で運ぶと言い出すのかと思ったが
さすがにこの量じゃ無理よね
俺はハンドパレットを差し込んでシャカシャカと上下に
やるとパレットが持ち上がったのでそれを持って
家へとワープで移動をした
もちろん広いスペースが必要なので1階にある
ダイニングの隣の部屋が広いのを思い出してそこにワープをした
たぶんダンスパーティー用の部屋だろうなここ
「ご主人様!? 大丈夫ですか?」
「うぉ.....、すまないロクサーヌ、大丈夫だ」
思ったよりMPを持ってかれて倒れそうになった所を
ロクサーヌに支えられてしまった
とても柔らかかったですなんて言ったら怒るかな?
怒っても可愛いだろうなロクサーヌは
おっと、バカなことを考えてないで
早くMP回復速度20倍を付けないと
このままじゃ日が暮れてしまう
俺は猛スピードで荷物を取りに行ったり来たりをした
残ってた滋養剤を飲んだのは秘密で
「はぁ......はぁ.....やっと終わった.....」
「はい、水よ、喉乾いたでしょ」
リオンは気が利くなぁ....女神に見えるよ....
差し詰めツンデレ女神かな....ふっ
「アンタ今失礼なこと考えてないでしょうねぇ」
「.....ソンナコトナイヨ....いった!」
「リオン!また!ご主人様を蹴るのをやめなさい!」
蹴られるより踏まれる方がいいと言ったら
怒るかな?
....うん、やめよう、主人としてダメな気がする
俺の仕事が一段落してソファーに腰をかけて
少し休憩していると
ふと、さっきの違和感の正体に気づいた、いや、
思い出したというべきだな
俺はその答え合わせをする為に
美女2人に声をかけた
「2人共仲良くしてる所悪いが今からついてきてくれないか」
「......かしこまりました」
「誰がっ!.....まあいいわ、何処に行くのよ?」
「行ってからのお楽しみだ」
俺はそう言って2人の美女を連れて
ベイルの冒険者ギルドに飛んだ
「ここは....ベイルの冒険者ギルドね」
「ああ、ついてきてくれ」
俺は2人を連れてとある建物を目指して歩き始めた
目的地に着くよりも少し手前の路地に男が
隠れてとある建物を覗いていた
はぁ....やはりか.....
俺は2人に小声で話しかける
「.....ロクサーヌ、リオン、ちょっと」
「....はい」
「....何よ」
「....大きい声を出すなよ、そこの路地にいる男に鑑定してみろ」
鑑定してみると
盗賊Lv8
「なっ!?」
所持金:262万3930ナール
日付: 春の4日目
作者の話:
ご愛読頂いている皆様、お久しぶりです。
大変長らく更新できず申し訳ありませんでした。
熊本での地震で家が無くなりしばらく更新できませんでした。
今は新しい家と職もできたのでまた更新していこうと思います。
ただ以前のように週1ではなく月初めに数話お届けできたらなと
思います。
ストーリーの話:
少しでも分かりやすくなるように日付が変わるタイミングで
その話の1番最後に各キャラクターの所持ジョブなどの詳細を追加します。
R18が多めになる場合はその話の前書きに書きますので
ご了承ください。