※この作品はR-18です。

預言者は異世界迷宮でハーレムを   作:ネギトロロ

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004 ベイル

 

 

 

 「.....さま」

 

 「うーん」

 

 「.....ツヤ様」

 

 「あと5分....」

 

はっ! もう朝か!

 

眠い目を擦りながら開くと俺は村長に起こされていたようだ

 

 「タツヤ様おはようございます

 そろそろ出発の時刻になります」

 

 「わかった、直ぐに向かおう」

 

寝てる脳みそを叩き起こして荷物を持って部屋を出た

荷物と言っても、昨日貰ったリュックに巾着袋、

それと日本から持ってきたキャリーケースだけだ

 

 「おはようございます」

 

 「ああ、おはよう」

 

 「こちらが昨日着ていたお召し物でございます」

 

 「そうだったな、感謝する」

 

そう言えば洗濯してもらったの忘れてた、あっぶねえ

 

 「こちらの衣装はとても珍しい布で作られているようでございます

 さぞや貴重なお召し物かと存じます」

 

 「貴重と言うほどではないがな」

 

こっちの世界じゃジャージなんて無さそうだしな

物珍しいと思ってもおかしくはないか

 

洗濯してもらった衣服をキャリーケースの中に入れてると

村長が布か何かで包まれたものを渡してきた

 

 

 「こちらは朝食になります、馬車の中ででもお召し上がりください」

 

 「いろいろとすまんな」

 

朝食はありがたい、昨晩出てきたのはオートミール

みたいなのだったけど、まあ悪くはなかったし

この巻かれたやつもどんなのか楽しみだ

 

 

 「それから、こちらが村を救っていただいたお礼でございます」

 

村長が袋を渡してきた

中身を確認すると硬貨だった

まだ若干暗いせいでいくらかわからないけど

ありがたく貰っておこう

 

 「かたじけないな、ありがたくいただいておこう」

 

 「あまりにも些少で心苦しいのでございますが

 なにぶん、その程度のお礼しか差し上げることができず

 申し訳ございません」

 

 「いや、これで十分だ」

 

いやいやいや、金を巻き上げたみたいじゃん

これじゃまるでウシジマくんだよ

 

居た堪れなくなったので、リュックに硬貨の入った袋を入れて

外に出ると村長が村はずれまで案内してくれた

 

村はずれに行くと、ビッカーが荷馬車の準備をしていた

それともう1人男がいた、一緒に乗るのかもしれない

 

 「おはようございます」

 

 「おはよう」

 

 「明るくなったらすぐに出発します、その前に

 タツヤ様にどうしても感謝を伝えたい者がおりまして、

 今よろしいでしょうか?」

 

 「ん? ああ、構わないぞ」

 

もう1人の男が前に出てきた

なんだ? 俺の知り合いにこんな男はいないぞ

 

 「先日は盗賊からお救いいただきありがとうございます、

 私はもともと冒険者をしていたのですが、盗賊との戦いでは力及ばず

 押し倒され、とどめを刺される所でタツヤ様に救われました」

 

ああ、この人あれだ

ティリヒさんの旦那さんだ、生きてたんだな

すっかり忘れてたわ

 

 「こちら些少なお礼ではありますが、この剣を受けとっていただきたい」

 

受け取った剣に鑑定と念じた

 

 

ほむらのレイピア 片手剣

スキル 火炎剣

 

 

おお!スキル付きだ!

道中で出てくる魔物に使ってみよう

 

 

 「ああ、ありがたくいただこう」

 

男は頭を下げてお礼をしたあと、何処かへといった

見送りとかいう文化は無いのね

 

 

 「タツヤ様、そろそろ出発いたします、

 馭者席の横にお座りください」

 

 

 「わかった」

 

俺は言われた通り馭者席の横に座ると

後ろの荷台に昨日の盗賊4人を鉄格子のついた

犬小屋みたいなケージに押し込められてた

 

いやいや、その中に4人は厳しいって....

 

だが罪を犯したんだ、この世界ではこれくらいは当たり前なんだろう

 

 「この者達もベイルに連れて行き、奴隷商人に売却いたします」

 

奴隷が詰められてるのを見ていると

村長が説明をしてくれた

 

 「それと、こちらが委任状になります

 ベイルに着きましたら奴隷商人にお渡しください、

 昨日話した通り売却金は全てタツヤ様のものとなります」

 

「そうか、では貰うとしよう」

 

委任状を失くさないようにリュックの中に入れた

失くしたらこいつら売れないのかな?

 

 「それではそろそろ明るくなってまいりました、出発いたします」

 

ビッカーがそう言うと、俺の隣に座り手綱を操作して

馬を発進させた

 

 「世話になった」

 

俺は片手を少し上げ、村長と別れの挨拶をした

荷馬車が村の外へと走り出す

 

 

 

 「道中は魔物は出ないのか?」

 

走り出して少し落ち着いたところで、ビッカーに聞いてみた

 

 「ベイルの町までの街道沿いは、定期的に魔物の討伐が

 行われておりますので危険はあまりございません」

 

 「なら出てきたら俺が行き掛けの駄賃にしてやろう」

 

 「さすがはタツヤ様! しかと、この目に焼き付けさせていただきます!」

 

急にテンション上がってきたな

 

周りが徐々に明るくなり、荷馬車が速度を上げる

結構揺れるがこんなものだろう

 

少したって、そろそろ朝食を取ろうとしたところで

前方に何か動いているのが見えた

 

鑑定っと

 

スローラビット Lv1

 

 

 「前方にスローラビットがいるな」

 

 「お分かりになるのですか?」

 

鑑定したからな、間違いないぞ

 

 「昨日あれだけ狩ったんだ、見間違えるはずがない

 少し速度を落としてくれ、朝の運動がてら狩ってくる」

 

それを聞いたビッカーは徐々に速度を落とし、

俺はスローラビットが近くなったところで

今朝貰ったほむらのレイピアを持って荷馬車から

飛び降りた

 

「呼びかけたるは我が心、感じ現る剣の意思 奔流、火炎剣」

 

おおお!凄い!

剣身に炎が出てる! 

中二病じゃなくてもテンション上がるだろこれ!

 

じゃなかった、さっさと狩らないと

 

俺はオーバーホエルミングを念じて、

4連撃を喰らわしたところで煙になった

ドロップ品を拾って走って荷馬車に戻る

 

 

 「おおおお! さすがはタツヤ様!! 

 剣から炎を出すだけでなく、目にも止まらぬ速さで

 スローラビットを倒すとはお見事です!」

 

 「なに、あれぐらい朝飯前だ」

 

文字通り、朝飯前です

バカなことを思いながら村長から貰った朝食を食べた

結構パサパサのパンだった、貰い物だから文句は言うまい

 

 

荷馬車も速度を上げ、しばらくするとまた

何か動いてるのが見えたので鑑定をする

 

グミスライム Lv1

 

 「前方にグミスライムがいるな」

 

 「グ、グミスライムでございますか

 では遠回りになりますが迂回しましょう」

 

迂回する必要あるか?

 

 「いや、俺が出よう」

 

 「この辺りでは1番の難敵でございます、

 村に近づいた時には村人総出でかかるほどの魔物でございます、

 それとグミスライムに捕まると体が溶けてしまいます」

 

えっ、そんな怖いこと言わないでくれる?

そんなこと言われたら武器6出すしかないじゃん

 

 「俺を誰だと思っている、速度を落としたまま進んでくれ」

 

それを聞いたビッカーはキラキラした目で

俺を見たあと、指示通り速度を落として進んだ

 

ほむらのレイピアをしまい、

キャラクター再設定で武器6を出した

 

 「では行ってくる」

 

グミスライムが近くに来たタイミングで

荷馬車から飛び降りたと同時にオーバーホエルミングを念じて

アヴァロンで突き刺した

 

もちろんLv1のグミスライムなんて1撃で終わり、

さっさと荷馬車に戻った

 

 「タツヤ様!グミスライムを1撃で倒すとは

 なんという強さ!それも荷馬車から飛び出てからの動きは

 全く見えないほど速く、驚かされてばかりです!」

 

 「っふ、造作もない」

 

これが朝飯後だな、っふ

バカなことを思いながら鼻下を擦った

 

 「タツヤ様、それはスライムスターチでございますか?」

 

 「ん? そうだな」

 

 「いかがでございましょう、守っていただいたお礼もかねて、

 買い取らせてはいただけませんでしょうか?」

 

どうせ今は使わないしいいか、

キャラクター再設定で武器6を外して買取価格30%上昇を設定してと

 

 「そうだな、そうさせてもらおうか」

 

 「ありがとうございます、スライムスターチは水で溶いてから

 発酵させると、お酒になります

 スライム酒と言って、好む者が多い一品です」

 

急にどうした、飲みたくなったか?

飲酒運転はダメだぞ

 

 「ギルドでの買取価格は40ナールですが

 馬車を守っていただいたお礼としてその10倍の対価を

 出させていただきたく存じます、

 村も守っていただいたタツヤ様がお相手ですから

 520ナールでお引き取りいたしましょう」

 

最初の理由と後半の理由なんか変だけど大丈夫か?

 

 「ああ、それで受け取ろう」

 

また小銭が増えた....巾着袋に入れないと...

 

リュックに手を入れて巾着袋を取り出すと

ふと思い出し、村長からいくら貰ったのか確認してなかったので

今のうちに数えようと村長から貰った巾着袋を開いて中身を数えた

 

金貨30枚!? 大丈夫かあの村長?!

原作は金貨15枚だったはずだぞ

 

だが今更返す訳にはいかないよな...

倉庫の荷物取りに行く時に何かお礼を渡せばいいか

 

 

いろいろと考えてると、前方にデカい城塞が見えてくる

 

 

 「あれがベイルの町か」

 

 「さようでございます」

 

へー、結構デカいじゃん、

もうちょっとこじんまりしてるのかと思ってたぞ

 

 

荷馬車はそのまま町の中へ入っていくと

ビッカーが言う

 

 「まずは奴隷商人のところへ行きましょう

 その後、騎士団の詰所へ行き、武器屋、防具屋の順で

 回りたいと存じます、それでよろしいでしょうか?」

 

 「ああ、それで頼む」

 

そこまで決めるんだ、まあいいけどさ

 

そうだ、騎士団の詰所ってことはインテリジェンスカード見られるよな

今のうちに鑑定しよ

 

 

一条 達也 男 18歳

魔法使いLv8 盗賊Lv10 英雄Lv8

装備 ヴィーザルの靴

 

 

やっば、そうだそのままにしてた!

早く変えないと、さすがに魔法使いはまずい

だけど、どのジョブに変えればいいんだ?

 

ジョブ設定を開くと戦士が目に入った

 

戦士Lv1

効果 体力小上昇 HP微上昇

スキル ラッシュ

 

おお、ジョブ設定開いた状態でジョブを

脳内で読み上げると出てくるのか、便利だな

 

そんなことはいいや、ファーストジョブを戦士にして

セカンドジョブの盗賊を外して魔法使いを設定しておこう

 

 

一条 達也 男 18歳

戦士Lv1 魔法使いLv8  英雄Lv8

装備 ヴィーザルの靴

 

 

うん、これで大丈夫だな

 

そうこうしてると、荷馬車が右に曲がる

 

 「この先は治安の悪いところもございます、

 娼館などもございますが、あまり奧に入ることは勧められません」

 

 「そうか、気をつけよう」

 

 

日本にいた頃の俺だったら絶対に娼館に行ってたな

だが今の俺は違う、俺には愛しのロクサーヌがいるからな

まあ、まだ買ってないんけどね

 

そんなことを考えてると、荷馬車が止まった

どうやら着いたようだ

 

 「何かご用でしょうか?」

 

家の中から若い男が出てきて尋ねてきた

 

 「奴隷身分に落とされた犯罪者を引き渡しにまいりました、

 荷台をご確認ください」

 

 「承りました、それではお店の中にお入りください」

 

俺達は言われた通り、店の中に入り

案内された部屋のソファーに座った

 

しばらくするとおっさんが入ってきた

 

アラン 男 63歳

奴隷商人Lv44

 

 

おお! アラン殿ではないか!

63歳って、結構歳だったんだな

 

俺とビッカーは立ち上がり、互いに挨拶をした

 

 

 「当家の主人、アランでございます」

 

 「タツヤ・イチジョウだ」

 

 「ソマーラの村のビッカーでございます」

 

 「どうぞおかけください」

 

アランに促され、ソファーに座ったところでビッカーが

話し始めた

 

 「本日は市もなかなか盛況のようにございます」

 

 「ご存じないのですか? 2日前に迷宮が見つかったのです」

 

そうそう、ベイルの迷宮ね

俺もこの後、行くから場所を教えてもらおう

 

 「迷宮でございますか、なるほど

 今日に限り、スローラビットとグミスライムに遭遇したのは

 その影響でしたか」

 

 「それは....大変だったでしょう」

 

 「いえ、スローラビットもグミスライムもこちらの

 タツヤ様がお1人で倒されました! 

 それも目にも止まらぬ速さで、1撃で倒されてました!

 それも、降りた荷馬車に戻ってくるなりなんてこと無かった

 かのように振る舞われており、もう惚れ惚れするほどでした!

 それにタツヤ様は先日、ソマーラの村を襲撃した盗賊19人を

 たったお1人で壊滅させております、それも一瞬にです!

 その盗賊と共謀した犯罪者を見つけ出したかと思えば

 まだ物足りなかったのか、森の奧に入りスローラビットを

 60体も倒されています、半日で60体ですよ!」

 

おいおいおい、ブレーキを踏んでくれ

勢い凄いって、アランが気圧されてるじゃん

 

 

 「なるほど、では本日お持ちいただいた奴隷は

 その犯罪者ということですか」

 

 「そうなるな、これが村長からの委任状だ」

 

 「拝見させていただきます」

 

なんて書いてあるんだろ、中身確認してないんだよな

まあ、確認したところで読めないだろうけど

 

 「売却額の全額を全てタツヤ様にお渡しすると書かれてました」

 

 「うむ、そうか」

 

 「男4名は先程確認させていただきました

 健康体で働き盛り、1人3万ナールが買いの相場かと存じます」

 

 「ああ、それでかまわない」

 

 「ありがとうございます、

 ところでお客様は当家をご利用になられるのは初めてですね?」

 

おや、これはもしかして....

 

 「無いな、この町には初めて来たところでな」

 

 「それでは今後、奴隷をお買いになる予定がございますでしょうか?」

 

 「そうだな、今日買う予定ができたな」

 

 「そうですか、ありがとうございます」

 

アランが少し笑ったな、

だが今すぐとはいかないからな

ちゃんと話しとくか

 

 「アラン殿、俺はこの後、騎士団の詰所に行き

 その後荷馬車に積んである盗賊供の戦利品を売りに

 行かなくてはならなくてな

 その後にまたこちらに来よう」

 

 「はい、お待ちしております

 では支払い金をお持ちいたします」

 

アランは部屋を出て、またすぐに戻ってきた

早いな、事前に準備してたのか

 

 

 「こちらがお支払い金になります

 今後のお取引きに期待する分も含めて、

 お客様には15万6000ナールを支払わせていただきます」

 

 「確かに、受け取った」

 

よっしゃああ!! これでロクサーヌ買えるぞ!!

 

 

 

 

所持金:45万7300ナール

 

春の2日目

 

 

 




急いで書いたので誤字がいっぱいあるかもですが、
後日修正します
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