「それでは、タツヤ様のまたのお越しをお待ちしております」
俺達はアランに見送られ、奴隷商を後にした
その後、先程の道を戻り、町の中心部へと向かった
人通りが多くなってきたけど、ここが市のようだな
いろんな店があって、そこらに他の種族も買い物してるよ!
ん? あそこに一際綺麗な人がいるな
エルフィーナ ♀ 37歳
騎士Lv15
彼女の近くを通り鑑定をしたけど、えっろいな!
横乳出してる巨乳美人なエルフがおるがな!
あんなんもう、手を突っ込んでくださいって言ってるようなもんだろ
この世界のエルフはどうやらエロフのようだ、素晴らしい
そんなバカなことを考えていると、ビッカーが声をかけてきた
「タツヤ様、見えてきましたよ
あそこがこの町の騎士団の詰所でございます」
ビッカーが指を差しながら教えてくれたのは、
鐘楼のあるレンガ作りの建物があった
ここが町の中心部か、結構広いな
荷馬車を詰所の前に止めると、
そこにいた騎士とビッカーが話し始めた
「タツヤ様、盗賊のインテリジェンスカードをお願い致します」
「わかった、これだ」
「それでは、インテリジェンスカードの確認をさせてもらおう」
なんだこいつ、偉そうだな
俺は左手を出し、騎士が詠唱をする
「滔々流るる霊の意思、脈々息づく知の調べ、
インテリジェンスカード、オープン」
一条 達也 男 18歳 戦士 自由民
インテリジェンスカードの確認をすると
騎士が自問自答を口にした
「.....苗字持ち? .....自由民の方でしたか、道理で」
「うむ、何か?」
「いえ、懸賞金をただいま確認してまいります」
そう言って中へ入っていった
俺が自由民だとわかった途端にあれかよ
態度変わりすぎだろあいつ
しばらくすると中から美人な女騎士が出てきた
これで性格が良かったらなあ、原作だと態度めっちゃ悪いんだよな
鑑定してみるか
ラディア・マキシナント・ゴッゼル 女 28歳
騎士Lv27
装備 マジカルアーマー 加速のブーツ
凄い名前してるな
たぶん貴族か何かだろう
「盗賊を倒したのはそのほうか」
「ああ、そうだが」
「あれはこの町のスラムを根拠としている盗賊団の一味だ、
現在壊滅作戦を展開中だが、一部が逃げ出したのだろう」
「そうか、その壊滅作戦とやらに怯えて逃げ出すぐらいの
小物なら賞金は無さそうだな」
それを聞いた女騎士が睨んできたが、
美人の怒った顔もいいな、と思いながら笑顔を送ってやった
すると、さっき中へ入っていった騎士が戻り
女騎士に何かを伝えて白い袋を渡した
「倒された盗賊のうち、
2名に賞金が懸かってたようだ、これが賞金だ」
女騎士が袋を放り投げようとしたところを、
オーバーホエルミングを使って投げるよりも先に
袋を掠めた
「なっ、貴様! もういい、さっさと立ち去れ!」
「ふっ」
鼻で笑って立ち去ってやった
顔を真っ赤にして可愛かったな
また会ったら何してやろうか
俺は賞金の入った袋をリュックに入れて、
俺達は武器屋へと向かった
道中何事もなく、武器屋へ着いた
まいど何かあってたまるか
と思いながら、俺は武器屋に入って
中にいた武器商人だろう店員に声をかけた
「少しいいか? 荷台に積んである武器を
買い取ってもらいたいんだが」
「いらっしゃいませ、荷台の品ですね
今確認してきますので少々お待ちください」
荷台にあった武器を店の中に運び、
彼は1本ずつ詠唱をし、確認していった
「武器に宿りし魂よ、その力を解き放て、武器鑑定」
この量を全部詠唱してくの大変だろうな....
「確認いたしました、鉄の剣が1本で1000ナール、
銅の剣は17本ありますので、1本250ナールでいかがでしょうか?」
「わかった、それでいい」
「ありがとうございます、では大量にお持ちくださいましたので
今回は全部で6825ナールでお引き受けしたく存じます」
「ああ、それで頼む」
「かしこまりました、では少々お待ちください」
大量ならなんでも良さそうな理由だったな
買取価格上昇や値引き交渉のスキルは催眠か何かなんだろうか
そんなことを考えてると、武器商人がお金を渡してきた
「こちら6825ナールになります、ありがとうございました」
「ああ、こちらこそ」
俺は金をビッカーから貰った方の巾着袋に入れて、
次は防具屋に向かった
そして、防具屋に着いたところでビッカーが別れを告げてきた
「タツヤ様、私はこのあと、仕入れをしてまいりますので
荷物を下ろしたらおいとませていただきます」
「そうか、世話になったな、それと
倉庫の荷物は近いうちに取りに行くから
そのまま大事に保管しておいてほしい」
「いいえ、滅相もございません、こちらこそ
村を救っていただきありがとうございます、
タツヤ様の荷物は私の命に代えてもお守りいたします」
命は大事にしてくれ
彼は防具屋の前に荷物をおろすと、一礼して去っていった
さて、この防具達を売る前に確認だ
原作ではロクサーヌを買った時点で裸足だったはずだから
皮の靴は1足分残しておこう、あとは全部売っていいな
残す物も決まったので、店内に入り防具商人に声をかけた
「少しいいか、外の防具を売りたいんだが頼めるか?」
「いらっしゃいませ、外の品ですね
今確認してきますので少々お待ちください」
さっきと全く同じ流れで進んでいき、無事全部売れ
防具屋を後にした
よし、いったん路地に入っていくら持ってるのか
ちゃんと確認しよう
さっきまでの所持金 45万7300ナール
盗賊の懸賞金 16万3000ナール
武器屋の売却益 6825ナール
防具屋の売却益 3042ナール
合計で63万167ナール
これならロクサーヌを買って直ぐに
クーラタルへ行って家を借りられるな
ただ、時間も時間だから....今何時だ?
今でちょうど朝の10時か、結構稼働した気がするんだけどな
まあ、朝が早すぎたのもあるか
まあいい、さっさとロクサーヌを買いに行こう
俺はすぐに奴隷商の所へ向かった
ドアを叩くとさっきの若い男が出てきて
すぐに挨拶された
「お待ちしておりました、どうぞ中へお入りください」
まだ何も言ってないのに凄いな
どうやら顔は覚えていてくれたらしい
「では、こちらの部屋でお待ちください」
たぶんアランを呼びにいったんだな
にしても、この部屋結構豪華だな
売りに来た時の部屋と違って、柔らかいソファーに
絨毯が敷いてあるよ、あと壁にはよくわかんない絵が飾ってあるし
結構儲かってるようだな
よし、買取価格30%上昇を値引き30%上昇に変えたな
さあ、紳士の取引きをしようじゃないか
ふっ、ドキドキが止まらない
そりゃそうだ、あともう少しであのロクサーヌに会えるんだ
俺は目を閉じて深呼吸をし、気合を入れた
少しして、アランが入ってきたので
立ち上がり挨拶をした
「タツヤ様、お待ち申し上げておりました
どうぞお掛けになってください」
「ああ、待たせたようで悪いな、
そういえば、さっき売った奴隷のことだが、
実はあの者達は盗賊のバンダナを盗んだ
もしかしたら盗賊にツテがあるかもしれん」
「さようでございましたか、注意させていただきます」
たぶん数日後に襲撃に遭うだろうからな
今のうちに言っておいた方がいいだろう
「コンコン」
ドアをノックする音がすると、また誰かが入ってきた
お茶を持ってきてくれたようだ
ロクサーヌ ♀ 16歳
獣戦士Lv6
「どうぞ」
「....ありがとう」
その顔を見ただけでわかった、彼女がロクサーヌだ
漫画やアニメで見るのとでは次元が違う、
これがリアルのロクサーヌ、あまりにも美しすぎる
美しすぎて思考が一瞬止まったよ
「失礼いたします」
惚けていると、
彼女はそう言って部屋を出てしまった
ふぅ....まずは落ち着こう
とりあえず落ち着く為に、出されたお茶を飲んだ
「お気に召していただけたようで、何よりでございます」
「ああ、いいお茶を使ってるんだな」
「もちろん彼女のことでございます」
ですよねー
まあ、昔からお気に召してましたけども
「あの娘は当家でお売りできる中で、
タツヤ様にもっともお薦めの奴隷でございます」
「なるほど」
「彼女は狼人族であり獣戦士、戦いにも秀でております、
すぐにでもパーティーの即戦力になれることでしょう、
そして彼女は当家で今お売りできる中でも、
一、二を争う美女でございます、聡明で性格もよく、
タツヤ様が初めて買われる奴隷にはぴったりかと存じます」
戦いに秀でてるどころのレベルじゃないぞ
迷宮45階層が物足りなくて56階層を楽しみにするような娘だよ
それとなんで初めての奴隷ってわかった?
そんな顔してましたか私?
「そして彼女は生娘、処女でございます
病気の心配もございません」
ゴクリ....
「彼女は主人の夜伽相手、性奴隷となることを
了承しております」
うん、わかったよ
アランのセールストークはとても素晴らしいものだった
おかげで俺は彼女を早く買いたい
「わかった、だが高いのではないか?」
「そうですね....60万ナールほどが相場でございます、
先程の衣装もお付けして、ここまでお薦めしたのですから
42万2800ナールでお譲りいたしましょう」
「うむ、ではそれで買わせてもらおう」
買うに決まってるだろ、あれだけの美人出されて買わないやついないって
俺は出されたトレーに大量の硬貨を置いた
キャッシュレスなんて贅沢言わないからさ、せめて紙幣にしない?
「ありがとうございます、確かに受けとりました
すぐに連れてまいりますので、しばらくお待ちください」
よっしゃああああ! これでロクサーヌは俺のもんだ!
異世界に来て本当に良かった! これで無事に童貞卒業できる....
まてよ、まさか30年も童貞を貫いて異世界まできて
あんな美人な娘まで買って卒業会場が宿屋はないだろ、
うん、ないな
やはり今日中にクーラタルへ行って、家を借りよう
しばらくすると、アランとロクサーヌが部屋に入ってきた
「お待たせいたしました、お客様がお望みの
ロクサーヌでございます」
「ありがとうございます」
「ああ、よろしくな」
なんだろう、彼女の顔にはどこか悲壮感がある
税金が払えずに奴隷として売られた経緯があるけど
たぶんそのことが関係してそうだな、
あとでちゃんと真相を教えてあげよう
「ロクサーヌ、お客様の隣へ」
アランがそう言うと、ロクサーヌは俺の隣に立った
横顔エグい美人でドキドキが止まらないってばよ
「それでは、契約を行います
インテリジェンスカードを確認させていただけますか?」
「はい」
「あ、ああ」
ロクサーヌの横顔に見惚れてる場合じゃないな
アランは俺達のインテリジェンスカードを確認して、
何かボソボソと言いながら書き込んでいった
「これで契約が完了しました、
インテリジェンスカードをご確認ください」
「はい、えっと....どうぞ」
ロクサーヌ ♀ 16歳 獣戦士 奴隷
所有者 一条 達也
うん、ちゃんと所有者の所に俺の名前があるな
「ロクサーヌ、俺のも確認して」
「あの....よろしいのですか?」
「ああ、構わない」
「はい.....」
一条 達也 男 18歳 戦士 自由民
所有奴隷 ロクサーヌ
所有奴隷のところにロクサーヌと書いてあるだけなのに
なんだろう、俺のなかの支配欲か何かが満たされていくのを感じる
「当家の奴隷をお買い上げいただき、ありがとうございます
お客様は本日をもちまして、ロクサーヌの所有者となりました」
嬉しすぎて俺の顔がニヤけていないか心配だ
「お客様はロクサーヌの所有者になりました、
所有者には奴隷に住まいと食事を与え、また
税金を支払う義務がございます
これらの義務を放棄したり、奴隷を著しく不当に
扱った場合、契約が無効とされることもございます
遺言の作成と変更も我々の仕事となりますので、
その際にも当館を是非ご利用ください」
うん、定型文なんだろうけど長いよ
長い定型文を言い終えると俺達を部屋の外へ
案内してきた
あっ、ちょっとまって
「アラン殿、少しだけまってもらえるか?
彼女にこの靴を履いてもらう、いいか?」
「はい、問題ございません」
アランは少し驚いた顔をしたが縦に頷いてくれた
まあ俺の所有だからな、文句を言われることはないか
「じゃあロクサーヌ、この靴を履いてくれるか?」
「あの....よろしいのでしょうか?」
「ああ、問題ない」
「ありがとうございます」
履いたのを確認し、俺達はアランに店の外まで案内された
「それでは、またのご利用をお待ちしております」
アランはそう言って建物の中に戻った
「ロクサーヌ、まずは宿屋へ行きたいんだが道はわかるか?」
「は、はい、ご案内いたします」
「ありがとう、では頼む」
ロクサーヌについて行くと、デカい建物のところに着いた
中に入ると受付の人がいたので、声をかけた
たぶんこの人がエマーロ族のおっさんに違いない
「宿を取りたいんだが2人部屋は空いてるか?
夕食も2人分で頼む」
「ああ、空いてるよ....ダブルがいいか」
「それで頼む」
「ダブルベッドは380ナールだ、夕食付きで
二泊もしてくれるんだ、特別に700ナールでいい」
「わかった、700ナールだな」
俺はリュックに入っている硬貨を取り出して
トレーに置いていった
「じゃあ2人とも、腕を出してくれ」
セキュリティーもちゃんとしてるようで何よりだ
確認も済んだところで、食堂の説明をされた
「食事は入口横にある食堂で取ってくれ、
朝食は日の出から少し立ってから、夕食は日没までは
食べれる、それと朝食は宿代に含まれてるからな」
「ああ、ありがとう」
「それじゃ、部屋を案内するぜ」
俺とロクサーヌは彼についていき、部屋へ案内される
5階まで登るのエグいって、キャリーケースを手持ちで
運ぶとかキツすぎる
「ここの部屋だ、右の壁がクローゼット、
その下の棚は鍵がかかるようになってる、
うちは遮蔽セメントを使ってるけど
貴重品を置いて外には出ないようにな」
5階の1番奧の部屋に着いて、受付のおっさんが説明し始めた
少し休ませてくれよ
「それと昼に1度、従業員が掃除に入る
洗い物とかある場合はそのときに係のものと交渉してくれ、
それと外に出る時は鍵を預けてくれ、ここの部屋は517号室だ」
彼は一通り説明した後、俺に鍵を渡して出ていった
ふぅ....
キャリーケースをベッドの横に置き
俺はベッドに座った
ロクサーヌは凄い緊張してるな
しばらくは話しながら緊張を解いていくしかないな
「それじゃあ、ロクサーヌも入って
荷物をクローゼットに置いて、まずは話をしよう」
「はい」
荷物を置いたロクサーヌは、クローゼットの前で
立ったままこちらを向いていた
めっちゃ警戒されてるな....
「ロクサーヌ、俺の隣に座ってくれるか?
いきなり襲ったりなんかしないから安心してくれ」
「あ.....は、はい」
「それじゃあ、手を出してくれ」
俺は出された手をそっと握り、
彼女の目を見つめながら説明を始める
「改めて、俺はタツヤ・イチジョウだ
よろしくなロクサーヌ」
「はい、よろしくお願いします
....あの、ご主人様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」
「もちろんだ、タツヤでもいいぞ?」
「そ、そんな、恐れ多いです、ご主人様でお願いします」
そっか、タツヤって呼んでくれないのか....
「まず初めに、ロクサーヌに説明しておく
俺はこの世界の住人じゃない、異世界から来たんだ」
「えっ、異世界ですか?」
「だから俺はこの世界の常識が無いに等しいと思ってほしい、
なのでロクサーヌにはいろいろと教えてほしい」
「かしこまりました」
「俺についての細かい話は今日の夜にしよう
今でちょうど正午だから、まずはベイルの迷宮へ入って
1時間だけ狩りをしよう」
「はい、戦闘ではお役に立てると思います
おまかせください」
おおお、キリッとした顔も可愛いな
「そのあとクーラタルへ行って家を借りる、
その後はクーラタルにある家具屋や桶屋とかで必要な物を
全部買ってここに戻ろう」
「かしこまりました」
「それと、一番重要なことを忘れてた
俺について疑問に思ったことや質問したいこととかは
遠慮なく聞いてほしい、だけど場所は俺達しかいない時で頼む、
それと他の者に知れると危ないので、できれば内密にしてほしい」
「かしこまりました、ご主人様の秘密を漏らすなどありえません」
うんうん、俺についてはロクサーヌだけ
知っててくれれば良いかもな
「ありがとう、それで早速で悪いんだけどベイルの迷宮って
どこかわかる? 道案内をお願いしたいんだけど」
「はい、場所はわかります、奴隷商の所でも噂に
なっていましたので、ご案内いたします」
「そうか、それじゃ行こうか」
所持金:20万6667ナール
春の2日目
投稿予約日を間違えて昨日投稿できませんでした、すみません
それと投稿頻度はこのゴールデンウィーク中までは
毎日投稿を頑張ろうかと思います
それ以降は毎週日曜日投稿に切り替える予定です