迷宮に向かう前にロクサーヌの装備が揃ってないことに
気づいた
俺はアヴァロンがあるから、腰に挿してたレイピアは
ロクサーヌにあげよう
「ロクサーヌ、このレイピアを使ってくれ、
それと防具屋へ行って装備品一式を買ってから、
迷宮に行くのがいいよな」
「いけません、装備品はご主人様から充実させてください
私はあまったお下がりで十分です」
「このレイピアがそのあまった装備品なんだがな、
遠慮なく受け取ってくれ、俺にはこの武器があるから」
そう言って武器六を設定し、アヴァロンを出し
ロクサーヌに見せた
「ご、ご主人様! 今どこから武器を出されたのですか?
そもそもご主人様は戦士でしたのでアイテムボックスは
使えないはずです」
「これは俺の能力の一つだと思ってくれ、詳しい話は
夜にするからな」
「.....わかりました、では大事に使わせていただきます」
ロクサーヌは全然納得してないみたいだけど
夜にちゃんと説明するから今はごめん
彼女はレイピアを受け取り、入念に確認をすると
目つきが鋭くなった、刃こぼれでもあったのかな?
「悪くはなっていませんが、あまり手入れされてないようです」
「それは今朝、村を救ったお礼にと貰ったやつだからな
今後、装備品は俺に返さなくていいから手入れは任せてもいいか?」
「そうでしたか、さすがご主人様です
手入れは任せてください」
何がさすがなのかわからないが
可愛いからいいか
使う武器も決まったので
俺達は部屋を出て、防具屋へと向かった
ロクサーヌは俺の隣ではなく、
後ろをついて歩いているけど、たぶん護衛目的だろう
確かミリアがミチオの前を歩いたら
長い小言をロクサーヌに言われてたんだよな
「ロクサーヌ、護衛ありがとうな」
「いえ、ご主人様を守るのは私の務めですので」
ふーん、それにしては尻尾が嬉しそうに動いてますけど
そうこうしてるうちに俺達は防具屋に着いた
「じゃあロクサーヌ、俺達に必要な装備品を全部揃えよう
そうだな、硬皮のを一式にロクサーヌには盾を買っておこう」
「あの、私のはそんないいのは....」
「いいや、命を預ける相手の装備品が心許ないのでは
俺も安心して任せられない、着てくれるな?」
「は、はい、確かにそうですね、ありがとうございます」
よしよし、それじゃ俺のはささっと選んで
ロクサーヌが選んでるとこでも見よ
.....10分ぐらい経つだろうか
まだ選び終わってないし、すんごい睨んでるよ
「ロクサーヌ、この盾が良さそうだぞ」
「そうですか、ではこれでお願いします」
良かった、これで迷宮に行ける
俺達は硬皮の防具一式ずつと盾を一つ買って
店を出た、これでボーナス装備の靴四も外せるな
一条 達也 男 18歳
戦士Lv1 魔法使いLv8 英雄Lv8
装備 硬皮の帽子 硬皮の鎧 硬皮のグローブ 硬皮の靴
うん、パッと見だと駆け出しの冒険者だな
あれ、そうだ
彼女のリュックとか魔結晶とか持ってないじゃん
あぶねえ、先に買っとかないと
「ロクサーヌ、リュックと魔結晶も買っていこう」
「はい、では先にリュックを買いに行きましょう」
俺は案内されるがまま、ロクサーヌについて行き
リュックを1つ買い、冒険者ギルドに寄って黒魔結晶を2つ買った
「それじゃ迷宮へ行こうか、ロクサーヌ、案内を頼む」
「はい、おまかせください」
俺はロクサーヌの案内のもと、しばらく歩くと
この町の西側にある森にできた迷宮に着いた
これが迷宮の入口か、そこには黒いゲートがあり
ブラックホールみたいに吸い込まれそうだけど、
たぶん原理はワープとかと一緒だろう
入口には1人ただ立ってるだけの男がいたので
何も言わずにそのまま黒いゲートを潜った
うん、なんともないな
「ロクサーヌ、少しだけまってくれ、調整したいことがある」
「.....はい、わかりました」
調整ってなんだよって顔してるな、可愛い
それじゃ、まずは探索者のジョブがあるか確認をしようか
探索者Lv1
効果 体力小上昇
スキル アイテムボックス操作 パーティー編成 ダンジョンウォーク
取れてるな、まずは魔法使いをファーストジョブに設定して
ポイントを増やす、そのあとはキャラクター再設定をして
迷宮探索用に設定をしよう
キャラクター再設定 1pt
鑑定 1pt
フォースジョブ 7pt
詠唱省略 3pt
武器六 63pt
必要経験値十分の一 15pt
獲得経験値五倍 15pt
合計で105pt、あまりが2pt
フォースジョブに探索者を入れれば準備完了だ
よしこれで狩りをしよう
「ロクサーヌ、準備が整ったぞ、まずはパーティーを組もう」
俺はそう言ってロクサーヌにパーティー申請を送った
「え...えっ? あ、はい.....」
「偉いぞロクサーヌ」
彼女は困惑しながらも、今は質問してこない
そんなロクサーヌの頭を撫でて褒めた
「ロクサーヌ、他の人がいないところで
魔物がいる場所はわかるか?」
「スンスン.....この通りの先にいます」
「ありがとう、では行こう」
ロクサーヌが指差した先を歩いてたら
本当にいたよ
ニードルウッドLv1
いや疑ってないけどね
「さすがだロクサーヌ、あとは俺が狩る」
ニードルウッドを一刺しで倒すとドロップ品が落ちる
「い....一撃ですか、すごいです」
ロクサーヌの顔を見ると凄いドン引きしてる...
そりゃ何も説明してないからな、しょうがない
「まあ、こんなもんだ、狩りを続けよう、次を頼む」
そうだ、次は魔法主体でいこう
「ご主人様、あちらの道を右に曲がると魔物がいます」
ロクサーヌの案内にしたがって進んでいった
魔物が見えたタイミングですぐにファイヤーボールと念じて
火の球が魔物にあたる
魔物はそのまま霧となってドロップ品を落としていった
「えっ? ええっ? あっ.....あの」
ロクサーヌが口を開けて驚いてるよ
さすがに可哀想だから少し説明しておくか
「俺は魔法使いのスキルも使えるんだ、詳しい話はまた後でな」
「魔法が使えるなんてすごいです! さすがはご主人様です!」
おおお、今日1番のリアクションだな
俺もテンション上がってきたぞ!
「ロクサーヌ、この調子でどんどん狩りを続けよう」
「はい!」
俺達は1時間いっぱいまで狩りを続けた
時には魔法を撃って、MPが少なくなってきたら突き刺してを繰り返し、
走りながら狩っていたのもあり、100体ぐらい狩っていたようだ
はぁ....はぁ....
なんでロクサーヌは全然息上がってないわけ?
まあいいや、とりあえずどのぐらいレベルアップしたか確認だ
一条 達也 男 18歳
魔法使いLv14 戦士Lv9 英雄Lv12 探索者Lv9
装備 聖仗アヴァロン 硬皮の帽子 硬皮の鎧 硬皮のグローブ 硬皮の靴
おおお!結構上がったな!
よし、今日はこれで終わりにしよう
俺はアヴァロンをポイントに戻して終了を伝える
「ロクサーヌ、今日の探索はこれで終わりにしよう
このあと冒険者ギルドへ行ってドロップ品を売ってから
クーラタルへ向かう」
「わかりました、では出口へ案内します」
「いや、それは大丈夫だ」
俺は迷宮の壁に向かってワープを
念じるといつもの黒いゲートが出てきた
「ダンジョンウォークですか.....」
ふふっ、あまいなお嬢さん
俺の移動魔法はそんなのと一緒にしちゃいけねえ
「じゃあ行こうか」
俺は彼女の手を握り、そのまま黒いゲートを潜った、
出た先はさっき黒魔結晶を買った冒険者ギルドの
横にあった垂れ幕だ
俺の隣で驚きの顔を隠せないロクサーヌを連れて
受付のところにいって、ドロップ品を全部出した
そうだ、買取価格30%つけないと!
地味にめんどくさい、この作業
「買取を頼む」
「はい、少々お待ちください」
ロクサーヌは何やら掲示板を見ているようだ
面白そうな依頼でもあったかな?
「おまたせしました」
「あとすまないんだが片道で帝都とクーラタルへ行きたいんだが
頼めるか?」
「帝都とクーラタルですと片道でも料金は固定で銀貨4枚になります」
「ああ、それで構わない」
「では担当の者を呼んでまいります、少々お待ちください」
よし、行けそうだな
ロクサーヌにも伝えておこう
「ロクサーヌ、今から帝都とクーラタルに行くから
少しここで待っててくれ」
「はい、お待ちしております」
一緒に行くとは言わないのね、残念
少しして、受付のお姉さんに呼ばれた
「お待たせしました、こちらの冒険者が担当いたします」
「ああ、よろしく頼む」
俺は冒険者に挨拶をして、気がついた
パーティー編成を解除してないことに
あっぶねえ、さっさとパーティー編成解除して
彼のパーティーに入らないと
「それじゃいくぞ」
彼はフィールドウォークの呪文を唱えて
おなじみのゲートを出して俺達は移動した
「ここが帝都だ、じゃ次いくぞ」
せっかちだなこいつ
俺は帝都の冒険者ギルドの空気を吸って
また次の目的地へと向かった
「ここがクーラタルだ」
「ああ、助かった」
冒険者はそそくさと帰っていった
まあいい、俺も早く戻ろう
俺はそのままワープでベイルの冒険者ギルドに戻った
「お帰りなさいませ」
「ああ....うぉっ」
「大丈夫ですか!?」
やっばい、距離が遠すぎるのかMPを結構持ってかれたぞ
ロクサーヌに倒れかかってしまった
「大丈夫だ、ちょっと強壮剤を買ってくる」
受付に行って強壮剤をとりあえず5個買った
1個600ナールは高くない? まあ買うけどさあ
1個飲むと一気に倦怠感がなくなった、
スッキリしたけど薬1つでこれは....いや考えてはいけないな
「ロクサーヌ、クーラタルへ行こう」
「はい」
俺達はクーラタルの冒険者ギルドに着いてすぐに
受付の人に金物屋がどこにあるか聞いた
もうそろそろで2時になる、先に金物屋のおばさんとこに行かないと
他のお店が閉まってしまうかしれない
「金物屋でしたらこの道をまっすぐいきますと
中央に迷宮があります、その迷宮の反対側に金物屋があります」
「ありがとう、助かった」
俺達は冒険者ギルドを出てすぐに向かった
歩いていると町の中央なんだろう、迷宮があった
そして遊園地ばりに人がめっちゃ並んでた
そしてすぐそこに金物屋があったので
中へ入った
「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」
アナベル 女 37歳
商人Lv44
おおお!この人が金物屋のおばさんか!
いやいやいや、普通にお姉さんやん
ミチオどんだけ目肥えてるんだよ
「住まいを探しててな、この町には誰でも住むことができるのか?」
「ええ、インテリジェンスカードの確認はしますが
特に制限はありません」
「なら問題ないな」
「探索者にはいろいろな方がなりますからね、
この町ではお互いの素性について詮索はタブーです」
詮索はタブーとは言っても噂はすぐに広まりそうだな
「それはありがたいな」
「探索者の方ですか? どのような物件をお探しでしょう?」
「年に10万ナールいかないぐらいで当面は2人で住むが
今後は増える予定だ」
「ふふっ、探索者ですからね」
ロクサーヌを見てニヤけてるな、まあ何考えてるかわかるけども
「10万いかないぐらいですと探索者で迷宮に
近いほうがいいならアパート、迷宮から遠くてもいいという人なら
一軒家があります」
「遠くてもいいから遮蔽セメントを使った一軒家で頼む」
「わかりました、では準備してきます」
よし、なんとか今日中に全部回れそうだな
「お待たせしました、ではいきましょう」
俺達はアナベルの案内についていきしばらく歩くと
なんかでっかい屋敷みたいなのがあるんだが!?
いやいや、俺の住んでた一軒家の5倍はでかいぞ
てかミチオが住んでたところじゃないぞここ、大丈夫か?
「さあ、着きましたよ」
「.....結構大きいんだな」
「ええ、中を案内します」
家の中に入るともうそこは豪邸と言っていいほど
豪華な空間が広がっていた
玄関扉を開けると真っ正面に階段があり、左側と右側にいける通路があった
「この物件は竜人族が住んでもいいように
全体的に広く作ってます、キッチンも広く作ってありますので
物を置くのに困ることはないでしょう」
「広々としてていいな」
「ありがとうございます、それとこの家には水浴びが
できる箇所があります」
「なるほど.....はい? 今水浴びと言ったか!?」
「ええ、実はこの家は元は貴族様の家だったのですが
建ててすぐに、当主様が迷宮で亡くなってしまい爵位剥奪されてしまって
已む無く、住む前に売ることになってしまったのです」
とんでもない話だな、貴族になっても迷宮に負けることあるんだな
ただ、棚ぼただぞ、水浴びができるということは
お風呂が作れるのではないか?
「そういうことだったのか、どうりでデカいわけだ
その水浴びができる箇所を見させてもらえるか?」
「はい、こちらです」
案内されたのは2階にある右奧の部屋だった
中を見ると確かに水浴びができそうな空間が広がっていた
だが水はどうするつもりだったんだ?
いや、お抱えの魔法使いがいたのかもしれないな
だが好都合だ、これならここにお風呂を作っても問題ない
「ここの空間を改装しても問題ないか?
水浴びができるのだ、お風呂も作ったほうがいいだろう」
「ええ、ほぼ新築ではありますが改装をしても構いません
ただ、ここの家の欠点は井戸が遠いことです、そのため
離れた所まで汲みに行かなければなりません」
「それは大丈夫だ、こちらでなんとかしよう」
他の部屋一通り見て回ったけど本当に広いな
「どうでしょう、この家は1年契約で10万ナール
今日はもう引っ越しもできないでしょうから契約は
明日からの来年の今日ということにしましょう」
「わかった、この家を契約しよう
それと金物屋の方で買いたいものがあるんだが
代金は一緒でいいか?」
「ありがとうございます、問題ありませんよ、
ではインテリジェンスカードの確認は騎士団で
行うので町に戻りましょう」
アナベルには悪いが30%値引きはさせてもらう
さすがに10万ナールは高いよ、今のうちに
買取価格30%上昇を30%値引きに変えた
ついでに、ファーストジョブも探索者に変えておいた
俺達は騎士団の所へ行ってインテリジェンスカードを
確認して、特に問題もなかったのでそのまま金物屋に戻った
「それでは契約内容をもう一度確認して署名をお願いします」
「ロクサーヌ、頼めるか?」
「わかりました」
俺はその間に、金物屋で必要そうな物を探そう
おっ、これ中華鍋じゃん、ミチオが言ってたのはこれだな
「それは強い火で調理するときに使います」
「うぉ、そ、そうか、ではこれとその隣の鍋もいただこう」
急に横から出てこないでくれ、
それと距離近いって、普通に肩当たってるぞ
「あら、お上手ですね、うち特製の鍋を気に入っていただけたようで
こっちも嬉しくなります、特別サービスで全部で7万350ナールで
構いませんよ?」
「ああ、ありがとう」
よっしゃああ! これで宿とはおさらばだ!
まだ1回もあそこで寝てないけど
それよりもさっきからロクサーヌから強い視線を
感じるんだけど気のせいかな....
契約書の確認とサインが終わり
家の鍵を渡された、住所は
”クーラタルの六区、十丁目、百番地“だそうだ
「ありがとう、世話になったな....えっと」
「あら、挨拶がまだだったわね、
私は六区の金物屋兼世話役のアナベルです
これからよろしくお願いします」
「タツヤだ、こちらこそ、これからよろしく頼む」
「じゃあロクサーヌ、行こうか」
「.....はい」
睨まないでくれ、新しい性癖に目覚めたらどうする
しかたない、手でも繋いでいくか
リア充死ねとか言わないでね
「あっ....」
「嫌だったか?」
「い、いえ....めっそうもないです」
「ならこのまま家具屋にいこう」
俺達は家具屋で着くなりあれがいい、これがいいと
言ってイチャコラしながらベッドと棚が決まった
「このダブルベッドとこの棚を貰えるか?」
「かしこまりました、少々お待ちください」
それからは特に問題もなく買えた、届くのは明日の朝らしい
俺達は最後に桶屋へ行った
中へ入ると強面のおっさんがいた
「いらっしゃい、なにかお探しかい」
「この普通の大きさの桶を貰いたい、あと特注で
頼みたいのだができるか?」
「ああ、どんなのをご所望だ?」
「そうか、正確な大きさを測るからまた明日くるとしよう」
「わかった、まってるぜ」
「冒険者ギルドに行こうか、ロクサーヌ」
そう言ってまた手を繋いだ
尻尾が動いてて可愛いな
ああ、もう抱きつきたいけど我慢だ我慢!
俺達は冒険者ギルドに行って垂れ幕にワープと念じて移動をした
移動先はもちろんさっきの豪邸だ
「えっ、ええっ!? ご、ご主人様!
この家には遮蔽セメントを使われてるのではないのですか?」
「俺の使う移動魔法は制約を全て無視して、
行ったことがある場所ならどこにでもいける」
「ご主人様、すごいです!」
すごい目がキラキラしてる!
本当に可愛いなもう!
「それじゃあさっき買った鍋をここに置いて、
ベイルに戻ろう」
「はい、キッチンに置いてきますね」
「ああ、ありがとう」
彼女は鍋をキッチンに置いて戻ってきたら
なにやら顔色が悪くなっていた、どうしたんだろ?
「ロクサーヌ、何かあったのか?」
「その、この家があまりにも広くて、
掃除が...い、いえ!頑張って掃除します!」
ああ、確かにこの広さじゃ大変だもんな
1人じゃ不安になってもしょうがない
「まさか、ロクサーヌ1人に押し付けるわけないじゃん
一緒に掃除しようよ」
「えっ...ご主人様、言葉遣いが」
「ああ、気を許すとつい素が出てしまうんだ
あまり気にしないでくれ」
「はい、それとご主人様に掃除をさせるわけにはいきません」
えええ、じゃあどうしようか
1人で掃除するのは大変だしな.....
そうか、1人じゃなきゃいいんだ
「ならもう1人奴隷を買えば問題ないな?」
「えっ?」
所持金:10万1767ナール
春の2日目