僕のファーストキスを奪った幼馴染が、超ドSだった件 作:微熱@
美優がバスタオルを外した。
目の前に、美優の裸体が惜しげもなく晒される。
プールで水着では見ていた。だが水着と全裸では、情報量が圧倒的に違う。
華奢だが無駄のない体。意外に小ぶりだがつんと上を向いた胸。その先端の薄い桜色が、浴室の湯気の中でほんのりと色づいている。引き締まったくびれから腰骨のラインが美しい曲線を描き、骨盤の出っ張りが可憐な影を作っている。
そして──全てが白い。磁器のような白さ。浴室の照明を反射する肌の質感は、人間よりもどこか人形めいた非現実感を纏っていた。
「何見てるの。早く洗いなさい」
「は、はいっ……」
僕は美優の後ろに回り、背中にボディソープの泡を伸ばし始めた。手のひらで直接──美優がそうしたように。
美優の背中は、見た目通り華奢だった。肩甲骨が天使の翼のように浮き出て、背骨が一つ一つ指先で確認できるほど薄い。だが肌の質感だけは驚くほど滑らかで、泡がすべるように広がっていく。
首筋から肩へ。腕へ。脇腹へ。
「背中の次は前も」
前に回った。美優は目を逸らし、唇を引き結んでいる。頬が赤い。支配者でありながら、裸を洗われることの羞恥は隠しきれていない。
鎖骨のラインを洗い、泡立てた手のひらが胸の膨らみに触れた。
「っ……ちゃんと洗いなさい。手、止めないの」
美優の声が強張っている。自分で命令しておきながら、触られる快感と羞恥に体が反応している。小さな胸は手のひらの中で泡に覆われ、指先が先端を掠めるたびに美優の肩がびくりと震えた。
「あっ……そこ、もうちょっと……いや、もういいわ。お腹いって」
腹部を洗い、腰のラインを辿り、太ももへ。美優の太ももを洗う時、さっき自分が舐めた場所を今度は泡で撫でている奇妙な倒錯を感じた。
「足も。さっきあんたが舐めたところ、全部洗い直して」
床に膝をつき、美優の足を洗った。つま先から指の間、甲、かかと、くるぶし。すべての匂いの記憶のある場所を、泡で洗い流していく。
「いいわ。お湯で流して」
シャワーで泡を洗い流すと、美優の全身が濡れた肌で輝いた。水滴がパールのように点在する白い体。洗い立ての肌からは石鹸の清潔な匂いだけが立ち昇り、体臭がリセットされている。
だが数時間後には──再び美優の体臭が汗とともに肌に戻ってくる。その時、僕はまたその匂いに溺れるのだろう。
美優は僕の体を手早くシャワーで流し、貞操帯を再装着した。入浴中の解放は数十分だけ。カチャリ。僕のチンポが、再び金属の檻に囚われる。
「体はこれで綺麗になったわ。次は──あたしのマーキングをするわ」
午後十時。美優の部屋。
美優はパジャマに着替えた──薄いグレーのシルクのキャミソールとショートパンツ。シャワー後の肌が薄い生地越しに透けて、照明の下で危うい色気を放っている。
僕は貞操帯だけの姿で、ベッドの前に正座させられた。
「明日帰ったら、またひまりに会うこともあるでしょ。だから、あたしの印を付けておくわ」
美優は僕の顎を持ち上げ、首筋に顔を近づけた。唇が、耳の下あたりの肌に触れた。
「……っ」
美優の唇が、吸い付いた。
深い、長い吸い付き。歯が軽く肌を噛み、舌が円を描き、そして唇が強い陰圧で皮膚を引き込む。数秒──十秒──二十秒。時間が伸びるように感じた。
「ん……っ」
美優の口から吐息が漏れた。キスマークを付けている側の美優自身も、首筋を吸う行為に何かを感じているのか、呼吸が僅かに乱れている。
唇が離れた。僕の首筋に、紫がかった赤い楕円形の痕が刻まれている。
「……うん。くっきりついたわ。これなら、一週間は消えないわよ」
美優は自分の作品を検分するように、痕をじっと見つめた。
「シャツの襟で隠せるギリギリの位置にしてあげた。でもこのマーク、あたしが付けたって、ひまりなら気づくわ。女の子は気づくのよ、こういうの」
ひまりちゃんがこれを見たらどう思うだろう。美優の靴下を嗅いでいた僕に、美優のキスマークがついている。「ただの幼馴染」では済まない証拠がまた一つ、僕の首筋に焼き印のように刻まれた。
「もう一つ。反対側にも」
左の首筋にも、同じように深い吸い付きが施された。両側に、美優の所有の印。
「あたしのもの。そう書いてあるのと同じよ」
美優の声は平坦だったが、唇が微かに赤く腫れていた。
午後十一時。消灯の時間だと美優は言った。
だが美優は、電気を消さなかった。
「由紀人。ベッドの横に座りなさい。動かないこと。手も使ってはダメよ」
僕はベッドの脇の床に座り、ベッドの上の美優を見上げる位置に固定された。
「あんたに、見せてあげるわ」
美優の手が、パジャマのキャミソールの裾をゆっくりと捲り上げた。白い腹部が露出し、そのまま胸の下まで。小さな膨らみが、薄いシルクの下から解き放たれる。
そして美優のもう片方の手が、ショートパンツの中に滑り込んだ。
「え……美優、様……?」
「黙って見てなさい。口を開いていいのは、許可した時だけ。忘れたの?」
美優の指が、ショートパンツの中で動き始めた。布地の上から指の動きが分かる。上下に。円を描くように。
美優の表情が変わっていく。冷たい支配者の仮面が、少しずつ崩れていく。眉が寄り、唇が薄く開き、目が潤んで半分閉じかけた睫毛の奥で瞳が揺れている。
「はぁ……っ」
美優の吐息。初めて聞く、快感に揺れた美優の声。
サディスティックな命令の声でもなく、冷たい叱責の声でもない。快楽に溶け始めた少女の、甘くて脆い吐息。
ベッドの上で美優が自分を慰めている。その光景を、僕は目の前で見ている。手を伸ばせば触れられる距離にいるのに、首輪と命令に縛られて指一本動かせない。そして股間では貞操帯が暴れるペニスを冷たく封じ込めている。
「ちゃんと見てるのよ……由紀人。あたしが……どうなるか……っ」
美優はショートパンツを少しだけ下ろした。白い下着の上から、指が自分の秘部を押し込んでいる。下着の布地が指の形に窪み、その周囲がうっすらと濡れて色が変わっている。
「あたしだって……感じるのよ……っ、あんたに、見せないだけで……いつもは……っ」
いつもは。美優も自分で感じていたのか。僕に命令を出し、匂いを嗅がせ、貞操帯の鍵を握って絶対的な支配者として振る舞いながら──一人になった部屋で、こうして自分を慰めていたのか。
「由紀人が……あたしの足を舐めた時……あたしも……濡れてたの……馬鹿」
美優の告白が、甘い吐息の間から漏れた。舐めさせている側の美優も興奮していた。支配している行為そのものが、美優にとっても性的な快感だったのだ。
「はぁっ……あっ……由紀人……見て……っ」
美優の腰が、微かに浮いた。指の動きが速くなる。シルクのキャミソールが汗で肌に張りつき、胸の先端が布地越しに硬く尖っているのが分かる。
美優の全身が、汗と快感に包まれて揺れている。薄暗い部屋の中で、ベッドのシーツがシルクのパジャマとこすれて微かな音を立てる。
「あたしは……誰にも、こんな姿見せないのよ……由紀人だけ……由紀人にだけ……っ」
美優の声が、限界に近づいていた。
「あっ……あああっ……!」
美優の体が弾けるように弓なりに反って、そのままぐったりとベッドに崩れた。
荒い呼吸が部屋を満たす。汗ばんだ肌がベッドのシーツの上で上下している。美優の右手がショートパンツの中から抜かれた。指先が微かに濡れて光っていた。
数十秒の沈黙。狂ってしまった蝉が一匹、こんな時間なのにまだ外で鳴いている。他にはエアコンのかすかなモーター音が、室内に低く響いていた。
「見たわね……」
美優が目を開けた。まだ潤んだ瞳が、僕を真っ直ぐに捉えた。頬は紅潮し、唇が半開きで、普段の氷のような美貌が完全に溶解している。
「あたしのこんな姿、一生誰にも言わないこと。誰にも。お姉ちゃんにも。ましてやひまりにも。あんただけの秘密。いい?」
「はい……美優、様……」
「あんたは出せないまま見てたわけだけど……それがどういう意味か、分かる?」
美優は濡れた指を僕の唇に押し当てた。甘くて微かに塩辛い味が舌に伝わった。
「あたしの体は、あたしのもの。あたしが触っていいし、あたしが気持ちよくなっていい。でも──あたしがこうなったのは、由紀人を支配してるからなの。由紀人が跪いて、足を舐めて、首輪を着けてる姿を見て、あたしはこうなったのよ。分かる?」
美優の声は、指先とは裏腹に冷静さを取り戻しつつあった。
「由紀人の存在が、あたしの快感の源泉なの。だから──逃がさない。絶対に」
美優は僕の額にキスを落とし、ベッドに横たわった。
深夜一時。
美優は僕にベッドの横の床で寝ることを許可した。薄い毛布一枚と枕。犬の寝床のような場所。
だが、疲労よりも頭の中の映像が消えない。美優が自分を慰めている姿。甘い声。濡れた指。「由紀人だけに見せる」と言った言葉。
貞操帯の中でペニスがマグマのようにぐつぐつと脈打ち続け、睡眠は断片的にしか取れなかった。