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模試の結果を机の隅に裏返しに置いてから、もう三時間が経っていた。
D判定。第一志望は帝王大学経済学部で判定D。表に書かれた一文字を見るたびに俺の中で何かが少しずつ削れていく感覚があった。母さんは台所で何かを煮ていて、湯気の匂いが廊下を伝って俺の部屋まで届いている。
美味しそうな匂いに普段ならテンションが上がるところだが──
「Dじゃなぁ……」
DってのはDAMEのDだ。
DOUSHIYOUMONAIのDでもある。
そんなくだらない事を考えていると──
ノックの音。
返事をする前にドアが開いた。
母さんの辞書にはプライバシーという単語はない。
「あなたねえ……まだウジウジしてるの?」
如何にも教育ママ然とした母さんがそんな事を言ってくる。ウジウジしてたら悪いのか? ……悪いよな、模擬は模擬だ。本番じゃない。なのにこんなしょぼくれてたら本番でのワンチャンすらない。
「そんな顔して。模試のこと、ずっと引きずってるのね」
そりゃあ引きずる──というか、母さんだってがっかりしているはずなんだ。
「ちょっとだけ、ママの話を聞きなさい」
母さんは俺の机の脇に立ち机に手をついた。指がきれいだ。爪に薄いベージュが塗られていて、それが机の木目とよく合っていた。判定Dの紙はちょうど母さんの手の下に隠れた。隠してくれたのかたまたまか──
「自分は受からない、自分は男としても駄目、自分は何もできない。そんな風にいじけてるから、それが模試の点数に出てるだけ」
俺はようやく顔を上げた。
勝手な事を言って、と思う気持ちもある。
けれど母さんの言っている事は少しも間違っちゃいなかった。
◆
母さんが近づいてくる。
歩くたび、母さんの大きい胸が揺れて、俺はイカンと思いながらもどうしても見てしまう。
というかなんで谷間をあんな風に開いている服を──
駄目だ駄目だ、これは邪念だ。
というか母さんだぞ。
しかもおばさんだ。
そんな風に俺が必死で自分を抑えているってのに──
「ねえ。あなた、自分が男だってちゃんとわかってる?」
母さんがそんな事を言った。
「勉強の話じゃないのよ」
声が低い。低くて柔らかい。俺の知らない声だった。
「自信のない子は、どこに行っても伸びないものよ」
頬に母さんの掌が触れ、俺は思わず俯いてしまった。
「ほら、顔を上げなさい」
顔を上げると母さんがにんまりと嗤っていた──。
「あなたには自信を持ってほしいけれど、それはそれとして今回の模試の結果は問題だわ。少しお説教します。そこに座りなさい」
普段だったら絶対逆らっている。俺は基本的に母さんの言う事を聞くタイプだが、理不尽な命令を聞いたりはしない──とおもう。まあそれなりのプライドはあるのだ。
でも、でも。
今日ばかりは俺はどうにも母さんに逆らえなかった。
俺の目の前で揺れる大きな胸のせいかもしれない。
◆
ベッドに腰掛けた母さんと向き合って、俺は床に座っていた。
正座しろと言われたわけじゃないが、正座スタイルである。
「まず男として自信をつけてもらわないと」
母さんはそう言って、ブラウスの第一ボタンに手をかけた。ボタンが一つ外れる。そして第二ボタン、第三ボタン。母さんの胸元の谷間に肌色が溢れてくる。
「ママが、ちゃんと教えてあげるから」
ボタンが四つ目まで外れて母さんはそこで手を止めた。止めて、俺をまっすぐ見た。眼鏡の奥の目が、はじめて笑った。
「怖くないのよ、ほら、ママのことを見てなさい」
語尾が甘く跳ねた。
逃げてもよかった。俺には選べたのだ。
膝の震えが止まって、腿の付け根のあたりに別の温度が生まれていた。母さんの眼鏡の奥の目が、確かにそこを見ている。見られていることに気づいた瞬間、それはさらに大きくなった。
◆
母さんは床に降りて俺の膝の前に座ると、あっというまにズボンが下ろされた。下着の上から母さんの手がチンポに触れる。
「うっ、か、母さん……」
「こんなに大きくなっちゃって♡元々大きいと思ってたけど、勃起するとこんなふうになっちゃうのねぇ──」
母さんがからかうようにいった次の瞬間、
ぐぷり。
「どう? ちょっとは自信がついてきた?」
返事ができなかった。母さんの舌が動くたびに腰が浮きそうになる。
「逃げちゃダメよ、ちゃんとママのこと見てなさい」
下から俺を覗き込む母さんの唇がてらてらと光って──。
気づいた瞬間、俺は母さんの口の中に射精していた。
◆
俺は「一回で終わるような年じゃないでしょ?」とベッドに仰向けにされていた。
母さんが上に乗っている──乗っているというか、寝転がっているというか。ああ、覆いかぶさっている、だ。なんだか頭が熱くなって上手くものが考えられない。
「ほら、ママが綺麗にしてあげる♡」
母さんはそういって、ギンギンに勃った俺のチンポをでかい胸で挟んで口に含む。
なんだよ、この感覚……。全体が温かくて柔らかいものに包まれて──でも、先の方がくすぐったいような……
「かあさ、んッ……もう、俺ッ──あっ!?」
また出そうになった瞬間、母さんはチンポの根本を強く握った。
「だぁめ♡ さすがに次出したら暫く出せなくなっちゃうでしょ? だから……」
そう言って、母さんは俺の手を掴んで抱き起し、今度は自分が仰向けになって──脚を大きく開いて
「次はこの中に出しなさい♡」
◆
ごくり、と俺は息を呑む。
母さんの言っている事は分かる。
分かるが──本当にいいのだろうか?
母さんは母さんで、俺は息子で、でも──ああ、ちくしょう。
自分が何をしたいかなんて、他ならぬ俺自身がよくわかっているじゃないか。
俺は母さんとセックスがしたいのだ。
実の母親を犯したいのである。
だから──。
もう一度ごくり、と息を呑み込んで、俺は母さんに覆いかぶさり──挿入した。
◆
「ねえ、気持ちいいでしょ? ほら、もっと動きなさい」
腰をほんの少し動かすだけで出してしまいそうになる。
「んんっ……♡ おっきい……♡ いいわ、上手よ……自信持ちなさいって言ったでしょ♡」
俺はもう、猿のように腰を振った。
母さんの熱い泥のようなおまんこに根本までチンポを突っ込んで、そして引き抜いて。
「あッ! ♡」
「ひィンッ──♡」
普段勉強しろしろ、第一志望に受かれとうるさい母さんを犯しまくって啼かせている。
俺のチンポで泣かせている。
ざまぁみろと思う反面、ごめんなさいという思いが湧いてくる。
出来が悪くてごめんなさい。
期待を裏切ってごめんなさい。
そうして何度も何度も抽挿しているうちに、なんだか涙が出てきた。
そんな俺に母さんは──。
「ほら、ぎゅ~ってしてあげるから♡」
そういって抱きしめてくれた。
胸の間は汗でじんわりと湿っていて、なんだか母さんの匂いがした。
◆
「あら、もう動けなくなっちゃったの? いいわ、疲れちゃったのね。だったら今度はママが動いてあげる♡ まったく、仕方ないわねぇ♡」
言うなり、母さんは俺にまたがった。
母さんが俺の腰の上で身を起こした。
ふっくらした太腿が俺のそれを挟みつけてくる。汗で湿った肌がぴたりと密着して妙に熱い。レンズの奥の瞳が悪戯っぽく光っていた。
「ふふっ。ママのこと散々突きまくったくせに、もう降参かしら?」
母さんが動くたびに、俺のチンポを呑み込んだ母さんのおまんこがぐぽぐぽと音を立てた。その音がまたたまらないのだ。
「ね……お返ししてあげるねぇ♡ 普段ママの言いつけ聞かない悪い子には、こうやって、お仕置き……」
お仕置きと言いつつその腰は完全に奉仕の側だった。母さんは俺の腹に手をつき円を描くように腰を回す。それから思い出したように上下に弾ませる。緩急が腹立たしいほど巧かった。
「ふっ、ぅん……♡ どぉ? ママのおまんこ、凄い音立ててるのわかる……?」
母さんがにんまり嗤って、
俺の口から情けない呻きが漏れる。母さんはそれを聞いて満足げに鼻を鳴らした。
「あらあら。もうへばっちゃった? ふふ、可愛いんだから……」
◆
もう、思考らしい思考はひとかけらも残っていない
判定Dの紙のことも。第一志望のことも。明日からまた朝早く塾の自習室に通わなきゃいけない憂鬱も。全部母さんの腰の動きに合わせて頭の中から零れ落ちていく。
代わりに俺の頭を満たしているのはひとつの実感だけだ。
──気持ちいい。
──気持ちいい。
──母さんの中、めちゃくちゃ気持ちいい。
「ねぇ。ママのおっぱい、ちゅっちゅする? ……ほら」
母さんは胸を持ち上げて俺の顔の方へ垂らしてきた。普段ブラウスの下に押し込められているそれは想像していたよりずっと大きくずっと柔らかい。
俺はその先を口に含み、舌でころころと乳首を転がしていく。
「──ンッ……!」
母さんの喉から、初めて余裕の抜けた声が漏れた。腰の動きがほんの一瞬だけ乱れる。
「は……ぁっ……ま、待ってってばぁ、そこ、ら、らめ……ッ」
ら、と崩れた一音だけで分かった。
ああ、母さんも気持ちいいのか。
俺もそうだ。
今にも射精しそうなのに、まだ射精したくない──そんな気持ちだった。
まだ、まだ母さんを味わいたい──。
◆
「ひゃッ──……!? あ、あんた、なに、ちょ、うそ、っ」
俺は母さんの背中に腕を回して抱き起こすみたいにしてからぐっと下から突き上げた。
さっきまで余裕綽々だった母さんの声が、別人みたいに上ずる。
「お説教はもう終わりだよね? 母さん」
「うぐ、ふぅっ──ンッ、ちが、ちがう、ママ、まだ、お話の、っ……ンンッ♡」
俺は構わず突き上げた。下から下から母さんの一番奥に向けて。
パンッパンッと肌のぶつかる音が部屋に鳴り響き、つながっている部分から香る
「ふぁッ♡ ひぁ、ぁ──……ッ♡ おく、奥、奥うッ……ふか、深ぃ、ふかいのが、どこ、どこ突いてるのよばかぁッ♡」
悪態の語尾が甘くひしゃげていた。
母さんが俺の肩にしがみついてくる。爪が皮膚に食い込む。痛い。けれども嬉しい。母さんに心から求められている様で。
そういえば、と思い出した事があった。
俺が小学生、中学生だった時、普段は凄く厳しい母さんだったけれど、テストで良い点を取った時は母さんは決まってぎゅうっと強く抱きしめてくれたんだった。あの頃の母さんと、俺を抱きしめながら喘いでいる母さんが頭の中で重なってぐにゃりと歪んだ。
◆
「母さん、俺、もうっ──」
何度突いても、何度犯しても母さんのおまんこはぎゅうぎゅうと俺を締め付け続けていて、俺ももう一度出したとはいえ限界だった。いくら俺が今色ボケていても、実の母親の膣内に出すというのは不味い事くらいは分かっている。でも──
腰が止まらない。
母さんを、ママを、この女を、この雌を孕ませてやれと俺の男しての本能が囁いているのだ。
「ぉ、お願いっ……ねぇお願ぃ、ンッ……ぁ、なか、なかは、らめぇ……っ」
「やだ! 母さんの中に出してやる!」
何を血迷ったか、俺はそんな事を叫んでいた。
「だめ、本当にだめだってばッ──ママの、言うこと、聞きなさいって、ンッ♡」
いつもの口調が一瞬戻ってくるが──。
「ねぇ……お願ぃ……っ、ぁ、ぁッ♡ ンッ、もう、無理ぃ……っ」
すぐにどこかへ行ってしまった。
この女は俺の母さんじゃない。俺の雌だ。俺のモノだ!
「か、母さん……っ、もう、出る……」
「やッ……外、外に出して、ねぇ、ンッ、ま、まだ……♡ ぃ、ぃ──やッ……ぁ、ら、らめぇ、出ちゃ、っ、ぁ、ヒッ、ぁああ────ッ♡♡♡」
ぎゅう、と母さんのおまんこが俺のチンポを締め上げた。
奥の奥が痙攣したみたいにヒクヒクと脈打つ。
俺もまた限界だった。
「母さんッ……!」
最後にぐっと根元まで突き入れて──そして
母さんの一番奥に出した。
どぴゅどぴゅどぴゅと何度にも分けて出来の悪い息子の精液が母さんの中に注がれていく。
「ふぐ──ッ……♡ んっ、んっ、ぁ、なか、いっぱぃ、ぁああ……ぅ……♡」
長く尾を引く声の最後は嗚咽みたいに掠れて消えた。
駄目だと言ってたはずの母さんは最後の一滴まで搾り取るみたいに腰を押しつけてくる。母さんの脚が俺の尻に絡んで離れない。
──駄目だと言ったのは口だけだったらしい。
眼鏡の奥の目はとろんと潤んで嬉しそうとも泣きそうともつかない不思議な色になっていた。
◆
暫く二人とも動かなかった。
「……あなたねぇ」
母さんがようやく口を開いた。ハァハァと息切れしていて、それがまた艶めかしい。
「あんなにダメって言ったのに……」
「母さんだって気持ち良かったでしょ?」
「……生意気ねぇ」
母さんは俺の額を軽く小突いた。
まだ息が乱れている様だ。二人とも汗まみれで皮膚と皮膚がねちゃりと音たててこすれ合う。
母さんは俺の鎖骨のあたりに鼻先を埋めて、それから恥ずかしそうに小さくこう言った。
「ママも──気持ち良かったわよ♡」
その言葉を聞いた瞬間、俺はなんというか
俺が成長した瞬間だ。一皮むけた瞬間といってもいいだろう。
俺は多分、赤ん坊の頃から色んな意味で成長し続けて今に至っている。でもこれまで一度も自分が
でも今の感覚ははっきりわかる。
俺は今この瞬間、男になったのだ。
目の前に漂っていた霧が晴れたような──そんな気分だった。
今ならなんでも出来る。
母さんが望むなら、第一志望の帝王大学にだって余裕で合格して見せる。
舞い上がっているのではなく、実感としてそう感じていた。
「あら、あなた──なんだか……」
母さんが囁くように言った。
「男前になったわね……んむっ!?」
俺はそうかな、と言って、母さんの唇を奪って──そして。
(了)