※この作品はR-18です。

勇者が俺にだけ鬼畜なんだが   作:特殊性癖辞典

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勇者が俺にだけ鬼畜なんだが

女神のラビリンス最深部。

 

ついに俺たち勇者パーティーは、女神の聖剣「エタルナ」を手に入れた。

 

水晶の台から勇者が剣を引き抜く瞬間、洞窟全体がドギツイショッキングピンクに染め上げられた。

 

光の中心に現れたのは、女神だった。

ピンクの布面積が極端に少ない、いかがわしい衣装。まるで安いキャバクラの年増ダンサーみたいだ。

 

「バチン!」

 

女神の指先からピンクのビームが飛んできた。

 

「ギャアアッ!」

 

俺の身体が激しく痙攣する。

 

「なんかバカにされた気がするわね!」

 

女神がこちらを睨みつける。気がしただけで攻撃とか、頭おかしいだろこの女神。

再びビームが飛んでくる。

 

「ギャアアアー!」

 

「勇者よ。よくぞここまで辿り着きましたね。さあ、魔王を倒し、この世界に平和を」

 

痺れて床に転がる俺を完全無視して、女神は勇者に優しく——じゃなくて、肘を肩に乗せる。

フランクすぎんだろ、オイ。

 

「ギャアア!」

「うっさいわね、このカス! ペッ!」

 

唾まで吐きやがった。

 

「それにしてもさすがだね、勇者。異世界から転生させた甲斐があったわ」

 

えっ……勇者、お前転生者だったのかよ。

 

女神はニヤニヤしながら続ける。

 

「魔王討伐は、ほぼ確定しょ。で、転生した時に約束した討伐のご褒美は何がいい? もう決まった?」

 

勇者が真っ直ぐ女神を見つめ、腕を上げた。

 

人差し指をビシッと俺に向ける。

 

「へっ? 俺??」

 

「女神よ。俺の望みは一つだ。コイツを、女にしてくれ。俺は魔王を倒して、コイツと添い遂げる!」

 

「あら、そんなことでいいの? もっと世界中の女の子に初めてを捧げさせるとか、我が儘言っていいのよ。こんなクズを女の子にしたって……ヒッ!」

 

「女神よ! 俺の最愛のこいつを何度もクズ呼ばわりだとぉ!?」

 

勇者の目が一瞬で変わった。能力解放だ。

 

次の瞬間、勇者は女神の胸ぐら——というか、ほとんど布のないエロ衣装の端を掴み上げた。

片方の乳房がボロンと零れ落ちる。乳首は黒ずんでいて、年増感がすごい。

 

パァン!

平手打ちが炸裂し、女神の頰がみるみる腫れ上がる。鼻血がポタポタと滴る。

「ひぃ! この女神に……テェメー! 調子にのんなよ! 勇者風情が! 喰らえ、女神の雷!」

 

ピカッと落雷、勇者がヒョイっと剣を避雷針がわりに放り投げる。

 

落雷は剣に向かってそれて落ちた。

 

それ、さっき抜いたばっかりの聖剣じゃね。大丈夫かおい?

 

パァン! パァン! パァン!

 

「口を開くなって言ってんのがわかんねぇのか、アッー!!」

 

勇者は女神の髪をガッツリ掴み、顔を無理やり上げさせる。

 

威厳も何もなくなった、ただの半べそをかいた売女状態だ。

 

誰も止めない。魔法使いも僧侶も、遠巻きに眺めているだけ。

 

おいおい、勇者……お前、いつも明るくて優しいヤツじゃなかったのか? 困った人を放っておけない人助け野郎だったろ。

 

こんなの、俺の知ってるお前じゃない。やめろよ、やめろ!

「やめてー!!」

俺は勇者の腕に縋りついた。

 

……ん?

高い声?

細い腕?

腕に押し付けられた、プニュンとした柔らかい感触?

 

「ヒョメンなヒャイ! ヒョイツ、女二ヒィタカヒャモウ許ヒィへ……」

 

女神が腫れた顔で、うまく喋れないまま許しを乞う。

 

僧侶が横から口を挟んだ。

 

「女神様は『ごめんなさい! そいつを女にしたからもう許して』とおっしゃいましたよ。ずいぶん可愛くなられましたね。プッ!」

 

……は?

 

胸の重み。

 

体の中心から、ずっと一緒にいた大事な相棒が消えた、喪失感。

 

わかった。もう確認しなくても、全部わかった。

 

どうすんだよ、これー!!!!

 

「おい、勇者! 俺を今すぐ元に戻すように女神に言えって、うわっ!」

 

勇者がこっちを見た瞬間、盛大に鼻血を噴き上げた。

 

「あっ、あっ、あああああぁぁぁ!! 愛してるぞぉー!」

 

叫びと共に、大の字になって倒れる。

 

魔法使いと僧侶が顔を覗き込む。

 

「貧血だね」「貧血ですね」

 

女神がムクリと起き上がり、鼻血を拭う。

 

「あんた、どうする気よ。大事な使命のある勇者を惑わすなんて?」

 

「ちょっと待て、なんで俺が悪いみたいになってんだよ!」

 

女神は血混じりの痰をペッと吐き捨て、俺に向かって飛ばしてきた。

 

「きゃっ! 汚ねえなオイ!」

 

……今、俺「きゃっ!」って言った?

 

「もう女の子のつもりなの? このクズ!」

 

理不尽すぎる。

 

「もういいわ。でもね、あんたのせいで勇者が魔王討伐を失敗したら、あんたに次の勇者を孕んでもらうからね! それが嫌なら、ちゃんと魔王を討伐させなさい!」

 

そう言って、女神は人差し指と親指で、どこから出したのかわからない一本のちんぽをぶら下げた。

 

それ俺の相棒だろ!

 

「邪険に扱うなよ、傷つけるなよ絶対!」

 

女神はさらに倒れた勇者の顔を軽く蹴りながら毒づく。

 

「腹立つわね。この勇者! 人のこと好き放題に殴りやがって……。まあいいわ。こいつに呪いをかけてやる。魔王を倒すまで、ちんぽが勃たなくなる呪いよ。ざまぁ!」

 

とことん下衆な女神だ。

 

「あぁあん! 今なんてったのこのクズ!」

 

ヤベッ、心読めるんだった。

 

「ったく、なんでそんなに可愛くなってんのよ! そこまで祝福与えてないってーの、何様のつもり?」

 

腫れた頰で凄まれても怖いだけだ。

 

「てめーにも呪いかけてやる。そうね、逆にあんたは、勇者に抱かれないと発情しっぱなしの呪いよ。それ!」

 

「バカ! それじゃねー! なんて呪いかけるんだよ、ヤメロー!!」

 

俺の体をピンクの光が包む。

 

「くっ……俺は発情なんか絶対にしねーからな!」

 

強がってみたが、体は正直だった。

 

「ん……なんともない、な……?」

 

「はあ、はあー……んんんっー……イヤン♡」

 

女神が気絶した勇者のズボンを下ろし、しごき始める。

 

「ん、うん……ハムッ、ジュポ……なんで、なんで勃たないのよー……」

「うっわ、女神、下品」

 

魔法使いが手を顔に当てて恥ずかしがるフリをしつつ、指の隙間からガン見している。

 

「あんたが自分で勃たなくする呪いかけたんだろうが!」

 

俺が呆れて突っ込むと、女神がワナワナと震えた。

 

「なんであんたが聖女の加護持ってんのよ! おかしいでしょ! おかしいわよ! あふぅんー……」

 

「股いじくりながら話すな、淫乱女神!」

 

再び飛んできたビームは、俺の前に現れた光の膜に反射され、女神に返る。

 

「ぎゃおん!」

 

「調子に乗りやがって。覚えてなさいよ、このエセ聖女!」

 

女神は悔しそうに消えていった。

 

「聖女だと……俺が……?」

 

戸惑う俺に、僧侶が声をかける。

 

「本当に聖女の加護があるなら、試しに勇者をヒールしてみたらどうです?」

「ヒール!」

 

光が勇者の体を包み、すぐに立ち上がる。

そして、勇者の勇者も勢いよく勃ち上がった。

 

「デッカ……!」

 

俺は思わずゴクリと喉を鳴らしてしまった。なんでよ!

 

「まあ立派だが、そこまでデカくはないぞ」

 

僧侶のいらん解説。

 

「あ、ハハーン。あんたのほうが短小包茎なんじゃないの?」

 

魔法使いが小馬鹿にしたように笑う。

 

勇者が全裸のまま俺に尋ねてくる。

 

「ちなみに、元気なときはどれくらいだった?」

 

俺は親指を立てる。

 

「平常時は?」

 

小指を立てる。

 

「オナニーのときは、何回でイケる?」

 

両手を広げて、片手の親指を一本だけ折る。

 

「女になれてよかったな。デメリットが全部メリットに反転だ」

 

僧侶と魔法使いが笑いを堪えきれずに爆笑した。

「ブッハハハ! 

今までベビーフェイスのイケメン気取ってたくせに、小さいちんぽの早漏だったのかよ、笑わせすぎ!」

 

「よかったですね、女の子になれて」

 

俺は涙目で薄笑いを浮かべるしかなかった。

 

「まあ、お前がどんなに欠点だらけでも、俺の気持ちは変わらないから安心しろ!」

 

フル勃起の勇者が爽やかに告げてくる。

 

かっこよくねーよ、もげてしまえ!

そう思った瞬間、勇者のものがへなへなと萎えた。

 

「どわぁ! 俺の勇者がぁぁ!! クッソー!」

 

「バカヤメロ、近づけんな! 顔に擦り付けるな、ゴルァ!」

 

「ダメだ……せっかくこいつが俺のために女になったというのに……」

 

「誰がお前のために女になったんだよ!」

 

「とにかく、なんとかしないと俺もお前もこのままじゃいかん。魔王も女神も倒さねばならんな。大丈夫だ、俺を信じろ!」

 

もう、勇者のことも、俺の状況も訳わかんねー

 

ギュルル。腹が鳴った… こんな時でも腹減るんだな。

 

「……もういいや。早くダンジョン出て飯にしよう。考えるの疲れた」

 

「「「賛成!!」」」

 




なんか書いてみたかっただけ。
多分3〜4話で終わります。
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