※この作品はR-18です。

せともの。~クラスの銀髪の美少女に、僕が攻略される話~   作:霧里

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りっちゃん。イメージ


りっちゃん

 

どうにも落ち着かない。

 

足元から入り込んでくる風を遮るように、僕はスカートの端を引っ張った。

それでも、ようやく膝下まで隠せる程度。それ以上に引っ張ると脱げてしまいそうで、ズボンが恋しくなる。

 

「うはっ♪ やっぱ似合うじゃん律」

「ねぇ、凪。もういいでしょ?」

「だーめ、写真撮らせてってば」

 

俯いて、向けられたスマホから顔を逸らす。

 

逃げ出したくなるのを何とか耐えた。

凪のスカート、凪のシャツ。そこにあった鏡に自分が映る。彼女の制服を身につけた僕は、どこからどうみても女の子。男子の制服を着けていてもナンパされるんだ。女の子の格好をして、似合わないわけがない。

 

「ねぇ、課題しようよ?」

「んー……」

 

謹慎中の彼女に何度か勧めてはみたものの、生返事は揺らぎもしない。

僕のスマホを手にしたまま、一向に興味を向けてはくれなかった。しまいには「ちっ」と舌打ちまでして、ようやくスマホを置いた彼女は、口元をニヤリと持ち上げる。

 

パシャリ……パシャリ……

 

フラッシュの明かりを遮って、僕は顔の前に手をかざす。

見られたくはないけれど、体を抱けば顔が映る。座り込むことすら許されなかった。とにかく凪を満足させないと。あんまり僕がしつこいから、無理を言って黙らせようって魂胆も分かるけど、頷いてしまったのは仕方がない。

 

 

*******

 

イヤだって、言えばいいのに。

 

そこまでして、あたしに課題をやらせたいのか。

それが、ちょっと、なんだろう? 勉強なんて、面白くもなんともない。体裁のためだけにやれって言うんじゃ、ペンを持つ気も起きなかった。

 

律のためなら、まぁ……。

 

それを言われると弱い。

面談中に暴れなかったのだって、隣に彼がいたからだ。

 

カメラのフラッシュを浴びせられるたび、律は小さく身を捩る。

思った通り、よく似合う。あたしのシャツ、あたしのスカートを身に纏った彼は、どうみたって女の子。元から可愛い顔をしている上に、服のサイズだって無理はない。外見で分かる違いなんて、喉仏に気付けるかどうか。

 

にしても……。

 

あたしより可愛いのも、なんかムカつくな。

彼女としての贔屓目に嫉妬が混ざる。ちょっと困らせてやりたくなった。

 

最初はピースサインから、少しずつ大胆に。

どこまで言うことを聞いてくれるんだろう? ぐっと伸びをさせたら、服の裾から脇腹が見えた。お尻を向けてもらったり、パンツが見えないギリギリまで、スカートをたくし上げさせる。

 

なんでも、してくれるんだもんな。

 

調子にだって乗る。

 

ベッドに横たわる律を、どういう目で見たら良いか分からなくなった。

レンズ越しの風景に、現実感が切り取られる。何かの撮影。エロゲみたいなシチュエーションを前に、だんだん歯止めが利かなくなっていく。

 

「手、どけて?」

 

頬を染めて、体を抱く。一瞬、羞恥心に耐えるように手を握った律は、けれど言われるまま。両手を頭の横へと置き、観念したみたいに息を吐いた。

呼吸のたび、小さく上下する胸。細く伸びた首筋が、どこか艶めかしい。そこにない何かを、見つけてしまいそうだ。

 

弾む鼓動に、つられた下腹が踊りだす。

ベッドに横たわる律から、妙な色気を感じて仕方がない。可愛いと思う。でもそれは、女子が好んで使うものじゃなく、男子が口にする方に近い。可愛い女の子のエッチなシーンを見た時と同じ。

 

良くない目線だ。

 

律も、あたしをこんな風に見ていたのかな。

 

でしょうよ……。

 

じゃなきゃ、あんなこと。ちゃっかりゴムまで用意してさ。

もうちょっとロマンチックでもよかったな。後悔している訳じゃない。今まで見てきた初体験を、自分にも重ねていただけ。

 

あたしだったら、もっと上手くしてあげられたのに。

 

妙な対抗心。根拠のない自信だった。エッチの時だって、自分から何をしたわけでもないくせに。たった一度の体験で、もう勝った気でいる。全部終わった後、しばらく頭が真っ白になってたことすら忘れてた。

 

「え? あの……凪? なにやっ、ちょっと……だめってっ」

「いいから、大人しくして?」

 

脱いだ上着で、律の手首を縛る。

抵抗なんて、させてあげない。今日はあたしの番だ。ちろっと、舌なめずり。戸惑う彼の表情こそが、あたしを焚き付けた。もっと、そうもっとだ。あたしに溺れさせたくなる。枕の匂いなんかで満足しないでよ。

 

ブラのホックに指をかける。

 

「見るなら見ればいいのに」

「別に……」

 

強がってみせたって、視線は谷間に注がれたまま。乳首に行ったり来たりと、とても忙しそうだ。

 

「ほら、律も?」

「ぅっ、ぁ……」

 

やめてほしい。微かに漏れた吐息に、全身の血が沸騰しそうになった。

服の裾から、お腹に触れる。滑らかな肌と、おヘソの窪み。指先に感じる凹凸は、腹筋かな? 女の子みたいに見せても、やっぱり男の子な部分は誤魔化せない。

 

ギャップ萌え。

 

妙に気分が高揚する。

 

もっと彼の痴態を拝みたい反面。どこか、お腹の奥でまだ燻っている。

彼にあって、あたしに無いもの。あたしにはあって、彼に無いもの。違いはいくらでもあった。それでも、数少ない共通点が、あたしたちを繋げてくれている。

 

たとえば、お互いが好きだとか。

 

たとえば、こうされると気持ちが良いだとか。

 

「ゃっ……ぅぅっ」

 

慌てた律は、無理矢理に声を押し込んだ。

指の腹で乳首を撫でる。爪の先に引っ掛けた。揉むほどの胸はない。寄せて集めて、摘めるかどうか。そこにあるのは筋肉の弾力と、骨の固さだ。脇腹のほうが、まだあたしに近い。

 

「気持ちよかった?」

「っ!? そんな、わけ………ないでしょ」

 

嘘だ。

 

女の子扱いされて、ちょっと悔しそう。

必死で睨みつけてくる割に、波を打った唇には締まりがない。

 

「にひっ♪」

 

でもさ。

 

そんな風にされたら、あたしだって意地になるじゃん?

「気持ちよかったです」「もっとしてください」素直に言えば、ちゃんと可愛がってあげたのに。嗜虐心に、火がついた。彼を奪いたくてしょうがない。

 

「りっちゃん♪」

「ちょっ、やめてよ そんな呼び方っ……んぁっ」

 

顔を背けた彼の耳元で囁く。そのまま、耳の先を唇で食んだ。

そんなんで本当に気持ちいいのかな? 半信半疑の前戯は、意外と効果はあるようだ。

 

可愛い。

 

エロゲの勇者様じゃないけれど、反応は大して変わらない。

舌を伸ばしたあたしは、調子に乗って耳全体を舐め上げた。

 

「あひっ……あ!? ちがっ、これ、は」

 

ゾクゾクする。

 

顔を真赤にして。本当に女の子みたいだ。

自分の上げた声に驚いて、首を振る。まるで駄々をこねる子供みたい。もっとイジメたくて、しかたなくなった。嫌がってるふりして、あたしを煽ってるんじゃないのかコイツ。

 

「ちがってないでしょ? ほら、ここだって……さ」

「んんぅぅっ!?」

 

ビクッと、肩が跳ねた。刺激から逃れようと胸を反らして、ベッドの上で身悶える。しこりのように身を寄せた乳首の先を、指で転がして、腹で撫でて、爪で引っ掻く。何をしても、女の子みたいな反応が返ってくるのが愉しくて仕方がない。

 

「りっちゃん、りっちゃん」

 

繰り返し名前を呼んで、耳を舐め回す。

乳首を可愛がるのも止めてあげない。ふっと、息を吹きかけた途端、大げさに声を上げた彼の体から、ふいに力が抜けていく。

 

「気持ちよかった?」

 

変わらずのNO。女の子みたいに扱われて、素直に頷けないのそうだろう。

でも、首を振るだけ。もう声を出す余裕もない。追い打ちをかけるように、あたしは太ももを押し付けた。

 

「んっ……くっ」

 

分からないとでも?

 

「さっきから何擦り付けてんのさ? 勝手にオナニーしないでよ?」

「いや、それは……」

「あたしにどうしてほしい?」

 

立ち昇る、熱気と湿気。持ち上げたスカートの中は、流石に女の子みたいとはいかないか。パンツを押しのけるような勢いだ。ビクビクと身を震わせて、滴る雫が黒ずみを広げていく。

 

膨らみの根本から先端へ。抜けるように指を這わせた。

纏わりつく先走りが糸を引いて、ぷつりと途切れる。吠えるように跳ねた彼は、あたしが掬い取った以上に汁を吐き出した。

 

クリトリスにしては、ちょっと大きいな。

 

でも、気持ちはわかる。

 

全然 似てない あたしたちの、ちょっとだけ似ている所。

パンツの中へ指を忍ばせた。皮を剥いてそこを撫でると、慌てた律は腰を引く。

縛られた手は思うように動かせない。藻掻いていたのも最初だけ。次第に抵抗は緩くなり、快感を孕んだ声が漏れ始めた。

 

「ひうっ、いっ、やめっ……それ、そこ……っ。そんなっ……あぁぁ♥」

 

声だけ聞けば、完全に女の子だ。

先端を可愛がられて、面白いように腰を跳ねさせる。トロトロと、指に絡む。先走りは後から後から溢れ出し、どれだけ掬い上げても切りがない。

 

まるで、射精したみたい。

 

「もうイッちゃった?」

 

一度、大きくのけぞった律がベッドに沈み込む。息も絶え絶えで、あたしを見上げた彼は、後ずさるように首をふった。すっかりのぼせ上がったのは、あたしの方。ニヤけた口元がもとに戻らない。これでNOもないだろう。そっと顔を寄せたあたしは、ダメ押しに囁いた。

 

 

大きく目を開いた律は、視線をそらす。逃げ道を探すみたいに、何度も。

さまよう視線は定まらない。時間はただ過ぎていき、沈黙が彼を追い詰めた。やがて唇を震わせながら、ゆっくりと。揺れる吐息が、声を形作っていく。

 

「ぅ、ぁ……。したい、です」

「したいって?」

「だから。ぇと……その、えっち。続き……」

「はぁ……りっちゃんさぁ。もういいや、課題だっけ? やれば良いんでしょ?」

 

盛大にため息をついて見せると、律はもう泣きそうだった。

パンツの中から指を抜く。興味をなくしたように、彼から離れると……。

 

「まってっ! いいから、好きに……してよ、もぅ。凪の好きにして、いいから。初めてでも何でもあげるからっ」

 

ちんこ欲しい。

 

素直に、そう思える瞬間だった。

 

悪い事してたな。悪戯気分でさ。こんな気持ち、律はずっと我慢して。

今までよく襲われなかったな、あたし。ああ、いや、結局襲われたんだけど。それも仕方ないっていうか。襲わせたのはあたしのほうだ。

 

パンツも脱がない。脱がせないまま、彼の上へとまたがった。

 

ちょっとした意地もある。

 

こうして、あたしたちを押し付けあったら、彼のモノがあたしのモノになったみたい。気分だけでも、味わえたら。でもさ、なんかこう……ムカつく。胸板においた指が、シャツを掴む。引っ張られたボタンが外れて、今にも千切ってしまいそう。

 

押して、引いて、彼のマネ。

 

じゃあ、律のそれはなに? あたしのマネだっていうの?

 

「んっ、あぁぁっ……はぁっ、はぁっ。ひぅっ、ふぅっ……あぁぁぁっ♥」

 

身悶えながら、声を上げて、自分から腰をゆすり始める。

あたしたちの間に挟まれたモノが膨らんで、気を抜けば中に挿ってきそうだ。

それはダメ。今日は、ソレ、あたしのだから。今にも達しそうになる彼を押さえつけると、涙声が返ってくる。

 

「なぎ……っ。それやめ、キツイ、からぁ! ださ、せてっ。もうっ……ぼくっ」

 

強引に股間を押し付けて、快感の逃げ道を塞いでやった。

熱い鉄の棒を挟んだみたい。大きな波が通り過ぎた後、また次の波に向かって熱を上げていく。

 

「は? 違うでしょっ、りっちゃん。今のアンタはっ……はぁっ。女の子なんだから、ちゃんとっ、イくって。イキますってさ? おねだり、しなよっ。じゃないと、んっ……やめちゃうよ? りっちゃん♥」

 

ちょっと、イジメたいだけだった。

 

止めるなんて、どの口が。

 

このままお預けだなんて、あたしだって耐えられない。

 

「あぁぁっ……ぁぁっ、もうっ。んっ、ぃゃ、だめっ。やめ、ないでっ、凪っ! 出してっ、出していいからっ。凪のほしい。なか、なかでいいっ。僕っ、ぼく、もうイくから。イきたい、イかせてよ。お願い、おねがいっ。一緒に、凪もいっしょ……がっ」

 

ああ、もう……

 

ほんと、アンタは……

 

誰が、そこまで言えって……っ

 

腹が立つ。無性に苛ついて堪らない。お望み通りに腰を打ち付けた。

 

ズシンと下腹に響く衝撃が、頭の芯まで痺れさせる。

乱暴に、ただぶつけ合うだけ。タイミング何て全然合わない。もう、出させてあげたいのに。あたし、だって一緒にイきたいのに。

 

波が大きく膨れ上がるたび、腰を落としてしまう。

 

射精の瞬間を邪魔されて、また勢いが引いていく。

 

グチャグチャと、股間で響いていたはずの水音が、頭の奥から聞こえてくる。

ほら、早く。出して、出せって……出したい、あたしも。あ、そっか。今日はあたしが、そう、それじゃあ、タイミングなんて合うわけない。律が女の子をしてくれてるなら、あたしが男の子をやらないと。

 

すっと、頭のモヤが晴れたみたい。

 

組み敷いた女の子をただ犯す。

 

腰を落とすんじゃダメだ。

上下の動きを前後に変える。おヘソの下に。お腹の奥へと届かせるように、熱い杭を打ち付けた。

 

「ほらっ、りっちゃん。出すから、あたし、アンタの中、全部。ちゃんと受け取ってよっ! 零したら……ゆるさなっ、いっ!!」

「うんっ、うんっ。いいよ、全部。僕の……にっ、すぅっ、あ……♥」

 

 

*******

 

頭の中が、真っ白だった。

 

お腹の奥が熱くてしかたない。

 

そんなはず、ないのにな。

 

女の子扱いされて、強引に。凪の遊びに付き合ってる内に、そこから抜け出せなくなっていく。自分が、どっちかなんてもう。彼女が満足してくれるなら。凪も、こんな気持ちだったのかな? 全然上手くは出来なかったけど。僕ばかり、気持ち良かったわけじゃないと今は思う。

 

ぐっと押し込まれて、今にもはち切れそう。

 

ズキリとした痛みに、歯を食いしばる。

 

それでも凪は止まらない。

 

あの日の僕みたいに、やたらめったら、何度も腰を押し付けてきて……。

 

「出すから」

 

言われて、頷いちゃった。

 

驚くほど自然に、自分の女性を受け入れる。

身体のどこにも、そんな場所はないはずなのに。彼女の強引な腰使いが、僕の深くに楔を打ち込んでいくようだった。

 

もう、何でもいい。

 

どっちが上かだなんて、ただ一緒に気持ちよくなれたら。

 

快感が一瞬で燃え広がった。

 

ビクン、ドクン。下腹で何度も震え上がって、出てる、出されてる、犯されてる自分に酔いしれる。射精の最中も、ずっと凪は止まらなかった。ほんとなら、気持ちよすぎて痛いくらい。今だって、自分から動くなんて無理だ。ちょっとズルいと思う。

 

朦朧とする視界の中で聞こえる声。

 

「やめっ、今は……っ。いった、ばっかで、なぎ、まってってっ!!」

 

女の子みたいに喘ぐ僕の声。

 

「は? そんな気持ちよさそうな顔して、何いってんの? イくならイけばいいじゃん。あたしに、さっ。もっと、可愛いとこ見せてよっ。はぁっ……! ちっ……。ほら、言ったでしょ? 零すなって。ちゃんと咥えて、精液、のん……でっ。出すから、りっちゃんのなか。また……!!」

 

男の子みたいに僕を責める凪の声。

 

全部が溶けて。

 

一つになって。

 

ふと、気づいちゃった。

 

机の上に置かれたスマホのカメラが、僕の方に向いてたことに。

まさかとは思う。手を伸ばそうとして、腕を縛っていた結び目が解けていく。忘れてたんだ。抵抗もしないで、僕。完全に、女の子にされちゃってた……。こんなとこ、もし撮られていたら……。

 

凪の目を盗んで指を伸ばす。

 

後ちょっと、もう少しで。

 

指先がスマホに届く寸前。

 

「あっ……」

 

じっとり、背中が汗ばみ、股間から太ももを雫が伝い落ちていく。オレンジ色をした凪の匂いの中に、青臭い精の匂いが混ざり込んだ。今からまた犯されるんだ。

 

掴まれた手が、ベッドに押し戻される。

 

想像に、胸が高鳴った。イッたばかりで、そんなの絶対つらいはずなのに。ゴクリ……息を呑む。熱い塊に、お腹の中を掻き回されているみたい。頭がおかしくなりそうだ。

 

「まって、なぎぃ。ほんとに、ぼくっ……いまはっ」

「は? 一緒にって言ったくせによそ見とかさ?」

「ちがっ、だってっ……ぁっ♥ スマホ、かめらがっ、んっ♥ 僕、なんで、また、またっ」

 

もう出ないはずなのに、また中で出されてる。

もう、どっちがなんだか分からない。完全に女の子にさせられていた。それが、イヤに幸せで、何度もイかされた。

 

ほんとに、ダメ。これ以上されたら、男の子に戻れなくなりそう。凪にしがみついたまま、震える声で口ずさんだ言葉は僕のじゃない。

 

「……もっと」

「ふふっ、あはっ♪ ははっ、はぁ……。随分かわいくなったね、りっちゃん」

 

振りでも、演技でもない。女の子として芽生えた自覚が、僕をそうさせる。凪の瞳に、獰猛な火が灯った。乾いた笑いと共に引きつった頬から、笑顔が消える。

彼女を男の子に変えたのは、間違いなく僕(りっちゃん)だ。

 

してやったり……。

 

自分が一番されたくないこと。ううん、一番してほしいことをしてやった。

同じ状況で、同じ事を言われたら、僕なら正気を保ってられない。

 

「好き、凪。それ、もっと……あぁっ、きもちぃ、ふぅっ、はぁ、ゃっ♥」

 

耳元で嬌声を繰り返す。僕の思う最高に可愛い女の子の声。

求められることに、優越感みたいなものも感じていた。凪の背中に手を回し、自分から肌を寄せていく。甘えて、委ねて、男心をくすぐられた凪は、見境をなくしていった。僕を掴む手に爪が立つ。荒い吐息は、唸り声みたいだ。歯をむき出しにした狼のよう。

 

そんな怖い顔、誰かに見せないでよ?

 

「いいよ。僕の中、また……。きて……ぁっ♥」

 

すっごく悔しそうだ。律のくせにって、そんな顔をしている。

感極まった凪の瞳には涙が浮かび、喋る余裕すらなくしていた。ただ僕を犯すだけ。それを受け入れた僕は、さらに彼女を煽る。女の子をすればするほど、自分が止められなかった。

 

もっと必死な凪が見たい。

 

もっと無茶苦茶にしてほしい。

 

下腹に抱えた熱が温度を上げる。

 

目の前がチカチカと、白く飛んで、乱暴に掻き抱かれた。

絶頂に向かうためだけの、強引な抽挿。痛みですらも、今の僕らは快感に変えていく。

 

すとん……

 

意識が落ちるように、凪を受け止めるのがやっと。

一緒になってベッドに倒れ込んだ僕らは、何か言いたくて、言えないまま。言葉に変えるように顔を寄せ合い、そのまま瞼を閉じた。

 




御覧頂きありがとうございました。

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女装プレイが見たかった。
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