Teaching Sweet Feeling 作:こまごめピペット
ベッドに体重が掛けられ、軋む音がする。
頬に触れる彼の手に、僕の手を重ね、そっと目を合わせた。
彼の目に、迷いと、堪えきれない熱が、同時に揺れている。
彼が小さく息を吐いた。
その顔が、ゆっくりと近づいてくる。
初めての感触に、身体が強張った。
柔らかく、温かい。押し付けられた唇の感触。
「……ご主人様」
僕は彼を呼び、身体を預けた。
「……」
軽い口付けが何度も、何度も。
角度を変えながら、少しずつ深くなっていく。
彼の舌が、そっと唇をなぞる。躊躇いがちに、けれど確かに、僕の口の中に入り込んできた。
「……んっ……」
ぎこちなくも絡み合う舌の感触に、頭の芯が痺れる。
互いの唾液が混ざり、飲み込みきれない分が、口の端から零れた。
口付けが落とされる度、強張りは弛み、絆されていく。
彼は僕の服に手をかけ、ゆっくりと剥かれた。
「あ……」
露わになった肌に、外気が触れる。
頬にある手が、撫でるように、なぞる様に下へ降り、かつてとは違う、今の下腹部に触れた。
「んっ、ぁっ……」
いつも優しく触れてくれる彼の手が、今は他の生き物の様で、少し怖い。
「シルヴィ」
彼の声。耳元で低く囁かれると、身体が震える。
「っ……」
彼の手がゆっくりと動く度、お腹の奥に甘い疼きが生まれる。
一人でしていた時よりも……ドキドキして、身体の芯から痺れてくる。
指先が、割れ目に沿って、そっとなぞる。
くちゅ、と小さな水音がした。
「……あ、ん……」
「……濡れてるな」
彼が、囁くように言った。
指を動かす度、蜜が溢れて内腿まで伝っていくのが分かる。
彼の指先が、敏感な芽をそっと撫でる。
瞬間、鋭い快感が背筋を駆け上がった。
「あぁっ……!」
声が、抑えきれずに漏れる。
指が蜜口に沈み、くちゅ、くちゅ、と小さな音を立てながら、中を探るように動いた。
「……ご主人様、私……っ」
「大丈夫だ。……ゆっくり、いこう」
やがて、指が引き抜かれる。
彼のズボンから腫れきった大きな陰茎を取り出した。
その輪郭は、思っているよりもずっと大きく太かった。
それに鼓動が跳ねる。
今まで見てきた穏やかな彼が、持っているとは思えない雄の部分だった。
「んっ……ご主人様の……おっきいな……ちゃんと、入るかな……」
その熱く硬いものが、蜜でぬめった割れ目に擦りつけられる。
ぬちゃり、ぬちゃりと、彼の先端が往復する度、溢れた蜜が二人の間で泡立った。
「……こんなに濡らして……」
彼のボソリと呟く声すら、身体を疼かせる。
「あ……んッ、はぁ……もう、大丈夫だと思います……どうぞ……」
「……あぁ、入れるぞ、シルヴィ」
「はい……んっ、くぅっ……」
熱い先端が、蜜口にあてがわれた。
ゆっくりと、時間をかけて、押し入ってくる。
肉が押し広げられていく圧迫感に、息が詰まる。
「はぁ……はぁ……」
そして、破瓜の痛みと、じわりと滲む血の感触。
痛い。
ご主人様から貰った初めての痛み。
けれど、この痛みはとても嬉しくて。
これまで刻まれてきた痛みとは、まるで違う。
「……大丈夫か」
彼の声が、心配そうに揺れる。
「これぐらいなら……大丈夫です……私で……気持ち良くなってください……」
「……っ、あぁ、シルヴィ」
彼が、ゆっくりと腰を沈めていく。
肉壁を掻き分けるように進む感触に、身体が細かく震えた。
「ん……はぁ。……ふぅ」
中を擦られる度、圧迫感の奥から、じわりと何かが疼き出す。
「あぁ……ご主人様が、私の中に……入ってる。……繋がってる……」
自分の声とは思えないほど、甘えたような響きがあった。
溢れる蜜が摩擦を減らしているからか、それとも喜びで麻痺しているのか、痛みは、もうほとんど感じなかった。
「ご主人様……気持ちいい……ですか?」
「……ああ」
短く、掠れた声が返ってくる。
その一言だけで、身体の奥が、きゅっと締まった。
「もっと、激しく動いても……大丈夫ですよ」
彼の呼吸が、少しずつ乱れていく。
だんだんと、腰のストロークが大きくなっていった。
抽送の度、結合部からくちゅくちゅと湿った音が響き、ベッドのシーツを汚していく。
「あぁ……! んぅ……!」
激しい動きに応えるように、蜜が溢れ、内側が彼に絡みつく。
「はっ! ぁっ! ご主人様……これ、一人でする時よりも……気持ちいい……っ!」
力の抜けた身体が快楽を求めるように、彼の動きに合わせて揺れる。
互いの呼吸と、肌のぶつかる音、粘ついた水音だけが、部屋に響き続けていた。
「あ……上がってくる……!」
あの痺れに似た感覚に、戸惑いながらも、それを止める術はなかった。
「ご主人様……もう……っ!」
「……こっちも、もう限界だっ」
その言葉と共に、彼が一段と深く、身体を密着させた。
薄く細い身体に、彼の重みがのしかかる。
「あぁ、っ! ♡! ♡♡」
奥が強く痙攣し、彼を締め上げる。
その瞬間、彼が腰を押し付け、内側で熱いものが弾けるのを感じた。
どく、どく、と脈打つように注がれる感触に、腹の奥が満たされていく。
「っ、はぁっ、ふぅ……」
「ぅ、ぁ……ごしゅじんさま……ごしゅじんさま……♡」
名前を何度も呼んでいた。
それ以外に、何も言えなかった。
しばらく、余韻に震えながら彼にしがみついていたけれど、強い絶頂に、体力はもう限界だった。
繋がったまま、彼がそっと引き抜くと、白く濁ったものが、とろりと内腿を伝っていくのが分かった。
次第に、瞼が重くなっていく。
誘われるように、彼の腕の中で、意識がまどろんでいった。
◇◆◇
目を覚ました。
布団を掛けられ、彼は、隣で静かに眠っていた。
窓から差し込む光が、まだ弱い。早朝のようだった。
昨夜の記憶が、じわりと蘇ってくる。
身体の奥に残る、鈍い違和感。
この薄い身体に、自分の記憶の何倍もの太いモノが収まっていた。
このくらいで済んでいるのが、不思議だった。
僕は、そっと彼の寝顔を見つめた。
いつも穏やかな顔が、今はさらに無防備に見える。
この人に、抱かれたのだ。
実感が、遅れてやってくる。
頬が、じわりと熱くなった。
彼の胸元に、そっと頬を寄せる。
規則正しい寝息と、微かな鼓動が伝わってきた。
しばらくして、彼が小さく身じろいだ。
「……ん……」
瞼が、ゆっくりと開く。
「……おはようございます、ご主人様」
彼が、目を開ける。
少し驚いたような、それでいて優しい表情だった。
「……おはよう。身体は、辛くないか」
「……少し、だるいですけど……大丈夫です」
僕は、彼の胸元に、もう一度顔を寄せた。
「……昨日は、その……ありがとうございました」
彼の手が、髪を優しく撫でる。
「あぁ……怖くなかったか」
「最初は、少しだけ。でも……ご主人様が、優しかったから……気持ちよくて……幸せでした」
自分の言葉に、また頬が熱くなった。
「……これからも」
僕は、彼の目をまっすぐ見て、続けた。
「奴隷だから、とか……お返しだから、とかじゃなくて。……あなたが触れたいと思ったら……その時は、言ってください。私もそう思うたびに言おうと思います」
彼が、少し目を見開いて、それから、柔らかく笑った。
「……ああ。いつでも」
シルヴィになんて呼ばせよう……
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ご主人様
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先生
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貴方(様)
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旦那様
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グリス
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その他(コメントとかマシュマロから)