イスタール年代記-快楽の修練者と藍色に染まる少女たち- 作:錫鹿とらちよ
カナンの熱く、血管が浮き立つほどにそそり立った怒張がポーターの濡れそぼった膣口へあてがわれた。
「……っ、はあっ!…はあっ、はあっ…」
ポーターの秘部はもはや言い逃れのしようもないほどに準備万端だった。
徹底的に解きほぐされた肉壁からは蜜液がとめどなく溢れ、本来の役目を果たすべく自分をここまで追い詰めた「主」の侵入を今か今かと待ち望んでいる。
しかし、自らの秘所に触れるその剛肉を恐る恐る確認したポーターの瞳には期待とそれ以上に強烈な不安が入り混じっていた。
「大きい…」
暗い監獄で家畜のように自分を蹂躙してきたどの男たちよりもカナンの股間にそそり立つ男根は一回りも二回りも太く、そして長く見えた。
瞬間、ただの「穴」として使い潰されていた頃の痛みと苦しみが脳裏をよぎる。
カナンよりずっと頼りない男根でさえ無理やりこじ開けられた時は絶叫するほどの激痛が走ったのだ。
これほどの質量を受け入れたら、果たして自分の身体はどうなってしま——…
ヌルッッッッッッ!!!
「あうっ!!…っ…!!」
思考を断ち切るように大量の愛液を纏ったカナンのモノが一息に内側へ侵入した。
主の不安を嘲笑うかのように彼女の膣口は愛すべき侵入者を歓喜して迎え入れ、さらなる蜜を溢れさせてカナンの剛肉をきつく抱きしめる。
痛みなど微塵もなかった。
規格外のサイズによる圧倒的な圧迫感、そして内側を広げられる心地よい苦しさはあったが、濡れそぼったそこは恥ずかしいほどやすやすとカナンのすべてを飲み込んでしまった。
「…っ、ふぅーっ…ふぅっ、ふーっ…」
長く硬い陰茎が半分ほど埋まった己の股間を見つめ、ポーターは顔を真っ赤に紅潮させ荒い息を吐く。
あまりの準備の良さに羞恥が込み上げるが、当初の懸念を余所に挿入そのものは大きな抵抗もなく受け入れることができた。 そう——「挿入」までは。
自らの男根を彼女の八合目付近まで埋め中の状態と彼女の様子を確認したカナンは不意に腰を引き、抜ける寸前の位置までそれを引きずり出した。
ゴリッ!……
「んぐっ!!??……んっはぁああっーー!!?」
引き抜かれる道中。
挿入時にはそれほど意識しなかった彼の「カリ首」が、先ほどの愛撫で肥大化した彼女の最大の弱点——Gスポットを凶悪なまでに抉り抜いた。
(ひっ……引っ掛かりがっ…!?)
カナンのカリ首は残酷なまでに「返し」の部分が誇張された形状をしていた。
挿れる際はその質量で肉壁を押し広げ幸福な圧迫感を与える。
だが引き抜く際はその返しが周囲の壁を執拗に引っ掻き、巻き込み、あらゆる箇所に新たな快感を生みながら出口へと戻っていくのだ。
幸福感のある挿入と残酷な快楽の引き抜き。
その二つを交互に繰り返す、まさに女を狂わせるためのフォルムだった。
一刺しで引き抜かれた男根にまとわりつく大量の潤滑油。
それを目視し、カナンは何かを確信したように小さく頷くとポーターの腰を両手でガッチリと固定し本格的なピストン運動を開始した。
ドチュッッ!!…
「んはぁっ!…あっ……は…」
ズルルルルッッ…!!!
「あああぁーーーっ!!…いやっ!!」
挿入での満たされる幸福感と、引き抜きの罪深いほどの快楽。
交互に襲い来る波にポーターは何度も首を横に振り、何を受け入れ何に耐えるべきかもわからぬままただただ追い詰められていく。
がりっ…!っ…がりっ…!っ……がりっ……!!!っ……
特に絶望的なのはやはりあの淫らな丘だ。
先ほどの指による愛撫で暴かれたポーター最大の弱点。
そのザラついた出っ張りに、カナンはこれでもかとばかりに己の怒張の「返し」を正確に引っ掛ける。
「カナン様っ!…そこっ!…またすぐっ…わ、私っ…!!」
残酷な往復運動。
混乱のなか、徹底的に弱点を削り取られているという事実がポーターに逃れられぬ絶頂の予感をよぎらせる。
がりっ…!っ…がりっ…!っ………ごりっっっ!!……
「んぉっ…!!…だ、だめっ、そこでイキますっ!……イクッッッ!!…」
カナンは何も答えず己の怒張の中でも特に凶悪な段差がついた部分を彼女の秘丘へ一番深く引っ掛ける角度に調整し、彼女が爆ぜるまで激しく、執拗に引き擦り続けた。
ビクンッッ!!…ビクッッ!!…ビクッッ!!!……
ポーターは大きくのけぞり全身が爆ぜるようなGスポットの快楽に襲われた。
腰を激しくビクつかせ、絶頂の真っ只中にいる間もカナンは腰の動きを止めない。
どこか機械的なまでの正確さで彼女の秘部を擦り続ける。
「!!?っ……い、イってますカナン様っ!!…止め…っ」
異変を感じ大量の涙を流しながらのけぞった頭をなんとか彼の方へ向け、ポーターは今の状況と彼への懇願を必死に訴えた。
しかし、彼女に向けられたカナンの表情はすべてを包み込むような慈愛の微笑と、どこか残酷な空気を纏った笑みが混ざり合った魔性のものだった。
(イッた状態から…お、降りられないっ…!!)
絶頂のさなかで絶え間なく弱点を抉り続けられ、本来なら引いていくはずの快感の波が強制的にその場に押し留められる。
「イってますカナン様っ!!……イってるのっ…!!…!!!」
もはや、どうしてほしい等の言葉は出なかった。
ただ押し上げられたまま快感の爆発の中に居続ける自分の状況を、悲鳴のように報告することしかできない。
そんな彼女の様子を見てカナンはさらに残酷な、そして甘美な追い打ちをかける。
彼女の下腹部に手を当て内部で激しく擦られているGスポットの「真裏」に位置する部分を掌でグッ……と強く押し込んだ。
「!!!???っ…んぐっ…!!うあああぁぁぁっっ!!…あっ!…あっっ!!…あぁっっ!!」
ごりっっ…!!っ…がりっっ…!!っ………ごりっっっ!!!……
外側から押し込まれることで膣内ではさらに弱点がせり出し、そこを狙ってカナンは自慢の段差をさらに深く引っ掛け、抉り、擦り上げる。
「だめイクッ!!!!!………っ」
短く強く宣告し、自分が今まさに絶頂の最中にあることさえ忘れポーターは再びこれまでと同じように「受け入れ」の体勢に入った。
まだ引かぬアクメの上から、さらに強烈なアクメが重なる。
ポーターは一瞬、暗く重い何かに押しつぶされそうな感覚を覚え意識を手放しかけた。
だが次の瞬間、股間を中心に広がる今度こそ今宵一番の衝撃が全身で爆発し、彼女の意識は強制的に引き戻される。
闇の後に訪れた真っ白な世界。
ポーターは成すすべもなく、その深すぎる絶頂に、心も身体も完膚なきまでに打ちのめされる。
『……本当は、溶けてしまいそうになるくらい、いい気持ちになるものなんだって』
かつてのあの暗い牢獄のなかで耳にした褐色の肌をした少女の言葉。
ポーターは白濁とした意識のなかで、その言葉を思い出していた。
「っ……ぉ…………」
意識を手放すまいと必死に耐え、全身で全ての衝撃を受け止めきった彼女。
その極限の姿を見届けカナンは最後、真の仕上げに入る。
今までは八割ほどを埋めてGスポットを中心に責め立てていた前後運動。
彼はその体勢を組み替え、より深く、逃げ場のない角度へとその怒張をねじり込んだ。
「つっ……、、!??」
今まで誰のモノも届くことのなかった彼女の最奥。
そこでひっそりと、陰核やGスポットが幸せの洗礼を受け本来の役目を果たして躍動し続ける様を感じながら。ただひたすらに蜜液の分泌を促し、孤独に耐え忍んでいた「何か」がそこにあった。
誰もそこには訪れない。誰も自分に触れることはない。
そう諦めていた聖域へ、今宵、身体の主であるポーターに「女性」としての悦びを教え込み、徹底的に幸福の高みへ押し上げた愛すべき男が到達する。
グッ……チュクッ……
彼の先端が淫らな挨拶を交わすかのように奥に眠るその場所へ口付けた。
そのまま優しく、しかし抗いがたい圧迫をかけてそこを押し込む。
「っ……?……あ、あのカナン様……?な、何か変です」
先ほどの衝撃も冷めやらぬなか、顔を紅潮させ荒い息遣いのままポーターは身体の奥底に感じる異変を必死に彼へ伝えた。
誰も訪れぬと思っていた最奥の壁。
そこに圧倒的な安心感を纏った逞しい訪問者が現れ、壁の向こう側にまで響くようなキスをしたことで彼女の身体は無意識に歓喜の声を上げ、返事をするかのように「どぷっ」と今までで最も熱い蜜を溢れさせた。
自らの先端にその熱い感触を覚えカナンはゆっくりと、しかし力強くその最奥の壁を叩き始めた。
「……んっ……ぁ……??」
よく分からない感覚だった。
クリトリスや膣壁で感じていた鮮烈なものとは違う。
一言で言えば、物足りない。
心を読み解くイスタールの青年がここに来て読み間違えたのだろうか?
快感がないわけではない。だが、突かれるたびに腹の奥底に「何か」が渦巻き重く溜まっていくような感覚があるだけで、到底あの絶頂に結びつくような快楽は得られないように思えた。
「あ、あの……カナン様…そこは何か…あまり…」
絶頂の余韻も薄れ多少は冷静に思考を巡らせることができるようになりポーターはいまいち理解の追いつかない時を過ごす。
「そうだな。まだここは君の意識としっかり結びついてはいないな」
カナンは構わず、その奥の壁を叩き続ける。
突き上げられるたび膣奥のさらに奥側に何かが充填され、密度を増していく。
「私も……そろそろ出すぞ」
「え、あっ……はい…!?」
唐突な射精の宣告。
行為の最中によぎった想像では最後は獣のように自らの内側を責め立てられ、暴かれた弱点を執拗に擦られ、先ほどのような強烈な絶頂に導かれながら中で果ててくれるのではないかと淡い期待を抱いていた。
だが、最後だけは理解の及ばない不思議な場所を突かれ、静かな空気のなかでこの愛しい青年は果てようとしている。
「まだまだここは……発達の途中だな。君のすべてが開花する時が今から楽しみだ」
「んっ……んっ……んっ……」
カナンの呼気がわずかに荒くなる。
射精が近い。 彼が気持ちいいのなら、何も問題はなかった。
今日一日、自分を何度も悦ばせてくれたこの方が自らの欲求のために私の中で一番心地よい場所を使って果ててくれるのであれば――それは、何よりも喜ばしいことだ。
「カナン様……いいですよ、私を好きに使って…気持ちよくなってください…」
ほんの少しの余裕が生まれたポーターはそう言って微笑む。
あらゆる手法で自分の不安を幸せに塗り替えてくれたこの青年には感謝の念しかなかった。
最後は私の快感など置いておいて、あなたの欲を満たしてほしい。
その言葉を聞いてカナンも優しく微笑んだ。
そして、最後にその怒張を深く、深く押し込み。
最奥の「それ」を潰さんばかりに押し潰し、ポーターの耳元で予想を裏切る一言を発す。
「……イけ」
短く囁き、同時に熱い精液を彼女のポルチオへと一気に浴びせた。
ずっとその瞬間を待ち望んでいたかのように、最奥の口はその熱い白濁をゴクゴクと飲み込み、今日一度きりの子宮から生み出されるアクメをポーターの意識に繋ぎ合わせた。
ポーターは一瞬で気を失った。