【妖々剣戟夢想】魂魄妖夢を色々な設定で色々動かす短編集 作:北村 貴之
雲ひとつない、見ているだけで心が落ち着きそうな、澄み切った青空。
天高くでひとつ、存在感を示し輝き続ける太陽。
そして、どこまでも果てしなく広がる、青々とした草が生える大草原。
そのなかにひとり、たたずむ者がひとりいた。
白銀のボブカットに、黒のカチューシャをつけた美少女だ。
そして、一糸纏わぬ姿。
何を思い、衣服を脱ぎ捨て、この広々とした草原にひとり、立っているのだろうか…。
「魂魄妖夢」
そんな名を持つ。
太陽に向かって立つ彼女の後ろ姿を見てみよう。
小柄ながらも、しっかりと肉付きの良い身体をしている。
剣術に長けていながら、その腕は細い。
そして、女性らしい柔らかさをも合わせ持っていた。
そして、さらに彼女は背中を向けている。
そのため、"例のモノ"は隠れてしまっているが……。
一糸纏わぬ姿であるならば、当然、それを隠すものは何一つ付けていないことになる。
では、その付けていない物とは? そう。
彼女の臀部だ。
わかりやすくいえば、お尻である。
一言で尻と言っても様々な形状があるだろう。
"丸い"、"四角い"、"垂れてる"、"上がってる"と、十人十色な形がある。
この妖夢が持つ尻は、大きくて丸かった。
スカートを履いているために普段はそれをなかなか拝めない。
だが、こうして今、スカートはおろか、下着すら身に着けていないために、立派な生尻が、この大自然に堂々と晒されていた。
いや、「晒している」のかもしれない。
妖夢の尻は白くて美しかった。
シミや出来物はなく、つるつるでてかてかとしていた。まるで美術品のような美しさを感じるほどの尻だった。
少し視線を上に向けると、彼女の背中が見える。
肩甲骨の膨らみと背筋が引き締まった美しい背中が見える。
細い体つきなのに腰回りだけが豊かで、そこから伸びる両足はすらっとしていて長い。
そんな妖夢が背中を向けて立っているだけでも絵になるのに、あろうことか妖夢のお尻はぷりぷりと揺れていた。
まるで何かを誘うかのように小刻みに動いていた。
いまの妖夢は不動だ。
腕も脚も動かしていない。
なのに、なぜこの尻は動いているのか…。
そんな中だった。
「あんまり女の裸体を視姦するもんじゃありませんよ」
後ろを向いている妖夢が、そう声をかけてきた。
しかし振り向くことなく、不動を保っている。
「まぁ、あなたたちには魅力的に見えますよね」
振り向かぬまま、見ていた「者」に語りかけていた。
確かに、いま妖夢を見つめていた「者」にとって、太陽に向かって突っ立つ彼女の裸体は魅力的であった。
「芸術的に見えるでしょう?」
妖夢の身体は、彼女の言う通り、まさに芸術品そのものといっても過言ではない。
剣士でありながら、その裸体には傷ひとつ見当たらない。
まったく日焼けしていないその肌は真っ白だ。
雪のような白さを感じさせるそれは、快晴の空の太陽に照らされて輝いている。
恥じらいなく、妖夢は晒している。
写真や絵画として残したいほどに素晴らしい光景だった。
すると、ここで妖夢は振り向く。
「ん?」
不思議そうな顔をして、妖夢がゆっくりとこちらを向いた。
無表情の妖夢。
しかし、そこに笑顔はない。
妖夢の胸は大きくて美しい丸型をしており、形がとても綺麗だった。
垂れておらずピンと張り、ツンと上向きに尖る。
先端にはピンク色の可愛らしい蕾があった。
その蕾は桃色に染まっており、まるで食べ頃を迎えている果実のようであった。
その胸の先端部分に目を移していくと、次第に膨らんでいく乳房へと繋がっていく。
大きな胸なのでかなりの迫力を示していた。
まさに理想の乳房だ。
妖夢の乳首は陥没していた。
その乳房は大きく育っていて、弾力もありそうだ。
彼女の肉体に付随する脂肪は皆無だ。
腰周り以外は細身でスレンダーであり、それでいて出るところは出ている体型をしていた。
腹筋が浮き出ていて鍛えられているのが分かる。
そして彼女の股間部についているものと言えば……
そこにあるはずのものがない。
ただ、割れ目だけが存在した。
毛ひとつない、つるつるの秘部。
「どうしましたか?」
妖夢の問いかけに対して何も答えられなかった。
いや、答えようとしても答えが出ないと言ったほうがいいだろうか。
「答えられないんですね、無理に発言を出さなくてもいいですよ」
配慮なのかそれとも呆れているのかわからない言葉を口にする。
「でも、これくらいのことで驚かないでくださいよ」
妖夢が一歩を踏み出した。
一歩、また一歩と歩み寄ってくる。
それに反応して、"あれ"もプルンッと揺れる。
プルッ、ブルンッ! プルンッ…。
左右交互に、大きく弾みながら揺れてくる。
なんともいえない光景が、妖夢の眼前の者の目に映る…。
妖夢の顔からは何も感じ取れない。
冷たい眼差し。
何を考えているか読み取ることができない。
ただひたすらに静かで、無感情そうに見える。
それでもなお、その双丘と秘部を見せつけられる。
それは男ならば誰しもが欲情してしまう光景だろう。
しかし、そんなことはおかまいなしと言わんばかりに近づいてくる。
そしてついに目の前まで来たところで立ち止まる。
もうあと少しで触れてしまうのではないかという距離感になった時、妖夢が口を開いた。
「私になにか用ですか?」
それは興味本位で聞いているように感じた。
「いえ、別に用事はないですけど…」
正直に答えてしまってもいいものか判断に迷った末に出た回答であった。
それを聞いた妖夢は、
「そうですか。では失礼します」
と言って後ろを向き、裸足で草を踏みながら、歩み去っていった。
止めようとはせず、妖夢がどこかに歩み向かっていく様を見守っていた。
やがて妖夢の姿は小さくなっていき、最終的には見えなくなってしまった。
結局、この謎めいた人物との会話はそこで終わりを迎えたのだ。
だが、そこで終わらずにその者は考える。
なぜあの人は、この大自然の中に裸でいたのだろうか? 何をするつもりだったのだろうか?
考えれば考えるほど疑問点が増えてしまった。