「__ハルちゃん、コハルちゃん」
私を呼ぶ声で目を開ける。トラックの揺れはすでに収まっていた。周囲は次々と荷台から飛び降りている。私は横を見ると、カズサちゃんがレコードを懐にしまいながら、私に呼びかけていた。
慌てて無くさないように帽子を被り直し、立ち上がる。
「ご、ごめん」
「大丈夫、行こう」
そう言いながら外を見つめる目には、もう先ほどのような気遣う微笑みはなかった。
私は銃を掴み、カズサちゃんと共にトラックから出た。外に広がるゲヘナ地区の街並みは、まだ誰かが住んでいるのは無いのかと思わせるほど綺麗な状態であるのに対し、辺りには焦げたような匂いと煙、夏とガソリンの熱気が充満しており、まるで哀愁を漂わせていた。遠くの夕暮れ空には、変わらず待ち構えるようにあの憎き天体もどきが鎮座している。
他のトラックからも、次々と迷彩服姿の生徒やカイザーコーポレーションの傭兵たちが次々と降りてきて、瞬く間に整然とした列を形成していく。皆、私と同じく連邦生徒会の緊急徴兵に応じた者たちだ。
全員の整列を確認すると、先頭に立っていた拡声器持ちのカイザー兵が一歩前へ出る。
「これより生存者の捜索および救助任務を開始する」
拡声器越しの声は機械的な軍人らしさを文字通り増幅させているように感じた。実際、彼らは機械なのだけれど。
「敵性存在との交戦は可能な限り回避しろ。遭遇時は直ちに撤退、生存を優先しろ」
言われずとも、あの化け物相手に、まともな戦闘が成立しないことくらい、この場の全員が理解しているだろう。
二分ほどで作戦ブリーフィングを終え、私たちは事前通り分隊長の指示に従い十人程度の分隊単位で行軍を開始した。
今回の作戦の想定時間はおおよそ一時間ほどだ。それまでに確認されている生存者たちを回収し、できることならばマークされていない他の生存者を見つけ出して安全に帰還することが求められる。現実を再確認することで緊張が高まり、鼓動が音を立てて高鳴りはじめる。
もしも帰還できなかったら、ヒフミとアズサはもう一人親しい人間を失うことになってしまう。たった数日でさまざまな人を失った私には、その気持ちが痛いほどわかっていた。それでもここへ来たのは、何より私の正義を貫くためだった。
予定の地点に到着した私たちの分隊は、事前の打ち合わせ通り、救助要請をもとに、二つの班に分かれてその場の捜索を開始した。私はカズサちゃんと他の三人とともに、周囲の建物の中を確認し、生存者の有無を確認する。
意外にも瓦礫はなく動きやすいので、十分もかからず私たちの班は全てを調べ終え、もう一方と合流することができた。しかしどちらも成果なしといったところで、どうやらここの地区には生存者は居ない、と判断した分隊長は、ちらりと時計の針を確認し、先へ進むことに決めたようだった。
指示に従い、私たちは分隊長の後ろをついてさらに進む。当然のことだが、進めば進むほどあの押し寄せる壁へと向かっていくことになるので、比例して化け物と遭遇する可能性が上がる。なんたって今やここは最前線、化け物の一匹や二匹居ないはずがないと思うのが自然だろう。だけどそんな心配と裏腹に、私たちの分隊は順調に、閑静な街並みを進んで行った。
「ここだ、生存者がいるぞ!」
班の一人が叫び伝えた。私たちは駆け寄り、地下室に隠れていた3人ほどの人々を保護すると、ミネ先輩に教え込まれた通りに電解水を提供した。班長が無線機器で生存者の発見報告をしたのち、栄養不足のせいで元気のない彼女たちを、カズサちゃんともう二人が担ぎ、背の低い私ともう一人は周囲を警戒して、もう一方の班との合流地点へと帰還することにした。
不意をつくように、パァン、と一発、前方で銃声が鳴り響く。
班の皆が一つの生き物になったように、ぴたりと動きを止めた。
続いて1発、もう1発、と早まる銃声のスパンに、すぐさまあの時のような寒気と同時に急上昇する心拍の鼓動を感じ取る。もはや、銃声とは実質的に持ち主と死を居場所を知らせるためだけの、聴覚的な墓標だった。
「迂回しよう」
そう呟くと、カズサちゃんはすぐさま来た道へと引き返し始めた。が、そこへ班のメンバーの一人が異論を唱えた。
「ちょ、ちょっと!あの人たちを見殺しにするってわけ!?」
「…そんなこと言う暇あったら、足動かしたら?」
「なっ…」
反論しようと口を開くが、結局それ以上の会話は続かずに、結果的にその場にいた皆が素直にカズサちゃんの判断に従っていた。
しばらく進み、三十分ほどかけて私たちの班は分隊の合流地点近くまで、特に何事もなく戻ることができた。
だけど、私たちは今、建物の中へ隠れていて、ここから先へ進めなかった。なぜならば、周囲では絶え間無い銃声が鳴り響いていたからだ。
「くっ…」
カズサちゃんが面倒くさそうに鋭い歯を噛み締める。先ほど保護した生存者たちは皆一様に、万が一の流れ弾に備え、床へ伏せっている。まるで戦争映画のように、壁に背を預け、窓から少しだけ顔を覗かせて外をの様子を見る。やはりと言うべきか、五、六体ほどの化け物が二十あまりの先に合流した兵士たちを攻撃している。
ただ、それでも志願兵というだけあり、善戦こそしていないが、ある程度進行を食い止めていた。
「このままじゃ私たちもジリ貧だね」
カズサちゃんはそういうと、銃を持って立ち上がった。
「どうする気?」
仲間の一人が焦ったように言った。
「コハルちゃん、向こうに救助者は何人いるように見える?」
私は言われるがままに武器のサイトの倍率をいじって、兵士たちの壁の奥に留まるトラックの方を観察する。おおよそ十五人足らずといったところだろうか。他の分隊もかなりの生存者を発見することができたようだ。
「十五人くらいかな…」
「了解、あなたたち、立って」
そういうと、カズサちゃんは生存者を立ち上がらせた。
「この中にトラックを運転できる人いる?」
首を縦に振る者はいない。カズサちゃんはため息をつく。
「車の操縦できる人を助けなければいけないみたいね」
「それって…」
カズサちゃんは自前の愛銃を構え、苛立ちをぶつけるように扉を蹴り開いた。
「助けに行くよ」
カズサちゃんの作戦を簡単にいうと、私たちが化け物の注意を引いている隙に、一人が生存者を率いて分隊のトラックを運転できる者__つまり、カイザー兵を呼び、救助者を脱出させるというものだ。詰まるところ、この場全員にとって賭けであり、おおよそ帰還の希望を捨てた捨て身の作戦であった。
もちろん、このまま逃げれば、私たちだけは助かるのだから、危険を犯すのは愚かだろう。そう論じて、別の方法を探そう、と提案する子もいた。
「別にいいよ。私だけでもやるから」
カズサちゃんはそう言って一人で階下へ進んで行った。私はカズサちゃんに黙ってついていったため、他の班員がどうしているのかは分からない。
そんなこんなで、今私たち二人は、屋外の物陰で、突入までの機会を窺っていた。私には手榴弾がいくつかあるので、カズサちゃんの合図とともに、化け物の背後の建物に投げ込み、それを用いてまず気を逸らすという試みだ。
カズサちゃんの覚悟の決まった視線が私と重なる。互いに頷き、カズサちゃんは腰を低くして、今にも走り出そうと銃を斜めに構え、スタンディングスタートの姿勢をとった。その姿はまるで、今にも彼女の狩りが始まりそうな獣の雰囲気を感じさせる。
意を決した私は二個ほど、支給された物とは別の特殊な形状をしたグレネードのピンを抜き、心の中で祈るように十字を切った。
聖なる手榴弾の爆発音を合図に、私の視界からカズサちゃんの姿が消えた。彼女の駆け出したはずの方向とは逆の、兵士たちがいる方に向かって全力で駆け出す。私はカズサちゃんと違い、足が遅いため、率いていた栄養失調した三人の救助者も余裕でついて来れているようだった。
兵士たちは、私があらぬ方向から出現すると、一瞬混乱に見舞われたが、状況がわずかに打開したことで、指揮官の命令に沿って一気に前線へ展開していった。
私は、トラックへ直行すると、引き連れた生存者たちを他の生存者たちと同様のトラックに押し込み、踵を返して必死に走る。運動神経皆無の私はすでに息絶え絶えだった。苦しさをアドレナリンで押し込み、指揮官の元へと到着した私は、銃声にかき消されぬように思い切り叫んだ。
「こちら第四分隊所属下江コハル、生存者三名、すでにトラックに搭乗済み、ええと___脱出可能な状況です!」
「__!、把握した。おい!」
指揮官のカイザー兵はそう言うと、隣で土嚢から顔を出して銃を撃ち続ける隣の同僚に指示を出す。指示を受けたカイザー兵は、周囲の数人の生徒を引き連れ、生存者の積まれているトラックへと走り出した。
生存者を乗せたトラックが無事に脱出するまで、誰かが前線を維持しなければならない。
「君も来るんだ」
運転手のカイザー兵が私に叫ぶが、銃声のせいで聞こえなかったことにして、私は、一気に押しあがった前線の応援へと駆け出した。
凄まじい光景だった。先ほどまで綺麗だった街並みは、私の投げた手榴弾をはじめとするあらゆる攻撃によって、ものの数分で見るも無惨な姿とかしていた。瓦礫の山と火災によって、これは戦争なのだと嫌でも実感させられる。
周囲にはすでにいくつかの兵士が転がっていたが、今はいちいち気にする余裕がなかった。先方では、二十人ほどの生徒たちが瓦礫を盾にし、支給品の最新式銃を用いて化け物共を追い返していた。視界が歪むほどの威力を孕んでいるのにも関わらず、射手たちはその反動を受けていないように見える。単純に練度のせいとも捉えられるが、銃身に刻まれたミレニアムのロゴが全てを物語っているようにも思えた。
私は腰を落とし、前進しながらに標準を定める。何度も練習した、ハスミ先輩を真似た射撃姿勢を取り、教わった通りに息を吐きながらトリガーを引く。
驚くことに電動的な補助によりストックにかかる反動が極限まで抑えられていた。勢いを殺さないように、私は揺れを制御するように身体中の筋肉を使い、肩への柔らかな振動を感じながら前進し続ける。
しかし、化け物たちはどんどんこちらへと前進しているようにも見えた。追い返しているようでも、弾数にも限りあるこちらの方が不利なことには変わらない。すでに、次々と弾切れを起こし、生徒たちは後ろへと徐々に押し込まれていた。
でも、すでに私たちは役割を全うしていた。つまり、勝ちだ。喜びはないが、ひしひしと達成感を感じていた。欲を言うのであれば、隣で戦う彼女たちも助けられたならば____
そう油断した矢先だった。後退した前線は再び維持を余儀なくされた。
私たちが先ほど見捨てた別の班の生き残りが、数名の生存者を連れて現れたのだ。
私たちは、生存者たちがトラックへと辿り着くまで、なんとしてでも守り抜かねばならなくなってしまった。だけどもう私たちには追い返す手段が無いに等しい。でも、一つでも最適な行動を外れれば、積み上げてきたものが全て無に帰するだろう。
もう化け物共が、たったすぐ二十メートルほど前方まで詰めてきていた。次第に減っていく銃声から、私以外兵士たちの銃の弾薬は、すでに底を尽きかけていることを嫌でも思い知らされる。
満ちていく絶望の中、私たちには、今回の戦闘を通して理解した、この最悪な事態を高確率で切り抜けることができる、たった一つの方法とそれにまつわる確信があった。つまるところ、私も含め、その場の兵士たちが皆が思っていたのだ、もう帰ることは叶わないと。
誰もが示し合わせたように、次々と役目を終えたミレニアム製の相棒を地面に捨てる音を皮切りに、一斉に化け物に向かって走り始めた。銃を撃ち続ける私の左右を、皆が次々と追い越していった。
化け物が無慈悲に腕を振う。
まるで血液袋が破裂するように、次々と血飛沫をあげて、電源が落ちたように色とりどりのヘイローが失われていく。その様子は夕暮れ時が終わる中途半端な夜空と炎に包まれた街によく映えた。
先ほど戦闘の参加することを渋っていた、班の仲間たちがいた。涙を流している子もいた。意味不明な言葉を発し、に発狂している子もいた。
それは、少なくとも客観的に見れば非日常的な光景だったけれど、生き残った罰だとでも言うのか、すでに皆にとってはある程度日常の光景として馴染み始めている事実は考えるまでも無かった。私はトリガーを引くことも忘れ、目を見開き、呆然とその光景に囚われていた。
その瞬間だった。
「危ない!!」
私は、どん、と勢いよく誰かに突き飛ばされた。あまりの勢いに、数メートル先へ背中から着地する。
ほぼ同時に、私の背後だった方向から、黒い影が飛んで、無防備なカズサちゃんの横腹を深々と刺した。化け物の腕が一気に引き抜かれると同時に、カズサちゃんの口から鮮血が飛び出す。
「カズサちゃん!!」
悲鳴のように叫んだ。それでもカズサちゃんは倒れることなく、よろめきながらも化け物と対峙する。助けに行こうと自身の銃を手に取ろうとしたが、あいにく突き飛ばされた際の衝撃で遠くに吹き飛ばされてしまっていた。
「カズサちゃ__」
再び叫び、化け物に向かって駆け出そうとするも、突然カズサちゃんが私を制止し、こちらを向いて何かを喋っていることに気がついて、思わず足を止めた。
カズサちゃんは生きたまま片腕を喰われ続けていると言うのにも関わらず、先ほどのトラックの中で見せた優しい笑顔で、自らの口に人差し指を当てて、何かを伝えようと口を動かした。
私はすぐに、その意味を理解した。
しかし私は、駆け出し、比較的近くにあったカズサちゃんの銃を掴むと、化け物に向かって銃を乱射した。先ほどの最新式銃とは程遠い、十キログラム近くの質量による原始的なリコイルが、貧弱な私の肩を破壊しようとする。一発も当たらない。だけど、狙い通り化け物は私の方へ振り向き、襲い掛かろうと膝を落とし跳躍の準備をした。
その瞬間を逃さず、カズサちゃんは化け物の首を羽交締めた。化け物はカズサちゃんの腕を剥がそうと、カズサちゃんの腕を引っ掻き、引き裂く。顔を顰め、カズサちゃんは、私に向かって叫んだ。
「頭____撃って!」
距離わずか十メートル足らず。この距離で撃ったらカズサちゃんごと巻き込んでしまうことは日を見るよりも明らかだった。
私の合理的な理性が即座に全身への命令を生じ、反射的にセレクターをフルオートに切り替えて銃を冷静に構えた。ただ、全身の筋肉を総動させて、両目で狙いを定める。
一気に息を吐き出し、刹那にトリガーを引いた。
うち、数発の銃弾が、化け物の頭を穿った。
至近距離からの衝撃で、黒い脳髄を勢いよく辺りに飛び散らせ、化け物は倒れ込んだ。
同時にどさり、とカズサちゃんは力無く倒れ込む。私の放った一発の弾丸が、彼女の右目を貫通していたからだ。私は近寄り、彼女の整った綺麗な顔をそっと撫で、瞼を閉じた。
すぐそばでは、先ほど倒したはずの化け物が、顔を失ったにも関わらず、すでに体を起こし、手探りで私を探し始めていた。
奥にいた___それまでカズサちゃんが相手をしていた個体も含めて、ざっと五匹ほどが、捕食を止め、一斉に私の方へと振り向く。暗闇で私を上手く視認出来ていないのだろうか、音のする方へとゆっくりと前進を始めた。
いよいよか、と私は覚悟し、再び銃を構えた。
私に最も近い個体が、勢いよく何かに遠くへ弾き飛ばされる。突然の出来事に、何が起きたのかが全く分からない。
再び、銃声がしたかと思うと、個体が一斉にそちらへと振り向く。いつの間にいたのか、私くらい小柄な少女が、私と対岸の瓦礫の頂上に立ち尽くしていた。
すると、彼女はおもむろに、片手のサブマシンガンをすっ、と持ち上げる。それが合図であると理解するのと同時に、私の背後から強い風圧と共に、大量の弾丸が私の背中を追い越していった。
たちまち、暗闇の中攻めることしか知らない単純な怪物たちは押され、弾幕に身動きを封じられる。
「さあ、こちらへ!」
いつの間にか背後に立っていた、眼鏡をかけたベージュ髪の生徒が私の手を引く。銃弾の飛び交う中、私は踵を返して彼女に導かれるまま後方のトラックへ向かって走り出した。
私たちの撤退をカバーする、様々な戦術装備に身を包んだ生徒たちを次々と追い越していく。
彼女たちの銃は、先ほどのミレニアム製小銃とは比べ物にならない威力だった。爆発じみた轟音と共に、次々と鋭い光が怪物へ叩き込まれていく。
その光景を見た瞬間、私は咄嗟に叫んでいた。
「頭! 頭が弱点!!」
ベージュ髪の女の子が驚いて、立ち止まった私の方の方を振り向く。突然、背後から現れた先ほどの小柄な少女が、驚くべき膂力で私の襟首を掴み、問いただした。
「…おいガキ、それは本当か?」
私は急いで首を大きく縦に振って肯定する。それを見るや否や、彼女は無線掴み叫んだ。
「よく聞け、頭だ、頭を狙え!」
次の瞬間、みるみるうちに銃弾は軌道を修正し、驚異的な威力で、手始めに最も近場の個体を吹き飛ばした。続いて一匹、また一匹と頭を潰されて脱落してゆく。
見事なまでに洗練された射撃技術に私が呆然としていると、再びベージュ髪の彼女から「今のうちに」と背中を押され、我に返る。
私が走り出したことを確認すると、背後で小柄な少女が指示を出し始め、増援部隊はその練度の高さを以て、あっという間に安全に後退し始めた。
銃声を背後に私がトラックに乗った途端、皆が乗っていないにも関わらず、すぐさま走り出したトラックに、先ほどの特殊部隊の様相をした生徒たちが飛び乗ってゆく。最後にリーダーと思われる狐耳の少女が飛び乗るのを確認すると、生き残った1匹の個体から逃げるように、トラックは一気に速度を上げる。隣で、何本も電源に繋がれた機械的な狙撃銃を構えるウサギ耳のヘッドセットを被った少女が、最後の化け物の首を吹き飛ばした。
荷台の淵に立ち、化け物がもう追ってこないことを確認した狐耳の生徒は、双眼鏡を下げた。彼女はゆっくりとヘッドセットを外しながら、揺れるトラック、暗闇の中、ただ一言「作戦終了」と静かに呟いた。
私はカズサちゃんの遺した軽機関銃を抱きしめながら、何も考えずにずっと、燃え盛る街並みが遠ざかっていくのを、ただただ見つめ続けていた。
続くよー