※この作品はR-18です。

【完結】Angel-04 この世界の女には人権がない   作:コベヤ

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白痴の天使Ⅵ

 しかし、これではまだ足りない。

 もっと、壊れるほどの快楽を。

 そうじゃないと、本当ではない。

 

 俺は無理やりペニスを立たせ、彼女の膣内に深く突き入れると、肉棒で力任せにごりっ、ごりっと痛めつけるように内部を激しくかき混ぜた。

 その瞬間、少女の喉から獣じみた絶叫が迸った。

 

「ア゛ア゛……! ガァッ……!」

 

 喉の奥で空気が無理やり擦れ合うような、かすれ、掠れ、壊れたような叫び声だった。

 それはもはや人間の声というより、原始的な咆哮に近かった。

 

 俺はその声が思いのほか大きかったことに、右手で少女の口を強く覆い、もう片方の手をその細い喉に押し当てた。

 手のひらの下で、彼女の唇やら歯やら舌やらが当たって、熱い吐息が指の隙間から漏れていく。

 

 口を塞がれた彼女の声はくぐもって歪み、それでもなお快楽に翻弄される震えが声に混じり、淫らで惨めな響きを帯びている。

 しかしその声も、次第に弱々しく、細く、掠れていった。

 まるで命の灯がゆっくりと消えゆくように。

 

 そして、静寂が訪れた。

 

 部屋に残るのは、結合部から聞こえる湿った肉音だけだった。

 その静けさの中で、ふと目が合った。

 

 透明で、冷酷な──まるで硝子細工のような、しかし石のように硬く冷たい目。

 何度も犯され、涙とよだれにまみれながらも、その瞳だけは奇妙に澄んでいて、俺から決して離れようとしなかった。

 

 底知れぬ虚無の中に語り得ない何かが静かに渦巻いているように感じられた。

 その無言の視線が、沈黙の底から這い上がり、俺の心に冷たく絡みついてくる。

 言葉にならない声が、瞳の奥から俺に語り掛けてくるようだった。

 

 俺はそれを黙らせようと、思い切り力を込めた。

 喉に当てた手にさらに体重をかけ、少女の首を強く絞め上げる。

 

 その瞬間、少女は身体を激しく暴れさせた。

 細い手足が俺の身体を押し返そうと藻掻き、跳ね上がり、膣内が俺の肉棒をきつく締めつける。

 

 俺は少女を逃がさないように、さらに深くのしかかり、全身の体重をその小さな身体にのせた。

 首を絞めながら、なおも腰を激しく打ちつけ、最奥を叩く。

 

 少女は両の手で俺の腕を掴み、引き剥がそうと爪を立てた。

 しかし、明らかに力も太さも違う俺の腕は微動だにせず、彼女の細い指はただ無力に俺の皮膚を掻き毟るだけだった。

 

 唇のわずかな隙間から、か細く空気を求めようとするが、喉を締め上げる圧力は容赦なくそれを阻む。

 少女の顔は、見る見るうちに深い紅色に染まっていった。

 

 首を絞められた苦痛と、膣内に深く埋まった肉棒の刺激の中、少女の身体は酸素を求めてもがきながらも、俺の腕の中で小さく痙攣を繰り返していた。

 

 俺はそんな彼女の姿から目を逸らしたいと思いながらも、逆にその苦痛に歪んだ顔を貪るように見つめていた。

 

 心臓が激しく鳴り響き、息が浅く荒くなり、胸の奥で煮えたぎる狂おしい熱が、俺を駆り立てる。

 この疼きを、早く、もっと深く、彼女の奥底に吐き出したい。

 そんな衝動に突き動かされ、俺は夢中で腰を振り続けた。

 

 太く硬くなったペニスを、彼女の狭い膣内に力任せに捻じ込み、奥まで穿つ。

 引き抜くたび、肉襞がめくれるように俺の肉棒を強く締めつけ、強烈な膣圧が全身を駆け巡る。

 

 相手がまだ幼さを残す少女であることなど、もう完全に忘れていた。

 俺はただ獣のように腰を打ちつけ、子宮口を容赦なく押し潰すように突き上げ続けた。

 ストロークの度に小さな身体が激しく揺さぶられ、細い腰が布団から浮き上がり、まるで俺の肉棒に串刺しにされた人形のように持ち上げられた。

 

 快楽が限界まで高まり、尿道の奥が痺れるような圧迫感に、射精の予感が全身を駆けめぐる。

 

 少女の身体が、限界を超えた快楽に襲われて激しく反り上がった。

 細い喉を突き出すようにして、彼女は言葉にならない絶叫を上げた。

 

 その瞬間、膣内が激しく痙攣し、熱い潮が勢いよく噴き出しながら、俺の肉棒を締め上げられる。

 

 もう抑えられない。

 

 ありったけの力を込めたひと突きで彼女の最奥に深く肉棒を埋めると、濃厚な精液を勢いよく放出した。

 子宮口にどくっ、どくっと脈打つ白濁をぶちまける。

 射精の波が幾度となく続き、俺は低く唸りながら、彼女の奥深くに自分の欲望を全て吐き出し続けた。

 

 やがて俺は彼女の細い首から手をゆっくりと離した。

 解放された瞬間、少女の身体は糸の切れた人形のように力なく崩れ落ち、布団の上にぐったりと広がった。

 

 俺の胸に、おびただしい幸福感の濁流が押し寄せた。

 それは単なる性的な充足などという生易しいものではなかった。

 

 女を力ずくで犯し、泣かせ、絶頂させ、種を注ぎ込んだという——

 原始的で、残酷で、男としての支配欲を満たしたという、重厚な達成感だった。

 これで俺は一人前の男として認められることだろう。

 

 しかし、その勝利を共に分かち合おうとした少女はピクリとも動かなくなっていた。

 

 そうして、いつもの虚脱感に襲われた。

 

 こんなものなのか。

 力の行使でしか自分を表現できない。

 できることと言ったら暴力に溺れることだけ。

 

 そんな自分を、冷静に客観的に見つめようとすると、喜びは失望へと塗りつぶされていく。

 興奮が冷めると同時に、俺は再び、自分自身を嫌悪するようになっていた。

 

 ふと視線を落とすと、白い裸体が布団の上にぐったりと横たわり、壊れた人形のように沈黙している。

 

 ……死んだのか?

 

 よろよろと少女に近づき、鼻先に手を翳して呼吸を確かめようとしたその瞬間──

 少女の瞼がぱちりと開き、虚ろだった瞳が突然、獣のような光を宿した。

 

 次の刹那、彼女は俺の手を激しく噛みついてきた。

 

「っ……!」

 

 小指と薬指に、焼けるような激痛が走る。

 鋭い歯が皮膚を食い破り、肉を抉り、指の付け根の骨と関節をガリガリと噛み砕く音が響いた。

 伸びきった皮膚が裂け、千切れる感触が鮮明に伝わってくる。

 

 痛みは耐え難いほど鋭く、頭の芯を白く染め上げた。

 戸惑いと衝撃が交互に俺を襲い、思考が上手く働かない。

 

 なぜ急に? どこにこんな力が残って──

 

 言葉にならない思考が頭の中でぐるぐると渦を巻くばかりだ。

 やがて、彼女の歯が離れた瞬間、小指が布団の上にぽとりと転がり落ちた。

 

 鮮やかな赤い血が、指の断面から噴き出すように溢れ、布団に大きな染みを作りながら滴り落ちていく。

 

 俺は呆然とその光景を見つめていた。

 

 これが、痛み?

 

 肉が裂け、骨が砕かれ、己の一部が文字通り引き千切られるという、この生々しい感覚。

 

 ただの「痛い」という言葉では表せない。

 意識の麻痺。

 現実感の欠如。

 指の先から滴る自分の血を眺めながら、俺はただ、呆然と立ち尽くすことしかできない。

 

 その瞬間、少女が突然、獣のような勢いで飛びかかってきた。

 

 細い身体が空を切り、俺の胸に激しくぶつかる。

 俺は押し倒され、背中から床に叩きつけられた。

 

 小柄な少女のはずなのに、その衝撃は予想以上に重く、息が一瞬止まった。

 その細い体のどこにこんな力が隠れていたというのか。

 

 快楽に惚けて、ぐったりと崩れ落ちていたはずの少女が、今は狂ったように目を輝かせ、俺に襲いかかっている。

 

 その生命力の激しさに、俺は動くことができなかった。

 

 それでも、彼女の身体自体は無情にも細く、軽かった。

 華奢な肩と、薄い胸板、細い腰。

 触れれば簡単に折れてしまいそうな、儚い肉体だ。

 

 俺はしがみつく少女ごと体を回転させ、持ち上げるようにして体勢を入れ替えた。

 少女を下に抑え込もうと両手で肩を押さえつけるが、彼女は凄まじい力で抵抗してきた。

 細い腕が俺の胸を突き、爪が皮膚を抉り、足をバタつかせて逃れようとする。

 

 死に物狂いで、必死に、俺に抗おうとしていた。

 彼女は本気で生きようとしていた。

 

 身体は燃える火の玉のように熱かった。

 その肌に触れ、俺は彼女の中に、生まれて初めて「人間性」というもののを感じた。

 都合のいい解釈だが、ある意味で、ここまで俺のことを想ってくれる人は初めてだったのだ。

 

 そう、痛みを媒体にすることでしか、他者を理解できない。

 その考えに至ると、俺はふっと力を抜いた。

 抵抗をやめ、痛みを受け入れるように身を委ねた。

 

 少女は迷わず俺の首筋に歯を立てた。

 犬歯が深く皮膚を裂き、肉を食い破る。

 

 鋭い痛みが全身を駆け巡る。

 彼女の攻撃的な意思が、痛みを通して俺の身体に流れ込んでくるようだった。

 

 こんな残酷な方法でしか、俺は他人と繋がれないのか。

 

 血が首筋を伝い、温かく粘つく感触が鎖骨へと流れ落ちる。

 視界の端がぼんやりと霞んで、体が徐々に冷たくなっていく。

 

 俺は少女の熱が欲しかった。

 この灼熱のような命の炎に、すがりつきたかった。

 

 俺はゆっくりと両手を彼女の背中に回し、優しく、しかし確かに抱きしめた。

 ただ温もりを求めるように。

 

 少女の動きがぴたりと止まった。

 不思議そうに顔を上げ、俺の顔をじっと見つめてきた。

 

 そのまま、二人で見つめ合った。

 少女の瞳が、俺の頰を伝う──流れてもいない透明な涙を映した。

 

 やがて、少女の身体から徐々に力が抜けていった。

 硬く強張っていた四肢がゆっくりと緩み、彼女は俺の胸に体重を預けるように寄りかかってきた。

 

 首がくすぐったい。

 少女が首筋に流れる血を小さな舌で舐めていた。

 

 俺は指の千切れた手で、そっと彼女の頭を撫でた。

 血に濡れた指先が彼女のさらさらとした髪を梳き、欠けた指先から赤黒い血が滴り落ち、少女の白い頰に赤い線を引いた。

 

 愛おしい。

 少女の顔を両手で包み込み、ゆっくりと唇を重ねた。

 

 そのキスは、むせかえるような血の味がした。

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