※この作品はR-18です。

エロゲーハックアンドスラッシュ   作:げしゅたるうぃんぷす

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 ――ドシャァァン!!!

 

 何十、何百という太い枝を肉体でへし折り、すさまじい衝撃と共にドス黒い土壌へと叩きつけられた。

 背中を強打し、肺の空気が強制的にすべて搾り出される。

 

 「――ガハァッ! げほっ、ごほッ……!」

 

 気道に逆流してきた大量の鮮血を、たまらず地面にぶちまけた。

 視界が真っ赤に染まり、チカチカと不規則なノイズが走る。

 全身の骨が粉々に砕け散ったかのような、凄絶な激痛が神経を焼き尽くそうとしていた。

 

 『み、幹隆!? 大丈夫!? しっかりして、幹隆……っ!』

 

 脳内で、俺の魂と融合しているマリィの悲痛な叫びが響き渡る。

 彼女の焦燥と恐怖が、ダイレクトに伝わってきて胸が締め付けられた。

 

 (クソッ……まずい、完全にしくじった。迂闊すぎた……っ!)

 

 口の端からドロリと溢れる血を拭う余裕すらなく、俺は己の浅はかさを猛烈に呪った。

 いつもの悪い癖だ。

 最強の力を手に入れ、どこかでこのレイドを、ダンジョンを、舐めてかかっていた。

 上空5000メートルという異常なシチュエーション、そこから得た全能感と高揚感に呑まれ、作戦にないスタンドプレーに走った結果がこれだ。

 

 因果律の操作。

 放たれた時点で「命中している」という、世界の(ことわり)そのものを書き換えるような最悪のチート能力。

 流石は、極級(アルティメットランク)レイドの幹部クラスのモンスターだ。

 最短ルートでの攻略など、そう容易く通させてくれるはずがなかった。

 

 薄れかける意識の輪郭を、奥歯を噛み締めて強引に繋ぎ止める。

 俺は体内に残された僅かな魔力を泥泥(でいでい)と掻き集め、震える唇で最優先の術式を紡いだ。

 

 「はぁ、はぁ……っ、――『復元する世界《ダ・カーポ》』……!!」

 

 刹那、俺の身体を淡い光が包み込む。

 柴田勝家の一撃によってズタズタに裂かれ、墜落の衝撃で無残に大破していた制服は、一瞬にして糸一本単位で修復されていく。

 それと同時に、内臓の破裂も、砕けた骨も、裂けた筋肉も、何事もなかったかのように「攻撃を受ける前の状態」へと強制復元されていった。

 

 「……っ、ハァ、ハァ、ハァ……!」

 

 物理的な致命傷は、完全に消え去り、肉体は完璧な元通りになった。

 だが――肉体が戻ろうとも、脳が記憶してしまった「刻まれたダメージの凄絶な痛み」までは消えない。

 細胞の奥底がズキズキと、未だ恐怖を訴えるように脈打っていた。

 

 じっとりとした冷や汗が頬を伝う。

 俺はまだ、生きている。

 死に戻りの贄にされることなく、この地獄の異界の底で五体満足のまま踏み止まった。

 

 だが、視界の端がぐにゃりと歪み、強烈な眩暈が襲いかかってくる。

 まずい、このまま気を失って眠りに落ちるのだけは絶対に阻止しなければならない。

 この隔離された極級異界(アルティメットランクレイド)において、俺の異空間への『(ゲート)』を開閉できるのは、俺ただ一人だ。

 もし俺がこの薄暗い森の底で完全に意識を失って倒れてしまえば、異空間にいるサクラや倶楽部の先輩たちは、外の状況も分からぬまま異空間の中へ取り残されてしまう。

 それだけは、何があっても絶対に避けなくてはならない――。

 

 「……っ、がは、――ッ……“異空間生成”……っ、“空間固定”……!」

 

 魂を削り取るような執念で、残った気力でスキル名を唱える。

 パキリ、とガラスが割れるような音と共に空間が裂け、レイドの座標と俺の異空間を繋ぐ安定したパスが一時的に固定された。

 これならば、俺の意識が途切れても扉が勝手に閉じることはない。

 

 最低限の処置を終えた瞬間、緊張の糸がぷつりと切れ、俺の肉体を限界までブーストしていたマリィとの融合が強制的に解除される。

 黒刀は霧のように消散し、俺はその場に力なく膝を突いた。

 

 「幹隆……っ! 幹隆、大丈夫!? しっかりして……っ!!」

 

 聖遺物から形を取り戻したマリィが、血相を変えて俺の身体を支える。

 普段は人形のように静かで、滅多に感情を昂らせることのない彼女が、涙を浮かべて激しく動揺していた。

 冷え切った俺の身体を、拒絶されることを恐れるかのように、小さな両腕でぎゅっと壊れ物みたいに強く抱きしめてくる。

 

 「……悪いな、マリィ。完全に、しくじった……。異空間の扉は、開けたまま固定してある……。中にいる先輩たちに伝えてくれ。俺は、少し眠る、と……」

 

 鉛のように重い瞼を必死に押し上げ、マリィの潤んだ瞳をじっと見つめる。

 そして、残された最後の気力を振り絞り、最も重要な警告を口にした。

 

 「それと、絶対に……あの安土城には、まだ近づいたらダメだ、ということ、を……あいつらは、格が、違う……」

 

 そこまで言い終えた瞬間、俺の意識はぷつりと途切れ、深い奈落へと落ちていった。

 上空5千メートルからの超長距離爆撃、ボスクラスの幹部との刹那の死闘、そして致命傷からの『復元する世界(ダ・カーポ)』の強行発動。

 過度な魔力と体力を一瞬で、それも限界値を超えて消費し尽くしたのだ。

 俺の肉体と精神には、もう1秒たりとも意識を保っていられるだけの気力は残されていなかった。

 

 静まり返った紫の樹海。

 意識を失い、マリィの腕の中に崩れ落ちた俺の頭上を、不気味に赤黒い太陽が、ただ冷徹に照らし続けていた。

 

 

 ……………………。

 

 

 …………。

 

 

 

 ――――

 

 

 

 「…………うっっ!」

 

 肺の奥に溜まっていた熱い空気を吐き出すようにして、俺は跳ね起きるように目を覚ました。

 視界に飛び込んできたのは、不気味な赤黒い太陽でも、どす黒く濁った紫色の樹海でもない――機能性と快適さを重視して作り込んだ、異空間の、見慣れた寝室の天井だった。

 どうやら俺は、マリィの手によって異空間へ運び込まれ、備え付けのベッドに寝かされていたらしい。

 

 「あ、起きた? 幹隆君」

 「……波留(はる)、先輩……?」

 

 掠れた声を絞り出すと、ベッドの脇に置かれた椅子に腰掛けていた波留(はる)先輩が、心底ほっとしたような表情で俺の顔を覗き込んできた。

 お馴染みの制服姿だが、その双眸には明らかな疲労と、つい先ほどまで張り詰めていたであろう色濃い心配の影が残っている。

 部屋を見渡すと、静まり返っており、どうやら今この部屋には俺と波留(はる)先輩の二人きりのようだ。

 

 「俺……どれくらい寝てましたか……?」

 「う~ん、大体10時間くらいかな? 体のほうはもう大丈夫? ……そうだ、他のみんなも君のことをすごく心配してたから、起きたってすぐに呼んでくるね」

 

 波留(はる)先輩は立ち上がると、俺の体調を気遣うように何度も振り返りながら、パタパタと慌ただしく部屋を出ていった。

 10時間。意識を失っていた時間としては、丸一日にも満たない短いものかもしれない。

 だが、この異常な極級異界(アルティメットランクレイド)においては、その僅かなタイムロスすら命取りになりかねない。

 ダンジョンには基本的に「昼夜」という一日の概念が存在せず、24時間常に同じ環境が維持される。

 つまり、外では今もあの呪わしい赤黒い大陽が、補習組の生徒たちを絶望的に照らし続けているはずなのだ。

 

 それにしても――今回は本当に大やらかしをした。

 うん、猛省だ。己の力を過信し、無策で突っ込めばどうなるか、その手痛すぎる洗礼を骨の髄まで味わわされた。

 

 思考を現実の戦術へと切り替える。

 脳裏に焼き付いているのは、あの柴田勝家が、そして『安土城』そのものが展開していた、あの幾何学模様の禍々しい絶対防壁だ。

 こちらの最大火力を込めた『レーヴァテイン』の直撃すら、ただの一撃も通さなかった。

 あの完璧すぎる無敵の結界の正体は何だ?

 

 基本的に、この『ハイスクールハックアンドスラッシュ』の世界における防御のルールは、SPバリアと、GPバリアの二種類ある。

 通常モンスターは、基本的にSPバリアしか持っていない。一般の学園生徒も同様である。

 GPバリアは、神格級のモンスターが所持しており、生徒の中でも規格外(イリーガルクラス)――GRクラスの生徒ならGPバーを保有している。

 そして、俺の持つ聖遺物を通した攻撃は、世界の概念を無視する特異点であるがゆえに、本来ならSPバリアも、GPバリアも問題なく「無視して貫通」することができる。

 

 当然、今回俺が初手で安土城へと撃ち込んだ超長距離爆撃も、勝家の首筋へと放った必殺のカウンターも、すべて聖遺物の概念を通して放ったもの。

 だから、この世界のルールで動いている限り、どんなボスだろうと防げるはずがなかった。

 だが、そのすべてが無慈悲に弾き返された。

 それはバリアの強度がどうこうという次元の話ではない。

 まるで、この世界の枠組みとは「まったく別の概念」が、あの城と武者たちを絶対的に守護しているかのようだった。

 

 (……待てよ。まさか、そんなわけが――)

 

 ベッドの上で身を起こしたまま、俺の脳裏に極めて恐ろしく、だが同時に全ての辻褄が合ってしまう最悪の仮説が浮かび上がった。

 もし――この『餓者髑髏城(がしゃどくろじょう)』に潜むレイドモンスター、あるいはあの織田信長というボスが、俺と同じように「別世界のエロゲーのシステム」を獲得していたとしたら?

 俺が神奥百科全書(ナラヤナ・シリーズ)の『境界の記(ヘルメス)』というチートアイテムを手に入れたように、ここのボスもまた、この『ハイスクールハックアンドスラッシュ』の世界観とは、完全に決別した「別作品の概念」を獲得し、己の力にしていたのだとしたら、あの不可解な無敵バリアにも完璧な説明がつく。

 

 聖遺物の攻撃を無効にし、あらゆるダメージを完全に遮断する、幾何学模様の無敵障壁。

 前世の記憶の引き出しを、血眼になって高速でひっくり返す。

 そして――俺はその最悪の「無敵バリア」を張ることができる、あまりにも有名で、あまりにも凶悪な、とあるエロゲー作品のタイトルへと辿り着いていた。

 

 ――――『ランスシリーズ』。

 

 間違いない。恐らくあの不条理極まりないバリアは、『ランスシリーズ』に登場する魔王、そしてその血を与えられた「魔人」たちが有する最強の結界――『無敵結界』だ。

 

 『ランスシリーズ』――アリスソフトが長年展開していた伝説的なファンタジーRPG作品群だ。

 女好きで傍若無人な主人公ランスが、大陸各地を冒険しながら戦争や魔王との戦いに巻き込まれていく。

 一見するとコミカルな冒険譚だが、その実態は国家間戦争や魔人との抗争、世界の成り立ちにまで踏み込んだ壮大な物語であり、三十年近く続いたシリーズは完結まで描き切られたことで知られている。 

 

 そして、その作中において絶望の象徴として君臨するのが「魔王」、「魔人」だ。

 彼らが纏う『無敵結界』は、神やそれに準ずる最高位の例外を除き、人類がいかなる剣や魔法を用いようともダメージを与えることができない。

 世界法則レベルの無敵化システムなのである。

 これを突破するには、作中における唯一の特効武器である聖刀『日光』か魔剣『カオス』、あるいは同じ魔人の力を用いる他ない。

 

 自身が立てた嫌な仮説に冷や汗が止まらなくなっていると、不意にパタパタと複数の足音が廊下に響き、寝室の扉が勢いよく押し開けられた。

 

 「マスターぁぁぁぁぁぁ心配したんだよぉっっ!!!」

 「ぐふぅっ!?」

 

 突風のような勢いで室内に飛び込んできたサクラが、俺の胸元を目がけて全力ダイブを敢行してきた。

 ベッドに衝撃が走り、サクラの柔らかく瑞々しい身体の感触と、甘くどこか懐かしい少女の香りに全身が包み込まれる。

 

 「幹隆、目が覚めたんだね……よかった、本当によかった……っ」

 「すまない、マリィ心配をかけた」

 

 サクラの後ろから静かに歩み寄ってきたマリィが、細い肩を小さく震わせながら涙ぐんでいた。

 俺はサクラを片手で受け止めながら、もう片方の手を伸ばし、不安を掻き消すようにマリィの柔らかなプラチナブロンドの髪を優しく撫でる。

 

 「すまない、マリィ。無茶をして、余計な心配をかけた」

 「幹隆様、ご無事で何よりです。貴方が生きていてくださって、本当に安心いたしました」

 

 カヌが反対側に膝を突き、俺の手をそっと両手で包み込むように握りしめた。

 その潤んだ強い瞳には、彼女がこの10時間、どれほどの恐怖と戦っていたかが克明に滲み出ていた。

 どうやら俺が思っている以上に、この最愛の仲間たちに計り知れない心配と迷惑をかけてしまったようだ。

 底知れない申し訳なさと、五体満足で戻ってこれたことへの安堵が胸に満ちていく。

 

 「――それで、一体外の戦場で何があったの……? マリィちゃんから大体の状況は聞いたんだけど、これからの作戦を立て直すためにも、改めて君の口から詳しく聞かせて欲しいな」

 

 いつの間にか部屋へ戻ってきていた波留(はる)先輩が、ベッドの近くのパイプ椅子に深く腰掛け、真剣な眼差しで俺に問いかけてきた。

 その後ろには、奈津(なつ)先輩の姿もある。

 

 「はい。では、俺が気絶するまでに起きたことを、順を追って説明します」

 

 俺は思考を切り替え、自らの大失態を含めた詳細を隠さずに話し始めた。

 『極界門』を潜った直後の初期リスポーン地点が、想定外の高度5千メートルの空中であったこと。

 状況を打開し、レイドを最短攻略するために安土城へ向けて全力の遠距離飽和爆撃を叩き込んだこと。

 そして、天守から飛来した『柴田勝家(しばたかついえ)』と名乗る規格外のモンスターと交戦し、こちらの攻撃が一切通用しないまま、因果律を操作する一撃を受けて敗北したこと――。

 

 「……でも、それってちょっとおかしくないかな? ボクの知っている幹隆君の攻撃は、相手がどんな防御スキルを使っていようが、避けない限り当たったら確実に致命傷を与えるはずだよね。攻撃が全く効かないなんてこと、初めて聞いたよ」

 

 俺の話を腕組みをして聞いていた奈津先輩が、怪訝そうに眉をひそめて首を傾げる。

 彼女の認識は正しい。この世界のシステムに基づく規格外(イリーガル)同士の戦いであれば、ルールに則ってダメージの算出が行われ、最悪でも敵のGPバリアを大幅に削ることはできるはずなのだ。

 

 「俺もそう思って慢心していました。ですが、現実に俺の攻撃は、城の防壁にも勝家の肉体にも、掠り傷一つ付けられずに弾き返された。そこで、俺は一つの最悪な仮説に辿り着いたんです」

 

 俺は一度小さく息を吐き、言葉を選びながら説明を加える。

 

 「おそらく、ここのボスクラスのモンスターは、既存のルールであるSPバリアやGPバリアとは、全く別の上位概念のバリアを独自に獲得しています。既存の攻撃手段を前提から無効化するような、絶対的な破壊不能の結界です」

 「え……そんなの聞いたことないよ」

 

 波留先輩が、戦慄に目を見開きながら声を漏らした。

 それもそうだろう。先輩たちには異空間スキルや念話スキルの存在こそ共有しているが、この世界が実は、元々前世の「Web小説」の中の世界であり、さらにサクラたちが「別作品(クロスオーバー)」の世界からやってきた存在だなんて荒唐無稽な事実、説明したところで理解できるはずがないのだ。

 もちろん、俺と同じ異世界の住人であるサクラたちには、そのあたりのメタ事情はすべて説明してあるし、口外無用の鉄の掟も伝えてある。

 この場でこれ以上のメタ知識を明かすのは、かえって先輩たちに不要な混乱を招くだけだ。

 

 「正直、俺も想定外すぎて驚いています。無敵バリアを破る手段が判明しない限り、安土城の戦力とぶつかるのは自殺行為です。なので、極力奴らとの直接戦闘は避け、この異界の核となっている『アイテム』を隠密に探索し、確保することを最優先にするべきかと」

 「なるほどね……。確かにその通りだ。もしここがボスを倒さなきゃ攻略できない『王権(ダイアデム)』や『伝承(レジェンド)』の異界だったら詰んでたかもしれないけど、幸いにもここの異界様式は、核を奪取すれば領域が崩壊する『付喪(レガリア)』の異界だもんね」

 

 波留先輩が納得したかのように頷く。

 

 「はい。ですから、基本的には当初の作戦通り、安土城に少数精鋭で侵入し、素早くアイテムを回収すれば異界を攻略できるかと……」

 「わかったよ。幸い、君が眠っている間、楓夕(ふゆ)ちんが倶楽部のメンバー数人を連れて、異空間の出入り口周辺と樹海の隠密探索に出てくれてるんだ。彼女たちが帰還して周囲の安全とルートが確保できたら、正式に攻略作戦を開始しよう」

 「はい。ありがとうございます、それでお願いします」

 「それじゃあ、私たちはお邪魔みたいなので退散するとするよ。サクラちゃんたち、幹隆君のこと、よろしくね。いくよ、なっちゃん」

 「じゃあね、幹隆君。しっかり身体を休めてね。また何かわかったら教えて」

 

 波留先輩と奈津先輩はそう言って、俺を気遣うような笑顔を残して静かに寝室を出ていった。

 パタンと扉が閉まり、残されたのは俺と、未だに俺の身体にベッタリとくっついているサクラ、そして心配そうに手を握ったままのマリィとカヌだ。

 

 

 

 ――――

 

 

 

 波留先輩と奈津先輩が部屋を出ていき、重厚な扉がパタンと閉まった瞬間、寝室の空気は一変した。

 それまで作戦会議のために張り詰めていた空気は霧散し、代わりに濃密で、甘く、どこか狂気を孕んだ熱気が部屋を満たしていく。

 

 「マスター……本当に、本当に無事でよかったんだよ……!」

 

 俺の胸に顔を埋めていたサクラが、湿った声を漏らしながら、さらに強く身体を押し付けてきた。

 薄手の衣服越しに、彼女の驚くほど柔らかい双丘の感触が、俺の胸板へとダイレクトに伝わってくる。

 

 「……ああ、心配をかけたな、サクラ。でも、もう大丈夫だ」

 

 俺がそう言って彼女の背中に手を回すと、サクラは弾かれたように顔を上げた。

 その瞳は潤み、頬は林檎のように赤く染まっている。

 普段の生意気な態度などどこへやら、そこにあるのは、強大な敵に敗れて傷ついた宿主(オス)を、己のすべてで癒やしたいと願う雌の目だった。

 

 「口だけじゃ信じられないんだよ。だから……私に、マスターの身体が本当に元通りになったのか、確かめさせて……」

 「サクラ……っ」

 

 サクラは俺の制服のボタンに震える指先をかけ、一つずつ外していく。

 その横では、マリィが言葉もなく、だが激しく脈打つ瞳で俺を凝視していた。

 彼女の細く白い指先が、俺の手首から腕へと這い上がり、その繊細な指が俺の肌に触れるたび、静電気のような熱が走る。

 

  「幹隆……私、貴方が落ちていくのを見たとき、心が引き裂かれるかと思った。私の呪いも、力も、貴方を守れなかった……。お願い、私に、貴方の命の拍動を、もっと深いところで感じさせて……」

 

 いつもは人形のように静かなマリィが、熱に浮かされたように囁く。

 彼女のプラチナブロンドの髪が俺の首筋に触れ、くすぐったいような、それでいて理性を狂わせるような刺激を与える。

 

 「マリィ、お前のせいじゃない。俺が慢心したんだ」

 「いいえ、王を危険に晒したのは、護衛たる私の落ち度でもあります」

 

 凛とした、しかしどこか濡れた声で告げたのはカヌだった。

 全くカヌは、悪くないのにあたかも自分の責任だと言わんばかりである。

 

 (いや、そもそもカヌはあの場にいなかったから護るのは無理じゃないか)

 

 と心の中でツッコんでおく。

 彼女はベッドの脇に跪き、俺の手を自身の豊かな胸元へと引き寄せていた。

 カヌの意思を体現するかのように、彼女の豊満な胸が俺の手のひらを包み込み、ドクドクと速い鼓動を伝えてくる。

 護者の証を通して、暖かい温もりに包まれる。まるで母親に抱きしめられるような安心感がある。

 

 「幹隆様……私のすべては貴方のもの。この肉体も、魂も、貴方の傷を癒やすための器に過ぎません。どうか、私たちを使って、貴方の渇きを潤してください……」

 

 三人の美少女たちから同時に放たれる、圧倒的なまでの好意と性愛の奔流。

 極級異界(アルティメットランクレイド)での死闘、そして理不尽な敗北による精神的な疲弊が、彼女たちの甘い香りと熱に触れたことで、一気に猛烈な性欲へと反転していく。

 男としての本能が、傷ついた肉体を補填せよとばかりに、下半身へと血液を猛烈に送り込み始めた。

 

 「――っ、みんな、ありがとな。……お前たちの想い、全部俺にくれ」

 

 俺の言葉が合図だった。

 

 まずサクラが、俺の制服を完全に剥ぎ取ると、自身の衣服も乱暴に脱ぎ捨てた。

 露わになったのは、透き通るような白い肌と、豊満ながらも美しい形をした胸、そして引き締まった細い腰。

 彼女は俺のペニスが、ズボンの上からでもはっきりと分かるほど巨大に猛り立っているのを見て、嬉しそうに目を細めた。

 

 「すごんだよ、マスターのここ、もうこんなにカチカチなんだよ。私のこと、欲しがってくれてるんだよね?」

 

 サクラは、露わになった肉棒に、自身の小さな手のひらで包み込むように触れた。

 熱い。彼女の手のひらの熱が、ダイレクトにペニスの脈動へと伝わる。

 

 「ん……っ、あぁ……♡」

 

 サクラが小さな口を開け、ペニスの先端へと舌を伸ばす。

 ジュルリ、と淫らな音が静かな寝室に響いた。

 彼女は、俺を喜ばせたい一心で、必死に先端の鈴口を舐め上げ、割れ目から染み出す我慢汁を絡め取っていく。

 

 「ふ、あぅ……マスター、美味しいんだよ……っ♡」

 

 そしてそのまま、俺の大きく膨張したペニスを、小さな割り開いた唇でズズっと根元まで咥えこんでいく。

 

 「あむぅ、ん、……じゅるるるぅ、……じょぼ、……じゅるぅ」

 

 小さな口をいっぱいに広げ、喉の奥を突かれるたびにサクラの長い睫毛が細かく震える。

 涙目で俺を見上げながら、必死に頬をへこませて強烈な吸引を仕掛けてくるその姿は、痛々しいほどにエロティックだ。

 彼女の熱い口腔壁がペニスの脈動にぴったりと密着し、逃げ場のない快感が容赦なく脳髄を突き刺してくる。

 

 「うっ……、サクラ」

 

 その圧倒的な快感に、俺が声を漏らすと、すかさず右側からマリィが身体を寄せてきた。

 彼女もまた、いつの間にか衣服をすべて脱ぎ去っており、その神秘的なまでに美しい肢体を惜しげもなく俺に密着させてくる。

 マリィの柔らかな胸が俺の右腕に押し潰され、形の良い乳頭が俺の肌をチクチクと刺激する。

 

 「幹隆、私も……」

 

 マリィは俺の首筋に唇を寄せ、吸い付くように愛撫を始めた。

 ちゅ、じゅるり、と皮膚を吸う音が響き、俺の鎖骨のあたりに、鮮やかな赤紫色の吸い痕が刻まれていく。

 それは彼女の、俺を誰にも渡したくないという独占欲の現れのようだった。

 

 そして左側からは、カヌが這い上がってきた。

 彼女の真っ白い肌と、衣服を脱ぎ捨てて露わになった、Gカップはあろうかという巨乳が俺の視界を圧倒する。

 カヌはその重みのある乳房で、俺の左腕を挟み込み、乳首を擦り付けながら、情欲に濡れた瞳で俺を見つめてきた。

 

 「幹隆様、私も……もう我慢できません。貴方の熱いモノで、私を満たしてください……」

 

 カヌはそう言うと、自身の秘所へと手を伸ばした。

 彼女のそこは、すでに溢れ出んばかりの愛液でびしょ濡れになっており、指が触れるたびに、クチュ、クチュと卑猥な水音が室内に響く。

 

 「カヌ、そんなに濡れてるのか……」

 「はい……貴方が無事だと分かった瞬間から、私のここ、ずっと、おかしくなってしまって……っ♡」

 

 カヌはベッドの上に仰向けになり、自身の豊かな太ももを大きく左右に開いた。

 赤黒い花弁が完全に露わになり、そこから透明な雫がシーツへと滴り落ちている。

 

 俺はサクラの口からペニスを引き抜くと、カヌの割り開かれた足の間へと身体を滑り込ませた。

 カヌの顔は期待と快楽への恐怖で紅潮しており、大きな胸が激しく上下している。

 

 「カヌ、入れるぞ」

 「はい……っ、どこまでも、深く……突いてください……っ♡」

 

 先端を、濡れそぼる彼女の割れ目に宛がい、腰を一気に押し進めた。

 ヌルリ、と肉の壁が割り開かれ、強烈な締め付けがペニス全体を襲う。

 

 「あ、はぁぁぁぁぁぁぁんっっ♡♡み、幹隆、様ぁっっ♡♡」

 

 カヌが背中を反らせ、絶頂を迎えるかのような悲鳴を上げた。

 中の中まで、俺の熱い質量が容赦なく侵入していく。

 カヌの膣内は、驚くほど熱く、そして俺のペニスを歓迎するようにキュウキュウと締め付けてくる。

 

 「く、そ……最高に気持ちいいぞ、カヌ」

 「あ、うれしい……っ、幹隆様の、大きいのが、私の奥を、叩いて……壊れちゃい、ます……っ♡」

 

 俺はカヌの腰を掴み、激しく腰を振り始めた。

 パン! パン! と、肉と肉が激しくぶつかり合う、淫らな音が部屋に響き渡る。

 カヌの豊かな胸が、俺のピストンに合わせて激しく上下に揺れ、その度に彼女は「ひゃぅっ♡」、「あ、あんっ♡」と可愛らしい喘ぎ声を漏らす。

 

 だが、ハーレムエッチはこれだけでは終わらない。

 俺がカヌと繋がっている間も、サクラとマリィは容赦なく俺を攻め立ててくる。

 

 「ずるいんだよ、カヌちゃんばっかり……っ。マスター、私のことも、ちゃんと見て♡」

 

 サクラが俺の背中に後ろから抱きつき、俺の首筋や耳たぶを甘噛みしてきた。

 彼女の豊満な胸が、俺の背中に押し付けられ、摩擦の熱が背中から全身へと広がっていく。

 さらにサクラは手を前に回し、俺の胸板の乳頭を指先で器用に弄り始めた。

 

 「んっ……サクラ、後ろから揺らすな……っ」

 「ふふ、マスター、後ろからも気持ちよくなってほしいんだよ♡」

 

 そして右側からは、マリィが俺の顔の前に、自身の美しく大きい胸を突き出してきた。

 

 「幹隆、私のことも……愛して……」

 

 マリィの言葉に応えるように、俺はカヌを激しく突き上げながら、目の前にあるマリィの乳房に噛み付いた。

 あむ、と柔らかな肉を口に含み、先端の尖った乳頭を舌先で転がす。

 

 「ん、あ……っ、ふぁ……幹隆、に、吸われてる……っ。胸の奥が、きゅん、って、するの……っ♡」

 

 マリィが快感に目を細め、俺の頭を自身の胸へと強く押し付けてくる。

 下半身はカヌの熱い膣内に結合し、背中からはサクラの温もりと愛撫を受け、口内ではマリィの甘い乳房を堪能する。

 文字通りの、三位一体のハーレム天国。

 脳が快感の過剰摂取でどうにかなってしまいそうだった。

 

 「カヌ、奥までいくぞ……っ!」

 「あ、あ、いいですっ♡幹隆様の精液、たくさん、私の中に、くださいぃっっ♡」

 

 ガツン、ガツンと、カヌの最奥にある子宮口を激しく小突く。

 その度に、カヌの足先がビクビクと痙攣し、膣壁が波打つようにペニスを締め上げる。

 

 「あ、いく、いっちゃうの、幹隆様ぁっっ♡♡あんっっっ♡♡」

 

 カヌが激しく潮を吹きながら、完全に絶頂へと達した。

 彼女の膣内が狂ったように収縮し、俺のペニスを強烈に絞り上げる。

 

 「く……っ、あぁ……っ!」

 

 俺はカヌの膣内に、ドクドクと大量の熱い精液を吐き出した。

 カヌはお腹をビクビクと震わせながら、俺の精液を子宮の奥で受け止め、蕩けた顔で恍惚の息を漏らしている。

 

 だが、まだ一人目が終わったばかりだ。

 

 「次は、わたしの番なんだよ……♡」

 

 カヌからペニスを抜くと、サクラが待ちきれないとばかりに、俺を仰向けに押し倒し、その上に馬乗りになった。

 彼女の秘部もまた、俺とカヌのエッチを目の前で見せつけられたことで、透明な愛液でドロドロになっていた。

 

 「マスター、わたし、もう我慢できない……っ。入れちゃうね♡」

 

 サクラは自身の小さな手で、精液とカヌの愛液でヌルヌルになった俺のペニスを掴み、自身の割れ目の中心へと宛がった。

 そして、ゆっくりと腰を降ろしていく。

 

 「あ……っ、ん、うぅぅ……っ♡」

 

 サクラの顔が、あまりの大きさに苦痛と快感で歪む。

 彼女の狭い、そして処女性すら感じさせる極上の名器が、俺のペニスをミリ単位で飲み込んでいく。

 

 「は、入った……っ。マスターのが、サクラの中に、全部……っ。あ、あついんだよぉ……っ♡」

 

 サクラは俺の胸に両手を突き、上下に腰を動かし始めた。

 カヌとは違う、圧倒的な狭さと、コリコリとした肉のヒダがペニスを強烈に擦り上げていく。

 

 「サクラ、お前のおまんこ……狭すぎて、すぐにいっちゃいそうだ」

 「ふふ、いいんだよ……サクラの中に、いっぱい、マスターのドロドロ、出して……っ♡」

 

 サクラは、必死に腰を振り、俺を気持ちよくさせようとする。

 その隣では、まだ絶頂の余韻に浸っているカヌが、俺の右腕に抱きつき、俺の耳元で愛を囁いていた。

 

 「幹隆様……サクラさん、すごく嬉しそうです。……私も、もっと貴方を感じたい♡」

 

 カヌはそう言って、俺の空いている方の手を自身の、未だ愛液を溢れさせている秘丘へと導いた。

 俺はサクラを突き上げさせながら、指先でカヌのクリトリスを激しくなぞる。

 

 「あ、あんっ♡幹隆様、指、そこ、きもちいい……っ♡」

 

 そして、まだ一度も繋がっていないマリィが、俺の左側に潜り込んできた。

 マリィは、俺とサクラが結合している部分をじっと見つめながら、自身の指を自身の秘部に差し込み、自分で自分を慰め始めていた。

 クチュ、クチュと、マリィの指先が動くたびに、彼女の口から切ない喘ぎ声が漏れる。

 

 「幹隆……私も、早く、貴方と……一つに、なりたい……。サクラが、羨ましい……っ♡」

 「マリィ……サクラが終わったら、すぐにお前の番だからな、待ってろ」

 「うん……っ、早く、私を、幹隆の精液で、満たして……♡」

 

 サクラのピストンが徐々に速くなっていく。

 彼女は俺の首に両腕を回し、顔を真っ赤にしながら、野生の獣のように激しく腰を打ち付け始めた。

 

 「あ、あ、マスターっ♡すごいの、頭の中、白くなっちゃうんだよ……っ♡いく、いく、いっちゃうぅっっ♡♡」

 「サクラ、俺も、もう限界だ……っ、出すぞ!」

 

 サクラの狭い膣内が、ギチギチと音を立てるようにペニスを締め付ける。

 その最高の快感に耐えきれず、俺はサクラの腰を強く掴み、下から思い切り突き上げた。

 

 「あああああっっっ♡♡♡マスタぁぁぁっっ♡♡♡」

 

 サクラが白目を剥きかけるほどの強烈な絶頂を迎えるのと同時に、俺は彼女の最奥へと、本日二度目の特大の射精を敢行した。

 ビュクビュクと、サクラの小さな子宮を俺の熱い種が満たしていく。

 サクラは「あ、う……っ♡」と声を漏らしながら、俺の胸にバタリと倒れ込み、激しく身体を震わせた。

 

 「ハァ、ハァ……最後は、マリィだな」

 

 俺はサクラの身体を優しく横に退けると、待ち焦がれていたマリィを、ベッドの中央へと引き寄せた。

 マリィのそこは、すでに俺の指での愛撫と、自慰によって、これ以上ないほどに耕され、受け入れの準備が整っていた。

 

 「幹隆……やっと、私の番……っ♡」

 

 マリィは自身の白い脚を大きく開き、俺を誘うように腰を持ち上げた。

 二度連続の射精を終えてなお、三人の美少女たちの愛の力によって、俺のペニスは衰えるどころか、さらに凶悪な硬さを増してギラギラと光っている。

 

 「マリィ、いくぞ……っ」

 

 俺はマリィの腰を掴み、その最奥に向けて、一気にペニスを突き刺した。

 

 「――っ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ♡♡ 幹隆、みきたか……っ♡♡」

 

 マリィの口から、これまで聞いたこともないような、高音の、そして歓喜に満ちた悲鳴が上がった。

 彼女の膣内は、冷たい見た目とは裏腹に、驚くほどドロドロと熱く、俺のペニスを絡め取るように吸い付いてくる。

 

 「マリィ、お前の中、めちゃくちゃ気持ちいいぞ……っ!」

 「あ、あ……っ、幹隆の、おちんちんが、私の中に……っ♡ とても熱い……っ♡」

 

 俺はマリィの細い身体を壊さないように、しかし力強く、何度も、何度も突き上げた。

 マリィのプラチナブロンドの髪がベッドの上で美しく散らばり、彼女の翡翠瞳は情欲の涙で濡れている。

 

 その周りでは、すでに絶頂を迎えたサクラとカヌが、俺たちのエッチを愛おしそうに見つめながら、俺の背中や太ももを優しく愛撫し、キスを降らせていた。

 

 「マスター、マリィちゃんのことも、いっぱいドロドロにしてあげるんだよ……っ♡」

 「はい……幹隆様の精液で、私たち三人、全員をドロドロに染めてください……♡」

 

 二人の声が、俺の理性を完全に吹き飛ばした。

 俺はマリィの脚を自身の肩に担ぎ上げ、さらに深い角度で、彼女の最奥を猛烈に蹂躙し始めた。

 

 「あ、あっ、……あっ、……そこ、だめ、壊れちゃう、幹隆、それ、すごいのっ、あぁぁぁぁっっ♡♡」

 

 マリィが腰を激しく振り、俺の首に必死にしがみついてくる。

 目の前の少女を、己の種で完全に支配したいという、雄としての純粋な衝動だ。

 

 「マリィ……出す、奥に出すぞっっ!!」

 「うん、いいよ……っ、幹隆の全部、私の中に、出してぇっっ♡♡」

 

 俺は最後の力を振り絞り、マリィの子宮の壁に、ペニスを深く、深く、根元まで突き入れた。

 

 「ああああっっっっっっっっっ♡♡♡♡♡」

 

 マリィが絶頂の衝撃で身体を弓なりに反らせた瞬間、俺のペニスから、本日最大量の、そして最も濃厚な精液が、彼女の胎内へと勢いよく噴き出した。

 ビュクッ、ビュクビュクビュクッ!!! と、激しい胎内射精の衝撃が、マリィの身体を通して俺の腰へと伝わってくる。

 マリィは白目を剥き、激しく痙攣しながら、俺の種を、一滴残らず自身の奥底へと吸い込んでいった。

 

 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」

 

 三回の射精を終え、俺はマリィの身体の上に、ゆっくりと倒れ込んだ。

 部屋の中には、濃厚な精液の匂いと、三人の少女たちの愛液の匂いが混ざり合い、言葉にできないほど淫らな空間が形成されていた。

 

 俺の左右には、サクラ、マリィ、カヌが、それぞれ蕩けた笑顔で俺の身体に身体を寄せ合っている。

 彼女たちの肌は一様に紅潮し、お腹の奥には、俺が注ぎ込んだ大量の種が、確かに温かく存在しているはずだ。

 

 「ふふ……マスター、最高だったんだよ。マスターのおちんちんは、まだまだやる気なんだよ♡」

 

 サクラが俺の頬にちゅっとキスをしながら、満足そうに微笑んだ。

 マリィも、カヌも、愛おしそうに俺の身体を撫で回している。

 

 ――だが、そこからが本当の「癒やし」の始まりだった。

 

 死の淵から帰還した俺の肉体と、彼女たちの爆発した情欲は、たった一度の交わりだけで満足できるはずがなかった。

 サクラの挑発的な腰振りに再び火がつき、カヌの貪欲な名器が俺を求めて鳴り響き、マリィの内に秘めた独占欲が何度も俺の理性を融解させる。

 

 夜が更け、やがて窓の外が白み始めるまで、狂乱の宴は終わらなかった。

 一人あたり、実に5回。

 合計して十五回にも及ぶ果てしないピストンと、その度に彼女たちの胎内深くへ注ぎ込まれた熱い精液。

 

 サクラも、マリィも、カヌも、今は全員が俺の身体にしがみついたまま、限界を迎えて泥のように眠っている。

 彼女たちのふっくらとした下腹部は、度重なる中出しによって、今も俺の存在をたっぷりと内包して、微かに脈打っているようだった。

 

 愛する者たちを護るため、そしてこの異界を攻略するため、俺は彼女たちの温もりに包まれながら、次なる戦いへの闘志を、その胸の奥底で静かに、激しく燃え上がらせるのだった。

 

 

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