――――学園に入学して、初めて迎えた休日。
この
そんな貴重なオフの日、俺とサクラは、デートを楽しむために駅前の商店街へと足を運んでいた。
駅前の商店街は、どこか現実離れした活気に満ちていた。
頭上を覆う色鮮やかなアーケードの下には、一般的な服飾店や惣菜屋に混ざって、鈍い光を放つ武器や防具を堂々と店先に並べた鍛冶屋の看板が当たり前のように軒を連ねている。
カン、カン、と金属を打ち鳴らす甲高い音が響き渡り、火花が散るたびに通りの空気がわずかに熱を帯びて震える。
行き交う人々の中には制服姿の学生も多いが、よく見れば腰に鋭い剣を携え、手には魔法の杖を装備している学生もいた。
友人同士で談笑しながらショーケースの魔導具を見比べたり、新しく購入した装備を誇らしげに見せ合ったりしている姿は、この歪んだ世界においては完全に「日常」の一部として溶け込んでいる。
香ばしい焼き立ての軽食の香りと、鍛冶場から漂う鉄と熱気、そして学生たちの屈託のない笑い声。
商店街はまさに、現実と異世界が不気味に交差する不思議な熱気に包まれていた。
そんな喧騒の中で、ひときわ目を引く美少女が隣にいた。
「マスター、あれ見てほしいんだよ!」
サクラが瞳をキラキラと輝かせながら、通りの一角を勢いよく指さす。
視線の先には、色とりどりの新鮮なフルーツやホイップクリームを山盛りにした、甘い香りを漂わせるクレープの屋台があった。
「……甘いもの、好きだったのか」
「うん! こういう店のお菓子、ずっと食べてみたかったんだよ!」
無邪気に咲くような笑顔を見せるその横顔に、俺の肩からすっと妙な緊張感が抜けていくのが分かった。
さっきまで感じていた妙な緊張感が、嘘みたいにほどけていく。
「じゃあ、買いに行くか」
「やったー!なんだよ!」
サクラは小走りで屋台へと向かい、俺も苦笑しながらその後を追う。
並んで注文を済ませ、出来立てのアイスクリーム付きクレープを受け取る。
サクラはそれを、両手で壊れ物を扱うように大事そうに持ち上げ、小さく目を細めた。
「いただきますなんだよ!」
そして――ぱくり、と一口。
ふわりとした生地と冷たいアイスにかぶりついた瞬間、彼女の表情がパッと大輪の花が咲いたように明るくなった。
「……すっごくおいしいんだよ!」
本当に嬉しそうに笑う彼女の口元には、ほんの少しだけ白いクリームがついていた。
なんだろうな。ただクレープを食べているだけのはずなのに、どうしてか目が離せない。
紺色の制服の中で、彼女の桜色の髪だけがやけに柔らかく陽光を弾いていてる。
――理由のない、胸の奥がざわつくような感覚に襲われる。
「……マスター?」
じっと見つめる視線に気づいたのか、サクラが不思議そうに首をかしげた。
「あ、いや……なんでもない」
慌てて目を逸らそうとしたが、その時、彼女の口元に残る白い名残に気づく。
「ほら、口元にクリームがついてるぞ」
「え? どこなんだよ?」
指で軽く示すと、サクラはきょとんとした顔のまま自分の唇の周りに手をやるが、見当違いの場所を触っている。
「……ついてる?」
「いや、もっと右。――あー、もう、じっとしてろ」
そう言いながら、気づけば自然と手が伸びていた。
親指の腹で、サクラの柔らかく繊細な唇の端についたクリームをそっと拭う。
「――……っ」
一瞬だけ、サクラの動きがピタリと止まった。
触れた指先から、彼女のほんのりとした高い体温が直接伝わってくる。
「……ありがとなんだよ」
少しだけ照れたように笑うサクラ。
その仕草に、さっきよりも強く心臓が鳴った気がした。
「……早く食えよ、溶けるぞ」
自分の動揺をごまかすようにそっけない口調で言って、俺も自分のクレープに口をつける。
だが、口内に広がる甘いはずの味が、どこか落ち着かない。
――その時だった。
背中に、チリチリとした嫌な視線が引っかかる感覚が走った。
気のせいかと思いながら、何気なく周囲を見渡す。
人の流れは変わらない。談笑する学生や買い物を楽しむ一般客。
だが、その喧騒の中に、いくつか“動かない、ねっとりとした視線”が確実に混じっていた。
通りの向こう側。柱にもたれかかる数人の上級生らしきグループ。
制服の崩し方、腰に下げた武器のあからさまな質の良さ。どれをとっても一年生ではない。
その中心にいる男が、露骨にこちらを睨みつけていた。
いや、正確には――俺の隣で無警戒にクレープを頬張るサクラの姿を、舐めるように見つめている。
「……」
ほんの一瞬だけ、その男と目が合う。
次の瞬間、向こうはにやりと下卑た笑みを浮かべて視線を外した。
まるで、――獲物を“値踏み”するみたいに。
「マスター?」
隣でサクラが不思議そうに、俺の顔を覗き込んできた。
「ああ……いや、なんでもない」
そう言いながらも、俺は無意識のうちに彼女との距離を詰め、自分の身体で遮るように位置を変えていた。
胸の奥に、さっきの甘酸っぱいものとは全く違う、ドス黒いざわつきが残る。
(……チッ、せっかくの休日に、面倒なことにならなきゃいいが)
そう思った、まさに矢先のことだった。
「おい」
低く、ひどく耳障りな声が、背後から遠慮なしに割り込んできた。
反射的に振り返ると、さっき柱にもたれかかっていた上級生たちのグループが、いつの間にかすぐ目の前まで距離を詰めてきていた。
「一年だよな、お前ら」
先頭に立つ、茶髪をだらしなく染めた男が、顎で不遜にこちらを指し示す。
制服の胸元を大きくはだけ、ニヤニヤとした不快な笑みを浮かべている。
この緊張感のない時間帯に一年生に絡んでくるあたり、実力で上を目指すガチ勢ではなく、弱者を叩いて悦に浸るエンジョイ系の不良パーティーか。
「……そうですけど、何か用ですか?」
なるべくトラブルを避けるため、平静を装って短く答える。
男は俺の顔を一瞥すると、すぐに興味を失ったように鼻で笑い、視線を完全にサクラへと固定した。
「へえ……。一年の分際で、えらい上等なの連れてんじゃん」
値踏みするような、いやらしい視線がサクラの身体を這う。
サクラは不快そうに一歩だけ俺の背後に身を寄せたが、その瞳に怯えの色はない。
「なぁ、その子、お前の女?」
「……そうだ」
威嚇を込めて、低く言い放つ。
「ふーん」
男はつまらなさそうに鼻を鳴らすと、じわりと口元を歪めた。
「なあ、一年。分かってると思うけどさ、この学園ってのは“上下関係”が絶対なんだわ。先輩の言うことは、神様の言うことと同義なわけ」
言葉遣いこそ軽薄だが、周囲を囲む男たちの手はそれぞれの武器の柄にかかっている。
明らかな圧迫面接だ。男はさらに一歩、俺たちのパーソナルスペースへと踏み込んできた。
「だからさ……その可愛い子、ちょっとの間、俺たちに『貸して』くんね?」
空気が、一瞬で凍りついた。
周囲の商店街の喧騒はすぐ近くにあるはずなのに、この場だけが世界の理から切り離されたように静まり返る。
「……断る」
気づけば、脳で考えるよりも先に、拒絶の言葉が口から飛び出ていた。
ひどく面倒なことになった。
この時期に新入生、相手に手を出すのは学園の規則的にもグレーなはずだ。
派手にやらかせば向こうだってただでは済まないだろう。
おそらく、第一段階のジョブチェンジを済ませたばかりの二年生といったところか。
そこまでの圧倒的な威圧感は伝わってこない。
こちらの実力を知らないからこそ、初期状態のノービスだと侮って余裕をぶいているのだろう。
純粋な戦闘になればサクラの一撃で消し炭にできる相手だが、こんな白昼堂々の商店街で問題を起こして、これ以上悪目立ちするのは得策ではない。
男の眉が、不愉快そうにピクリと跳ね上がった。
「へえ……」
ゆっくりと、その濁った視線が俺へと戻ってくる。
「お前が決めんの? それをさ。一年のゴミが、ずいぶんと偉そうな口叩くじゃん」
男が合図を出すと、周りの取り巻きたちがくすくすと下品な笑い声を漏らす。
包囲網がじわじわと狭まり、物理的な圧力がかかってくる。
「なあ――もう一回だけ、優しく聞いてやるわ」
男が首の骨をゴキリと鳴らしながら、さらに距離を詰めてくる。
その手は腰の長剣にかかっている。
「その女、大人しく貸すか? それとも、ここで手足へし折られてから差し出すか?」
――チッ、ダメだ。交渉の余地はない。
この距離、この人数、そして何より衆人環視のこの場所。
ここで能力を使って揉めれば、揉めれば確実に目立つ。
力を使うのも論外だ。
俺は一瞬で思考を「撤退」へと切り替えた。
「サクラ」
極めて小さな声で、隣の彼女の名前を呼ぶ。
「……うん、マスター」
サクラはすべてを察したように、俺の右手をぎゅっと力強く掴み返してきた。
その感触を確かめた、まさにその瞬間。
「――走るぞ!」
俺は思い切り地面を蹴り飛ばした。
「は?」
背後で、男の間の抜けた声が響く。
それを置き去りにし、俺たちは一気に人混みの真っ只中へと突っ込んだ。
学生たちの肩を押し分け、買い物の荷物にぶつかりながら、猛スピードで商店街を駆け抜ける。
背後から「おい! 待てコラ!!」「逃げんじゃねえ、一年!!」と怒号が飛んでくるが、振り返る必要など微塵もない。
「こっちだ!」
人気の少ない脇道に飛び込む。
石畳の舗装が途切れ、やがて足元が湿った土の感触へと変わっていく。
――学園の敷地に隣接する、深い森だ。
生い茂る木々が頭上を覆い尽くし、さっきまでの商店街の喧騒が嘘のように遠ざかっていく。
「マスター、まだ後ろから足音が聞こえるんだよ……!」
走りながら背後を確認したサクラの声が、緊張で少し強張っていた。
「分かってる、そのままスピードを落とすな!」
枝をかき分け、剥き出しの木根に足を取られそうになりながらも、俺たちはただ前へと突き進む。
肺が焼けるように熱く、呼吸が激しく乱れる。
だが、絶対に止まるわけにはいかない。
「……あそこだ、もう少しで抜けるぞ!」
視界の先に、遮るもののない眩しい光が見えた。俺たちは勢いよく茂みを突き抜け、その先へと躍り出る。
――視界が、一気に開けた。
そこは、商店街の全景を見下ろせる、風の強く吹き抜ける小高い丘の上だった。
「……はぁ、っ……くそ、ここまで来れば……!」
俺はようやく足を止め、両膝に手をついて激しく肩を上下させた。
サクラもすぐ隣で、後ろの森の様子を警戒しながら呼吸を整えている。
「……追ってきてない、みたいなんだよ」
サクラの言葉通り、静まり返った森の奥から人の気配は感じられない。
どうやら、入り組んだ獣道で完全に撒くことに成功したようだ。
「……ふぅ、ようやく撒けたか」
ドッと押し寄せてきた疲労感に身を任せ、俺はその場に大の字で腰を下ろした。
青い草が風に揺れ、走って火照った身体の熱を優しく奪っていく。
普通のデートすらまともにさせてくれない。
改めて、この「豊葦原学園」の異常さが垣間見えたな。
「悪いな、サクラ。せっかくのデートを台無しにしてしまった」
「……うんうん。マスターはちゃんと私の願い叶えてくれたんだよ」
そう言って、サクラは少しだけ、いつものように笑ってみせた。
けれど、その笑顔はどこか無理をしているというか、さっきまでの緊張が、まだ残っているようにも見えた。
ふと、お互いの視線が正面から絡み合う。
その時、俺たちの手が、まだ最初からずっと繋がれたままであることに気づいた。
走っている間に強く握りしめられた手。
離すタイミングを完全に失ったのか、それとも――最初から、お互いに離すつもりがなかったのか。
指先から、じんわりと、しかし確実に熱が伝わってくる。
「……サクラ」
もう一度、その名前を低く呼ぶ。
彼女の桜色の瞳が、じっと俺を見つめ返した。
「なに、マスター?」
近い。思った以上に、お互いの距離が近かった。
全速力で走ったせいで、互いの呼吸がまだ熱く荒い。
その吐息が、微かに触れ合うほどの至近距離。
丘を吹き抜ける風の音すら遠のき、ドクドクと脈打つ心臓の音がうるさいほどに響く。
胸の奥が、制御できない衝動で激しくざわつき始めた。
「……ここじゃ、落ち着かないな。誰に見られるか分からん」
ポツリと呟いた言葉の意図を、サクラは本能的に理解したのだろう。
彼女は、潤んだ瞳のまま静かに、しかし深く頷いた。
「……うん」
「……”異空間生成”」
黒い渦が、二人のすぐそばに現れる。
繋いだ手は決して離さないまま、その中へ足を踏み入れた。
――――
視界が瞬時に切り替わる。
そこは、外の世界のあらゆる喧騒、そして他人の視線から完全に遮断された、静寂が支配する俺だけの『異空間』の内部だった。
現実世界の丘の冷たい空気とは違い、ここにはどこか密閉された、濃密な熱を孕んだ温度がある。
静けさの中で、先ほどからずっと繋ぎっぱなしになっている彼女の手の感触だけが、やけに生々しく脳裏に焼き付いていた。
「……マスター」
かすれた声で名前を呼ばれ、振り向いた瞬間。
そこには、すでに逃げ場のないほどの至近距離で、じっと俺を見上げるサクラの顔があった。
いや、逃げるつもりなど、最初から俺たちの中に存在していなかったのだ。
一歩、足を踏み出す。それだけで、二人の間の物理的な距離は完全に消失した。
「こうして、マスターと一緒にいると……すっごく、安心するんだよ」
その言葉と同時に、胸の奥を縛り付けていた理性の鎖が、音を立ててほどけていく。
サクラの手を握る指に、自然と強い力がこもる。
視線が、磁石のように吸い寄せられて離れない。
空間の空気が、じわじわと、確実に、卑猥なまでの熱を帯びていく。
サクラの衣服越しでも分かる、豊満すぎる二つの膨らみが、俺の胸元へと隙間なく押し付けられた。
そのあまりの柔らかさと質量に眩暈を覚えながら、俺は彼女の細くしなやかな腰を、そっと、しかし強引に抱き寄せた。
「サクラ……」
「……んっ、ちゅ……」
名前を呼ぶと同時に、俺は彼女の赤く熟した唇を容赦なく奪い去った。
抱きしめる腕にさらに力を込めると、サクラもまた、待っていましたとばかりに俺の首筋へと細い腕を絡めつけ、唇を逃がさないように必死の形相で吸い付いてくる。
ちゅ、……ぷは、……ちゅぱ、……ちゅ……。
激しい水音が静かな異空間に響き渡る。
俺は彼女の口内へと迷いなく舌を滑り込ませ、その甘く湿った舌先を、心ゆくまで優しく、時に激しく舐め上げた。
「……んんっ、……んちゅ……ん、んぅ……マスター、ぁ……♡ れろ……んちゅ、う、大好き、なんだよ……♡」
完全に甘えきった声で、俺の名前を何度も呼ぶサクラ。
そのまま、俺たちはもつれ合うようにしてシーツの敷かれた布団の上へと押し倒し、無我夢中で互いの唇を貪り合った。
俺の手は自然と彼女の衣服の下へと滑り込み、そのあまりにも豊かすぎる乳房を、指の隙間から溢れんばかりの勢いで貪るように揉みしだいていく。
――もみゅ、もにゅ、ぐちゅ……。
きめが細かく、吸い付くような極上の柔らかさを持つ胸の肉。
その中心にある、ツンと尖った乳首を指先でくにくにと意地悪く弄ると、それはすでに硬い芯を持ったようにコリコリとしこっていた。
なめらかな白い肌がしっとりと汗で湿り、うっすらと綺麗な桜色に紅潮していく。
そこから漂う、彼女本来のたまらなく欲情を誘う甘い香りが、俺の野獣のような本能をさらに激しく駆り立てた。
「やわらかすぎるだろ、サクラ。お前の胸、最高に気持ちいい……」
「やんっ……そこ、乳首は、ダメなんだよぉ……あ、あん、ちゅ、ちゅう、う……っ」
もどかしさに耐えかね、俺は彼女の制服を乱暴に剥ぎ取り、生まれたままの姿となったサクラの胸へと、貪欲にかぶりついた。
まるで完熟したメロンのように大きな二つの胸は、月光のような異空間の光を浴びて艶やかに煌めいている。
その肉山を両手でしっかりと挟み込み、固く尖った乳首を口いっぱいに含む。
ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げると、彼女特有の甘い蜜の味わいが、脳髄を直接突き刺す。
乳を貪る俺の姿は、まさに極上のごちそうを見つけて、狂ったように蜜を吸い尽くすミツバチそのものだった。
「やああんっ♡ ……あん、んぅっ! ……ああんっ♡ だめ、……らめぇなの、マスター、あぁっ♡」
コリコリとした乳頭を舌先で転がし、時に軽く歯を立てて噛んでやる。
「マスター、……乳首、もう、だめぇっ……! ああん♡ い、いく、いっちゃうのぉ――っ!」
サクラは快感のあまりはちきれんばかりに首を振り、美しい桜色の髪をベッドに振り乱した。
息は絶え絶えになり、この世のものとは思えないほど甘ったるい嬌声を奏で続けている。
「…………マスター、私、もう限界なんだよぉ♡……」
「どうしてほしいんだ、サクラ。ハッキリ言ってみろよ」
俺はあえて意地悪な笑みを浮かべ、彼女自身の口からその破廉恥な願いを言わせようと言葉を止めた。
すると、サクラは発情しきった目で俺を見つめると、自ら俺の股間へと顔を埋め、ズボンの上から硬く猛り狂ったおちんちんをさわさわと愛おしそうに撫でまわした。
そして、俺の衣服を、焦った手つきで剥ぎ取り始める。
その目は完全に理性の一線を越え、発情しきっていた。
普段の天真爛漫で無垢な笑顔はどこへやら、今の彼女の顔は、まるで最愛のオスに媚びを売り、そのすべてを欲しがる甘ったるい雌犬のようだった。
「……マスター♡……いじわるしないで、早く、私にちょうだいなんだよ♡……」
甘ったるい声で囁きながら、俺のペニスに自分の頬をすりすりと擦り付け始めた。
これからその極上の肉棒を喰らってやるぞと言わんばかりの、欲望に忠実な表情に、俺の背筋をゾクゾクとした強烈な快感が駆け抜ける。
(クソ、可愛すぎるだろ……! 俺にこんな風にチン媚アピールしてくるなんて、本当に最高かよ)
「サクラ、そのまま咥えてくれ。お前の可愛い口で癒やしてくれ」
「うん♡……初めてだけど、マスターが優しく教えてね♡……あむっ……」
サクラはピンク色の潤った唇を大きく開けると、嫌悪感など微塵も見せず、むしろ恍惚とした表情のまま、口いっぱいに俺の猛り狂ったおちんちんを含み込んだ。
――じゅぼ、じゅぷ、じゅぼぼぼぼっ……!!
サクラの溢れ出る唾液を伴って、彼女の肉厚で柔らかい舌が、亀頭やカリの部分にねっとりと絡みつき、筆舌に尽くしがたい極上の刺激を与えてくる。
「サクラ、すごく上手いぞ……! もっと奥まで、根元まで咥えてくれ!」
「……ん、じゅる……じゅぼっ、……じゅるるぅ、……じゅぼぼぼっ!」
彼女の細い喉の奥が、挿入の深さに何度もククッと鳴った。
ガチガチに怒張したペニスが、彼女の狭い喉の奥でぎゅうぎゅうと締め付けられる。
(……やばい、気持ちよすぎる。可愛すぎて、もう何も考えられねえ……っ!)
腰の制御が本能によって奪われ、俺の身体はまるで壊れた機械のように激しい前後ピストン運動を開始していた。
迫りくる圧倒的な快感に耐えながら、俺はサクラの頭を両手でがっしりと押さえる。
彼女は、俺のその激しい動きに応じるように、より一層勢いよく、舌と喉を使って俺のちんこを激しく責め立ててきた。
「……じゅるぅぅ!……じゅぼぼ、じゅぷ、じゅる……じゅる、じゅぼぼぼっ!」
「……くそ、出すぞ、サクラ! イクッ……!!」
――びゅるるるるるるっ!!
勢いよく放たれた大量の熱い精液が、彼女の狭い口内を容赦なく蹂躙した。
サクラは静かに桜色の唇を閉じると、その白く長い喉を大きく波打たせた。
ゴク、ゴクッ……ゴックン……。
いやらしい音色を部屋に響かせながら、サクラは俺の精液を、まるで甘いジュースであるかのように美味しそうにすべて飲み干したのだった。
しかし、それでもなお、強烈な興奮を忘れることなく、俺のペニスはビンビンに硬いまま天を突いていた。
精液を飲み干したサクラは、今度は「準備万端なんだよ」と言わんばかりに、自ら布団の上に仰向けに寝転がり、俺に向かってその白い太ももを大きく左右に開いて誘惑してきた。
彼女の秘所は、一本の細い筋のようにぴっちりと閉じており、俺以外の男性経験の皆無さを雄弁に物語っている。
今からこの未開の肉壺を、自分だけの欲望の色で染め上げることができるという極限の興奮と期待に、俺の胸は爆発しそうなほど熱くなった。
女体の入り口の上部には、桜色よりもほんのり赤みを帯びた、小さな宝石の粒を思わせる愛らしい肉の芽がひょっこりと飛び出している。
俺は自身のペニスの先端を、彼女のその固く尖った肉の芽に向けて、執拗にゴシゴシと擦り付けた。
「……やぁ、……あああん♡ あぁ……あふっ、あ、あ、あああっ♡ マスター、ぁ……っ♡」
彼女が奏でる、脳を溶かすような心地よいアヘ声を聞くたびに、俺の中に渦巻くドス黒い支配欲と欲望が、どんどん肥大化していくのが分かった。
俺のちんこは、サクラ自身から溢れ出た大量の愛液によって、テカテカと卑猥にコーティングされている。
早くこの女を芯まで犯し尽くせと、男根がいきり立つ。
この学園ダンジョンの性質上――このまま何度も交わり、絶頂を共有すれば、女の心は完全に『隷属』状態となり、二度とパートナーの男には本能レベルで逆らえなくなる。
(サクラは俺の女だ。誰にも絶対に渡さない、奪わせない、――お前は、一生俺だけのものだ!!)
自分が唯一無二の主であることを魂に刻みつけるため、俺は固くなった肉棒を、彼女の神聖な肉壺の奥深くへと、一気に、力任せに挿入した。
「あ゛、……っ!? ♡♡~~~~~~~~ッ!?!?!?」
「うぐっ、……あ、あぁ……ッ!?」
声にならない、魂の咆哮のような音が異空間の中に響き渡る。
サクラは身体を美しい弓なりに反らせ、ガクガクと狂おしいほどの痙攣を開始した。
以前、ダンジョン内で一度セックスしたからだろうか。
彼女の膣内は、以前にも増して俺の肉棒の形に完全にフィットし、まるで最初から一つの生き物であったかのように、きつく、温かく絡みついてくる。
(これが……完全に俺に隷属している女との、セックスなのか……! 気持ちよすぎて頭がおかしくなる!)
内壁から押し寄せる尋常ではない締め付けと快感に脳内がスパークする。
俺はただ本能のままに、必死になって腰を激しく打ち付け、ピストン運動を繰り返した。
「あああっ、……ああんっ♡ うっ……あぅ、ああん♡ あああ、マスター、すごいの、すごすぎるんだよぉ……!」
サクラもまた、俺の身体を絶対に逃がさないように、その長い両足で俺の腰をがっしりとホールドしてきた。
大股に開かれた彼女の股間を持ち上げ、肉棒をギリギリまで引き抜いては、再び全力で腰を落とす。
最奥にある、コリコリとした愛らしい子宮口と、俺の亀頭をガツンガツンと真っ正面からぶつけるようにして、何度も何度も股間を激しくバウンドさせる。
腰を振るたびに、彼女への独占欲と愛おしさが、限界を超えて増幅していく。
「やぁああん、……マスターのおちんちん、すごく、きもちいいよぉ♡……いいっ♡ あんっ、……ずんずん子宮の奥まで響いて、頭が真っ白になるんだよぉ♡……ああんっ♡」
「サクラ、……サクラのおまんこ、ギチギチに締まって、俺も最高に気持ちいいぞ……ッ!」
「マスター、……マスター♡……マスター好き、世界で一番、大好きなんだよぉ♡……っ」
ホイップクリームよりも何倍も甘ったるいサクラの愛の告白は、俺の脳細胞を完全に溶かし切り、理性を跡形もなく奪い去っていく。
快感の怒涛のような波に飲まれ、俺はすでに限界を迎えていた。
サクラも布団のシーツを両手で引きちぎらんばかりに強く掴み、全身を真っ赤に紅潮させながら悶え狂っている。
彼女の膣は、これ以上ないほどの絶対的な強さで男根をぎゅううううっと締め付け、最後の一滴まで搾り取ろうとしていた。
「出すぞ、サクラ! お前の奥に、全部ぶち込んでやる……ッ! 」
――びゅるるるるるるぅぅッ!!!
俺のドス黒い支配欲とともに、勢いよく放たれた熱い精液の弾丸が、容易に彼女の最奥の子宮口を捉え、その中へと激しく流し込まれた。
「あああ、……あああああんっ……♡♡……、イ くぅ゛ううううっっ♡♡ ぃくッ♡ いく♡ い……っ、あぁぁぁーーーっっ♡♡」
歯をガクガクと震わせ、目の焦点は完全にどこか遠くへ飛んでいってしまった状態のサクラが、狂ったように叫んだ。
一度完全に絶頂を迎えた彼女の身体は、何度も何度も、陸に打ち上げられた魚のようにビクンビクンと激しく跳ね起きる。
挿入していた肉棒を彼女の膣からゆっくりと引き抜くと、こぽこぽと空気が抜けるような音を立てて、大量の白い液体が、彼女の太ももを伝って滝のようにドクドクと流れ出した。
まだ絶頂のあまり余韻から抜け切れていない、ガクガクと震えるサクラの温かい身体を、俺は愛おしさを込めてぎゅっと強く抱きしめた。
「はぁ、……はぁ……マスター……大好きなんだよ……」
サクラの細く、汗ばんだ柔らかい腕が、俺の頭をぎゅっと包み込んでくる。
「……これかも、ずっと、ずっと一緒なんだよ……」
「……ああ。当たり前だ。ずっと俺のそばにいろ」
俺とサクラは、お互いの濡れた身体を抱き合うようにして、何度も何度も甘い言葉を囁き合った。
「……マスター」
「ん?」
「また……おちんちん、ガチガチに硬くなってるよ? ♡」
サクラのその妖艶な表情は、まるでこちらが満足して果てるまで、何度でも狂わせにくる本物のサキュバスのようだった。
――数時間後。
そのあと、実に10回近くも無我夢中で交わり続けた俺たちは、泥のように深い、幸福な夢の中へと落ちていったのだった。
――――
ふと目が覚めると、すぐ隣には、規則正しい微かな寝息を立てるサクラの姿があった。
シーツの中に色濃く残る、甘く生々しい体温が、先ほどまで行われていた狂気的な情事を否応なく思い出させる。
お互いのすべてが満足いくまで貪り合ったその肉体は、まだ心地よい余熱をじんわりと残したままだった。
「……これが、『隷属』の力なのか」
セックスの後半、彼女は快感に耐えきれず、何度も何度も白目を剥いていきっぱなしの状態だった。
それにもかかわらず、彼女は決して俺の手を離そうとはせず、むしろもっと奥へと貪欲に求めてきたのだ。
これも間違いなく、学園のシステムである『隷属』の影響だろう。
前世を含めてまともな彼女すらいたことのない俺が、自分の技術だけで、これほど完璧に美少女をいかせられるはずがないのだから。
この学園のダンジョンにおいて、レベルが上がった者は、その強さに比例して性欲や本能的な欲求も爆発的に上昇すると言われている。
そして、同じ相手と何度もセックスを重ね続けた場合、女の身体はその男に対して「本能レベルで逆らうことができなくなる」のだ。
だからこそ、この学園の一般的な女子生徒たちは、自分が認めた上位の男子生徒以外に『隷属』されることを、何よりも激しく嫌い、警戒している。
どんなに強力で、どれほど優れた実力を持つ男子生徒であっても、一隷属させられる女子の数は「3人から5人が限界」とされているのが、この世界の常識だ。
もっとも、原作の主人公である『叶馬』にいたっては、20人以上、隷属させた正真正銘の化け物だが……。
(フッ、もはや、張り合う気すら失せるレベルだな……。俺には、目の前のこの子がいれば、それだけで十分だ)
「んにゅ、……マスター?」
「あ、おはよう、サクラ。起こしちまったか」
「……おはようなんだよ……」
まだ眠たげに長い睫毛を揺らしながら、彼女はごく自然な動作で、俺の胸元へとその温かい身体をぴったりと寄せてきた。
そして、当たり前のように、極限まで距離を詰めて――
「……ちゅ」
俺の頬に、軽く触れるだけの優しいキスを落とした。
それは、先ほどまで異空間を支配していた狂気的な熱とは全く違う、やけに静かで、どこまでも深い信頼に満ちた感触だった。
「……」
その愛らしい仕草が、彼女の純粋な無意識によるものなのか、それとも身体が“そういうもの”になってしまったのか。
今の俺には、その明確な判断を下すことはできなかった。
ただ、愛おしそうに小さく微笑み、もう一度だけ俺の腕の中に自分のすべてを預けてくるサクラの温もりを、俺はただ強く、強く抱きしめ返すことしかできなかった。
まるで、それが世界の始まりから決まっていた、当然の理であるかのように。