※この作品はR-18です。

再生の日   作:伊駒辰葉

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エロシーンがあります。
BL警報です!


誰の子供だっただろう 2【6章終わり】

「こんな、風になるなんて、思ってなかった……」

 

 優一郎の精液を舐めながら水輝は乾いた声で笑った。何度も交わったためか、二人の身体は汗にぐっしょりと濡れている。

 

「そうですか」

 

 くすりと笑った優一郎が水輝の腰に手を回し、指を肌に滑らせて肛門を弄る。水輝はあっ、と掠れた声を上げて身を捩った。

 

「ま、てって……まだ全部、舐めて、ない」

 

 水輝は快楽に蕩けた顔をして吐息混じりに囁いた。

 

「はいはい」

 

 そう返事して優一郎がにっこりと笑う。水輝は優一郎のペニスに手を伸ばしては精液を刮げ、指に絡んだそれを丁寧に舐め取った。

 

「すげえ、幸せ。おれ、他はもうなにも要らねえ」

 

 優一郎の精液を舐りながら水輝はうっとりとした顔で言った。

 

「水輝さん、僕のお願い聞いていただけますか?」

 

 笑みを浮かべて優一郎が言う。水輝は優一郎の肩に頭を乗せてこくんと頷いた。

 

「明日、今日水輝さんが実行した任務の結果に従った、新たな作戦が発令されるはずです。それを引き受けて、必ず達成すると、約束していただけませんか?」

 

 作戦、と水輝は口の中で呟いた。優一郎は微笑みを浮かべている。水輝は腰を引いて優一郎の肛門からペニスを抜き、身体を伸ばして優一郎の耳許に唇を近付いた。

 

「わかった。約束する」

「必ず、ですよ。約束しましたからね」

 

 優一郎がにっこりと笑う。水輝はうん、と頷いて優一郎のペニスに手を伸ばした。

 

「もしかして、ずっとそれ考えてたのか?」

 

 水輝は優一郎の耳許に囁きながらペニスをゆっくりと手の中で擦った。あれだけ射精したというのに、優一郎のペニスも水輝のそれも少しも萎えていない。

 

「いえ。してる最中は、とにかく夢中で、何も考える余裕はありませんでしたけど」

 

 そう言った優一郎が真っ赤な顔になる。水輝はつられて少し赤くなった。おれもだけどな、と小声で呟き、優一郎と顔を見合わせて同時に吹き出す。

 

 たっぷりと抱き合ってから水輝は優一郎の腕に抱かれて眠りに落ちた。夢の中で誰かが泣いていたような気がする。次の日の朝、目を覚ました水輝はいつものように傍の温もりに抱きついた。笑い混じりに優一郎に挨拶をされて水輝は眠い目を擦りながらのろのろと起きあがった。

 

「一緒に、出勤しましょう」

「んー……」

 

 にっこりと笑う優一郎をぼんやりとした目で見て水輝は大きな欠伸をした。優一郎が手際よく青藍の服を着替えさせる。

 

「なー……なんで青藍、小さくなっちまったんだっけ?」

 

 寝ぼけた顔で水輝はそう訊ねた。

 

「ちょっと、無理な成長だったみたいで、負荷がかかっていたので調整しました。青藍の疎開の手配も今日してしまいましょう」

 

 穏やかな声音で答えて優一郎が青藍の服などを鞄に詰めていく。水輝は瞼を擦りながら頷いた。

 

「そだよな。幾らなんでも育ちすぎだよな、あれは。疎開の方も頼むな」

 

 とりあえず目を覚まさなければならない。水輝は優一郎に断ってシャワーを浴びにバスルームに向かった。熱めのシャワーを浴び、身体を洗い流してからバスルームを出る。寝室に戻って服を着てからキッチンに行くと、きっちりと朝食がテーブルにセットされていた。

 

「相変わらず早業だなあ。あ、おれ紅茶ね」

 

 テーブルに着きながら水輝は優一郎に注文した。笑顔で頷いた優一郎が紅茶をいれてくれる。ありがたくそれを啜りながら、水輝は卵ののったトーストにかじりついた。

 

「青藍にはお乳をあげますね」

 

 そう言った優一郎があっという間に女性に変化し、青藍を寝室から連れてきて乳をやり始める。水輝はその様子を見て苦笑した。

 

「他の男にその乳、見せるなよ。もったいないから」

 

 手早く一枚目のトーストを片付けた水輝は早速二枚目に手を伸ばした。にっこりと笑った優一郎が頷く。

 

「はい」

「あ、そうだ。青藍、何なら連れていくか? 疎開させるなら『塔』のが楽だろうし」

 

 そう言ってから水輝は熱い紅茶を少しずつ啜った。

 

「いえ。僕も塔のほうに行きますから」

 

 乳をやり終えた優一郎が乳房をブラジャーのカップにしまい、ブラウスのボタンを器用に片手で留める。その後、優一郎は青藍を縦に抱いてとんとんと背を叩いた。けぷ、とげっぷをしたのを確認してから、優一郎が青藍を抱き直す。水輝は朝食を片付けながらじっと二人の様子を見つめていた。

 

「なんかそっちのが本物の親子みたいだなあ」

 

 そう言ってから水輝はあれ、と呟いた。青藍が自分の子供だというのは判る。だが誰との子供なのかが判らない。

 

「水輝さん、どうされたんですか?」

 

 心配顔をして優一郎が問う。ごめん、と詫びてから水輝は頭をかいた。

 

「えーと……青藍、は……まさか優一郎は産んでないよなあ?」

 

 乾いた声で笑いながら水輝は訊ねた。すると優一郎が訝るような顔をする。

 

「僕の子供ですよ」

 

 そう言って優一郎はにっこりと笑った。それを聞いた水輝は何度か瞬きをしてから水輝はぽん、と手を打った。そっか。と呟くと優一郎が眉を寄せる。

 

「いや、ごめん。ちょっと青藍が誰との子供か判らなくなってな。悪い悪い」

 

 よく考えたら自分が優一郎以外の誰かと子を成すはずがないのだ。水輝はそう自分に言い聞かせて何度も頷いた。




六章はここで終わりです。
でも一部はまだまだ続く……w
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