※この作品はR-18です。

再生の日   作:伊駒辰葉

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人型じゃないのですが、エロシーンがあります。
BL警報です!(TS警報ともいうかも


消えた森 2

 すげえ美人。惚れ直した。

 

 天を優雅に舞いながら水輝は隣を飛ぶ銀色の龍神に向けて意識を送った。

 

 水輝さんってば……。

 

 照れたような意識が届く。水輝は青く輝く鱗を揺らして笑い、銀色の龍体に身を絡めた。水輝は優一郎に長い龍体を絡ませ、胴の下にある巨大な性器を互いの身体の間で擦った。銀色の龍体がくねり、巨大な青い龍神の性器を受け入れる。

 

 文字通り、地面には血の雨が注いだ。水輝は巨大な性器を銀色の龍神の女性器に突き入れた。その瞬間、光り輝く銀色の鱗を伝って銀龍神の性器から血が滴る。

 

 げっ。初めてか!

 

 銀龍神が血を流したことに気付いた水輝は意識を介して慌てた声を優一郎に送りつけた。

 

 大丈夫です。水輝さん。

 

 微笑む気配と共に優一郎の意識が穏やかな声で返事する。水輝はうわあ、と心の底で呟いて身をくねらせた。優一郎が龍体で初めてと判っても、欲求が強すぎて止まらない。

 

 二体の龍神は天で大きく吼えた。空気や地面が吼える声にびりびりと揺れる。水輝は龍体を絡ませながら勢いよく降下し、巨大な海に落ちた。水の中で互いの身体を絡めて交わり続ける。

 

 やがてふっ、と銀龍神の姿が消える。水輝は水の中に現れた優一郎を素早く背に乗せ、天に再び舞い上がった。水輝の背で優一郎は目を回している。水輝は優一郎を落とさないように慎重に空を飛び、ドーム近くまで戻ってから元の人の形に姿を変えた。空中で優一郎を抱きとめて静かに着地する。

 

「水輝さん……。凄かった」

 

 うっとりとした面持ちをして優一郎が呟く。その優一郎の服はあちこちが裂けてぼろぼろになっていた。水輝は苦笑して優一郎の唇をそっと塞いだ。

 

「まるで強姦でもされたみてえだな。その格好」

「あっ」

 

 真っ赤になった優一郎が力を寄せて服を元通りに直してしまう。それを見て水輝はちっ、と舌打ちをした。

 

「かなりその気になってたのに……って、まあ、仕事しなきゃな」

 

 ぶつぶつと口の中で呟いて水輝は優一郎をそっと地面に下ろした。

 

「佑は、どこに?」

「森ごと移動したらしいな。行っていけないことはないが……どうする?」

 

 水輝はシャツのポケットを探って煙草を出した。雨はすっかりやんで空には晴れ間が広がっている。渇き切っていた大地には草が生え、元通りとはいかないまでも周囲には自然が戻ってきている。

 

「この世界から、逃亡したということですか?」

「恐らくそうだな」

 

 煙草に火を点けて水輝は深く息を吸い込んだ。なめた真似しやがって、と水輝はぼそりと呟いた。

 

『ほほほほ。しょせんは砂上の楼閣じゃのう』

 

 嫌な声が周囲に響く。水輝はぴくりと眉を上げて煙草を唇に挟み直した。

 

「なに呆けたこと言ってやがる。元々、ここは実験プラントだろうが。砂上もへたくれもあるかよ」

 

 うんざりしながら水輝は声に応えた。

 

「水輝さん……」

 

 優一郎が小声で言って湖の方を指差す。湖は蜃気楼のように揺らいで姿を消してしまった。水輝はじっとそれを見つめてからため息を吐いた。

 

「やれやれ。要するになにか? こっち側の奴らは死ねと。そう言うことか」

 

 仏頂面で言って水輝はドームを指差した。

 

「大丈夫です。僕に方策があります」

 

 そう言って優一郎が嗤う。水輝はまじまじと優一郎を見てからドームを指差していた手を下ろした。とりあえず湖は消えてしまったが、全ての自然が無くなってしまったわけではない。少しの間はこれで保つだろう。が、ドーム内の彼らも水や空気が必要なのだ。

 

「何かいいこと思いついたのか?」

 

 優一郎が身を屈め、静かに地面に手を当てる。じっと黙って意識を集中させている優一郎を水輝は無言で見下ろした。どうやら優一郎は何かを測っているらしい。

 

「地力は完全に無くなっていますが、資源は逆に生成されたようです。ドーム内で使う水は、ドームの中で直接水輝さんが作ればいいでしょう。後は……」

 

 そこまで言って優一郎が嗤いを浮かべて身を起こす。水輝は難しい顔をして腕組みをした。

 

「まあ、食い物とかは別のところから調達してもいいしな。間に合わせにはなるだろうが」

「いえ、人のほうを作り替えてしまえばいいのです。現地生命も居なくなりましたし、後は、ここを時空管理の拠点として維持さえできればいいのですから」

「ほーん。まあ、優一郎がそう言うなら間違いないか。で、どうする? 佑は追うのか?」

 

 優一郎の説明に頷いてから水輝は訊ねた。煙草の灰を地面に落として唇に挟み直す。

 

「逃げたのなら、当面は放置して良いでしょう。体勢を固めるのが先です。とりあえずは凶悪超時空犯罪者として広域指名手配しておきますが」

「判った。じゃあ、作戦中断ってことでいいのか? 絶対任務果たせみたいなこと約束した気がするが」

 

 水輝は頭をかきながら小声で訊ねた。昨日、そう約束したのだ。ばつの悪さを感じながら水輝はちらりと優一郎を伺った。

 

「とりあえず、凍結ということで。次に出会った時が、彼女の命日となることでしょう」

 

 嗤いを浮かべて優一郎が言う。そだな、と呟いて水輝は短くなった煙草を携帯用の灰皿にねじ込んだ。




水輝は作戦完了できませんでした。
まあ、討つべき相手がそこにいないですから!w
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