やっとノーマル……。
「これが一番いい部屋なの?」
不審そうな顔をして佑が周囲を見回す。蒼藍は苦笑しつつ静かにベッドに寄った。天蓋付きのベッドは二人で並んで寝ても余るくらいに大きい。
「佑さんのこれまでの生活レベルが高かったからそう思えるんでしょう。龍宝珠界で、しかも学生寮としては最高級の部屋だと思いますよ」
そう言いながら蒼藍はベッドの端に腰掛けた。
「わたしって、やっぱり凄く世間知らずなのね……」
「限られた狭い範囲で暮らしていたのなら、仕方ないと思いますよ。卵ですね」
くすりと笑って蒼藍は首を傾げた。手招きすると佑がおずおずと近付いて蒼藍の隣に腰掛ける。
「卵?」
「卵から孵った雛みたいじゃありませんか? 今の佑さんって」
笑い混じりに言ってから蒼藍は妖精が卵から孵る話をして聞かせた。物語の主人公は卵だ。卵はずっと大切に妖精を中で育てている。だがとあるきっかけで卵が割れ、妖精が恐る恐る外の様子を覗く。そこで初めて自分は卵の中にいたのだと気付く。
妖精は初めて卵の外に出る。その時の卵の心境が綴られた物語なのだ。
「お子様だって、言いたいわけ?」
ぷくっと頬を膨らませて佑が怒ったような顔をする。だがその頬はほんのりと赤く染まっている。どうやら照れているらしい。蒼藍は困ったように笑ってから佑の手を取って自分の股間にあてがった。その瞬間、佑がびくりと身を竦める。
「だってこうしてぼくの股間に触れるだけでびっくりするじゃないですか」
可愛い、と囁くと佑がうろたえたように視線を彷徨わせる。
「年増ばばあって言ったり、子供扱いしたり……蒼藍のいじわる……」
「好きな子には意地悪したくなるって言ったでしょう?」
蒼藍はそう言いながら服越しに股間に触れた佑の手を包み込んだ。そっと指に力を入れると佑の手がそそり立ったペニスを優しく握る。
「こんな風に、触らされたことあります?」
「触るどころか、口でしたこともあるもんっ!」
唇を尖らせて佑が拗ねた口調で言う。蒼藍は佑の腰に手を回して自分の方に引き寄せた。
「そうじゃなくて。服の上から。ペニスの形とか、確かめるように握ったこと、ありますか?」
「無い、かも……」
小声で答えた佑の指がゆるゆると服の上を滑り、そそり立ったペニスを撫で始める。蒼藍は片手でそんな佑の手を包み、腰に回していた手をそっと動かして佑のスカートをめくった。
「ぼく、いつも佑さんの手に弄られることを想像しながら、自分で処理してたんですよ」
佑の耳許に囁きながら、蒼藍は腰に回した手で優しく佑の腿を撫でた。
「……蒼藍のえっちっ! あっ……」
小さな声を上げて佑が身震いする。蒼藍は熱い息を吐いて佑の腿に触れていた手を動かした。閉じた腿の間を辿って下着に軽く触れる。
「自分が凄く嫌でした。いやらしいことばかり考えて、佑さんに触るだけで欲情して、ぼくってなんて汚いんだろうって」
蒼藍はそう囁きながら佑の下着の上からそっと股間を撫でた。
「だって、仕方ないわ。人間の男の子だって、思春期にはエッチなことばかり考えるって言うし、蒼藍は龍神で覚醒期を迎えてるんだもの」
頷きながら答え、佑がペニスを服越しに撫でる。蒼藍は苦笑して佑のショーツの底布を指先で撫でた。
「ん……でも嫌じゃありませんか? 自慰の時に佑さんのことばかり考えてるのって、汚されるみたいで」
次第に昂奮してきて蒼藍は上ずった声で訊ねた。佑のたどたどしい手つきで触れられるのが酷く心地いい。
「自慰のこととか知らなかったから……。ごめんなさい。知ってたら、もっと早く、こうしてたのに……」
「いえ。我満の甲斐がありました。すごく、気持ちいいです」
吐息混じりに答えて蒼藍は佑の方に身体を向けた。足を開いて佑の両手を股間にあてがわせる。ペニスを握る佑の両手に自分の左手を乗せ、右手で佑の股間を下着越しに弄る。
「あっ! だめっ!」
真っ赤な顔をして佑が小さな悲鳴を上げる。蒼藍はペニスに触れる佑の手を片手に握り、右手の指先で佑の下着をゆっくりとなぞった。佑の下着の底は濡れている。
「ぼくのを触りながら感じてます? 濡れてますね」
「違うわ、わたし……」
泣きそうな顔をして佑が言う。蒼藍は不思議に思って佑に触れていた手を戻した。
「もしかして嫌ですか?」
「違うの……! そうじゃなくて、わたしのここ、蒼藍のこと考えたら、最近ずっと濡れてきてたの!」
真っ赤な顔をして佑が早口で言う。蒼藍はくすりと笑ってベッドによじ登った。佑を抱きかかえてベッドに引っ張り上げる。蒼藍は足を開いて座り、佑に手招きをした。
「ぼくがこうして足を開いて座りますから、スカートをめくって膝を曲げて足を開いてここに座ってもらえませんか?」
そう言いながら蒼藍は開いた自分の足の間をぽんぽんと叩いた。
「あの、蒼藍……」
もじもじとスカートの裾を玩びながら佑が小声で言う。蒼藍は首を傾げてなんですか、と訊ねた。
「……ショーツは脱いだ方がいい?」
上目遣いで佑が小声で言う。蒼藍はにこりと微笑んで首を横に振った。
蒼藍の部屋の壁は薄いので!
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