エピタイ通り、BL警報です!
TS警報とか色々です!
留守の間に研究室に届けられた報告書を優一郎は渋い顔で解読していた。情報員はなかなか優秀なのだが、手書きの字がとてつもなく下手なのが玉に瑕だ。おかげで全文解読するには多少の時間が掛かる。
時折、解読不能に近い文字に当たってしかめ面をしつつも、優一郎は何とか全文解読することが出来た。龍宝珠界の学校に潜入した情報員によると、佑はどうやら本当に子供たちに混ざって学校生活を送っているらしい。
「何を考えているんだか」
わからないだけに怖い。紫翠を倒す作戦を思いついたのも彼女だったし。優一郎は厳しい顔をして考えを巡らせた。佑がただ単純に学校生活を楽しんでいるとも思えない。
気付いた時には討たれているという事態もありえるし。あの時佑に止めを差しそこねたのが返す返すも残念だ。水輝さんの健忘症がもっと早く進行しててくれたら……。そこまで考えて優一郎はため息を吐いた。
水輝は今は何故か佑のことを忘れている。そのことに気付いて以来、優一郎は水輝に佑の話を振らなくなった。下手に刺激をして思い出されても厄介だし、もしかしたら何らかのきっかけによって水輝は想いを取り戻してしまうかも知れない。佑に向かっていた想いは今のところは結界に閉じこめてあるが、そのことを水輝に気付かれるとまずいことになる。
とりあえず、殺すのは無理だろうけど佑の護衛の力を量ることを第一に考えて、龍宝珠界の殺し屋を雇わせてみるのはどうだろう。そう考えて優一郎は頷いた。あの世界にもその手の仕事を生業にする者はいるはずだ。早速手配するべく、優一郎は情報部の蘭に宛てて電文を送った。ほどなく了解の旨を記した電信が返ってくる。これで少しは護衛の力量も測れるだろう。
「おーい、優一郎。暴れ出したがどうする?」
のんびりと言いながら水輝がドアを開けて研究室に入ってくる。優一郎はぱっと顔を輝かせて席を立った。水輝の着衣は乱れたままだ。
「やっぱり人形では抑えきれませんか」
「元がハイブリッドだからなあ……。野郎のナニ持ってる奴でもちょっと足りねえみたいだな」
がりがりと頭をかく水輝に優一郎はすり寄った。吐き出された精液に塗れた水輝のペニスをそっと手に握る。
「彼らをこの世界に誘導できませんか? この世界に、除去すべき特異点レベルのイレギュラーが存在するのですが」
そう言って優一郎は龍宝珠界の世界番号を示した。ふうん、と呟いて水輝が片腕に優一郎の腰を抱く。優一郎は手にまとわりついた水輝の精液を舐め取った。
「龍宝珠界かぁ。出来なくはないと思うが、問題は扉が開くかどうかだな」
まあ、見てみるか? そう言いながら優一郎の腰を抱いたまま水輝が歩き出す。優一郎は促されるままに水輝について歩いた。隣の実験室のドアを水輝が開く。その瞬間、むせるような淫気が廊下に流れ出した。実験室の床には何体もの機械化人が転がっている。整然と並んでいたベッドはなぎ倒され、荒れた部屋の中心には一人の女が立っていた。
彼女だったのか、と思いながら優一郎は女を観察した。医療特殊技術部に所属していた伊知花という名の女性だ。元々は綺麗な単色をしていた髪はまだらに染まり、伊知花の目は赤く染まっていた。赤く熟れた唇からうめき声を漏らして伊知花は自分自身を抱きしめて震えている。剥き出しの背中には細く尖った翼が生え、股間には男性器と女性器の両方があるようだ。
「おい、伊知花。満足出来ねえからって暴れんなよ」
呆れたような顔をして水輝が声を投げかけると、伊知花は欲望にぎらついた目で声を発した水輝と優一郎を睨むように見た。
「僕が預かりましょう」
そう言って優一郎は伊知花を真っ直ぐに見つめた。視線が絡み合ったところで目を介して力を伊知花に叩き込む。
「伊知花。少し眠って落ち着きなさい」
優一郎が告げた瞬間、伊知花の身体がぐらりと揺れ、床に崩れ落ちる。あっけなく寝息を立てて眠ってしまった伊知花に優一郎は近付いた。腰を抱いた水輝が優一郎につられたように一緒に歩く。
「水輝さん。この娘のような面白い作品は他に居ませんか?」
「今のところはこれだけだな。でも、優一郎が言うなら作るぜ? 例の試薬くれれば後はおれの精液ぶち込むだけで済むし」
そう言って水輝が口許に嗤いを浮かべて伊知花を見下ろす。優一郎は考えを巡らせてから水輝を見つめた。
「あと数体ほど、作れます?」
「判った。素材のハイブリッドは適当に選んでいいのか?」
優一郎は導かれるままに手を水輝の股間にあてがった。かたくそそり立ったペニスを指を絡めて撫でると水輝が身震いして優一郎に抱きつく。
「はい。水輝さんの判断にお任せします」
「今すぐ? おれ、今は優一郎が欲しいんだけど」
そう言いながら水輝が優一郎の耳を舐め始める。優一郎は快楽に目を細めながら水輝のペニスを弄った。
「その後でかまいませんよ」
にっこりと笑って優一郎は水輝の胸に頭を乗せ、自分から首を傾ける。水輝はやった、と嬉しそうに笑って長い髪を退け、優一郎の首筋に吸い付いた。
「そういえば近頃、優一郎は女のままだな。なんでだ?」
白い優一郎の首筋に点々とキスマークを付けながら水輝が訊ねる。
まあ、人間じゃないのであれこれと出来るわけですが。
二部だからBL少なめだと記憶していたのに!w