BL警報です!
時間通りに訪ねた水輝を都賀は上機嫌で迎え入れた。適当に仕事らしい話を振りながら都賀が水輝の背にさりげなく手を回して部屋を移動し始める。だが、都賀が務めるこの部署の連中は、みんな上司の困った趣味を知っている。意味ありげに笑う連中に見送られて水輝は都賀と一緒に部屋の奥に移動した。
応接室に移動した都賀が内側からドアに鍵をかける。水輝はズボンのポケットに手を入れてぐるりと部屋の中を見回した。倉庫で襲うのが好きな都賀にしては珍しいこともあるものだ。
「こっちに来たまえ」
にやにやと笑いながら都賀が手招きをする。水輝は大人しく都賀の言うことに従った。ソファに座った水輝の隣に都賀が腰掛ける。服の上から身体中を撫でられ、水輝は目を細めた。
「何だよ。いつもならすぐ突っ込むだろ?」
「近頃、新しい客を多く取っているそうだな」
水輝の股間を撫で回しながら都賀が笑い混じりに言う。まあな、と呟いて水輝は何となく自分の股間を見下ろした。
「例の話、考える気になったかね?」
「あー……そうだなあ……」
間延びした声で言いながら水輝は心の底で舌打ちをした。これはちょっと時間を取られそうだ。そんなことを思いながら水輝は上っ面だけで微笑みを浮かべた。その笑みを勝手に了解の意ととったのか、したり顔をして都賀が何度も頷く。
いいからとっととやれよ。そんなことを思いながら水輝は自分から都賀にしなだれかかった。抱きついてきた水輝を都賀が嬉しそうな声を上げて抱きとめる。水輝は身体をずらして都賀の足に跨った。身体をぴったりと合わせているだけで昂奮してきたのだろう。都賀の息がどんどん荒くなる。
「ん」
服越しに尻を撫で回された水輝は微かに息を吐いて都賀にしがみついた。都賀が慌ただしい手つきで水輝のベルトを緩めにかかる。ズボンごと下着をずらされ、直に尻を撫でられた水輝は都賀の耳許で掠れた声を出した。
「おお、緩んでるじゃないか。よしよし、いい子だ」
嬉しそうに言いながら都賀が水輝の肛門に指をいれる。
「あっ!」
節くれ立った指の感触に水輝は思わず仰け反った。都賀がいやらしい笑いを浮かべて指を出し入れし始める。
ばーか。さっきまで優一郎と居たからだよ。心の底でそう呟いて水輝は腰をひくつかせた。
「うんうん、今日はとてもいい子だな。いつもそうしていたまえ」
満足そうに頷いてから都賀が唐突に肛門から指を抜く。美味そうに指に絡んだ愛液を舐めてから、都賀は白衣のポケットに手を突っ込んだ。水輝は都賀に抱きついたまま、ちらりとその手元を見た。
都賀がポケットから取り出したのはローターだった。しかもあちこちが曲がった特殊な形状をしたローターだ。水輝は心の底で舌打ちをした。
耐えられるかなー……。水輝はぼんやりと考えつつ、尻に押しつけられたローターの冷たさに身震いした。柔らかな素材で出来たローターの先端は丸い。都賀は焦らすようにローターの先端で水輝の肛門を撫でてから、ぐっ、と手に力を入れた。
「んぅっ」
身構えた水輝の身体に反射的に力が入る。じりじりとローターが食い込む感触に水輝は歯を食いしばった。でこぼこの形をしたローターがゆっくりと狭い肛道に割り込んでくる。
「そんなに力んで、気持ちがいいのかな?」
にやにやと笑いながら都賀がローターを握った手を急に揺する。水輝は弾かれたように身を起こし、思わず声を上げた。中途半端に挿入されたローターの先が腸壁のあちこちを抉るようにかき回す。
「ひっ、あっ!」
水輝は甘えた声を上げて反射的に腰をくねらせた。その瞬間、都賀が手に力を込めてローターを一気に押し込む。
「さあ、行こうか」
意地の悪い笑いを浮かべて都賀が水輝の乱れた服を整える。水輝はふらふらと都賀の上から降りた。その拍子に足がもつれて転びそうになる。都賀がよろけた水輝の尻をぐっとつかむ。
「ああ!」
「いかんな。立てないのか?」
尻の割れ目を乱暴につかまれた水輝は声にならない声を上げた。腸内に挿入されたローターがいきなり振動し始めたのだ。
「仕方ないな」
笑いながらそう言って、都賀が水輝の肩に腕を回し、支えるような格好をして歩き出す。水輝は薄く目を開けて漏れそうになる声を必死で堪えた。応接室を出た都賀が水輝の肩を抱いたまま、足早に仕事場を突っ切る。水輝は半ば引きずられるようにしてその部屋を後にした。
連れられたのはやっぱりあの倉庫だった。そこに辿り着く頃には水輝の意識はもうろうとなっていた。油断すると腹の底でローターが強く震え、ここに来るまでに何度も声を出しそうになった。それを堪えるのが精一杯で、誰と通りすがったのかもよく覚えていない。
いつもの場所に着いた水輝は乱暴に服を剥ぎ取られ、床に転がされた。何故か複数の足音が聞こえる。水輝は苦しい息を吐きながら何とか身を起こそうとした。
「おお、そうだった。これを抜いてやらんとな」
笑いながら言った都賀が水輝の尻からローターを一気に引き抜く。水輝は衝撃に近い快感を覚え、悲鳴じみた声を上げた。
「あふううっ!」
背を反らして鳴いた水輝の口に太く屹立したものが押し込まれる。その直後、焦れて開ききった肛門に太いものが突っ込まれる。水輝は夢中で腰を振りながら口に入れられたペニスを舐めしゃぶった。あっという間に口の中と肛道に熱い精液が飛び込んでくる。水輝は喉を鳴らして精液を飲み下し、荒い息を吐いた。
うわー……。やっぱまずい。ローターで散々に焦らされたために、ある程度の快楽を得ていた水輝だったが、口に入ってきた精液の不味さにあっという間に正気に戻った。だが休む間もなく水輝は口と肛門をまたペニスに塞がれた。
どうやら都賀だけでなく、複数の男がいるらしい。水輝は犯されながら周囲を確認しようとした。だがさすがに焦らされ続けたからなのか、視界がはっきりしてこない。
男たちは次々に射精をし、目を回して水輝の周りにばたばたと倒れていった。最後の一人が倒れた後、水輝は這いずるようにして投げ捨てられた自分の服に近付いた。ジーンズのポケットから何とか通信機を引っ張り出す。耳にあてがった水輝は微かな笑いを浮かべて言った。
「ごめん……迎えに来て……動けねえ」
掠れた声で言いながら水輝はぐったりと床に身を横たえた。通信機の向こうで優一郎が困ったようなため息を吐く。
『すぐに向かいます』
そう答えて優一郎が通信を切る。水輝はのろのろと耳から通信機を外し、ジーンズのポケットに入れた。ほどなく足音が近付いてくるのが聞こえる。姿を現した優一郎に水輝は手を少しだけ持ち上げてみせた。
「ごめん」
「お気になさらず」
そう言ってから優一郎が水輝の服を手早く回収し、それごと水輝を両腕に抱え上げる。水輝はそこで待ったをかけた。
「床に倒れてるの、誰か、見ておいてくれ。おれ、いま見えねえから」
優一郎の腕の中で身体の力を抜き、水輝は掠れた声で言った。すると優一郎がくるりと踵を返して床にひっくり返った男たちの顔を一人一人見て回る。
「確認しました。後でリストにしましょう」
「うん、さんきゅ」
そう言ってから水輝は瞼を閉じた。優一郎が足早に倉庫を出て、真っ直ぐに仮眠室に向かう。ベッドに横たえられた水輝は安堵の息を吐いた。
「水輝さん。これリストです」
水輝のジーンズのポケットから出した携帯端末に手早く入力した優一郎がそう告げる。水輝はのろのろと差し出された端末を受け取った。瞼を擦り、何度か瞬きをしてから画面を覗き込む。
「うわ、大きいの掛かってたんだなあ……気が付かなかった」
記された名前を見た水輝は笑い混じりに言った。体内に放たれた精液を解析すれば判っただろうが、犯されている時には気が付かなかった。
「それから、頼まれていた助っ人の仕事は既に完了しました」
そう言って優一郎がにっこりと笑う。水輝は早いなあ、と感心して笑った。
「助かったよ。ありがとな」
水輝は端末の電源を落として脇に退けた。手招きをすると優一郎が身を屈める。水輝は腕を伸ばして優一郎の首筋を抱き、口づけをした。
「口直し」
音を立てて軽く口づけてから水輝は笑った。
「水輝さんってば」
つられたように優一郎が笑う。水輝は優一郎から腕を退け、ベッドの上で丸くなった。
「仕事中悪いが、一時間経ったら起こしてくれないか?」
そのくらい寝れば回復するだろう。そう思いながら水輝は目を閉じた。
エピタイ通りです……。
性格からして逆の筈なのになーw