BL警報です!
機械のエロもちょっとだけあるのでそっちも警報です!
「おまえは共存とかそういうことを少しは考えないのか? そこの女はどうする。おまえがいなくなって存在が続けられるのか?」
仏頂面で言いながら水輝が桂を指差す。その間に佑の身体は少しずつ縮んでいった。成人女性からゆっくりと身体の年齢が若返っていく。
「無理……優一郎が、いえ、ごめんなさい。わたしの力不足か……な。水輝さん……ごめんな……」
やがて二歳児程度の大きさにまで縮んだところでそれは止まった。深々と息を吐いた水輝がうなだれる。
「やっぱ旅に出るかなー……」
桂が震える手で小さく縮んでしまったそれを抱き上げる。
「今さら何を言ってるの? わたしにここまでの覚悟をさせたのは、水輝さん、あなたじゃない?」
そう言って優一郎は胸に手を突っ込み、男性に戻った。床に落ちた刀を拾い上げて器にしまい込む。
「あのな。だからって佑を消すこたねえだろ」
渋い顔で言った水輝が桂の膝に抱かれた子供の頭を撫でる。
「消えていませんよ。僕は佑でもあるっていったでしょう? 水輝さんが途中で邪魔するから、回収し損ねたぶんを青藍が食べることになりましたけど」
ぴたりと子供の頭を撫でていた手を止めて水輝がゆらりと顔を上げて優一郎を見る。
「違うだろ。佑とおまえは」
「そう、です! 博士は佑じゃありませんっ! 佑を返してっ!」
それまで黙っていた桂が泣きながら優一郎を見る。優一郎は胸に手を突っ込み、女性に変質してから声を張り上げた。
「だからっ! わたしが佑だって言ってるでしょう!」
「違いますっ!」
「一号、オナニーでもして、二号を黙らせておいて」
『了解しました』
優一郎が命じた途端に一号が返答し、桂が子供を放り出して自慰をし始める。慌てた声を上げて子供を抱きとめた水輝が唖然とした顔で桂を見る。
「一号? 二号? なんだそりゃ」
水輝がそう呟いてまじまじと桂を見る。桂は悲鳴のような声を上げながらショーツに手を突っ込み、片方の手で自分の乳房を揉んでいた。
「自律させるための新しいシステムよ。本来なら捨てるはずの脳の不要部分を培養して、制御コンピュータとして使うことによって、自律して動くことも可能にしたの」
淡々と答えて優一郎は水輝の腕から子供を取り上げた。抱き上げられた子供が嬉しそうな声を上げて優一郎の頬をぴたぴたと手で撫でる。
「青藍、ごめんなさいね。力を一気に与えてしまって……でも良く耐えてがんばったわ」
「もの凄く混乱してるんだが、要するにおまえが優一郎で佑で?」
仏頂面で言いながら水輝が頭をかく。青藍がはしゃいだ声を上げて水輝に手を伸ばす。水輝ははいはいと言いながら青藍をだっこした。
「そうよ」
優一郎がにっこりと笑って答えると、床に横たわった桂が自慰をしながら苦しそうな声で言う。
「あっ! んっ! 違いますっ……。オーラの色が……。私には、わかり……ます」
それを聞いた優一郎は微笑みを浮かべて問い掛けた。
「一号! わたしは佑よね?」
『はい、登録データと照合した結果佑であると認めます』
抑揚のない一号の声が応える。やり取りをしていた優一郎と桂を交互に見つめてから、水輝が深々とため息を吐く。
「特異点が消えたって、きっとあっちは騒いでるだろうなあ……」
ぼそぼそと口の中で呟いて水輝が青藍を肩にのせる。肩車をされた青藍はきゃっきゃと声を上げて水輝の頭をぺたぺたと手で叩いた。
「お乳をあげたかったのに。もういらないかしら?」
優一郎は水輝の肩に担ぎ上げられた青藍を見上げてため息を吐いた。そうだな、と呟いた水輝が苦笑する。
「おれが買ってきたミルクも無駄になっちまったな」
おむつとか服とか買いそろえたんだけどなあ。そうぼやいてから水輝が青藍を軽々と抱えて下ろす。青藍はつたない足取りで桂に寄ると、嬉しそうに笑って桂の乳房を手でぺちぺちと撫で始めた。
「あっ! んっ! そこは! だめっ!」
切ない声で言った桂の股間からモーターの音が響く。それが面白いのか、青藍ははしゃいだ声で笑って桂の乳房をしつこく撫でた。
それから落ち着いた桂と青藍、それに水輝と四人で食卓を囲んで話し合った。桂がやけに寂しがっていたからか、水輝はこの家で桂も一緒に暮らすことにしたらしい。どうせ増えるなら一人でも二人でも変わらない、と水輝は言っていた。狭かったら引っ越すかなあ、と言って笑った水輝はどことなく寂しそうだった。
風呂に入って着替えを終えたところで眠くなったのだろう。青藍は寝室ですぐに眠りに就いた。桂は青藍を寝かせつけながらこっそり自慰をしていたが、たぶんきっと深い意味はないだろう。
「あーあ。変なことになっちまったなあ」
リビングで茶を飲みながら水輝が小声で呟く。優一郎はキッチンの片付けを終えてそそくさと水輝の隣に腰掛けた。
「そうですか? 解りやすくなったと思いますけど」
優一郎はにっこりと水輝に笑みかけた。ちなみに今は優一郎の身体は男性のものに戻っている。ちらりと優一郎を見てから水輝が仏頂面で茶を啜る。
「どーすんだよ。イレギュラー消しちまって」
ごくごく小さな声で水輝が言う。優一郎は困ったような顔をしてさりげなく水輝に近付いた。
「だから消えてませんってば」
「嘘吐け」
小声で言い返して水輝が呆れたような顔をしてみせる。
「もうそろそろ、飽きてたんでしょう? ちょうど良かったじゃないですか?」
身をすり寄せて優一郎は水輝の耳許に囁いた。ぴくりと身を竦めた水輝がため息を吐く。
「どっかの誰かみたいなこと言いやがって……」
優一郎はさっさと女性に変質してから水輝の肩に寄りかかった。
「それとも、わたしじゃ不満とでも言うつもり?」
「うわ、早業だな。って、あーもう……」
眉を寄せて唸るように言ってから水輝ががっくりとうなだれる。判った、降参。そう言って水輝は両手を軽く上げてから、勢いよく頭を上げた。
「今日はぐちゃぐちゃにされたい気分だから、男でして」
少し頬を赤くして水輝が小声で言う。何ならホテルにでも行くか、と言われて優一郎はさりげなくリビングの中を見回した。ここだけではない。この家にはあらゆる場所に隠しカメラがつけられている。理子から聞いた話を思い出して優一郎は微笑みを浮かべた。優一郎は男性に変じてから水輝の股間に手を伸ばした。
「水輝さん、可愛いですよ」
そう言ってから優一郎ははっとあることに気が付いた。実鈴から貰った代物がいつの間にかなくなってしまっている。
「ん? どうした?」
不思議そうな顔をして水輝が言う。
「なんでもありません」
そう言って微笑んでから優一郎は水輝の唇を塞いだ。
佑と優一郎の関係性がややこしい……(汗)
そして名前を優一郎とまだ書かねばならんのが困りますね(汗)
TSしても今のところは優一郎という名前のままです。