※この作品はR-18です。

再生の日   作:伊駒辰葉

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エロシーンがあります。
BL警報です!


課金は計画的に。

 端末の画面を見つめながら実鈴はごくりと唾を飲み込んだ。無意識に股間に手が伸びて、スカートの中を探る。

 

 リアルタイム! 実鈴は昂奮に目を輝かせて下着の中に手を突っ込んだ。画面に映し出されている動画は中継で送られてきているのだ。

 

「はうー……たまらないですー」

 

 きっとみんなはこんな見方はしていないに違いない。そうは思ったが、実鈴は我満出来ずに下着の中でペニスを握りしめた。画面に映し出されているのは、狭いソファの上で絡み合う水輝と優一郎の姿だった。

 

「あっ、水輝さんがー、あああ、うう、気持ちいいよぉ」

 

 甘ったるい声で言いながら実鈴は勃起しきったペニスを弄り回した。優一郎に組み敷かれた水輝が喘ぐ声がヘッドホンから聞こえてくる。実鈴は昂奮した目でその様を見つめ、震える手で端末を操作した。要求された通りに課金してから、また画面に集中する。この動画は時間単位で購入しなければならないのだ。ある一定の時間を過ぎると課金のための小さな窓がポップアップする仕組みになっている。

 

 いつもの態度からは考えられないくらい、甘い水輝の声が聞こえてくる。実鈴は荒い息を吐きながら腰を浮かせ、下着を慌ただしく脱ぎ捨てた。

 

「いまごろみんなー、堪能してるですー……はうっ、あっ、でちゃう!」

 

 身悶えして声を上げ、実鈴はわざとペニスを弄る手の動きを緩めた。とろりとしたものがペニスの先端から漏れてくる。実鈴は手のひら全体にそれを塗し、わざとペニスをゆっくりと擦った。

 

「あっ、水輝さんがー、ペニス咥えてますー、ああ、いいよお」

 

 とろんとした目で画面を見つめながら、実鈴は椅子から降りて空いていた手を尻に回した。ペニスを弄りながら、片手で自分の肛門を弄り回す。

 

「あっ、あーっ、いいっ!」

 

 いつも久弥に弄り回されていたからか、実鈴の肛門は性的な昂奮に口を開きかけている。実鈴は荒い息を吐きながら自分の肛門に指を押し込んだ。水輝が宣言通りに久弥をぶちのめしたため、あれ以来実鈴は性的な悪戯はされなくなった。

 

「あっ、ぼくも、欲しいよお! だめー、声がでちゃいますー、って、うええん、また課金ですかー」

 

 泣きそうな顔をして実鈴は慌ただしく端末を操作した。画面の中では随分と長い間、水輝が優一郎と絡み合っていて、それに熱中する実鈴はどれだけ時間が経過したかもう判らなくなっていた。きっと後で精算したら悲鳴を上げてしまうに違いない。そうは思ったが、実鈴は耐えられずに課金を続けていた。

 

 次からは自動課金システムを使おう。心の底で誓いながら、実鈴は画面に食いついた。ソファの肘掛けをつかみ、優一郎のペニスを肛門に咥え込んだ水輝が悲鳴に近い声を上げる。実鈴は自慰をしながら甘えた声を漏らした。

 

「あー、いいよぅ、でもー、変ですねー……」

 

 しきりにペニスを弄り、肛道を指でかき回しながら実鈴はふと、眉をひそめた。水輝は色んな体勢で抱かれているのだが、何故かどんな角度でペニスを咥え込んでも、その部位が優一郎の身体に隠れていることがないのだ。

 

「吉良博士ー、もしかしてー、カメラの場所をー、知って……あっ! 水輝さんー、そんな声出しちゃ……やっ、あっ、だめ、もう我慢できないですぅ!」

 

 耳に入ってきた甘ったるい水輝の声に実鈴は身体を震わせてペニスを強く扱きはじめた。それまで考えていたことが頭から抜け落ち、快感が身体を駆け抜ける。スカートの下で実鈴は忙しく手を揺すった。

 

「あっ、出る、出ちゃう! だめっ、どっちもいっちゃうぅ!」

 

 甲高い声を上げて実鈴はぐんと背を反らした。衝動が弾けてペニスの先から精液が迸る。それと同時に指を咥え込んだ肛門がきゅっと締まり、実鈴の頭の中は真っ白になった。

 

 何度も射精した後、実鈴はぜいぜいと息を吐きながら精算した。

 

「ひぃぃぃぃ!」

 

 やっぱりとんでもない金額になっている。実鈴は涙を流しながら仕方なく支払いを済ませた。汚れたスカートを脱ぎ、後始末をしてから眠りに就く。

 

 次の日の朝、実鈴は一番に優一郎の研究室を訪ねた。がんがんとドアを叩いた実鈴に答えて優一郎が研究室から顔を出す。

 

「やけにつやつやしてますねー」

 

 目の下にくまを作った顔で実鈴はじろりと優一郎を睨んだ。

 

「そうですか?」

 

 にっこりと笑った優一郎を睨んでから、実鈴は慌ただしく周囲を見回した。人気のないことを確認してから、実鈴は渋い顔で言った。

 

「ちょっとー、内密なー、話がー、あるんですけどー」

「なんでしょう」

 

 相変わらずにこにこと笑っている優一郎の腕をつかんで実鈴は研究室にずかずかと大股で入った。まばらにいた研究員たちが不思議そうに実鈴を見る。実鈴は彼女たちに愛想良く挨拶してから、優一郎を引きずって奥の応接室に勝手に向かった。

 

「吉良博士ー……美味しい商売してますねー……」

 

 応接室に乗り込んでから実鈴は優一郎の腕をぱっと放した。

 

「美味しい?」

 

 驚いたように目を丸くして優一郎が言う。いえ、なんでもないですー、と言ってから実鈴はにこりと笑った。

 

「えっとー、実はー、あのー……水輝さんなんですけどー……前みたいなー、アルバイトとかー……してないんですかー?」

 

 上目遣いに優一郎を見つめて実鈴は言った。あれから散々にあの動画を使って自慰をしてしまい、ついつい寝る時間が短くなってしまった。一度は眠りに就いたのだが、どうしても悶々としてしまって落ち着いて寝ていられなかったのだ。

 

「もう、しないんじゃないかな?」

 

 首を傾げて優一郎がさらりと言う。実鈴は慌てて優一郎の白衣をつかんだ。

 

「えええー!? あのー、そこを何とかー、お願いできませんかー!?」

 

 じわりと目に涙を浮かべて実鈴は訴えた。

 

「本人に聞いてみるのは?」

「吉良博士がいいから駄目って言うに決まってるじゃないですかー!」

 

 実鈴は優一郎の白衣をつかんで肩を怒らせて叫んだ。実は前に水輝にこっそり頼んだことがあるのだが、その時は断られたということは伏せておく。涙を目に浮かべて上目遣いに見る実鈴を優一郎が不思議そうに見下ろす。

 

「そうなんですか。へえ、そうなんだ」

 

 そう答えてから優一郎がとても嬉しそうに笑う。実鈴はきー! とヒステリックに叫んで優一郎の白衣を引っ張った。

 

「なんですかー! その満足そうな笑いはー! 私は真面目に頼んでるんですー!」

「だから、それは本人に」

 

 そう言って優一郎がにっこりと笑う。実鈴は唇を噛んで優一郎を睨みつけた。昨日あれだけ自慰をしたのに、何故か今朝になっても治まらなくて下半身に妙な熱が溜まっているのだ。

 

「だっ、だからー、ほら、吉良博士から話してもらったほおがー、角が立たないじゃないですかー。らぶらぶかっぷるなんですからー」

 

 愛想笑いを浮かべて実鈴は食い下がった。

 

「だって、僕はほら。わざわざ、ねえ」

「えーっ! 独り占めなんてー、ずるいですよぅ! 少しくらいいいじゃないですかー!」

 

 実鈴はそう言いながら優一郎の白衣を必死の面持ちで引っ張った。実鈴に揺すられた優一郎が困ったような顔をしてみせる。

 

「だから、別に直接交渉いただくのは止めませんし」

「そんなあ!」

 

 水輝も優一郎に言われればきっと了解するに違いない。そんなことを考えていた実鈴は悲鳴を上げた。

 

 不意にドアがノックされ、優一郎が返事すると一人の女性研究員が顔を覗かせた。

 

「あの……吉良博士。池田さんが来られてますけど」

 

 それを聞いた実鈴の顔からさあっと血の気が引く。

 

「通してさしあげて」

「はい」

 

 女性研究員が優一郎の声に応えてドアの向こうに姿を消す。はっと我に返った実鈴は待って、と慌てた声をかけた。だが女性研究員は既にいなくなっている。

 

「えっとー、そろそろー、私はー、もどり……ひぃぃ!」

 

 慌てて言おうとした実鈴の目の前で応接室のドアが開く。応接室に入ってきた水輝が真っ先に優一郎によう、と手を上げてから実鈴を見て怪訝そうな顔をする。

 

「何だ? 何でおまえがこんなところにいるんだよ」

「いっ、いえっ、あのっ、ちょっと、ええとー、そうだ! 脳摘出の手術の件で!」

 

 焦った実鈴は咄嗟にそう口走った。水輝がまじまじとそんな実鈴を見つめる。実鈴は青白い顔をしてあははは、と乾いた声で笑った。

 

「水輝さんに、依頼があるそうですよ。僕に口添えを頼みにいらしてたんです」

 

 優一郎がにっこりと笑って言う。すると水輝が不思議そうに首を傾げた。

 

「依頼? なんだよ実鈴。おまえには世話になってるし、出来ることならするけど?」

 

 当たり前の顔をして水輝が言う。実鈴はぱっと優一郎の白衣から手を離し、慌てて手を振り回した。

 

「いっ、いえー、あのー、ええとー」

 

 ここでもし本当のことを言えば、水輝はきっときっぱりと断るに違いない。それも優一郎のいる前でだ。実鈴は慌ただしく二人の顔を見比べた。

 

「以前行っていたアルバイトのような事を、希望されているそうです」

 

 真面目な顔をして優一郎がさらりと告げる。実鈴はひー! と悲鳴を上げて頭を抱えた。水輝が眉を寄せて実鈴を見る。

 

「アルバイト……? あー、おまえ、もしかして優一郎に言わせればおれが抱くとか思ったな?」

 

 水輝が呆れた顔をしてそう指摘する。実鈴は慌てて手を振り回して首を振った。

 

「いえー! そんなことはー! あのー、えっとー」

「それともあれか。おれを犯したいとか?」

 

 どっちもなんですけどー、と反射的に呟いて実鈴は慌てて口を手で覆った。水輝がしかめ面をして頭をかく。

 

「いや、前にも言ったけどな。優一郎とする以上に気持ちいいとは思えないんでな。悪い」

 

 そう言って水輝が片手を立てて拝む真似をする。実鈴は自分の白衣を握りしめて唇を噛み、ぶるぶると身体を震わせた。恥ずかしいやら情けないやらで、自然と涙がこみ上げてくる。

 

「うええんー! 水輝さんのばかー!」

 

 泣きながらそう言って実鈴は応接室を駆け出した。一目散に逃げながら、実鈴は次はどういう方法にしようと考えを巡らせた。




実鈴が本性を出しましたw
かなり前から出ていたのですけども、AVみたいなのでアレするエピソードはこれまでなかったような?
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