痴女と青年と 作:由波紫原
暑い。7月後半になり、学校は夏休み期間に入ったが、大原洋介は自宅アパートの最寄り駅にいた。時刻は午前7時36分だ。
当然ながら、駅はラッシュアワーで、かなりの人間が整然と歩いている。そんな中、洋介はICカードで改札を通ると、普段は通学に使う路線のホームへ向かう階段の、すぐ右手側にある売店に入って、少年漫画雑誌を立ち読みし始めた。
今日は強烈な真夏日で、スマホで調べたところ、最高気温は37度、湿度は79パーセントにも上る。冷房が効いた駅構内に入るまで、地獄みたいな灼熱の中を歩いていたので、洋介の不快指数はうなぎ登りになっていた。
洋介は、雑誌を立ち読みしつつ『月光堂』の店主である上坂桜子が現れるのを待っていた。しかし、普段、現れる時間帯になっても現れない。おや?と思って曜日を確認する。それもそのはず。今日は木曜日。『月光堂』は店休日だ。
(しまったなぁ)
こうなったら痴漢プレイをすることができない。このまま帰宅しようかと思った時だった。
(あっ!)
洋介の視界に、篠澤結那の姿が飛び込んできた。彼女の服装は、青い半袖のブラウスと白いミニ丈のタイトスカートで、左肩から茶色の鞄を下げている。
洋介は結那の後をつけ、駅のホームへ向かう階段を上った。洋介の目の前で、白いタイトスカートに包まれた熟尻が左右に揺れる。しかも、タイトスカートの後ろには、かなり深いスリットが入り、そこから白い肌がはっきりと洋介の視界に入る。それは階段を一歩上がるごとに少しずつ広がり、結那の背後から見下ろす洋介には太腿の内側、更には下着まで見えそうだった。
洋介の視線は、結那が1段、また1段と階段を上る度に揺れる彼女の尻に釘付けとなった。幸いにも、結那には気づかれてはいない。しかも、よく目を凝らすと、タイトスカートの白い色と生地の薄さも相まって、彼女が履いているパンティの色までもがうっすらと透けて見える。結那は、濃紺のセクシーなパンティを履いていた。
駅のホームは、相変わらず大混雑だ。ホームを先頭に向かって50mも歩けば女性専用車両に乗れるはずで、多くの女性はそっちの方へと向かっている。しかし、結那は一般車両の列に並ぶサラリーマンの真後ろに立った。洋介は、すぐさま、結那の真後ろに立つ。
市街地にも関わらず、蝉の耳障りな鳴き声が聞こえてくる。洋介は、声を出さずに(アブラゼミだな)と脳内で呟いた。
大都市圏の朝のラッシュ時らしく、快速電車はすぐにやって来た。次の電車までの間隔は4分も無い。しかし、それは普通電車になるため、少ない降車客の動きが無くなると、ホームにいる人間は電車に殺到する。
洋介は、ホームの乗車客が動きだすと同時に、結那の背中に密着しながら前進した。
一気に人の波に押し流され、何とか、ドア付近でバランスを保つように足場を確保すると、背後に別の乗車客の壁ができあがる。
その直後、発車メロディーと共にアナウンスが流れ、ドアが閉まる。車内は、満員電車特有の息苦しい熱気と人々の汗と皮脂の臭いに包まれている。そんな中、洋介は結那に真後ろから密着することに成功した。
人間を隙間なく満載した電車が走り出すと同時に、洋介は腰を少しずつ前に出し、結那のお尻に股間を押し付けていった。
ムニュ、プリン。結那のヒップの谷間に洋介の男性器が埋まる。フワフワとした柔らかさとムチッとした弾力。最高だ。洋介は、更に腰を動かして結那のお尻の感触を楽しむ。
(うおっ、たまんねぇ!やっぱり美人のお尻は最高だ!)
結那のお尻に男根を押し付けながら、洋介はその感触に酔いしれた。柔らかな尻肉がペニスを優しく包み込み、腰を上下させると波打つように反応する。洋介の男性器に血流が送り込まれ、それは、ドクッドクッと脈動しながらカーゴズボンの中で立ち上がると、ズボンの布を中から三角形に押し上げ、結那のお尻の谷間にスカートの上から密着した。
電車の揺れとともに、結那はお尻に奇妙な圧迫感を感じた。最初は鞄か何かだと思っていたが──違う。何か硬いものが押しつけられている。
「……!」
息を詰めて背後を見ようとするが、混雑した車内で首を捻ることさえできない。お尻の割れ目に沿って上下に動くその感触が明確になると、全身の血が逆流するような羞恥に襲われた。
「あ、来た・・・・・・」
朝の通勤ラッシュ。隣のサラリーマンも前のOLも私なんか見ていない。ドア付近という位置取りも悪かった。背後の男性は、満員という名目で私に完全に密着している。
ズボン越しとはいえ、明らかな男の性器が私の臀部を擦り上げる。その熱と硬さに身体が強張った瞬間、電車が大きく揺れた。
「あん・・・・・・・・」
彼は楽しんでいるのか、わざと腰の動きを速める。タイトスカートの布越しに感じるその形と圧力に、膝が震えた。電車内の異臭──他人の汗と制汗剤の混ざった匂いが鼻腔を刺す。
結那は先週、痴漢の中に下着に手を入れられ、生のお尻どころか肛門まで触られたのだ。
ズボンとスカートを隔ているにも関わらず、痴漢の勃起が生々しくお尻の割れ目に埋まる感触が伝わり、結那の背筋がぞくぞくする。これで終わりじゃないだろうという予感があった。
結那は背中の男の息遣いに耳を澄ます。規則正しいリズムではなく荒々しいもので、興奮しているのは明白だった。
結那は、窓ガラスに映る背後の痴漢の顔を確認した。まだ10代だろうか、私服姿であることを考えると、大学生か専門学生だろう。身体は細く、おとなしそうな印象を受ける。
(こんな若い子が、ねえ。それなら、おばさん、ちょっと楽しんじゃおう、かな?)
結那の頬に思わず笑みが浮かびかけた。女性は容姿や服装、年齢次第で痴漢に遭うのだとよく言われる。だが実はそれらの要素よりも、犯人がターゲットを選ぶかどうかなのだ。
つまり今回の若い男性は、自ら好んで結那を選んだということである。選ばれたなら、せいぜい楽しませてやろうじゃないかと思うのは、当然ではないだろうか?
(この子だったら・・・)
結那は軽く腰をひねる仕草を見せた。痴漢の息が荒くなり、「ふっ」と短く息を吐いたのが背中から感じ取れた。
(えいっ!えいっ!)
結那は、ヒップを後ろに突き出すと、痴漢の勃起を柔らかな尻肉で繰り返し擦ってみた。
結那の行動に興奮したのか、背後の青年がそっと手を伸ばしてきた。スカートの裾が微かにめくれ上がり、冷たい指先が白い布地を撫でる。反射的に膝を閉じようとしたが、満員電車の中で身動き一つできなかった。
(もう……ここまでするの)
掌全体でお尻を掴まれると、肌の感覚が鋭敏になった。布越しでもわかる体温と湿り気。痴漢の指先が臀部の曲線をなぞるように移動し始めると、ゾクリとした悪寒が背筋を駆け上がった。最初は戸惑いだけだったが、徐々に違和感が快感へと変わっていく自分に戸惑いを覚える。
(若いから? それとも……)
スカートの生地が擦れる音が耳につく。青年の指が深く食い込み、時折強く握られる度に結那の呼吸が浅くなった。不思議なことに、抵抗する意思はすでに消えていた。代わりに芽生えたのは好奇心――この若者をどこまで試せるかという挑戦的な気持ちだ。
(あらあら……大胆ね)
車輪の音が遠のく感覚の中で、結那はそっと唇を噛んだ。窓ガラスに映る自分の表情が驚くほど挑発的になっているのに気づきつつも、背後の青年との奇妙な共謀関係に浸り始めていた。
その時、痴漢は更に大胆な行動に出た。結那はお尻を手で数回撫で回される感触を覚えた直後、痴漢はスカートの上からではあるものの、指を結那のお尻の谷間に埋め込んできた。
そして、谷間の奥にあるお尻の穴をぐいぐいと指先で刺激してくる。
「!!!」
結那は小さく悲鳴をあげそうになりながらも、ぐっと堪えた。もしも大声で叫べば周囲の人たちの注目を集めてしまう。そうなればすべてが台無しになってしまう可能性が高いことを理解していたからだ。
(ちょ、ちょっと。あっ、だ、だめ。そ、そんなところはっ!あっ、い、いやぁん)
スカートと下着を隔てているとは言え、痴漢の指先は結那の肛門を正確に捉えていた。
(そ、そこだけはやめて……お願いだから……)
しかしそんな願いとは裏腹にどんどんエスカレートしていく痴漢行為に対して嫌悪感以上に強い快楽を感じてしまっている自分自身にも困惑してしまうのだった。
やがて、不意に痴漢の手が結那のお尻から離れる。
(あら?どうしたのかしら?)
痴漢は結那を襲うのを止めた訳では無かった。寧ろ、青年の行為はエスカレートしたのだ。
青年の右手が、結那がほとんど気付かない程素早くタイトスカートのスリットに侵入してきた。そして、青年はスリットの頂点に手首を引っ掛けると、その手をスカートの中に侵入させてきた。
スリットの頂点に痴漢の手首が引っかかり、タイトスカートが上へ捲れ上がる。
(!?)
結那は驚きの余り、思考が完成に停止した。その間にも、若い痴漢の魔指は美熟女の下半身に襲いかかった。
青年は、結那のお尻を薄いパンティーの上から右手で撫で回し、その重みを確かめているのか、下から持ち上げるような手つきで揉む。
(まさか……中まで!?)
突然の侵入に全身が硬直した。スカートの中で蠢く指先が肌に直接触れると、冷たさと温もりが混ざり合って奇妙な感触を残す。パンティ越しとはいえ、皮膚の薄い部分を直に弄られる恐怖が脳裏を駆け抜けた。
(ダメよ……こんな場所で……)
抵抗すべき理性はわかっていても、腰を引くほどのスペースもない。むしろ痴漢の指はより大胆に動き始める。右の尻丘が指先で円を描くように撫でられ、左は掌全体でぎゅっと鷲掴みにされた。
(この子……本当に慣れてる)
電車の揺れが絶妙なタイミングで痴漢の指を押し込む。声を漏らしそうになるのを必死で耐えながら、結那は窓ガラスに映る自分の表情を見た。恐怖と期待が入り混じった複雑な眼差し――それが答えだった。
やがて、若者の指先がパンティーのクロッチ部分に滑り込み、結那の膣口を薄布をなぞった。ぬるっ。
(嘘……私…)
己の身体が痴漢の行為を受け入れてしまった事実に打ちひしがれつつも、抗えない悦楽がじわじわと押し寄せる。スカートの中という極小空間で繰り広げられる秘事に、結那は為す術もなく飲み込れる。
ふと、結那は窓ガラスに映る背後の痴漢の表情を見た。やはり10代後半ぐらいか。しかし、その瞳には燃えるような情欲が宿っていた。
結那が抵抗しないのを良いことに、青年は益々図に乗った。青年は、まだ自由な左手を結那の腹部にあてがうと、一気に上へ向かって撫でてきた。
青年の左手は、今度は、結那の胸の膨らみを撫で始めたのだ。
「?!」
結那は、まさか、自分の胸が掴まれるとは思っていなかった。
(あっ、ま、待って・・・・・)
青年の指戯は、これだけでは終わらない。左手で結那の乳房を揉みしだく一方、スカートの中に侵入した右手の指先がパンティー越しに蟻の門渡りをなぞり上げ、ヒップの谷間に向かう。
そして・・・
(!!!)
結那の背筋が震えた。痴漢の指が下着の布越しにお尻の穴に触れると同時に強く押し込んだからだ。
ぐりっ、ごりごりごりごりごりっ。若者の指先が、薄布越しに結那の肛門を突き上げる。その瞬間、身体中を駆け巡る快感に結那は崩れ落ちそうになった。
「あ・・・」
口元から喘ぎ声が出かける寸前、結那は唇を噛んでなんとか耐えた。同時に車内放送が流れたこともあり意識を逸らせることができた。しかし未だ手練れた若者は容赦なく攻め立ててくる。
痴漢は、人差し指と薬指で結那の尻肉をを割り開き、中指で激しく肛門を責めている。
(いゃ・・・そんなところを・・・ああ・・・)
まるで、溜まりに溜まった31年分の性ホルモンが、濁流のように肛門と膣に流れ込むようだった。結那はお尻の穴を責められただけで頭の中が真っ白になってしまった。
そして遂に限界を迎えた瞬間、若い痴漢によって与えられていた性的快楽に屈服してしまったのだ。溢れ出す淫靡な蜜液を感じながら絶頂を迎えることになるなんて夢にも思わなかった。
(そ、そ、そこは違うっ!違うってば!あっ、だっ、だめっ!)
結那の脳裏には恥辱と共に甘美な快楽が渦巻き始めていた。それは恐らく自分自身ですら知らなかった本性なのかもしれないと悟りつつあった。
(う・・・くぅ・・・こんなの・・・ダメ・・・なのにぃ)
だが、一度、火照り切った結那は、もう止まらなかった。電車が減速し、ドアが開く。結那は、青年の腰に手を回すと、まるで、恋人と一緒に降りるかのように連れて行く。彼女のスカートの中では、淫核から流れる液体がパンティーのクロッチを濡らしていた。