一途な彼女がどうなるか実験。 作:実験くん
『▶ 0:00 / 0:15』
画面に指が触れた瞬間、タイムラインのバーが動き出した。
『……っ、はぁ……っ、ふぁ……っ』
最初に聞こえてきたのは、布が乱暴に擦れる音と、ひきつるような熱い呼吸。
そして、スマホの小さなスピーカーから、はっきりとエグい「水音」が響き始めた。
『……んっ……あ、だめ……っ……」
ジュプッ、グチュ……ヌチャッ……
溢れ出た自分の蜜を、指の腹でぐちゃぐちゃと擦り上げるような重い粘着音。そして、濡れた奥へ指が浅く出入りするたびに鳴る「ジュポッ」といういやらしい摩擦音。普段の大人しい莉緒からは想像もつかないほど生々しい音が、静かな部屋に響き渡る。
俺とヤる時、彼女はいつも恥ずかしそうにして、感じ方も控えでたまに本当に感じた時にだけ可愛く声を出す......。
なのに、今スマホから聞こえてくるのは──必死に我慢しているのに快感に耐えきれず漏らしてしまう、だらしなくて汚い喘ぎ声だ。指の動きが激しくなるにつれ、グチュ、クチュチュッ、という淫らな水音がどんどん加速していく。
『……っ、あ、いぐっ……!!』
彼女が本気でイッた時にしか出さない、声の裏返り。
それすらも、完全に発情しきったメスの声になっていた。
直後、スマホをベッドに放り出したような「ガサッ!」という乱暴な音と共に、15秒の音声は唐突に途切れた。
静まり返った部屋の中、俺はスマホを握りしめたまま硬直していた。
──莉緒が、他の男のモノを見て、オナニーでイッた。
俺という彼氏がいながら、別の男の卑猥な動画を見せつけられ、自分で指を入れてしまったのだ。
とんでもないことをしたという吐き気。だが、それをすべて塗り潰すほどの異常な興奮で、俺の股間はズボンが擦れるだけで痛いほど怒張し、脈打っていた。
同時に、強烈な「もどかしさ」が胸を掻きむしる。
俺には声と水音しかわからない。今、彼女がどんな顔で、どんな気持ちでオナニーしていたのか。
彼氏を裏切る罪悪感で泣きそうに顔を歪めているのか。それとも、俺すら見たことのないようなだらしない顔で、快感に完全に溺れきっていたのか。
スマホという画面の壁が、彼女の本当の表情を隠している。それがどうしようもなく焦れったくて、俺を狂わせた。
頭の中がぐちゃぐちゃになりながら、俺は震える指で追撃のメッセージを叩き込む。
俺(偽蓮):『やば……今、イッた? めっちゃ声エロかった』
俺(偽蓮):『なぁ、動画で見せてよ。今、どんな顔してヤってたの?』
送信。既読はすぐについた。
だが、返信はない。左下の『入力中…』が現れては消え、また現れる。
莉緒:『ごめんなさい動画なんて無理です』
莉緒:『私、どうかしてました。恥ずかしすぎて死にそう』
絶頂から我に返り、死ぬほどの恥ずかしさと後悔に襲われているのが手に取るようにわかる。
だが、一度壊れたブレーキはそう簡単には直らない。俺はさらに畳み掛ける。
俺(偽蓮):『でもいま俺の動画見てヤってたんでしょ? 顔は見せなくていいから。首から下だけ、見せてよ』
俺(偽蓮):『一回見たら消えるやつ(1回表示)でいいからさ。お願い』
「顔は出さない」「1回だけ」「消えるから」。
深夜の密室で、蓮という男の圧と甘い言葉に晒され......。
数分後。
画面に、見慣れたシステムメッセージがポップアップする。
『莉緒が「1回表示」の動画を送信しました』
(……マジかよ。ほんとに送りやがった……!)
俺は息を呑んだ。
スクショや画面録画をすれば、すぐに相手に通知がいく仕様だ。
もしここで録画通知を飛ばせば、莉緒は完全にパニックになって逃げてしまうかもしれない。
証拠は残せない。だからこそ、この目にすべてを焼き付けるしかない。
俺は唾を飲み込み、その再生アイコンをタップした。
画面がいっぱいに広がる。
薄暗いベッドの上。スマホのライトに照らされていたのは、首から下だけを映した莉緒の身体だった。顔は意図的に外されている。
『……っ、はぁ……っ、んっ……』
動画は無音じゃなかった。画面の外から漏れる生々しい吐息に合わせて、カメラが僅かに揺れる。
さっきまで着ていたはずの俺のグレーのTシャツは胸の上までめくり上げられ、黒いレースの下着は片方に大きくずらされていた。
「……っうわ」
俺の口から、思わず声が漏れた。
画面の中央。莉緒の白くて細い指が二本、ドロドロに濡れた自分の秘所に深く沈み込んでいる。
『……んっ、あ……っ……』
ジュプッ、グチュ、クチュチュッ……
さっき音声だけで聴いたあの卑猥な水音が、今度は視覚と完全にリンクして脳をぶん殴ってきた。
彼女はカメラ(=蓮)に見せつけるように指の腹で乱暴に擦り上げ、溢れた蜜を絡めながらいやらしくかき回している。俺の前では絶対に見せたことのない、だらしなく開かれた太もも。快感に耐えきれず、時折ビクッと跳ねる白い腹部。
『……あっ、いくっ……は、いっちゃう……っ』
グチュグチュという水音に混じって、甘い声が漏れた。
別の男に見られている興奮で頭がおかしくなったのか、本人は気づいていない無意識の呟き。
直後、ハッと我に返ったように指の動きが止まり、画面の外から涙声で、
『……これ、で……終わり、だから……っ』
という震える声が入ったところで、数秒間の動画はプツリと途切れた。
画面がチャットルームに戻り、動画の跡には冷たく『再生済み』という文字だけが残っている。
俺は頭の芯が痺れるのを感じながら、すぐさまその「失態」を文字にして突きつけた。
俺(偽蓮):『やば。めちゃくちゃエロかった』
俺(偽蓮):『てか最後、無意識に「いく、いっちゃう」って呟いてたの自分で気づいてる?笑』
送信して数秒。
画面の向こうで彼女が血の気を失うのが、手に取るようにわかった。
莉緒:『嘘 やだ、待って。私』
恥ずかしさで完全にパニックになっている。
別の男に釘付けにされながら自らの秘所を弄り、快感で頭を真っ白にして、あんな卑猥な言葉を口走っていたのだ。
(莉緒……お前、俺以外の男に見られて、自分が何言ってるかもわかんなくなるくらい気持ちよかったのか?)
絶望して震えている彼女の姿を想像するだけで、俺の頭はどうにかなりそうなくらいの興奮と背徳感で満たされた。
スマホをベッドに放り投げ、はち切れそうに勃ち上がった自分のモノをきつく握りしめる。もはや何のブレーキも効かなかった。荒い息を吐きながら、俺は狂ったように右手で腰を打ち続けた。
数分後。
すべてを吐き出し、どっと押し寄せる疲労感と賢者タイムの中で、俺はふとベッドの上のスマホを拾い上げた。
インステグラムの裏垢から、いつもの『彼氏(俺)』のLIMEアカウントに切り替える。
時刻は深夜2時過ぎ。彼女の今の「本当の顔」が見たくて、ダメ元で何気ないメッセージを送ってみた。
俺:『ごめん、さっきまでゲームしてて寝落ちしてた。まだ起きてる?』
ほんの数分前まで別の男の前で絶頂し、自分の卑猥な言葉を指摘されてパニックになっていた彼女だ。無視されるか、朝になってから返事が来るだろう。そう思っていた。
だが、数秒で既読がつき、すぐに返信が来た。
莉緒:『起きてるよ。私も今ベッドに入ったところ』
莉緒:『ゲームお疲れ様! 早く寝ないと明日しんどいよ?』
莉緒:『今日会えなくてちょっと寂しかったから、明日は一緒に帰ろうね。おやすみ』
背筋が、ゾクッとした。
あんなドロドロのオナニー動画を別の男に送りつけておいて。
俺のTシャツを着て、あの動画を撮っていたのと同じベッドの上で。
まだ指も股間も濡れているはずなのに。
(……やばいだろ、これ)
優越感なんて余裕のあるものじゃない。
一歩間違えれば、俺も莉緒も完全に終わる。そんな特大の爆弾を自分で作り出してしまった『破滅のスリル』と、狂いそうなほどの興奮で、息がうまく吸えなかった。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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心だけは彼氏大好き。体の相性は蓮。
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徹底的に寝取られ。
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メッセージだけで絡むのがいい。
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純愛