※この作品はR-18です。

ブルアカ短編集   作:モノクロさん

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登場人物
・狐坂 ワカモ
先生を守るために盾となったワカモが傭兵達によって酷い目に遭う話です。


フォックス・ハウンド

 硝煙の香りが鼻腔を擽る。

 

 冷たい路地裏の地面に肌を重ね、鈍く響く鈍痛が全身を巡る。

 

 朦朧とする意識と共に、その脳裏には愛する者の……シャーレの先生の姿が思い浮かぶ。

 

 先生は無事に逃げ果せただろうか?

 

 立場上、多くの生徒達に慕われると同時に疎まれる事も多い。恨みを買い、狙われる事も多かった。ただし、その大半は単独によるものか、数を集めてもせいぜいが数人程度。その上、先生の周りには他の生徒が多くいたため、その生徒達が返り討ちにする形で事なきを得ていた。

 

 しかし、今回ばかりは違った。敵は傭兵を多く雇っていたのだ。しかもその多くが相当の手練れ。各学園や自治区で名のある生徒達であれば何とかなったのだが、タイミングが悪く、その時先生の周りにいたのは一般的な生徒のみ。強襲される形で生徒達が無力化され、先生が連れ去られそうになったところで私が……狐坂 ワカモが介入した。

 

 先生の手を引き、安全な区域までの逃走劇。時に敵を返り討ちにし、時に敵の凶弾から先生を庇い、先生と私は必死に抗った。それでも、敵は一枚上手だった。私達が逃げる為に使用したルートを予め封鎖していたのだ。伏兵も多く、安全圏から徐々に離され、そしてとうとう追い詰められた。

 

 私は最後まで先生の盾となる事を選んだ。愛する人が傷つかないよう、この身を賭して守り抜く事を誓った。戦況は最悪の一言だった。予備の銃弾も底をつき、銃を打撃武器として扱う程まで消耗し、四方から迫る銃弾から先生を庇い続け、体力が削られ続けた。それでも、一瞬の隙をつき、先生を敵の包囲から逃す事には成功した。

 

 そして、先生の背中を守るように敵の傭兵の前に立ちはだかり、最後の最後まで抵抗した結果が今の状態だ。

 

「……ふふっ……」

 

 口元が僅かに歪む。後悔などあるはずもない。愛する先生の為に戦えたという事実が、心の奥底で熱を帯びる。

 

 先生は無事だろうか?

 

 それだけが心残りであり、私の願いでもあった。霞む視界の中、無数の足音が近付いてくる。音の主は傭兵達の者だろう。ターゲットである先生を逃がされた彼等の事だ。さぞお怒りなのだろう。報酬は手に入らず、おまけに逃走中のターゲットを追うにも、その行方を見失ったのだから。

 

 きっと、八つ当たりとして散々痛めつけられるのだろう。その後に何をされるのかは分からない。それでも、先生が無事であれば、それで良い。

 

 彼等がこの場に辿り着く前に意識を落とせばいいものを、皮肉な事に私の身体は未だに意識を手放してくれない。そして、足音の主が眼前まで迫ったその時、頭上から冷徹な声が響き渡った。

 

「……連れていけ」

 

 その言葉と共に、私の身体は力なく引きずられていく。まるで人形のように、意思を持たぬ物のように。この先の運命など知らぬまま、ただ運命の流れに身を任せるのみだ。

 

 自身の身がどうなるかよりも、先生が無事である事を唯々祈りながら。

 

 

 

 

 廃墟となり、住民のいなくなった無法の自治区。そこは、訳アリの者達が集う無法地帯であり、連邦生徒会の手が届かない場所。法外な商売や、危険な実験など、表では出来ない事が行われる場所だ。そんな場所にある古びたビルで、一人の少女が複数の男達の手により組み伏せられていた。

 

 廃墟となったビルの内装とは思えない小綺麗な部屋。清潔感すら感じられる部屋の内装とその中央に備えられた大きめのベット。その上で傭兵達に拉致されたワカモは、衣服を破かれ、下着姿のままベットへ押し倒されていた。

 

「んッ……! 離しなさい……!!」

 

 抵抗するが、未だに治りきっていない負傷が邪魔をする。満足に力を入れられず、あっさりと押さえ込まれてしまった。拘束を解こうともがくワカモに向け、傭兵の一人が無防備となった腹部に拳を叩き込む。

 

「ッ……ゴホッ!? ゲホッ!?」

 

 肺の中の酸素が一気に吐き出される感覚。痛みと苦しみに顔を歪めるワカモを嘲笑うように、傭兵達はワカモが被っていた仮面を剥ぎ取り、その素顔を晒した。

 

「へぇ、これが『災厄の狐』の素顔か」

 

「まぁまぁ整った顔立ちしてるな」

 

 露出した顔に向けられるのは好奇と侮蔑の眼差し。ワカモは必死に視線を逸らし、唇を噛み締めた。だが、傭兵達は容赦なく顔を掴み、無理矢理自分達の方を向かせる。下卑た笑みと共に値踏みするように眺め回し、中には太腿や腹を指でなぞる者まで現れた。

 

「ッ……!」

 

 不快感と嫌悪感が渦巻く。彼等は決して殺意を持っていない。捕食者の如く、欲望に忠実な視線だ。それが一層不快感を掻き立てた。

 

「お前のせいでターゲットに逃げられたんだ。そのせいで俺達は大損こいた。言ってる意味は分かるよな?」

 

 抵抗できないワカモに対し、無遠慮に迫る傭兵達。舌舐めずりをしながら、醜悪な本性を露わにしていく。逃れられない絶望的な状況。だらんと垂れた傭兵の舌がワカモの頬を這い、蛇が獲物に絡みつくように首筋へ移動していく。

 

 身を捩り、必死に拒絶するが、押さえつけられた身体は微動だにしない。耳元で聞こえる粘液質な水音が鼓膜を震わせ、反吐が出そうなほどの嫌悪感が湧き上がる。

 

「まぁ、俺達も鬼畜じゃねぇ。もしもシャーレの先生の情報を教えてくれたら、やさ~しく愛してやるよ」

 

「そうそう。ま、別に嫌だったら嫌で何もしなくていいぜ。俺達は俺達で楽しませてもらうからよ」

 

 唇に触れる湿った感触。息が詰まりそうなほど濃密な体温が押し寄せる。逃げたくても動けない。目の前で笑う傭兵たちの目は狂気に染まっており、そこに情けも慈悲もない。

 

「……誰が貴方達のような下衆に、あの方の情報を売るものですか」

 

 恐怖を押し殺し、毅然とした態度で睨みつける。しかし、傭兵達はその反抗的な態度を楽しみながら、さらに下劣な手段を選択した。

 

「おいおい、こっちが下手に出てやってるうちに教えた方が良いと思うぜ?」

 

「そうそう。嫌なら別に構わないけどな」

 

 言葉と同時に、ワカモの身体を弄る手つきがより大胆になっていく。下着越しに胸や腰をまさぐり、柔らかな肌の感触を楽しむように指を滑らせる。敏感な部分を執拗に責め立てられ、ワカモは小さく息を漏らした。

 

「……っ……くっ」

 

 ワカモの肌の上を這い回る指が止まることはない。下着の縁をなぞるように動き、少しずつ布地をずらしていく。露わになる白い肌に息を飲むような音が室内に響いた。

 

 穢れを知らぬ新雪のような、真珠色の肌が露わになる。秘裂を包むように薄く茂る陰毛もまた淡く、恥丘の膨らみを覆い隠す。恥じらいもなく晒された少女の秘所を、傭兵達は興奮の眼差しで凝視した。

 

「おぉ、なかなか立派なモン持ってるじゃねぇか。形も良くて使い込んでもいねぇ」

 

「処女かどうかも確かめておこうぜ。シャーレの先生とヤってないとは限らないからな」

 

 下衆な発言と共に、傭兵達の手が秘所へ伸びていく。一本の指が割れ目に沿って滑り込み、無遠慮に開かれると、ピンク色の秘肉が露わになった。初めて他人に触れられる感覚に、ワカモは全身を強張らせた。未知の恐怖と羞恥が混ざり合い、生理的な涙が滲む。

 

「……や、やめなさい……」

 

 消え入りそうな声で呟くが、それは逆効果でしかなかった。傭兵達はより一層愉悦を深め、嗜虐的な笑みを浮かべてワカモを辱めていく。

 

「おっ、ちゃんと膜があるじゃねぇか」

 

「マジか。あの男、こんな極上品の味見もしてねぇのかよ」

 

「じゃ、代わりに俺らが責任もって味見をするしかねぇな」

 

 男達の指が膣口を探り当て、無理やり侵入しようとする。鋭い痛みが走り、ワカモは声にならない悲鳴を上げた。初めての異物感に耐えきれず、身体が反射的に跳ねる。しかし、拘束されているため逃れる術はない。

 

 乾燥してカサカサの指先が、濡れてもない秘部の内側をゴリゴリと削る。そこに愛撫という言葉は存在しない。唯々

、異物を挿入された不快感と、処女膜を引っ掻かれる痛みのみだ。

 

「んっ!? クゥ……や、やめ……っ!?」

 

 強引に押し広げられる感覚。膣内の狭隘な空間に無理やり突き刺さる指は銃弾とは異なる鋭い痛みを伴い、身体が拒絶反応を示す。激しい痛みに視界が揺れ、額から汗が滲む。だが、傭兵達はそんなこと気にせず、更に深く指を押し込んでいく。

 

「ああ、そういや濡れてないと辛いらしいな」

 

「まぁ、それが良いって事もあるんだが。こいつにとっては最悪以外のなにものでもないな」

 

 そう言って、一人の傭兵がズボンを降ろし、反り勃った剛直を取り出した。ワカモはその光景に青ざめ、本能的な恐怖を感じる。だが、次の瞬間、別の傭兵がワカモの頭を固定し、視線を剛直に釘付けにさせた。

 

「今からお前を女にするモノだ。しっかり見とけ」

 

 傭兵の声に合わせて股間にそそり立つ肉棒を見せつけるように突き出す男。ワカモはそれを前にして表情を硬くする。恐怖と嫌悪が交錯する中でも、まだどこか信じたくない気持ちがあった。

 

 初めての純潔を奪われる現実。大事な先生へ捧げる筈だったものが、下衆共によって奪われると言う残酷な事実。此処で先生の情報を吐き出せば、もしかしたらと一瞬だけ脳裏に過るも、ワカモはギュッと歯を噛み締め、最後まで耐え忍ぶ道を選ぶ。

 

 そんなワカモの思いなど知らない傭兵達は、これから起こるであろう凌辱を想像し、高揚感に満ち溢れていた。膣口に亀頭が触れ、ゆっくりと押し込まれる。強烈な圧迫感と痛みが体中を駆け巡り、呼吸すらままならない。

 

「ひっ……ぁっ!? ぐぅ……痛いぃ……ッ!!」

 

 裂けるような痛みが下半身を貫く。だが、傭兵は構わず抽送を始める。無理やりこじ開けられた穴は必死に異物を押し返そうと蠢くが、それを愉しむかのように更に強く腰を打ち付けられる。そして、亀頭が純潔の証たる膜まで到達したその時、男はワカモの腰を鷲掴みにし、一気に子宮の入り口まで穿った。

 

 『ブチッ!』と何かが千切れる音と共に鮮血が滴り落ちる。生まれて初めて感じる壮絶な痛み。意識が飛びそうな程の衝撃がワカモの身体中を支配する。

 

「ひぐっ!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ!?!?!?」

 

 あまりの痛みに叫び声をあげるワカモだが、周囲の傭兵たちはそれを全く気にも留めない。

 

「ははっ、やっぱ初めてだとキツイなぁ!」

 

 最初にワカモの中に己の欲棒を埋めた男が嗤う。ビクビクと膣内が痙攣し、短く荒い呼吸が部屋中に響き渡る。純潔を散らされたショックと、強姦による肉体的ダメージで精神的に参っている状態のワカモに休む暇など無い。

 

「ほらほら、もっと力抜けよ!」

 

 『パンッ!』肉同士がぶつかる乾いた音が響く。無慈悲な抽送が始まった。一度突かれる度に激痛が走り、身体は反射的に跳ねる。子宮口を突かれる度に吐き気が込み上げてきた。涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔を見て傭兵たちは喜ぶだけだ。

 

「これがあの災厄の狐かよ? 最初の威勢はどうした?」

 

 傭兵達はニヤニヤしながら言葉責めを続ける。その言葉一つ一つが屈辱となってワカモを蝕んでいった。同時に膣内に刻まれた傷口を抉る様に何度も剛直を出し入れされる。その度に神経を直接刃物で擦られているような痛みが走った。

 

「やめっ……んぎぃっ!?」

 

 懇願虚しく更に強く打ち付けられる。剛直の根元まで打ち込まれ、男の腰とワカモの尻肉が接触する度に乾いた音を奏で、結合部からは赤い液体が泡立ちながら零れ落ちた。

 

 ベットのスプリングを利用し、男の腰が跳ねると同時に全体重がワカモの秘部を強かに打ち付けられる。本来ならば男女の営みで得られる快楽を通り越した激痛は、拷問と言っても遜色ないものだ。

 

(痛い……! 痛い……! 痛い……!)

 

 ワカモの思考は既に白紙になりかけていた。今まで感じた事のない激痛によって理性が崩壊寸前まで追い込まれている。快楽などあるわけがない。あるのは純粋な苦痛だけだ。それでもなお、傭兵達は止めようとしない。むしろ乱暴にすればするほど面白がるように行為をエスカレートさせていった。

 

 乳首を両指で引き延ばされ、歯を立てられれば悲鳴を上げてしまう。舌を捻じ込まれれば口腔内で唾液塗れになる。乳房を揉みしだかれれば形が変わるくらい握られる。両手両足を抑え込まれた状態で犯され続ければ当然逃げ場などない。

 

 『災厄の狐』と恐れられたワカモもこうなってしまえば只の女の子だ。暴力的過ぎる蹂躙に泣き叫ぶしかない哀れな被害者でしかない。そんな彼女の痴態を見る男達は更に興奮していく一方だ。

 

 ストロークの感覚が短くなっていく。本能がそれを忌避し、被りを振って拒絶するも、それを嘲笑うように腰の動きが加速する。グチャグチャと淫猥な水音を響かせながら膣壁を削るようにピストン運動を行う肉槍に翻弄される。

 

 そして、一際強く腰を打ち付けられ、子宮の入り口ギリギリまで亀頭を捻じ込まれたワカモの子宮の中に、マグマの如く高温の白濁液が放出され、子宮の中を満たしていった。

 

「―――ッ!!」

 

 声にならない絶叫と共に背中を仰け反らせるワカモ。しかし、射精中の男は尚もワカモの腰を掴んで固定している為に逃げることは叶わない。それどころか、余韻を楽しむかのようにゆっくりと往復を繰り返し始めたではないか。精液が子宮の中で波打つ。満たされ続ける暴力と生殖という名の二重の拷問にワカモは気絶しそうになった。だが、残念ながら傭兵達はそんな優しさを持ち合わせていない。

 

「おい、次は俺だ」

 

 待ちきれないと言わんばかりに新しい男が割り込んできた。膣内に注がれた精液ごと掻き出すように剛直が引き抜かれると、栓を失った穴からドロっとした半透明の液体が零れ落ちてくる。それを見て下卑た笑みを浮かべながら自分の番だとばかりに新たな陵辱者が乗り掛かる。一度目と同じく無遠慮に突き入れられ、再び始まる性器同士の摩擦行為。さっきとは違う角度からの刺激に慣れない身体は戸惑うばかりだ。

 

 休む暇もなく続く強制的な性交。体力の消耗も著しい状態で更なる疲弊を強いられ続けていく。何度も何度も腰を打ち据えられ、時には空中で抱え上げられ自重によって深く咥え込まされた。強要された接吻で唇が蹂躙され、尻穴にまで指を入れられかき混ぜられる。腋を舐めしゃぶられ、耳の中まで舌を捩じ込まれた。最早どこを攻められても反応してしまう身体に改造されてゆく。幾度となく種付けされたことで体内には大量の子種が溜まり、妊婦の様にぽっこりと膨らんだ腹になってしまった。

 

 傭兵達にとっては情報収集の一環も兼ねた娯楽。ワカモにとっては地獄でしかない時間が過ぎていく。しかしこれで終わりではない。ここからが本当の地獄なのだ。

 

 

 

 

 ワカモが傭兵達に捉えられてから数日が経過した。

 

 廃墟のビルの一室で、ベットに拘束されたワカモは男達によって代わる代わる犯されている。幾度となく意識を失い、幾度となく呼び起される地獄。日に数十人の男達の相手をさせられ、気を失えば冷水を掛けられ、目覚めさせられる日々。彼女の尊厳は完膚なきまでに踏み躙られていた。

 

「おら、今日のお相手だ。挨拶しろ」

 

 まともに食事を与えられず、与えられるは男達の唾液や小水、そして精液のみ。口は幾度となく男達の剛直を加えさせられ、喉奥を犯し尽くされたせいか、ガラガラの声になっている。閉じなくなった口からは飲み込め切れなかった精液が零れ落ちており、肌蹴た衣服は今や用を成していない襤褸布となっていた。

 

 秘部は男達の乱暴な性行為により大きく腫れ上がり、閉じる事すらできなくなっていた。腸液と男達の精液によって常に汚れている菊門も同様に緩くなり、閉じる機能が麻痺してしまっている。胸には無数の噛み痕が付き、乳首は常に勃起した状態であった。そして何より一番酷いのが股間だ。尿道口だけでなく、アナルの皺まで丁寧に伸ばされており、そこからは絶えずザーメンが流れ出てくる有様だ。

 

 そんな惨憺たる有様にも関わらず、ワカモの瞳は光を失っていなかった。

 

 必ず助けは来る。先生が助けに来る。その希望だけは折れる事はなかった。

 

 先生の情報は絶対に売らない。どんなことをされようとも、絶対に耐えてみせる。そう強く誓う彼女にとって唯一の救いは、ここで堕ちてしまえば、先生に合わせる顔がないという事だ。

 

 どれだけ犯されても、凌辱の限りを尽くされようとも、心までは奴らに屈しないと決めた以上、簡単に諦めるつもりは無い。

 

 だが、彼女の決意は、傭兵達にとっては好都合であった。何度犯しても折れず、何度犯しても飽き足りない玩具。遊び甲斐があるとさえ思える程に、彼女は魅力的だった。故に彼らは執拗に嬲り続ける。終わる事のない悪夢に苛まれながら、ワカモは数百を超える凌辱をその身に受け続けた。

 

 そして、ついに傭兵達の依頼主が彼等に命令を下したのだ。

 

 情報を吐かない彼女に利用価値はない。ならばせめて先生の心を折る為に利用せよ……と。

 

 その命令と共に、傭兵達はこれまで以上に激しくワカモを犯し始めた。

 

 何十人もの男達に輪姦され、膣内だけでなく、肛門や尿道口、乳腺や耳の穴までも利用し、彼女を犯し抜いたのだ。依頼主から違法麻薬を大量に受け取り、本来の使用量を遥かに超えた投与を繰り返す。性感帯は全て肥大化し、常人ならば廃人と化すレベルの媚毒を与えられたワカモの身体は最早普通の人間では考えられない変貌を遂げた。

 

 肥大化したクリトリスは陰核包皮から完全に飛び出し、真っ赤に充血して天を向いている。左右の乳首も腫れ上がり、針を通されたり、洗濯バサミで挟まれたりと色々遊ばれた結果、少し触れただけで乳汁を噴き出すようになった。女性器に関しては言うまでも無いだろう。ずっと開いたままの状態で放置されているため、空気の出入りでヒクついているし、長時間開閉運動を繰り返しているせいでパックリと花弁を開きっぱなしになってしまっている。

 

 さらには尿道口まで広がっており、栓をしておかなければ勝手に排泄してしまうほどだ。アヌスも例外ではなく、以前よりも広範囲に拡張されてしまい、まるで性器そのものに成り果ててしまっている。おまけに潮吹き癖まで身についてしまい、ちょっとした刺激でもすぐ絶頂を迎える有様だ。

 

「お゛っ゛!? ごっ゛!? ん゛ぶっ゛!?」

 

 喘ぎ声も獣染みており、もはや人語を話すことすら不可能になってしまった。その姿はとても人に見せられるようなものではなく、まさに家畜以下の存在といってもいいだろう。もはや自我を保てるかどうか怪しい状態の彼女に対して、傭兵達は更なる仕打ちを与えるべく準備を進めていた。

 

 元々治安の悪い自治区だ。当然そこには多くの浮浪者達がいる。既に遊びつくして壊れた玩具を自分達が相手にする必要はない。廃墟ビルから撤収する準備の最中、ベットの上で痙攣していたワカモに傭兵達は残った麻薬を全て打ち尽くした後、路地裏に彼女を放置した。後に待つ末路を容易に想像できる地獄への招待券。ワカモを廃人にした罪悪感なんてものは一切持ち合わせておらず、それどころか愉快そうに笑いながら去っていく。

 

 そんな彼らのことなど知らず、ワカモは虚空に向かって譫言のように先生の名を呼ぶ。

 

 先生が助けに来てくれる。先生が助けてくれる。先生が傍に居てくれさえすれば……。

 

 しかし、現実は非情であった。彼女を救う者は現れず、偶々通りかかった浮浪者達が彼女を見つけると、久方振りの女の味を楽しむべく群がり始める。緩み切った膣内。

 

 それでも、『何度か叩けば多少は締まる』。

 

 鉄パイプや棒切れで何度も殴打し、少しばかり締まりを良くして凌辱を開始する。朝も昼も夜も関係ない。不衛生極まりない浮浪者達の体液がワカモの内外に染み込み、体臭と混ざりあって腐敗臭を漂わせる。髪は脂汚れで固まり、皮膚には垢が堆積して黒ずんでいる。

 

 更に締まりを良くするために幾度も鈍器で殴打され、頭蓋や肋骨はひびが入り、腕や足に至っては折れて変形し、内出血で赤黒く染まっている。それでも男達は止まらない。食事を与えず、水分補給すら許可されない。栄養不足と脱水症状により衰弱し、死の淵に瀕するも、その都度強制的に目覚めさせられる。いや、既に意識はなく、思考が働いているかすら怪しい状況のなか犯され続けたワカモは廃人となっていた。

 

 そんな彼女が先生によって発見されたのはそれから数か月後。

 

 以前の彼女と同一人物と判断するのが難しい程に変わり果てた姿は見る影もなく、記憶の中の彼女を覚えている者ですら疑ってしまう。奇跡的に命は助かった。しかし、不衛生な環境で犯され続けた彼女は病原菌に感染しており、治療が必要不可欠であった。何とか一命を取り留めたものの、後遺症が残り、一生寝たきり生活を送る羽目になったのである。

 

 今はもう喋る事もできず、意志疎通も困難な状態のワカモは特別支援施設で隔離されている。

 

 薬とレイプで退化した脳細胞は再生する事はなく、言語能力も低下しており、赤子のような喃語しか話せない。排泄行為に関してもトイレに行くことが出来ず、オムツを使用している。かつての美しく凛とした佇まいは何処へやら。『災厄の狐』と恐れられた姿は何処へやら。見る影もない彼女に昔の姿を想起することは出来ないだろう。

 

 そんな彼女の姿に、先生は嘆き、号哭し、己の愚かさを呪う。救えなかった後悔と自責の念が彼を苦しめる。ワカモを連れ去った組織は殲滅したが、それでも彼女を救う事が出来なかったのは事実だ。いくら悔やんでも、時が戻る事はない。彼に出来る事は、せめてワカモの側にいて、看病することだけ。毎日訪問し、話し掛け、頭を撫でる。反応は殆どないが、それでも先生は諦めずに励ます。

 

 その先生の行為ですら、今の彼女は、何にも感じる事は出来ない。もはや記憶も感情も喪失し、己が何者であるかすら認識できない状態。ワカモは文字通り壊れてしまったのだ。




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